2015/07/04 のログ
ご案内:「ゲームセンター」に蓋盛 椎月さんが現れました。
蓋盛 椎月 > ある休日。
紫煙と騒音立ち込める、健全な空間とはとても言えない歓楽施設。
筐体の前で立ち尽くすのはそこにそぐわない白衣を纏う人物。

「あー……」

目の前の画面には『GAME OVER』の8文字が大きく主張。
弾幕シューティング『紅蜻蛉』。
それに費やした今日10回目のクレジットが露と化したことを示していた。

「あー……」

ご案内:「ゲームセンター」にクランさんが現れました。
蓋盛 椎月 > 相変わらず二面が越えられない。
ボスまではたどり着けるのだが、
その直前の鬼のような打ち返し弾ゾーンでリソースを大きく消耗してしまう。

この弾幕STGが規格外に難しすぎるだけなのか、
逆に自分がヘタなのか。
それともその両方か……。

さてどうしようかな。
もう少しつぎ込んでみるべきか。
今日は諦めて撤退するべきか……。

クラン >  漂う紫煙。その中に一際強く、甘ったるい香りが蓋盛の鼻に届くだろう。
嗅いだことがあるかもしれない。
それは一部の保健室の隣に併設されている相談室、そこで働くカウンセラーの愛飲しているマイナーな銘柄で。
むせ返るほどの甘い香りが特徴的な煙草の香りだ。
「ちょいと兄さん、コレの調整おかしくない?」
 二人プレイまで対応のガンシューティングゲームの筺体で、ガン・コントローラーを片手に店員に抗議する老婆。
「見な、3cmも左にずれてるよ」
 鮮やかな手つきで三連射。画面も見ずにタイトルの穴の部分を射抜いていく。
 学園のカウンセラーとは思えぬ態度だ。――歓楽街・落第街の風俗を仕切るドンという裏の顔を持つ彼女。
どちらの顔だとしても、些かこの場にはそぐわないだろう。

ご案内:「ゲームセンター」に矛海 遼さんが現れました。
蓋盛 椎月 > 悩みに悩んでもう1クレジット。もう1クレジットだけだから!
と投入しかけて、知った顔、そして匂いがあることに気づく。
(保健室まわりって型破りな連中しかいないんだろうか)

「年甲斐なく元気ですねえ、おばあさん」
気安い調子で近づいて声をかける。

矛海 遼 > 煌びやかに光りが輝き、機械の駆動音と電子音、
客の声が響くゲームセンター。
ごくごく普通な光景だろう。周囲を見渡せば友人と共に遊びに来ている者もいる。


そんな中、やや大きめの鼠か狸にでも見えるようなマスコットキャラのぬいぐるみを脇に抱えながら、特徴的な煙草の様な匂いと老婆の声に気を向けて声を掛ける奇妙な男が一人。

「………どうかなさったので?」

クラン > 「アタシャ生涯現役でね。どんなことでも楽しまなきゃァ損だろう」
 魔女とも揶揄される老婆の風貌。その落ち窪んだ眼窩が、保険医を見た。
「そっちは……あァ、紅蜻蛉かい。
ありゃマニアックモードで、高速演算系能力者と時間操作系能力者がタッグ組んで五面で挫折したぐらいだからね。
万単位でクレジット溶かさなきゃやってけないよ」
 来た方向から推測したのか、おかしそうに口を弧にして笑う。
大きく吹き上げる紫煙が堂々と似合う老婆はなかなかいない。
「ん?」
 店員は『調整方法を確認してきます!』と走り去ってしまった。
その都合、女二人の場に現れた新たな人影。
「そこのゲームの照準が3cmもズレてるもんだからね、文句をいってやったのさ」
 片目を閉じて、笑みを深くした表情で答える。
まるで童話で子どもたちを陥れようとする魔女のような笑み。
堂に入った仕草は、なんともいえない味がある。
 煙草をくわえて、大きく煙を飲んだ。

矛海 遼 > 「あぁ、それは問題ですな」

3cmもズレていたのならば苦情の一つも言いたくなる物だ。
ゲームと言うのはこうでなくてはならん。
以前、レバーの効きが悪い時なども店員に抗議したこともある経験がある。
故に目の前に居る老婆の言っていることは理解できるという物である。
【楽しまなければ損】
楽しむために障害を落とすのもごくごく普通の理屈だ。

「ふむ…………部品の一部が削れて、センサーがずれているという所ですかな?」

ガンコントローラーを右手に持ち、うーむとうなりながら手に持った其れを見ている

蓋盛 椎月 > 老婆の言葉にひええと肩をすくめる。
白衣のポケットから薄味の安煙草を一本取り出し、火をつける。
「まさに人類には早すぎる代物……
 演算系能力者に対抗しようって発想がやばいですよね」
あの会社は意味のない情熱の燃やし方をする。

「それにしても婆さんがガンシューティングとは。
 モノホンのもっとやばい銃器散々触ってるでしょうし、
 そんなの物足りないんじゃないですか?」
素朴な疑問を呈してみる。

もう一人知り合いの男が現れたのを見て、軽く手を挙げて挨拶。
「先生結構かわいいもの好きですね」
というかこいつもゲーセンに来るのか。
教師陣が三人も集まってしまった。

