2015/08/25 のログ
惨月白露 > 「なんだ、結構頭いいじゃねぇか。猿並みだと思ってたぜ。」

刀が引き裂いた布地を見ながら、ニィ、と口元を歪める。

とはいえ、躱されたのは事実だ。
力量は相手のほうが上、と見るのが自然だろう。と考える。

(と、なりゃ、応援待ちだな。
 幸い、このクソマヌケ猿は逃げるって発想はねぇらしいし、
 動きも結構遅ェ、足止めするだけなら俺にだって出来るだろうしな。)

「てめぇのほうこそ脱いだらどうだよ、猿が服着て歩いてるなんて笑えるぜ。」

掴みかかる手は刀を捕える。
捉えるが、そこに電気は流れない。

「―――当てが外れたな、生憎と特別性なんだよ。」

男に蹴りを入れて、そのままぐい、と刀を引いた。

ラメエル > そのまま感電させるかと思われたが、一向に反応しないので戸惑い、
その隙をつかれたのか、蹴りをもろに食らってしまう。

「おぐうッッ!?」

背中を丸めてよろりとふらつき、かろうじて膝をつく寸前でとどまる。
引っ張られた刀によって2本の指が切り裂かれ、血が噴出る。

「痛、でででェーーーッ
は?剣ッつッたら普通金属だろ。
なんで電気が通んねーんだ……?」

驚いたように目を見開き、まじまじと刀を見つめる。
が、観察してどうにかなるような力は、このラメエル、残念ながら持ち合わせてはいなかった。

「ハァーーーア?
あー、ああーーーーー
さっきから聴いてりゃ猿、猿ッてよォ。
もう、頭にキたぜ俺ァ」

雷獣を1体、手元に寄せると、その身を雷球に変化させる。
それを掴んで振りかぶり、勢いよく投げれば、電撃を放ちながらまっすぐ飛んでゆく。すると、相手の後ろからも電気を纏った雷獣が、まるで引きつかれるように2体、高速で突進してくる。

「3方向から逃げ場はふさいだぜ。
あとは、上だな……くらえッッ!!」

ひときわ高く飛び上がると、
相手の真上から左拳をつきだす。
右腕ほど素早くはないが、かわりに雷の魔力を纏った拳型のエネルギー砲を放射する。

(バトラエルの野郎が“逸れ”から前にやり方パクったらしいが、これァ意外に使い勝手良いんだよな。
刀に通らねェ以上、本人をやるしかねェ)

惨月白露 > 「特別性だっつったろ、このバカ野郎が。」

ひゅんと振って血を払うと、ぐるりと、あたりを見渡す。
バチバチと音を立てて迫る3体の雷獣と、上空から迫る雷の拳。

(あー、こいつはやべぇな。)

地面に刀を刺してその柄を握ると、ぐっと目を閉じて、
その攻撃が来るのをただ待つ。

「はっ!!こんくらい、痛くねぇよッ―――!!!」

特に防御をしたわけではない。
単純に気合いを入れて白露がカッと目を見開くと、
轟音を響かせて3体の雷獣が彼の身体を揺るがせる。
さらに、そこに追い打ちをかけるように上空から迫る拳が白露の身体を弄んだ。

衝撃と共に舞い上がった土ぼこりが、あたりを包み込む―――。

ラメエル > 「金属じゃなかったらなんだッつーんだヨ、石製なわきゃねーだろーし」

宙に浮き、緩やかに落下しながら下を見る。
逃げる動作は見受けられなかった、かといって防御をしていたようにも思えない。
土埃でよく見えないが、確かに雷獣たちと雷の拳が直撃したように見えた。

「や、やったか!?」

血の滴る右手を抑え、よく見ようと目を凝らした。

惨月白露 > 「そいつはやってないフラグだぜ、この猿野郎。」

舞い上がる煙から、その声と共にボロボロの手が伸びる。
執念で服の裾を掴むと、引き寄せるように右手を振るう。
その手はしっかりと握りしめられ、そして、ラメエルの顔目がけて真っ直ぐ伸びて行く。

