2015/09/07 のログ
ご案内:「歓楽街」に雪城 氷架さんが現れました。
雪城 氷架 > 「……おっそい」

歓楽街、大通りの一角
少し目立つモニュメントのある広場がある

よく待ち合わせ等に利用されるその場所に氷架がむっすりした表情でベンチに座っている

雪城 氷架 > 腕時計を確認する、約束の時間を10分過ぎた

携帯にかけてみようか
いや、遅れそうなら向こうから連絡があるべきだ
なんとなくこっちからかけるのは急かすようで、気が引けるしなんだから悔しみもある

このまま待って、お詫びでもさせてやろう
そう思い、長い髪を弄りながらベンチへ背を預け続ける

雪城 氷架 > 退屈そうに、携帯を取り出していじりはじめる
学内の掲示板でも見てみるかと思えば特別新しいお知らせもなく、すぐにポケットへと仕舞う

「………」

ついでにぺたぺたと胸ポケットをチェック
括流はいないらしい
まぁ、転移魔術を使って服の中に移動してきたりするので油断はできないものの

ただ待つのも退屈で、話し相手でも欲しかったところだが

ご案内:「歓楽街」に白椿さんが現れました。
ご案内:「歓楽街」に霜月 零さんが現れました。
霜月 零 > 「ぁー……」

まさか、こんなに自分の足が遅いとは。怪我のせいなのだが、ボヤきながら待ち合わせ場所に到着する。まだいるだろうか……?

雪城 氷架 > 「ん」

ようやくその姿を見つける
その歩く姿にほんの少し違和感を感じるものの、とりあえず声をかける

「遅いじゃないか零、帰っちゃおうかと思ったよ」

むすっとした顔でベンチに座ったまま、零へ不満気な表情を向ける

霜月 零 > 「ああ、すまん……づっ」

申し訳なさそうに頭を下げる……時、肋骨が響いた。まだ骨折が治っていないのである。
顔をしかめ、びくっと少し震え、変なところで止まってしまう。

白椿 > ……随分と賑やかな場所だの。
此処もまた、そういうものかえ?

(端的に言って人形のくせに知識が偏っているため、場所に不慣れな狐は
感心したように……正確には時代が違っているだけでかわらぬと思いつつも
随分と派手になったものだと思いつつ歓楽街を歩く
そういう本人のかなり目立つ格好ではあるのだが)

……ふむ、逢瀬を待つ様子の者が多いのも場所柄故か?
(見れば、普通の格好をしてはいるものの随分と高貴の出のような物もいる。
いやそれで判断してもいいのかどうかわからないが
少なくともアレだけの長い髪を維持するには相応の環境が必要だろう……
それとも今は違うのだろうか)

雪城 氷架 > 「もうすまんは聞き飽きちゃったよ ……どうかしたのか?」

明らかに妙な反応をした零に怪訝な目線を向ける

霜月 零 > 「あ、あー……」

少し考える。正直、実は大怪我しています、なんてあまり言いたいことではないのだが……この調子だとすぐばれそうである。
故に。

「あ、えっと、だな……虞淵とやりあって、その、負けた。で、骨折とか、何カ所かだな……」

気まずそうに、少し目をそらしながら口にする。
内容が内容なので、もう色々な意味で恥ずかしい次第だ。

雪城 氷架 > 「骨折とか大怪我じゃないか!なんで言わないんだよ、病院行ったのか!?」
跳ねるようにベンチから立ち上がって零の近くへと移動する
身長差で否応なく見上げる形になりつつ

「グエンって、芙蓉の仇とか言ってたヤツだろ…強いんだって自分で言ってたじゃないか。なんでやりあうんだよバカ」

責めても仕方のないことと思いつつも言葉は止まらない

ふと、自分への視線に気づきそちらを向けば
妙に浮いた出で立ちの女が目に入る

霜月 零 > 「ホント偶然遭遇したんだ……で、その……キレちまって、さ」

気まずげに眼をそらしたまま、ぽつりと。

「病院は行ったし、必要な処置はしたんだけどな……思った以上にダメージ残ってたみたいだ」

すまん、と頭を下げる。本当にすまんが口癖になっている気もするが。
ついで、移った氷架の視線の先に目をやって、古風な出で立ちの女性が目に入る。
……にしては、着こなしが少々際どいが。いいのかあれは。

白椿 > ……ふむ。
(逢引にきた少年は怪我人のようだ、あの様子、普通ではあるまい
少女は高貴の出のようだというのに察せぬというのはそう言う出だからなのだろうか)