矛海 遼 > 「どうも、まぁ嫌いではないですよ。可愛い物は」

ぬいぐるみは愛嬌のある、いかにも子供向けのデザインのキャラクターだ。
この男が持っていると少々シュールな雰囲気を出すが……

「そちらは………紅蜻蛉ですか」

以前学生街で学生たちが攻略法を模索していたのを思い出す。
何でも、【人類への挑戦状】だとか皮肉られていたか

クラン >  コントローラーを片手に分析する男の姿を見れば、
「ほー、分かるのかい」
 老婆も門外漢というわけではない。
この業界、長生きすれば色々な知恵もつく。
だからその言葉は尊敬の類の言葉ではなく、要するに面白がるようなニュアンスだ。
 感心したように何度か頷くと、そのあたりの寂れたレーシングゲームのシートに背中だけ預けつつ。
「ハッキング系まで無効化するんだからあの会社、ゲーム会社倒産してもうまくやってけんじゃないのかね」
 そこまでの技術があれば、社会では引く手あまただろう。
いや、だからこその酔狂、追求なのかもしれないが。
今どき、そういった異能者が"まっとうに遊べる"ゲームは、電源系・非電源系問わず少なくなってきている。
「あんたね、娯楽のためのゲームとリアルを混同するのはゲーム脳ってやつよ。
大昔に流行ったクソくだらない論文。
こっちを楽しませるために作られたゲームと、ナマの銃を触るのはまた別ベクトルの遊びサ」
 ふう、と煙を再び吐いた。
相手の顔にあたろうが特には気にしない、物怖じも遠慮もしない態度。
 老婆の普段通りの素振りである。

矛海 遼 > 「まぁ、八割勘ですがね」

正確にはトリガーの表面の傷と引いてみた際の手応えなどと言った物だ。

「技術者という物はそういう物ですよ。欲する物の為にそのような物を創り出すというのは良くある話です。」

中にはゲーム機の部品が軍事兵器に扱われるという事もある。
珍しい話ではない。

「まぁ、それで娯楽として楽しめる物があるのはそれはそれでいい事なので別の話ですがね」

蓋盛 椎月 > 「あそこ軍事関係に技術供出してるって話もありますね。
 あくまでウワサですけど。
 この現代社会だからこそ、あんな一見無茶なスタイルでも
 受け入れられているのかもしれませんね」
受け皿は広いほうがいいのだ。なんだって。

「あっはは、ごもっともで」
呆れたように煙を吐きかけられても、物怖じせず笑う。
そんな返答をされることをどこかで期待していた。

物珍しそうにガンコントローラーを触って眺めている。
あまり触れたことがないのかもしれない。

クラン > 「道楽だってなにがしかに繋がっちまうもんだね」
 技術者のものにしろ、何にしろ。
今の世の中、完全と他者と関わりを断つことは不可能だ。
 魔女は時代に取り残される様子もない。
むしろ、とばかりに若者二人の横に立ち、
「なにがしかの意味を見つけられた奴が微笑む時代さ」
 なんて、口の端に煙草を引っ掛けながら嘯いた。
 2P側のコントローラーを抜けば、これも三度ほどトリガーを引いて。
「興味あんならやってみるかい?
こっちなら精度はまあ、ぼちぼち。あんま気にならないと思うけど」
 指だけトリガーに引っ掛けて、ぶらぶらと弄びながら保険医に問う。

矛海 遼 > 「意味を見つける、か……」

以前落第街で対峙した少女とその少女の噂を全く聞かなくなったが、彼女は何か意味を見つけられたのだろうか?
そのような事を脳裏に浮かべつつコントローラーを右手に持ちながら

「蓋盛先生も1プレイ、どうです?」

誘いを掛ける

蓋盛 椎月 > 「よかろう……」
瞳に闘争心が宿る。
リアルの拳銃ならそこそこ撃ち慣れているし当てられる。
ゲームでだって出来ないことはないだろう。
心中で旗を立てながらガンコントローラーを手に取る。
普段用いるリボルバーよりも少し大きい。
感触を確かめるように何度も握りこむ。
そしてクレジットを突っ込んだ。

矛海 遼 > 「2Pプレイは2クレジット、と」

その様子を見ると自身も懐から硬貨を取り出してコントローラーを握る。
包帯の取れた右腕が露にしつつモニターへ視線を向ける

「標準のズレは腕でどうにかするとしましょう」

クラン > 「お。様になってるねえ」
 保険医がコントローラーを握る様は堂に入っている。
リロードの方法、足元のペダルによってポジションチェンジや物陰を盾にすることができることなど、軽く説明してから。
「そこの会社はなかなかやりごたえあるから楽しんでみな」
 それこそ、日常的に銃器を触っている老婆がわざわざやりにくるほどだ。
ゲームとしての面白みは確実にあるだろう。
 クレジットを投入しトリガーを引けば、秘密警察に所属する二人が、さるイタリアンマフィアを追いかけてくるという導入のムービーと共に、チュートリアルが流れる――。

矛海 遼 > まったく秘密ではないと言うか忍んでないというか
少々滑稽に思いつつもチュートリアルを読み進めていく

「リロードはこう、と……そして回避か……大体分かった」

試しにそれを行うような動作をしつつ、準備を整えている

蓋盛 椎月 > 左腕でコントローラーを握る右腕を支える。
違和感が生まれるぐらいにはしっかりとした構え方だ。

「ええと、距離を取るにはペダルを踏んで、
 装填数は6発……と。
 え? 再装填は銃口を画面外に? ふーん……」

しかし、その構えとは正反対の
おぼつかない操作でチュートリアルを進める。
明らかに戸惑っているようだ。
(なんか違うな……?)