―――遠くからは、騒ぎを聞きつけてやってきた赤い服が数人こちらに駆け寄って来ていた。

ラメエル > 土埃はなかなか晴れる気配が見えない。
視線を走らせながら相手の姿を探していると、ふいにスーツの裾がつかまれ、あっという間に引きずり込まれる。

「うげェーッ まだ動けたのかよッ!!
やべ、増援が来やがッた。ッたく、離せ、コラッ!!」

伸びる拳を乱暴に払い落とし、
無理やり引きはがそうとすると、ビリリと破れ、金色の切れ端を残して飛び上がる。

「あーあ、破けちまッたじゃねーか。
なんつー握力だ」

他の風紀委員が、白露の元に駆けつける。
そのうち何人かがラメエルを指さし、捕縛用の網やゴム弾が飛ぶが、ひょいひょいとかわして鉄塔へ登っていく。
やがて、その姿が完全に見えなくなった。

惨月白露 > 「―――クソッ、逃がしたか。」

そう呟くと、白露はその場にどさりと倒れ込んだ。

地面に倒れたまま、目を細めてあたりの施設を眺める。
多少のダメージは残っているが、どうやらさほど被害は大きくないらしい。
これくらいならば、すぐにでも元通りになるだろう。
最初に殴られた学生も、幸いにして軽傷だったようだ。

『……ま、最低限はってとこだな、俺にしちゃ上々か。』

ゆっくりと目を閉じた彼は、
風紀委員に抱きかかえられるようにして、その場を後にした。

ご案内:「歓楽街」から惨月白露さんが去りました。
ご案内:「歓楽街」からラメエルさんが去りました。
ご案内:「歓楽街・暗がり小路」に谷蜂 檻葉さんが現れました。
谷蜂 檻葉 > 歓楽街のいつもの光景。

明るく煌めく街路と、対照的な陰鬱な路地裏。


仲良くお揃いのネイルをした少女達が大通りをニコニコと歩く裏で、
小汚い男達が互いを罵り合いながら弱者を甚振る。


誰しもがそれを理解して、そして互いを見ないふりをしている。


そして檻葉の立っている舞台は―――



『―――ぐぎゃっ!』

「もう、大した抵抗も出来ないのに……」

生ごみが隅に散らばる小汚いアスファルトの上に仰向けに倒れ伏す男。
その後頭部に変な色の汁がついたゴミ袋がぶつかったのをみて
ウッと呻きながら見下し、バタバタと藻掻く腕に『不可視の線』を奔らせる。

『ぐがぁぁっ!? あぁがっ、腕っ 俺の、俺の腕ぇ……っ!!』

「別に、斬れたわけじゃ……あぁ、切れてますけど。大したことないですから騒がないでください。」

谷蜂 檻葉 > しょうがないなぁ。という表情で今度は『赤い線』を奔らせる。

指で、空間を。 延長線上に『線をなぞるように』……いや、『なぞった先に線が出来る』。


『あぢゃあぁっぢいぃ!!?』

「別に貴方に恨みがあるわけじゃないんですけれど、そう頑なにされると手も抜けないじゃないですか。 貴方のお友達、何処に行ったんです?」

指が動き、線が視界に現れ、コンマの差で小さな火柱がその線を通り、
ジリジリと焦げ付く音がして広がり始めた血色が黒く焼き止められる。


『し、知らねぇよ!!あいつ、勝手に逃げやがって……!!あぁ、糞痛ぇ…!!てめ、マジぶっ殺してやるからな…!!』

「………むぅ。」


カツアゲをしているわけではない。

正義の味方をしているわけでもない。

ましてや、最近のなんとも言えないモヤモヤにチンピラを使って発散しているわけで……は、ない。


繁華街にある小さな魔導書売の店。そこへ久々に足を運ぼうとしたその途中で、このチンピラともう一人にバッグを盗まれた―――というより、もう少し危なかった気がする。 バットを手に、後頭部を殴られそうになったわけだから強盗とか、殺人の可能性もある。もっと、精神的に嫌な事件になる可能性もあった。

