2015/09/27 のログ
四十万 静歌 > 「ふふ、折角ですので、ちょっとお洒落してみたのですが、
 お気に召していただけて何よりです。」

なんてクスッと笑って、

「それに、親しい人でもなければ、
 十分誤魔化せると思いますよ?」

だから大丈夫と励ますだろう。

「――では、謹んでエスコートお願いしますね?」

――寄り添うように歩きながら、
頼りになる執事さんとクレープ店へと足を進めつつ――

「注文は既に決めてあるのですか?」

紅葉 椛 > 「わざわざありがと。
 たまに見たくなるくらい綺麗だよ」

胸の鼓動が早くなってしまうほど、綺麗だと思った。
歩いている途中も、ちらちらと横顔を見てしまっていたのだから、本心からなのは間違いないだろう。

「そうならいいんだけど……
 でも、やっぱり背がないと格好はつかないね」

自分の背の低さを恨みつつ苦笑する。

「んー、私はチョコクレープが食べたいなって
 静歌はどうする?」

そんなことを話している内にクレープ屋の近くへ。
やはり大切な友人と会話していると時間が早く過ぎるようだ。

四十万 静歌 > 「まぁ、これくらいでよかったら、
 構いませんけどね。」

あまり面白いものでもないと思いますがと苦笑しつつ、

「そういえば、シークレットブーツとかありますけど、
 そういうのも利用してもいいかも知れませんね。
 私としては同じくらいですので、
 丁度いいのですけど……」

ほら、同じくらいだからこそ、こう、
微笑ましい感じしませんかと笑うだろう。

「それで、椛さんがチョコクレープなら、
 私は――」

うーん、と少し考え――

「苺クレープにしますので、半分こしませんか?」

と、小首をかしげてじっと目を覗き込むだろうか。

紅葉 椛 > 「ほんと? それならたまにお願いしようかな。
 いつもの静歌も見てたいから、たまにだけ」

やはり印象というものは大事で、黒マントの印象が強い少女は、やはりいつも通りが落ち着くのだろう。
いつもこれなら鼓動が激しくて苦しくなるから、などという理由はない……はずだ。

「あ、そんなのあるんだ。
 動きに支障が出なかったら考えようかな……
 履くのは静歌と一緒の時以外で」

自分の方が小さいのは少し不満だが、同じくらいの身長で、顔が近いのは嬉しい。
──近すぎてもよくないが。

「それはもちろん。
 実は苺クレープも気になってたんだよね」

嬉しそうに笑顔を浮かべ、その提案を快諾した。
そうこうしているとクレープ屋の前に着く。
苺クレープとチョコクレープを頼み、焼きあがるのを待つ。

四十万 静歌 > 「じゃあ、お願いされてしまいましょうか?」

なんて悪戯めいた笑みを浮かべ――

「まぁ、ばれるとちょっと恥ずかしいんですけど、
 私の時以外というのは……」

じっと顔を近づけて目を覗き込もうとしながら――

「私の為にありがとうございます?」

とくすっと笑って首を傾げるだろう。

そして、ゆるりと焼きあがるのを待ちながら――

「こうして焼きあがって出来るまでまつ時間もまた、
 楽しいですよね。
 あ、飲み物はどうしましょうか?」

紅葉 椛 > 近付く顔に驚き、恥じらい、頬を真っ赤にして、少しだけ目を逸らす。
失礼だとは思ったが、目を見つめられるほどの余裕はなかったのだ。

「ど、どういたしまして……」

消え入るような声でなんとな返事はできたものの、鬼灯のように顔を赤く染めたままで、視線を合わせることはできなかった。

「え、えと……私はジンジャーエールで」

そう言うと同時にクレープが焼きあがった。
生地から漂う甘い香りが食欲を唆る。
クレープを2つ受け取り、苺クレープを差し出した。

四十万 静歌 > 「?」

真っ赤になった様子に、
何とはなしにそっと熱でもあるのかと、
額に手を伸ばすだろうか。

そして――

「じゃあ、私も同じのにしましょう。」

といって、ジンジャエールを頼んで、
クレープを受け取りつつジンジャエールを手渡すだろうか。

「じゃ、すわってゆっくり食べましょうか?」

とふんわりと笑うだろう。

紅葉 椛 > 伸ばされる手を避け、慌てたように

「だ、大丈夫、熱はないですから、安心して? ね?」

テンパったせいで明らかに口調がおかしかったが、気にしない。

ジンジャーエールを受け取り、一口含む。
少しだけ熱が引いた気がした。

「ふぅ……そだね、座って食べよっか」

にこりと笑みを返し、椅子を2つ引いてから片方に座る。

四十万 静歌 > 「そうですか?
 ならいいんですけど――」

なんていいながら首をひねりつつ、向かい側に座って、

「それじゃ、いただきましょうか」

と、クスッと笑って、一口早速食べる。

「おいしーい♪」

そしてふやけた笑顔を浮かべ、
そっと、椛さんの方へクレープを向けて、

「そちらもちょっと食べたら一口早速食べてみてください、
 苺美味しいですよ……!」

と、なんというかはしゃいでいる。

紅葉 椛 > 静歌が一口食べるのに続くようにこちらも一口。
チョコソースの大人向けな苦味とチョコクリームの優しい甘味。
柔らかく、強い主張はないが、調和を保つのには必要不可欠なクレープ生地。
時折顔を出すチョコチップの食感がアクセントとなり、飽きさせない。
全てが素晴らしいバランスで入っているそれは───