む……?
(目があった。なれば会釈せずばなるまい。
微笑。とはいえ狐の笑みはあらゆる意味でほぼ遊女か天上人のそれだ。
ただの微笑がもはや誘いか特別な意味があるようにすら思える
そういう性格設定と外見デザインを施されていることも狐の所作を美しくしていた

……もっとも狐にはとくに何のつもりもないのだが)

雪城 氷架 > 「…大事な妹のことだから気持ちはわかるけどさ。負けて帰ってきたら意味ないだろ。第一落第街で喧嘩に負けるなんて、殺されてもおかしくないじゃんか」

その胸をどついてやろうかと腕をあげるものの、けが人だと思い留まる

「だったら電話でもなんでも言ってくれれば……知り合い?」

此処で稀に見る妖仙の類だろうか、こちらに向けて会釈したのを見て零に問う
少なくとも自分は初めて見る相手だ

霜月 零 > 「すまん……」

言い訳の仕様もない、とにかくその場は復讐心に駆られて、そればかりになってしまっていたのだ。
最後の最後で思い出さなければ……死ぬまでやっていたかもしれない。

「いや、知らねぇけど……?」

奇妙な出で立ちの女性には首をかしげる。見たことがない。

雪城 氷架 > 「…はぁ、ご飯でも食べて帰ろうと思ったけど、そんなんじゃはやいとこ帰って休んでもらわないといけないじゃないか」
あーあ、とわざとらしい落胆の声をあげて

「風紀や公安だって手出しできない相手なんだろソイツ?
 もうちょっとこう、なんか考えてから戦えよな、なんなら私だってk戦えないことないんだ、…多分」
一応のフォロー…のつもりかもしれない

「ふぅん…たまに見るよな、この学園。あの手の耳した人」
とりあえず会釈を返しておく

白椿 > ……む。
(綺麗にスルーされた。会釈には会釈で返すものだと教わらなかったのだろうか
里が知れる
ひとこといってやらねばなるまい)

ふむ……そこの娘、会釈されたら返さぬのは礼に反するであろ?
そこの少年もだ、そうだそこのお前。
狐が珍しいゆえ好奇の目で見るのは致し方無いとはいえ、あからさまに何だコイツ的な
態度を出すのは奥ゆかしさに欠けるというものではないかえ?

(こうして指摘するのも無粋とは思ったが、まあ、少年少女であるからそこは良しとしよう)

霜月 零 > 「うう、それはそれでもったいないな……」

微妙に未練がましいというか情けない事を口にする。遅れはしたものの癒しとして楽しみにしていたのだ。それまでに最低限の回復もおぼつかなかったこの体が恨めしい。

「氷架を巻き込むわけにもいかねぇだろ……怪我、させたくねぇし」

自分のことを棚に上げてそんなことを言いつつ、狐な女性の弁にはしまった、と言った風情で頭を下げる。

「あ、ああ、すまん……」

雪城 氷架 > 「だーめーだ。さっさと帰って栄養とって寝る!…このこと芙蓉にはちゃんと言ってあるんだろうな…?」

じろ、と怪訝な目線

「それで自分が大怪我して帰ってきたんじゃ本末転倒じゃないか」
ふんす、とない胸の前で腕組みして見上げる

「あぁごめんごめん。遅かったかもしれないけど一応返したから許してくれよな」
なかなかにグイグイくる狐だな、と内心

霜月 零 > 「うう……あ、えっと、芙蓉には、内密に……」

目をそらしつつそんなことを口にする。だって、言ったら確実にお説教から大泣きのルートだ。それは回避したい。

「そうなんだけどな……一太刀、霞めるまでは行ったんだが……」

俯いてちょっとしょんぼり。ちなみに、太刀と小太刀、それぞれ一本ダメにされてしまった。新しいのを用意せねばなるまい。

白椿 > ……ふむ、謝るなら良し。
(漏れ聞こえる話から察するに、貧民街での喧嘩で怪我をしたようだ
武の気がズレている辺り、だいぶひどいのだろう……むしろ心得があるからどうにかなっているというやつか)

うむ、善き哉。
差し出がましいとは思うたが、とくに其方のような高貴な出なら自然にできて損はないであろ?
そのほうが美しくなれるしの?
(胸は格差社会である)

雪城 氷架 > 「…そんなことだろうと思ったよ。だったら尚のこと早く治せよな。治癒魔術使える知り合いとかいないのか?」
呆れたように組んでいた腕を崩して
「なんか話聞いてるとボロ負けにしか聞こえないし、別に急ぐ必要もないんだろ。いいじゃん、仲間とか集めて行ったって」
一対一に拘る必要はない、と思う反面、男の子は違うのかなとも思う
それでも危険なことには違いない