谷蜂 檻葉 > 「急に襲いかかって来て、物を盗んでその言い草はないでしょう。  ああ、もう。お財布もあるし んー……。」



(とはいえ、迂闊にこんな道を通る私も悪かったかなぁ……。)

何度か通っていたから油断した、とさえ言えない。

地図を見て、ちょっとした近道にと普段通る大通りからの直通路地、その手前から曲がってしまったのが運の尽き。 誰が住んでいるかも、住んでいないかも、使われてるのかもわからないようなアパートもあったし、一等危ない路地だったらしい。


……それでも引き返さずに無理に通ったわけだから、平和ボケというか。なんというか。



この男を放置するのも気が進まないし、とはいえ早く捜索しないと逃げたもう一人の男に財布の中身を使われてしまうかもしれない。

風紀委員の見回り……は難しいだろうけど、路地の奥に見えさえすれば呼びかければいいだろう。
風紀・公安でなくても信頼できそうな某ならそれもまたよし。

谷蜂 檻葉 > 1分。 2分。
……いや、3分待つ……? って、それだと正しく「二兎を追う者は一兎をも得ず」だろう。

助けがないなら自分の範疇で。



(一つ、この人に眠ってもらってさっさともう一人を探す。)

すると、この路地だとこの男の運命は持ち前の「運」に託される。
良ければ無為な時間を。悪ければ……どうなるのだろう。

(二つ、とっ捕まえて引き渡してからもう一人を探す。)

無難。よくある。
強いて言えば最初の懸念が引っかかる。
……もう遅いかなー。 でも全力で探せばなんとかなる。と、思う。

(三つ、この人から聞き出す。)

誠心誠意頼み込めば、なんとかなるだろうか。
痛い目にはあってもらってるし……多少の脅しは仕様がない。


(四つ、私側に”もう一人”が来てくれるのを待つ。)

その人に対処を任せる……っていうのを、待ってたんだけど駄目ならそれもまた仕様がない。



(さて、どうしよっかな……)

1分で決めよう。

ご案内:「歓楽街・暗がり小路」にメアさんが現れました。
ご案内:「歓楽街・暗がり小路」からメアさんが去りました。
ご案内:「歓楽街・暗がり小路」にメアさんが現れました。
メア > 薄暗い路地裏を少女が歩いてくる
以前に会った事のある女性が男を押さえつけているのが気になり近付いていく

「…何、してる…の…?」

そう問いかけながら首をかしげる

谷蜂 檻葉 > 「あ。」

暗い小路。上から下まで真っ黒な少女はとても目立たず。
視線を戻してさらに2拍。 声をかけられて誰ぞかが居ることに気づいた。


「―――えっと、メアちゃんだっけ。」

いや、困った。
こうなると余計にどうしたものやら。

粗暴な男を取り押さえるか、”見ていて”安全な人物が良かったけれど……。


「あー、えっと。お財布盗まれちゃったから、それを返してくださいって、ね。」



―――対して、倒れたままの男は、どうしたものか。思案するようにゴミ袋を枕に押し黙っている。
……が、その表情は観念したものというよりは、隙を伺っているようにしか見えない。