クラン > 『スティーブ、気をつけて。そこからはブラッティーノの領域よ』
 美人オペレーター、キャスリンの美声が響く。
なんでもプロのオペラ歌手を起用したとかいうその声は、
透き通るような美声とは裏腹にひどい棒演技だ。
『フレディ。これから一発弾を敵をぶちこむたびに1セントってのはどうだ?』
『おいおい、スティーブ。そんなことやったら、俺がお前の金でサンフランシスコに豪邸を立てることになっちまうぜ』
 メリケン的やりとりを繰り返しながら潜入していく二人であったが、
もちろんお約束通りそれは罠だった。ブラッティーノ――葉巻をくわえたふとっちょスーツ――の高笑いと共に、
シカゴタイプライターを構えたマフィアたちが飛び出してくる。
 おい、このゲーム時代設定はいつだ。

矛海 遼 > 「時代考証は考えるだけ野暮………それに大根役者じゃないか」

それ以前に何故オペレーターにその役を抜擢したのかコレガワカラナイ

「そろそろ始まりますか………大丈夫ですか?蓋盛先生」

蓋盛 椎月 > 「禁酒法時代……かな……?」
隣の矛海先生にはいけるいける、と目線を送る。

「秘密警察ってこんな派手にドンパチするものだっけ?
 そもそもハンドガンの二人でマシンガンで重装備した
 大量のマフィアに挑むってさ~」
この手のゲームに慣れていないのか、
お約束事にブツブツとツッコミを入れていく。

しかしなんとか割り切れたのか、出てくるマフィアが
銃の照準をこちらに向ける前に次々にヘッドショットしていく。

「……なんか狙いがつけにくいなあ」

ボヤいていると、撃ちこぼした雑魚マフィアがこっちに狙いをつけている。
思わず伏せてしまう。蓋盛自身が。
画面が赤くフラッシュ。

「うわー! 撃たれた!」
撃たれた。

矛海 遼 > 「なるほど、撃ち損ねた場合と様子見で回避、と。
ライフ制ならば何処かに…………」

敵を所々撃ち抜きながら、違和感のあるオブジェクト………
木箱やゴミ箱などを隙を見て撃ち抜くと回避状態になりながらリロードする。
其処には周囲の空気にそぐわない救急バックのような物が置かれている。テンプレオブテンプレである。

「思った通り、回復アイテムですね。蓋盛先生どうぞ」

この手のゲーム自体は初めてだが、仕様が解れば大体どうにかなる物だ。
余程の初見殺しが来なければ。

クラン > 「くっくっく! 随分とお約束というか、面白いミスをするねえ!」
 むしろ慣れているが故の失敗、という奴だろうか。
まさかコントローラーを立てかけるためのスタンドに直接隠れるとは思ってもいなかった。
 楽しげに観戦しながらゲームの画面に目を通す。

 ――禁酒法。確かに相手は禁酒法時代のマフィアそのものといった風貌だ。
しかし主人公らは防弾ベストを着こみ、現在軍で採用されているような武器ばかり。
ちぐはぐだ。でもこれくらいの装備の差がないとやっていけないのかもしれない。
 マフィアを倒していくと、
『ええい、忌々しい秘密警察め! タイソンくん! タイソンくーん!』
 ブラッティーノの呼び声に応え、三階の窓から飛び出してくる大柄な男。ホッケーマスクをかぶり、火炎放射を片手にゴウゴウと障害物を炙る。
 1面の中ボス、タイソンくん。弱点は背中の燃料タンク。
巧妙に背中を隠してくるそいつは、協力プレイの時は2Pとの巧い連携がないとかなり手こずる。
 警報マークが出てからもずっと隠れていると炎で焼かれてしまうという面倒な敵だ。
 ポジションチェンジを活用しながら相手取ることの大事さを教えてくれるボスでもある。
 今は矛海操るスティーブを執拗に狙ってきている。

矛海 遼 > 「待って世界観が明らかにおかしい」

流石に矛海も突っ込まざるを得なかった。B級ホラーか何かかこれは。
そして何より正面からの攻撃は通用しない。隠れるにしてもそれはそれで積みになるだろう。
リロード、射撃、回避、あと残った物は………

「そういうことか……なるほど」

蓋盛 椎月 > 「助かりました……」
ライフゲージが満たされる。矛海に礼を言う。
一発撃たれたところで大したことはないらしい。(なんだそれ?)
現代らしい3Dの精緻なグラフィック。棒読みな演技。適当な時代考証。
ちぐはぐな装備。デフォルメされた回復アイテム。
様々な要素がからみ合って蓋盛に目眩を齎す。
「くそっ、あたしははじめてゲームに触れた真面目くんかよ」
ガンシューティングより先に実銃による戦闘経験があると
こうなってしまうのか。

現れたタイソンくんの色々と雑なデザインにももはや突っ込むことはしない。
とりあえずリロードしては撃ってみるもののほとんど弾かれて有効にはならない。
コンテナやドラム缶がご都合主義的に転がっているが、
こいつ相手にこの遮蔽は意味が無いだろう。