「高貴な出…?あ、私のことか?ま、まぁ…うん…でも礼儀正しさとかちょっと苦手だから、あんまり…」
しかし凄い格好である、否応なく胸元に目が行くのではなかろうか、人間なら

霜月 零 > ボロ負け、と言うワードに心がひしぐ。こう、ちょっと、そこのところはオブラートに包んでほしい言葉だった。

「ぐ、う……知り合いは、まあ、いなくもないけど……」

目に見えて落ち込みつつ言葉を返す。これでも剣士、ボロ負けしたと言われるのはショックなのだ。否定できないのがまた悔しい。

「一応、俺もいいとこではあるけどな……」

とは言いつつ、今の自分は所作が結構ボロボロである。所作で高貴だなどと言われないだろう。
……胸からは必死に目をそらす。何であんなに大きいのだ、アレは。

白椿 > ふむ、なるほど。
(少年は怪我を悟られたくないと見える。
無理を押して出てきているからには何かしら理由があるのだろうと察する
まあ、状況次第で応急処置も考えなくもないが縁次第だな)

……礼儀が人を作る
礼を失してならぬのは人を大切にする行為だからであろ?
苦手というのはつまり、人のためにそこまでする気がない、ということであるからの
そうでないと申すのなら、急かなくともよいが、気持ちは表すために礼を覚えるが良い

少年、家柄を誇りたいのか? それとも自身を見せたいのか?
武を嗜んでいることぐらいは見て取れるが、家や種族のためでないというのなら
感心せぬところではある。


……ん?
ふふ、気になるのかえ?
(どうも2人とも胸が気になる様子だ、まあそういう格好だから当然と言えなくもないが
ドコの何とは言わず、話を振る)

雪城 氷架 > 「いるんなら頼ってでも早いとこ治しちゃえよ。でなきゃデートもロクにできないだろ」
その背中をぱし、と痛まない程度に軽く叩く

「あんまり堅苦しくても相手が萎縮したりすると思うんだけどな。
 でもうん、言ってることはちゃんとわかるよ。……いや、気になるっていうか…凄い格好だなと思ってさ」

霜月 零 > 「……すまん」

申し訳なさそうに口にする。心配してくれているのが痛いほどわかるからこそ、無碍になんてできるはずもない。
何と言うか、やはり氷架は気持ちのいい女性である。思わず甘えてしまいそうだが、逆にそれを叱咤してくれるので頑張れる。不思議な感じだ。
家柄に関して問われれば、けだるげに返す。

「いや別に、誇りはあるけど威張る気はねぇよ」

肩をすくめて、そして骨が痛んだ。わずかに顔をしかめる。

「好きでやってるともいえるし、仕事のためにやってるともいえるし、護るためにやってるともいえる、かねえ」

霜月零にとっての武は、物心つくころからそばにあったもので、言ってしまえば箸で食事をする技能と同じようなものなのだ。
気になるかと言われれば、困ったような顔をして。

「なんつーか、その……凄い着こなし、だな」

白椿 > ああ、申し遅れたが我は白椿という狐である
少々差し出がましいかも知れぬと思うたが、未熟な少年少女であれば
小うるさい事も必要かもしれぬと思うてな?

……ふむ、狐としては普通の格好なのだがの
魅力的ならそれは見せるべきではないのかえ?
もっとも、隠すのが奥ゆかしいとも言えるが、隠しきれぬのでな
であれば見せたほうがいいであろ……と。
まあもともと狐は比較的そういうところに関しては奔放であるからな。

(そういうと魅せつけるようにするあたりは好奇心が抑えきれない部分であろう)

雪城 氷架 > 「もういいって、さすがに耳にタコだ」
叩いた背中をぽんぽんと何度か手で触れ、離れる

「隠しきれない………………」

いかん
こんなあったばかりの相手にヘイトを溜めるなどということはいけないことだ
ただ、こう……どうしようもない格差を感じる

「ん、ん。
 でもこういう場所では隠して歩いた方がいいんじゃないかな?
 なぁ零?」
なぜか同意を求める氷架

霜月 零 > 「基本的に、そういうところは隠すのが人の常識なんだけどな……」

溜め息を吐く。が、確かに一部の狐族……と言うか、妖狐の類は性的に奔放だ。
色香は男を惑わすもの、快楽は肯定すべきもの。そのような認識を持っている妖狐は数多い。

「まあ、割と狐ってのはそんなもんだ。人間としちゃあ隠せよって思うけどな」

退魔の一族故に、そういった方向への順応は早い。ため息交じりに氷架に言葉を返す。

白椿 > まあ、狐がこういう格好を好むのは理由がある故。

端的に言って……気になるであろ?
なら、そこから出会いや事件や出来事が回るのが趣があると考えているのが狐であるからの
(もともと妖狐を参考にしているだけあって、精神性は狐のそれである)