メア > 「うん……財布…?」

メアと呼ばれれば頷き倒れる男を見る
倒れた男は抑えられながらもゴミ袋を枕代わりにするあたり余裕そうに見える

「お財布…返して…?」

感情のない瞳で見つめながら男に近づき、尋ねる

谷蜂 檻葉 > 『………ハンッ! 俺は持っちゃいねぇよ!! どうせアイツぁその辺の酒屋で適当に糞高い酒でも買い逃げしてるだろうさ!!』

途中から現れた得体のしれない幼女の一声でパッと観念するのであればもう2段階程前で返すはずで。
近くまで近づいてきたメアに鼻で笑って、開き直る。



「―――へぇ、なるほど。」

その言葉を、手がかりを待っていた檻葉にとっては調度良かったのだけれど。


言葉と同時、掌から何かを吹き付けるようにフッと息を吹きかけると
キラキラと男の頭上へ粉のようなものが降りかかり―――


『なッ!? ……お前、なに……うぉ………』


バッと身を起こして逃げ出そうとしたところで、バッタリと男が今度はうつ伏せに倒れこむ。

―――数秒して、『ぐごご』とマヌケないびきが路地に響く。


「ナイスよ、メアちゃん。 ……えっと、此処で少し待っててもらえるかな?」

メア > 「お酒…」

そんな物が好きなのかなとみていると男がうつぶせに倒れた

「ナイス…?……分かった…」

待っててと言われれば頷き、男に近寄り落ちていた棒きれで突いてみる
妙な体勢のまま固まっている男に興味が湧いている様子

谷蜂 檻葉 > 「ん。」

近くの酒屋なら2つだけ。
それなら、『直線』で飛べばもしかしたら見つかるかもしれない。

この少女がこの物騒な場所でどれだけの時間1人にしていて大丈夫なのか良く解らないが、行って直ぐ戻れば問題はない……と信じよう。


「行くよ、皆。 すぐとっ捕まえて、こっちに引っ張ってきちゃおう。」


言葉を発することのない妖精達を供に地を蹴り、頭に入れた地図のままに最短ルートを羽根で飛ぶ。







―――やがて、十分もしない内に昏睡状態の男をもう一人両手で吊り下げるように持って、先に寝こけたうつ伏せに倒れた男の上にぽいっと乱雑に置く。

羽根で飛ぶのにどれだけの体力がいるのか解りづらいが、急いだように戻ってきた檻葉は暫く膝に手をおいて息を整え

「……ハァ、……えっと、大丈夫だった……かな? 」


見たままだろうけど、一応尋ねる。 もしかしたら他の人が来たかもしれないし。

メア > 「お疲れ、さま……」

疲れた様子の檻葉に声をかける

「うん、何も…なかった…」

倒れたままの男と二人きりのまま特に問題はなく
ただ待っていただけと答える

「…人間じゃ、ない…の…?」

今さらになって背中の羽が気になる
鳥と言うより虫の様な薄い羽が

谷蜂 檻葉 > 「そ、そう。 ……はぁー……ならよかった。 じゃあ、後は表通りに引っ張っていって引き渡しとか―――」

バッグから財布を取り出した所を今度はコチラが後ろから強襲する形で取り返せてなんとかなった。のはいいのだけれど、そのまま伸びてしまってしまったせいで動かすにも引っ張るなりなんなりする必要が出てしまった。
一人なら何とかなるが、二人となると流石に難しいし、かといってメアに頼むのも同じこと。



……そういえばこの【メア】と名乗る少女。

を、私はそうとしか知らない。解らない、読み取れない。


子供だけれど、子供らしくないというか、大人しいという言葉で片付けられない程度に無感情な印象を受ける。 例えばロボットみたいな……。


「……へっ?私?」


なんて事を考えていたら。逆に問われる。


「あ、うん。半妖精、人間と妖精のハーフよ。 ……あぁ、えっとメアちゃん。表通りにいるだろう、巡回の風紀委員の人とか呼べるかな?」

メア > 「引き渡し…」

魔術で移動させるか異能で引き摺っていくか
異能の方が頭を使わない分楽かなと思いながら
檻葉の答えを聞いて驚く

「妖精と、人間……凄い…」

そんな事が起こるのかと驚く
妖精とのハーフなんて、初めて見るし初めて聞いた

「…持ってく、なら…運ぶ…」

だが驚いてばかりもいられない
風紀委員に引き渡すなら運ばなくてはと異能を使う
メアの影が伸び男たちの影を掴むとそのままズルズルと地面を引き摺っていく
暗い路地の中では影も目視し辛いかもしれない