「知っているのか矛海先生!」
苦戦していると、何か分かった風なコメントが隣から聞こえてくる。
策でも思いついたのだろうか。

矛海 遼 > 「うむ!これは恐らく………使っていない機能を使えと言う事なのだろう」

割とノリの良い男である。
使っていない機能……恐らくはポジションチェンジと呼ばれる物を使うタイミングなのだろう。
別に民明書房刊の本を読んでいる訳では無い。

「前がダメならば恐らく………!」

クラン > 『ハハハ、スティーブ、フレディ。全員丸焼きだー!』
 秘密警察、すでに素性がバレている。まあこの手の工作員にはよくあることだ。
 火炎放射が行なわれている時にポジションチェンジをすると、正面は正面でもわずかに狙撃ポイントがチラ見えする。
或いは一人がそうやって炎を惹きつけている間、2P側からはタンクが丸見え。
 攻略法としてはシンプルな類だが、なかなかタイソンくんのAIが絶妙なのである。
こちらを楽しませようとあの手この手でタンクを隠してみたり、
『だーるーまーさんがぁ、ころんだァ!』
 というわかりやすい合図で2P側に振り向いたり。
とてもチュートリアル的な、でもボスらしさを失っていないような――。
 そんな気がする。

蓋盛 椎月 > 「なるほど……わかった!」
わかりやすい合図とともに迫り来る炎。来る!
ペダルを踏む。ここでポジションチェンジだ。
露出したタンクに装填された弾丸を全弾ありったけ撃ちこむ。
「くたばれっ!」
広がる爆炎。やったか!?

矛海(スティーブ)の方におびただしい炎が飛んだ気がするが、
彼ならなんとかしのいでくれるだろう。多分。

矛海 遼 > 「イタリアンマフィアなのにだるまさんが転んだを知っているのか……」

ツッコむ所はそこか。
正面体がちらりと見える背中の其れを見ると目を光らせ

「……行けるか?」

引き金を引き狙い撃つ。律儀に標準の誤差を計算した上でだ

クラン >  巻き上がる爆炎。その中から、全身が火に包まれたタイソンくんが現れる。
弱点は同じだが攻撃の激しさは増していく。
この形態になると、安全地帯である第二ポジションや2P側にも時折攻撃が飛んでくるのだ。
障害物を焼かれる程ではないが、安全地帯だと思っていると痛い目を見る。
 しかし、その炎が振りまかれた直後、矛海の正確な射撃がタイソンの残ったタンクを貫いた。
『ダ、ダディイイー!!』
 叫び声とともに、タンクからあふれた燃料で空へと飛び上がり、盛大な花火の如く爆発した。
『タ、タイソンくーん! おのれ! 覚えておれェ!』
 お約束の通りブラッティーノは車に飛び乗り、走り去っていく。
『たいへん! ブラッティーノを追いかけて!』
 オペレーターの言葉とともに、ブロロロ、と陽気な黒人ボブが軽トラに乗って現れるのだ。
運び屋ボブはプロの操縦手。彼に運転を任せてのカーチェイスが後半戦である――。

矛海 遼 > もはや何も言うまい。
要はこのB級映画のノリを楽しめと言う事だろう。

「………なんで上へ飛んだんだ?」

演出です。演出ですってば

蓋盛 椎月 > 「また安直なキャラが出てきたな……」

大した被害もなくタイソンを撃破できた。
そうしたら今度はカーチェイスが始まった。
プレイヤーを飽きさせないようにという工夫を感じる。
とりあえずそこは評価しておきたい。

最初のムービーシーンで都合よくフロントガラスがぶち破られる。
ここから撃てということか。

敵はブラッティーノだけではなくバイクや車に乗った部下もだ。
ブラッティーノの部下や本人が放り投げてくる色々なものを
拳銃で撃ち払いながらブラッティーノへと追いすがる。
火炎瓶。樽。コンテナ。樽。ドラム缶。樽。
……樽多いな?

矛海 遼 > 飛んでくる物を撃ち落としながらも適度に攻撃に回りながら周囲のオブジェクトを撃ち抜く。
所謂ボーナスアイテム探しである。

「………丸太と竹槍が無いな。」

あってたまるかそんなモン

クラン >  実はこのタルを破壊した時。ばらまかれる薬物に触れるとダメージを受けるのだが、5分の1の確率で密造酒となっている。
この時だけはダメージを受けずむしろ回復するという仕様であった。
酒を浴びるとスコアも伸びるため、上級者の中では積極的に狙って行きたい小技のひとつでもある。
 タルが多いのもそのためだが、敵の攻撃の中にうまくタルが紛れ込んでいるためになかなかリスクが高い。
 しばらく追い詰めていると、ブラッティーノが指を鳴らして何かを呼んだ。
 軍用ヘリだ。やたら豪気なプロテクターをまとった大男が、
両サイドから重機関銃の弾をばらまいてくるという敵である。
 それが現れると同時、ボブが『こいつぁやべえ! 荷台にあるブツを使ってくれ!』と促した。
 サブマシンガン、ショットガン、ライフル、グレネードの4種類の武装が追加される。
ボタンを押して武器を切り替えれば、その弾を撃ち尽くすまで強力な弾種を発射できる。

矛海 遼 > カーチェイスに別の武器、良くある物である。
………樽は少々おかしいが

「ヘリにあらかじめ武器を付けておけよ…………
ここはライフルとグレネードで一撃必殺を量るか…………竹槍はないか」

どうしてそこまでこだわるのだコイツは。

蓋盛 椎月 > 撃ち落としきれない飛来物を(蓋盛の)身体を左右に振ってよけようとする。
だからそれじゃよけられないんだってば。
「……ん?」
タルの内容物を浴びて、なぜかライフが回復したことに気づき、察する。
禁酒法時代(?)という設定をうまくシステムに取り入れてるなあ~
「ってアホかー!」
ビシーッ。やり場のない感情をスタンドに叩きつけた。