それに人の常識というが、西洋では貴婦人も胸は見せるであろ?
南の方ではあけすけという話も聞くし、世界のが狭いのではあるまいか?
(まあ日本では、ということは理解するが、此処は敢えて振ったほうが面白かろう)

雪城 氷架 > 「そ、そうかもしれないけどさ…」
まぁ、なんとなくこう一緒にいると、色々考えてしまうではないか

と、氷架のポケットから陽気なメロディが流れる

「あれ、バイト先からだ」
ポケットから携帯を取り出して確認すると、ちょっとごめん、と付け加えてその電話に出る

………

……



なにやらしばらく話して

「ごめん零、ちょっと助っ人いるみたいだから今日はこれで。
 白椿も、今度あったらなんかご飯でも食べような、じゃまた!」

あくせくと、そのまま走り去っていってしまった

ご案内:「歓楽街」から雪城 氷架さんが去りました。
霜月 零 > 「あ、ああ、またな……」

送っていく、と言いたかったが、この体では足手まといだ。
ちょっと名残惜しいが、あわただしいその背中を見送るしかできなかった。

白椿 > うむ、そういう反応は善き哉。
惑うのを見るのは好き故、許せ。

(クスクスと微笑むだけで誘うような笑顔になるのはずるいと言うレベルではあるが
もっとも相手の少女も人としては絶世の美女レベルである、本人はどこまで自覚があるかわからないが)

……む、用とあれば仕方ない。
また機会があれば一緒しようぞ?

(手を振って見送る……名乗らずにいってしまった……
ばいとさき? というのは人の名前だろうか
どうも応援を頼まれたようだったが、我に助力を頼むような件ではないということなのだろう)

……で、怪我は良いのか?
彼女の手前、敢えて口にしなかったが、相当ひどいのであろ?
(2人になれば、怪我について言及する
もともと歩くような状態ではないと判断しているが、さて……?)

霜月 零 > 「……ご明察、だな」

肋骨が複数本折れており、左腕もヒビが入っているのをごまかしている。
正直、安静にすべき状態だ。

「引き籠って安静にしてるよりは外に出て話した方が気も晴れるかと思ったんだが、思ったよりガタがきてたみてぇだ」

情けない、とため息を吐く。

白椿 > ふむ、なのに歩いてきたのであろ?
勝算が全く無かった外出ではないと思うのだが、正直だいぶ無理に見えるからの

あのままドコか行くのであれば、少々手出ししたほうが良いかと思うておったところ故
ある意味助かったとも言えるの?

……とは言え身内にも知られたくないのであろ?
(クスクスと値踏みするような笑み。
ひとことで言うと、悪くて魅力的な微笑だ)

霜月 零 > 「まあ、正直外出に集中できるか、っつーと怪しい状態だわな……」

デート、と言う言葉は敢えて使わずに応答する。
手出し、と言う事は治療魔術の心得でもあるのだろうか……とも思ったが、若干嫌な予感がする。
と言うか、妖狐系に何かを頼むと、大体ロクなことにならない。

「知られたくないのは事実だけどな……」

困ったような顔で半歩下がる。とても、いやなよかんがする。

白椿 > うむ……まあ、なんとかしてやれぬこともない。
……頼みさえ聞いてくれれば、という話ではあるがの?

少しでも顔合わせればすぐバレるような状態そうであるのは見て取れる故
まあ、どうしてもというのなら我が手を貸さなくもない、という話であってだな?
(どうする? という顔をしている……とても楽しそうだ!)

霜月 零 > 「……頼み、って?」

聞くだけ聞いておこう、と聞いてみる。アレなものなら突っぱねればいい。
……こういう行為は基本地雷なのだが、的確な対応が出来るほどには経験が足りていない零である。

白椿 > ……なに、大したことではない。
我はこの街に不案内故、案内せい。

(……時間は出来たのであろ?
と言いつつ笑顔で。)

霜月 零 > 「……歓楽街は俺も詳しくねえぞ?」

なんせ基本的な行動範囲は学生街や訓練場である。歓楽街には、それこそデートでもない限りほぼ出てこないのだ。

白椿 > ……別に歓楽街でなくとも良い
我はこの近辺どころか最近の事情にもあまり詳しくない故な?