谷蜂 檻葉 > 「凄い、のかしら? 吸血鬼だとか、龍だとかいう人もいるんだしそれに比べて同じかそれ以下だと思うけれど……。」

それが一同に介して黒板を眺めるのだから、やはり魔窟だと思う。

「え? 運ぶってどうやっ……て……。」

それが出来るなら何よりだけど、と苦笑気味に言葉を返そうとして
起き上がるようにして平面から立体に立ち上がる影にギョッとする。

同時に。

あぁ、なるほど。と、ある種の納得を得る。
見た目と『活動できる事』の範囲が違うのも、この学園”らしさ”。

そういえば、見た目幼女の先生もいたな。と、引きずってずんずん進むメアの後をついていく。


引きずって皮膚がズル剥けになるのはいただけないので、
風の妖精たちに頼んで少しだけ頭を上に持ち上げながら表通りに進んでいく。



**

**

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そして、大した時間もかけずに巡回中の風紀委員を見つけ、未遂とはいえ強盗容疑でチンピラ―sは御用となった。 簡単な受け答えと、連絡先を伝えて開放される。



「―――えっと、そういえばメアちゃんはなんであんな所に?」

さて、これで別れようかと声をかけようとしたところで一つの疑問に行き当たる。
先の通り、あの場所は”面倒事”が非常に多く、その先に大したものがあるわけでもないのだけれど……。

メア > 「うん、凄い……妖精は…体が、無いから…」

吸血鬼でも竜でも体があり竜は人間の姿に近くなることもできる
だが妖精は体のないエネルギー体の様な認識なのでどうやって子供を作るのか想像もつかない
そして男達の皮膚を気遣う様子もなく風の妖精の協力がなければ見るも無残な事になっていただろう

「…ん?……いつもの、散歩…」

何をしているのかと聞かれればそう答える
いつも通りの夜の散歩、お気に入りスポットもある日課と

谷蜂 檻葉 > 「あぁ、そういう……。」

確かに、言葉通りに”妖精”ではなく。

CHANGELING……取替え子、である。 そう、”記憶している”。
人の子に生まれ、人ではない何かとして取替えられて人として生きてきた。

だからこそ、私は人間ではなく、純正の妖精でもない『半端者』である。

どちらつかずの――――― ああ、いや。そんな事を。この子に言っても仕方がないか。


「まぁ、そういう事例もある。って事で。

 ……って、散歩ぉ? もっと、こう……わざわざあんな危険そうな処を通らなくても普通の場所があるわよ。 学生街の方が良いわ、絶対。 いーい?小さな子が、いくら自分の身を自分で守れるって思ってたって、こういう所を出歩いちゃ駄目よ?」

今日、出会った男達は『異能のない人間』だった。
……それが、異能を、魔術の使える人間だったら?

何らかの事情で島に上がった、『二級』だとして自分達以上の実力のある人間だったら?

この少女が何をどう思っているのかは知らないが。
そういった”慢心”と”過小評価”は何時命に関わるか解らない。

それに、それが年端の行かないような少女だとすれば尚更だ。親は何をやっているのか。
多分何もやってなさそうだ。

メア > 「ぅ…うん、分かった……」

学生通りの方が良い、危ないと言われて頷く
だが

「気をつける……」

少女の散歩の場所は変わらないだろう
大通りと学生通りでは…人が多すぎる
陰鬱とした人気のない路地裏、それは自分にとって過ごしやすい場所なのだから

「ありがと……」

自分を心配していってくれた檻葉に礼を言う
他人の自分を下心無しに心配してくれる、それは自分にとってはとても嬉しい事だ

谷蜂 檻葉 > 「ん、ならよし。 ……私だって事情があって来て、通ってるわけだし。
 用もないならもっと安全な場所を候補にしなきゃダメよ?」

住んでいる場所にも依るが、学園地区なら学生街、委員会本部付近だろうか。
繁華街にまで足を運べるなら異邦人街だっていいだろう。 こちらも、まぁ、場所によるが。


「……ふふ、どういたしまして。

 さて、それじゃ財布も取り返せたし、またね。メアちゃん。」

そういって、通りの奥へ。
反省して、普段使っている路地を目指して去っていく。

メア > 「うん……」

頷きながらどこか心苦しい、嘘をついているせいだと分かる

「それじゃぁ…また…」

手を振って見送り、そこで気付く

「名前……」

前回と今回、二度聞き逃してしまったと

ご案内:「歓楽街・暗がり小路」からメアさんが去りました。
ご案内:「歓楽街・暗がり小路」から谷蜂 檻葉さんが去りました。