「矛海先生はゲリラ経験でもあるんですか」
あってもおかしくはなさそうである。
そういやこの人も実戦経験あるんだよな。
なのにゲームへの順応が自分よりも早い。
(……あたしがゲームヘタなだけなのかな……)
気づきたくない可能性だった。

「……む、三次元的な敵か」
表情に緊張感が増す。こういう目標には狙いがつけにくい。強敵の予感だ。
とりあえずショットガンに武器種を変更。
なんとか照準を合わせてトリガー……するが。当たらない。
「あれ?」
なんで??? という表情。
ゲームにおけるショットガンの射程は現実のそれよりも短いのだ。
もっと接近していなければ当たらない――ということに、蓋盛は気づけない。

矛海 遼 > 避けようとする様子を少々微笑ましそうに見つつ言葉を溢す
「まぁ、無くは無いですかね。昔の事ですが」

ある程度は普通の生活に順応していた分、そしてレトロゲーム好きの友人がいる分、この手の物は割と慣れていたりする。

「大部分のゲームにおいてショットガンは射程を妙に短くするから困る……そこは別の武器の方がいいかもしれませんな………」

所謂大人の事情【ゲームバランス】である。
接近戦特化にショットガンという物は特に。

クラン >  重低音とともに弾をまき散らす。油断していればあっという間に一発持ってかれるだろう。
ヘリにだけ集中していると、下のブラッティーノの投げてくる攻撃に当たるのだからタチが悪い。
竹槍は残念ながら飛んでこないが、時々鉄アレイなんていうものが飛んでくる。
どれだけの容量のある車なのか。とにかく様々なものが攻撃として投げつけられてくるのだ。

「あー、あー。ショットガンはね。威力高いし当てやすいんだけど、射程距離短いように調整されてるんだよ」
 見かねて後ろからアドバイス。いや、それにしてもこの保険医、思ったよりもチョイスが渋い。
ゲーム慣れはしていないが、場慣れはしているな、なんて観察していた。

矛海 遼 > 「役割分担、ですかねここは」

下と上でどうにも騒がしい。
此処は下への攻撃を捌きながら上へ攻撃しなければならないようだ。

「私は下の方を担当するので、ヘリはお任せしますね」

そう言うと共に、獲物をライフルからサブマシンガンへと変える

蓋盛 椎月 > 「あー……バランス調整」
RPGで僧侶が刃つきの武器を持てないようなものか。
そう考えれば納得できる。

老婆の観察の通り、蓋盛は島外で何度か市街戦を経験してきた。
落第街にも何度か足を踏み入れたことがある。
クランの裏稼業についてもそこで知り得ることになったのだ。
矛海ほどではないが、修羅場は踏んでいる。
――しかしやはりリアルとゲームは違う。

「あばばば」
戸惑っている間にも車から、ヘリから嵐のような攻撃が浴びせられる。
画面が次々に赤くフラッシュ。ゲージが減っていく。
「やばいな」
矛海の言うとおりここは役割分担のしどころだろう。
武器をライフルに持ち替え。コントローラーを両手で握って、画面のヘリを見据える。
弾数はそう多くない。一撃必中必殺の構えだ。

「……落ちろッ!」
叫ぶ。ファイア!

クラン >  ライフルは正確性こそがモノを言う。弾丸がヘリコプターへと吸い込まれていき、見事命中。
 爆炎を上げながら次のステップへと移行する。
 片方の銃座が死んだかわりに、左右へとふらつきながら攻撃を仕掛けてくるのである。
鬱陶しいことこの上なく、更に狙いづらさは増していく。
 遠くでは、ボーッ、ボーッと船の汽笛が鳴り響く。ブラッティーノが逃げる先は巨大な貨物船のようであった。

矛海 遼 > ヘリの動きが不規則になった。狙いが大雑把ならば…………

「グレネードで……!」

相手に投げつけられる飛び道具、それらをサブマシンガンで一掃するとグレネードに持ち替えて相手の投げつけてくる鉄アレイにぶつけて爆破。
その爆風の判定を利用してヘリへと追撃を掛けながら攻撃をいなして行く。

蓋盛 椎月 > 「うまい!」
ヘリがよろめいて高度を下げ、こちらとの相対距離が近くなる。
ならば今度こそショットガンが有効だ。
素早く持ち変えると、フルオートで弾丸を叩き込む。
散弾なら多少当たりづらい相手でも問題はない。

「……にしても随分と派手な捕物になってきたね」
画面遠く貨物船を眺めて苦笑する。
秘密警察とはなんだったのか。今更な話だ。

クラン > ヘリコプターが爆散する。しかし、それによって進路を阻まれ軽トラがスピン。
『ファック! 回り道するしかねえ!』
 ボブの叫びとともに、遠くからはブラッティーノの耳障りな笑い声。
絶妙にあの豚ぶち殺してやろうかと思わせる声が響いたところでリザルトが表示される。
 矛海と蓋盛はおおよそ二倍近い差で矛海が優っていた。
序盤の死と、不慣れな操作によるミスが目立ったため蓋盛のスコアは低めである。
 しかし、総合評価で見ればBとA。思ったほど悪くはない。
 その後、二人の画面にはCONTINUE? の文字と共にYes/Noが表示されている。
協力プレイを重視しているからか、区切りをつけて離脱できるようになっているらしい。

「おおー、初見突破とはふたりともやるじゃないかね。ちょいと驚いたよ」
 初心者は大抵タイソンくんでこんがり丸焼きにされるのが通例だ。
 クランが楽しげにそれを眺めて、拍手を送っていた。