(中身はハイテクの塊である精巧かつハイスペックな人形なのだが
いかんせん思考と行動が非常にアナクロだった)

霜月 零 > 「あー……まあ、案内程度ならやってやるよ。時間が空いたのは事実だしな」

肩をすくめて承諾する。妖狐の頼みは要注意……と理屈でわかっているくせに、こういうところで甘い男であった。

白椿 > ……うむ、では決まりだの。
骨を継げばよいのであろ……ふむ、昨今の医術とやらはだいぶ良くなっておる
以前のそれはもっといい加減なものであったことを踏まえると、文明とやらはそれ自体が異能だの?
(様子を見れば、処置はしっかりしている
なら、あとは、割れてしまった骨同士を繋げば良い
狐に搭載されている異能は妖術ともいうべきシロモノであるが故の対応だ
実際はそれも超科学であるのだが、狐はそれを自覚することはない

手を翳すでもなくそれを実行すると、おそらく何が起きたのかまったくわからないだろう
もっとも感覚制御で対応すれば痛みも引かせることも可能だがそこまでは必要ないと判断した)

……さて、これでよいであろ
骨周りの炎症までとは行かぬが、あとは腫れが引くのを待つが良い

霜月 零 > 「お、おお……?」

軽く腕を動かして、肋骨周りも触ってみる。感覚を集中して確認するが、骨自体はつながっているようだ。痛みはあるが、それは炎症の物だろう。

「す、すげぇな……骨の接合だけとはいえ、こうもあっさりとは」

白椿 > ふふ、ここで役得を要求しても良かったのだがの?

(だがここで親切ぽく見せているほうがむしろ警戒心を解くポイントでもある
ここで終わるのなら適当な理由をつけてもっと身を寄せてしまえばよいのだが
今日はこの後のほうが長いのだ)

何でもできるというわけではないが、傷程度ならそこそこどうにかなる故な
狐にかかれば何事もあるようでないようで、正体が定まらぬ
……もっとも案内が終われば戻ってしまうとかはないから安心するが良いぞ?
(さり気なく手を握りつつ、大丈夫であろ? と)

霜月 零 > 「役得ってなんだよ役得って……」

溜め息を吐く。が、なんだかんだと案内で済むことを疑っていないあたり甘い。
手を握られると少し困った顔になるも、振り払うのも悪いかと思いそのままにしておく。

「んじゃあ……とりあえず大雑把にここらへん案内するか?」

肩をすくめながら確認をする。

白椿 > 役得は役得であろ……それ以上でもそれ以下でもないぞ。
例えば我の唾液に治癒能力があるとか嘯いておけば、その言葉に乗るしかないであろ?
感謝するが良い。

……ふふ、ではよろしく頼むぞ?
(そのままさり気なく腕を組み、案内を頼む。
とはいえ少し遠慮がちで、心なしか狐の様子はそれだけでもすごく嬉しそうだ。

……もっとも、時間がたつにつれて、身を寄せる度合いが徐々に密接になるのだが
案外、大仰なアクションとスキンシップの表現をする狐ということが分かるだろうか。
だが、そうやって接触を許している時ほどこの狐はあけすけに嬉しそうな顔をするのだった)

ご案内:「歓楽街」から白椿さんが去りました。
霜月 零 > 「勘弁してくれ……これでも彼女がいるんだから」

恥ずかしい事ではあるが、先に話しておくことで遠慮を期待する。
……妖狐の類にそれが通じるかはとても怪しいのだが、それを忘れてしまっている辺りが未熟である。

「(なんつーか、なぁ……)」

本音を言えば離れたい。誰かに見られたらと不安になるし、氷架に対して申し訳ない気持ちもある。
が、それを実行に移そうとそちらに目をやれば、いい笑顔の狐がそこにはいるのだ。
振り払うわけにもいかない。

「(せめて、知り合いに観られませんように……)」

そんなことを願いながら、案内を続けるのであった。

ご案内:「歓楽街」から霜月 零さんが去りました。
ご案内:「歓楽街」に雪城 氷架さんが現れました。
雪城 氷架 > なんのことはない
近くにいたほかのバイトが助っ人に入った、という電話があったので戻ってきたのだ
白椿に名前も名乗っていなかったし、あの状態の零が一人で帰れるかも少し心配だったのだった

と、戻ってきてみたら

なんだか嬉しそうな笑みで零と腕を組む、そんな二人を見つけてしまう
少し離れたところから

声をかけようかと思ったものの、なんとなく声が出なかったので

そのまま踵を返して帰路についた

ご案内:「歓楽街」から雪城 氷架さんが去りました。