矛海 遼 > 「初めてにしてはうまく行ったみたいで………まだまだ長丁場になりそうですが、如何しましょう?」

リザルト画面に目を配りながら軽く手首にスナップを利かせる。
どうにも友人の趣味の付き合いは無駄ではなかったようだ

蓋盛 椎月 > 「ふう……お疲れ様」
矛海に向けて高く手を掲げる。ハイタッチを求めているようだ。

スコアは少々不本意な結果に終わったが、初陣にしては悪くはない。
戸惑うことも多かったが、実践の勘を少しは活かせたがゆえだろう。

「……いえ、折角ですがこのへんにしときます。
 『紅蜻蛉』で体力使っちゃってますし」
軽く肩を回す。

「婆さんが評価するだけあって、思いの外楽しめましたよ。
 ちゃんと本腰入れて挑みたいゲームがまたひとつ増えたな~」
拍手に振り向いて、にへら、と笑う。

矛海 遼 > ハイタッチにはそのまま応じる。
このあたりでお開きと行こう。

「お疲れ様でした。私もこの辺りでやめておこうかと思います。」

一人プレイは少々味気ないですから、と付け足しながらぬいぐるみをそちらへ渡して見る。

「なかなか骨のあるゲームのようで………これはこれで面白いですね。」

どうにもこのゲームを偉く気に入ったようだ。
シナリオ的な意味でか、そうで無いかは別にして。

クラン >   ワンプレイにはそこそこ時間がかかる。だいぶ短くなった煙草を、ポケット灰皿に突っ込んでもみ消した。
「一人だと敵のパターンがだいぶ変わるからまた別の味が楽しめるよ」
 どうやらだいぶ楽しんだようで何よりだ。
いつの間にか買ってきたのか、缶ジュースを掲げると。
「敢闘賞だ」
 と、二人を覗きこむように、屈み気味になって差し出した。

矛海 遼 > 差し出された缶ジュースを受け取る。
ここ最近はコーヒーを飲むことが多かったので新鮮に感じる。

「どうも、ありがとうございます。」

一人でも今度プレイしてみようか、などとも考えつつプルタブに指を掛ける

蓋盛 椎月 > 「さっすが~」
ありがたく頂戴して、プルタブを開けて腰に手を当てて飲み始める。

指で両目の上を揉む。
「遊び疲れたし、あたしはここでお暇します。
 機会があれば今度は婆様とも遊びたいですね」

二人に背を向けて、手を振りながらゲームセンターから出て行った。

ご案内:「ゲームセンター」から蓋盛 椎月さんが去りました。
クラン > 「アタシが暇なときゃ付き合うよ」
 ハッハ、と笑い声を上げながら、自分も自分で買ってきた缶ジュースのプルタブを開けた。
リミットコーヒー。練乳入りコーヒー飲料。激アマでその筋では有名なヤツである。
「あんたはどうすんだい」
 去っていく蓋盛を横目に缶に口付けて。

矛海 遼 > 片手を振り、見送りながら缶ジュースを一杯口に含む。
うん、やはり美味しい。

「さて……そろそろ私も出るとしましょう。
それではまた」

脇にぬいぐるみを抱えながら周囲をちらりと見ると、
ゆっくりと外へ向けて足を向ける

クラン > 「そうかいそうかい、それじゃあアタシもそろそろ仕事に行くとするかねえ」
 どこかから取り出した、ゴーグルつきのメットを頭に被り。
外に停めてあるモンスターバイクへと足を運ぶのであった。

ご案内:「ゲームセンター」から矛海 遼さんが去りました。
ご案内:「ゲームセンター」からクランさんが去りました。
ご案内:「歓楽街大通り」に佐伯貴子さんが現れました。
佐伯貴子 > (テスト期間も中盤だ)
(諦めた学生やもう大方の試験が終わってしまった学生が遊び始める時期だ)
(とはいえ、普段より人通りは少ない)
(テスト最終日には見まわりしないといけないかな…などと思う)
(特に問題が起きている様子はない)

佐伯貴子 > (しかし今朝、エルピスと約束したばかりだ)
(テスト最終日には甘味を楽しむと)
(だから自分じゃなくて誰かが見回りしてくれるのを期待しよう)
(そんなことを思いながら歩いている)
(学生たちは開放感にあふれている様子だ)
(まだ終わってないだろうに…)

ご案内:「歓楽街大通り」に園刃 華霧さんが現れました。
園刃 華霧 > 「アー……腹、減った、ナー……ァ、あ……ダメ……モー、だめ……んァ……」

ヘナヘナ、という効果音が似合いそうなくらい妙に憔悴しきった女がそこにいた。
いつもなら、ヘラヘラと笑っているところだが今日は勝手が違うようだ。
足取りも恐ろしくフラついている。

佐伯貴子 > (まだまだ平穏…と思ったら違った)
おい園刃…どうした!
(叫びながら駆け寄り、肩をかそうとする)
風邪でも引いたか!?変なものでも食ったか!?
(片手で携帯デバイスを操作し、保健委員を呼ぼうとする)

園刃 華霧 > 「ェ?あ、アー……貴子、チャン……!?
 あ、ぃヤ……へーき、ヘーキ……だっテ。ていうカ、変なモンなら良く食べてルけどアタシ、そういう扱いナノ?」

ゲッ、という顔を一瞬するが直ぐにへらっとした顔を作って答える。
不味いところを見られたな……

「とりあえズ、保健課とかいらないカラ、大丈夫だっテ」

佐伯貴子 > 放射能物質でも食べたのかと思ってな。
(とりあえずは喋れるようだ。容態を観察しよう)
本人がそういうなら呼ばないが…どうしてそんなになった?
(携帯デバイスをしまいながら聞く)
(こんな様子の園刃を見るのは当然初めてだ)
(肩を貸したまま、どこか座れそうな場所を探す)

園刃 華霧 > 「いやいやいヤ。アタシはどこかの怪獣か何かネ。
 アタシ、貴子チャンにそんな目で見られてたのネ……ああ、辛い……よよよヨ…」

物凄くわざとらしい泣き真似をした。よほど鈍くなければ看破されるだろう。
でもちょっぴりショックだったのは本当だ。

「いヤー……あはははハ……ちょっと、エネルギー不足……
 試験勉強で知恵熱でモ出たンじゃないかナー……」

嘘ではない。
色々な手前少しは頑張ってみようとか発奮して、自分にしては頑張ったのだ。
まあ、他にも原因はあるのだろうが……

佐伯貴子 > 無理して元気に見せなくてもいい。
きつかったら必要以上にしゃべるな。
(泣き真似には騙されない)
(しかし相手のショックには気づかない)
エネルギー残量を確認して出歩け。
ここにはコンビニくらいしかなさそうだな…
(ちょうど近くにベンチのあるコンビニがあった)
(園刃に負担がかからないよう、そこまで歩いて行こうとする)

園刃 華霧 > 「ちェー……つれないなァー……もうちょっトのってヨー。」

ぶーぶー、と口だけは達者に動かす。

「あア、でもへーきだッテ、ホント。貴子チャン、なんかやるコト、あるんじゃないノ?
 アタシは、ちょっとエネルギーチャージすればへーきだカラさ。」

行った行った、大丈夫だって。そうジェスチャーしてみせる。
……この生真面目な同僚は乗ってくれなさそうな気がする。
まったく、情けないところを見られたものだ。

佐伯貴子 > 君が元気な時なら乗ってやるさ。
今は君の体が心配だ。
(残念ながら軽口には付き合わない様子)
とりあえず最優先事項は、具合が悪そうな同僚を助けることだ。
パトロールなんて私じゃなくてもできるしな。
ほれ、座っとけ。
(有無をいわさずベンチに座らせようとする)
(ちなみにベンチには先客がいたのだが様子を察して譲ってくれたようだ)
何が食いたい。
コンビニで売ってるものなら買ってやるぞ。
(一段落するまで付き合うつもりのようだ)

園刃 華霧 > 「アー……はいハイ……さっさと元気になってセクハラするしかないカー……」

さりげなく酷い発言であった。どうせ乗ってこないなら言いたい放題言ってみようとしたようである。
……あとが怖い、とかは考えていないらしい。

「ンぎゅ……ぁー、ホント、平気だっての二……まあいいヤ。甘いノ、ちょーだイ。それで大丈夫、だから」

力が入らないようで、あっさり座らされる。たぶん普段ならもうちょっと何かあるだろう。

佐伯貴子 > そうだ。それしか残された道はない。
(これは軽口に付き合ってしまっているのだろうか?)
…おいおい、本当に保健委員呼ばなくていいのか…?
(つぶやくように)
(お調子者だが根はしっかりしている園刃のイメージとはかけ離れている)
甘いモノな、分かった。

(コンビニに駆け込んで数分後、チョコやクッキー類、当店自慢のデザートシリーズ、ジュース、栄養ドリンク、スポーツドリンクなどを買い込んでくる)

園刃 華霧 > 「……ぅー……参ったネ。貴子チャンに会うとは思わなかっタ……
 まさかストック切らしたの忘れるトカ、ホントに不覚だワ……」

待つ間の数分、反省会をする。
己の異能は地味に燃費が良くない。知られてもいいことはないし、大概誤魔化しているのだが……これも全て試験が悪いのだ。
やはり、この世からテストとかは無くしたほうがよいのでは……?
思考力が弱ってるのか、妙な方向に考えが飛んで行き始めていた。

「……そうカ、会場を吹き飛ばせバ……」

風紀委員の発言ではなかった。

佐伯貴子 > 何を吹き飛ばすって?
(よく聞き取れなかったので聞いてみる)
ほら、大量に買ってきてやったぞ。
どれでも好きなモノを食え。
これは緊急時なのでおごりだ。
(と言いつつも領収書は切ってもらっていた)
(時間がかかるならやめようと思ったが、システム的に素早く終わったので)
(ちなみに園刃が何をどのくらい食べているのか、普段の食生活は知らない)

園刃 華霧 > 「ア、あはははは、いヤほら、悪いやつをまとめテ吹き飛ばせたラ、楽かナーって」

一瞬で正気に戻る。
やっば、聞かれてたか?いや、大丈夫かな?
流石にあんな発言を聞かれてたら、洒落でした、で済まされない気がする。

「ちょ、貴子チャン、愛してルー……とりあえズ、てっとりバヤイのから……」

ペットボトルのジュース……糖分が多いと評判の炭酸飲料を掴むと、一息に飲み干す。
すなわち、ゴキュゴキュゴキュゴキュゴキュ……………
あれ、これ1.5L……

「っっっっカー!きクー!!いやー、あんがと、貴子チャン、愛してる!」

佐伯貴子 > 君がそんなに正義感が強いとは知らなかったなあ?
(腕組みをしながら怪訝そうな顔)
おおお…
(特殊な食事をするとは知っていたが、こうなのか?)
愛してるは一回でいい。
どんどん食え。
そして飲め。
(大丈夫そうだ。心のなかで一息つく)

園刃 華霧 > 「こー見えて、平和を愛すル正義の使徒なのデスよ?
 ほらほら、風紀っぽい、ぽいぽいかもかモ」

非常に適当な発言である。ある意味いつもの調子に戻ったとも言えるのだが。

「そんナー、このラブラブな気持ちは何処にぶつければいいノー、なーんテ。
いや、ホントありがたイよ。むぐ、んぐ」

シュークリームの袋を開けると、一口で口の中の収め……噛んだのか噛んでないのか分からない勢いで飲み込む。
まさに、食べるというより飲む勢いである。
すなわち、パク、ゴクリ。
悪食だのなんだのと言われる所以の一旦であろうか。

「いや、でもマジで申し訳無イ。なんかお礼しないとネー」

佐伯貴子 > 調子が戻ったようだな。
軽口に付き合ってやるぞ。
どんな軽口がいいだろう。
(真面目というよりバカであった)
もっと食え。
とりあえず全部食え。
(嬉しそうにその様子を見守る)
そうか。そうだな…
試験最終日の夜、ここらへんは浮かれ勝ちになるだろうから、見回り代わってくれないか?
私は甘いモノを食べに行きたいのだ。
(別に見回りは強制の当番制というわけではない)
(しかし頼むならそんなところだろうか)
無理にとは言わないけどな。

園刃 華霧 > 「あはははハ!貴子チャンが軽口やってたラ、天地がひっくり返るかもネー。
 まあ、それもそれデ楽しいかもしれないけれド。いやー、やっぱ好きだワ―」

ケタケタと笑う。大分補給ができてきた。
これで暫くはまあ、保つだろう。

「ンー、食う食ウ……むぐ、ん、んぐ……
 ……ふ、ム。見回り、ネ。いいヨ、アタシでよければネー」

どうせフラついてるだろうし、其の程度別に構わない話だ。
なんていうと台無しな気もするけれど、ついつい口にする。

佐伯貴子 > 私には難しいな。
君の言ってることがよくわからんぞ。
(困惑した顔になる)
(相手の状態をしっかり観察していれば、回復したようにみえるだろう)
それは助かる。
私事で仕事をサボるのは少々気が引けるが…
まあ、襲われても私には対処しきれないことが多いし、君のほうが適任だろう。
頼むぞ。
(ポンと肩を叩く)
今日の見回りは私がやっておくから、回復したらまっすぐ帰るんだぞ?
テストは終わってないんだからな。

園刃 華霧 > 「いヤー、わからなクていいヨ。そのままの貴子チャンでいて欲しいナ。ひねタ姿とかはちょっと……あ、いや、それはそれデ需要が……?」

む?と変な悩み方を始める。実に宜しくない。

「あはは、いーんじゃないノー?それにしても、甘味かー。
 貴子チャンって、どんなモン食べるノ?和系っぽく見えるけど、意外に普通にスイーツかもしれないし読めないンだよナ―」

ちょっと興味津々っぽかった。

「へーへー、とりあえず最終日用に体力の調整はしますヨー。
 まあ流石に次はヘマしないっテ。」

一番見られたくない類の相手に見られる失態をやらかしちゃったし、と心の中で付け足す。

佐伯貴子 > そうそう簡単に人間は変われない。
(相手を睨む)
私は和菓子も洋菓子もいけるが、この島では洋菓子が主流のようだな。
若者が多いから仕方ないが。
(つまりお菓子なら何でも良かったりする)
その言葉を信じるぞ。
普段を見てると今回が特殊のようだから、心配はしていないがな。
(相手とは逆に、自分が見つけることができてよかったと思っていた)
じゃあな、私はそろそろ行く。
この時期この場所で危険な目に遭うとは思えないが、くれぐれも気をつけて帰るんだぞ。
(言いつつ、離れていく)

園刃 華霧 > 「マ、そだネ。アタシがチョー真面目になったラ、それこそ島が沈むかもしれないしナー」

けたけたけたと笑う。
まあ多少のシリアス……いや、シリアルくらいならするけれど、クソ真面目な自分など想像もつかない。

「ン、なるほどネ。んじゃ、試験最終日は無理だけド今度どっかで甘味でも食べにいくかネ。
たまには女子会っぽいのモ悪くないかもネ?」

ふーむ、とちょっとなにか考えたようだ。

「っと、ほいほい。いくら不真面目でも約束ハ守るサ。
 んじゃネー。」

ひらひら、と手を振って見送る

佐伯貴子 > 個人的には真面目になって欲しいけどな。
(苦笑する)
レイチェルも甘党だぞ。
霜月も誘ってみるといいかもしれない。

じゃあ頼んだ。
くれぐれもまっすぐ帰るんだぞー…
(振り返りながら言葉をかわし、やがて見えなくなっていく)

ご案内:「歓楽街大通り」から佐伯貴子さんが去りました。
園刃 華霧 > 「っはー……アー……」

相手が十分遠くに行くのを見計らって盛大にため息をつく。

「あーァ、お恥ずかしイったらありゃしナイ……」

ちょっとぬるま湯に浸かりすぎて、気が緩んだかもしれない。
色々世の中が楽しいのが悪いのかもしれない。

「にしても……ンー、流石女子。甘いもの好きが多いってワケか……
 ウン。マジで、ありかもしれないナー」

ヨッと。そんな掛け声をかけて立ち上がり……んじゃ、女子会でも考えますか、と適当にフラフラ歩き始めた。

ご案内:「歓楽街大通り」から園刃 華霧さんが去りました。