「美味しい……」

その一言で表す他になかった。
頬が緩み、恍惚とした表情を浮かべていると、目の前に苺クレープが。
はしゃいだ様子で差し出された苺クレープを笑顔で一口食む。
酸味の強すぎない苺が、チョコに満たされた口をリフレッシュしてくれ、これもとても美味しい。
幸せそうな表情を浮かべて、チョコクレープを静歌へと差し出す。

「ほんとに美味しいね……静歌もこれ食べてみてよ。
 はい、あーんして?」

四十万 静歌 > 「本当にここに来てよかったですよね。」

なんて笑いかけながら、
差し出されたクレープをじっと見つめ、

「あーん……」

と口をあけて一口食べるだろう。
パクリと食べながら、じーっと上目遣いに椛さんをみて……

「――美味しい」

とふやけた笑顔をみせるだろう。

「ああ、ここのクレープ屋さんとーってもおいしいから、
 また来たいですね。」

紅葉 椛 > 「ほんとに来てよかったよ。色んな意味で」

にこにこと微笑みを浮かべたまま、クレープを食べる静歌を見る。
ふと、恋人のようだなという言葉が頭をよぎる。
その瞬間、また顔が赤くなり、追い討ちのように上目遣いの笑顔を見せられ、誤魔化しようのないほど顔が赤くなる。

「そ、うだね。
 また、是非……」

目を逸らし、途切れつつも返事を。
言葉を返す頃には、クレープの味がわからなくなっていた。

四十万 静歌 > 「――ええ、また是非お誘いくださいね、
 歓迎しますよ。」

と嬉しそうに、しながら、もきゅもきゅとクレープを食べる。

「いつで歓迎ですし、今度は他のクレープも食べてみたいですね。」

なんて頷きながら――

「――」

ほっぺたに苺のクリームがついていた。

紅葉 椛 > 深呼吸をひとつ。
頬の赤みが幾分かマシになったかもしれない。

「歓迎されるなら是非誘わせてもらおうかな。
 私も他のクレープ食べたいし、静歌とデートしたいし」

しれっと一言混ぜつつ、クレープを食べ進める。
ふと静歌の顔を見れば、頬に桃色のクリームが。
そっと手を伸ばし、指で拭う。

「クリーム、ついてたよ?」

そう言って、拭ったクリームを舐めた。

四十万 静歌 > 「はい、是非宜しく……」

といったあたりで急にもじもじと真っ赤になって。

「そういえば、これってデートになるのでしょうか。」

なんて、赤い顔でじっと上目遣いに見つめ――

「あ――」

拭ったクリームをなめられて、

「お、お恥ずかしい所を、
 その、ありがとうございます……」

と真っ赤になってふしゅうと俯くのである。

紅葉 椛 > 「デートになるんじゃない?
 ならなくてもデートってことで」

相手が赤くなると、何故かこちらは少し落ち着く。
僅かに余裕を取り戻し、赤くなった顔を微笑んで見つめる。

「今のクリーム、静歌の味がした……」

なんて冗談を言える程には余裕が戻ったようで。

気付けばクレープも殆ど残っておらず、あと数口で完食というところまできていた。

四十万 静歌 > 「ムムム……」

と、じーっと上目遣いで見つめながら、

「――椛さんみたいに素敵な人となら、
 そう悪くはないですけどー……」

女同士ですよ?とでもいいたげにちょっと膨れつつ、

「私の味ってどんな味ですか……!?」

と動揺した。
ええ、それはもう分かるくらいに動揺するだろう。

紅葉 椛 > 「そう言ってもらえるなら嬉しいね。
 私も静歌みたいに可愛い子な全く問題ないし、寧ろ嬉しいし」

にこにこと笑って返す。
何も問題視していないかのような笑顔だ。

「静歌の味は……静歌の味としか言えないかな?」

クスクスと楽しげに。
実際は苺クリームの味なのだから、答えようがないのだ。

四十万 静歌 > 「ぐぬぬぬ……もー、もー!」

ぷんぷんといいたげに、ちょっと怒ってみせて、

「可愛くないですし、私の味なんていっても、
 きっと無味ですよーだ。」

なんて、いいながら、
むむむ、と何か反撃しようと思って出た言葉が

「椛さんの味の方がおいしいですもん。」

これである。

紅葉 椛 > 「怒っても可愛いだけだよ?」

クスクスと笑いながらそんなことを。
やはりこの流れが心地よく、楽しい。

「静歌の味は甘くて美味しいんだけどなぁ……」

苺クリームの味を思い出しながら。
気付けば自分のチョコクレープがもうない。
美味しかったのだが、会話が楽しく、そちらに集中出来なかったことが悔やまれる。

「ふーん……味見してみる?」

悪戯っぽく笑い、唇をちろりと舐めた。

四十万 静歌 > 「ムムム、カワイクナイデスヨー。」

と、ぷくーっとむくれるも

「甘くないですもん!」

すぐに真っ赤になってうーっと恥ずかしそうに俯くのである。
仕方ない。
そして――

「あああ、味見って・・・?」

味見の一言に、えっ?と動揺しながらきょろきょろと左右を見始めた

紅葉 椛 > 「そうやってムキになるところとか、可愛いよ?」

微笑ましいものを見るかのような目で静歌を見る。
膨れ面も可愛らしいし、顔を赤くして俯くのも可愛い。

「味見は味見だよ?
 思ったようにしてくれたらいいよ」

にこにこと余裕の表情。
するわけがないとタカを括っているようだ。

四十万 静歌 > 「う、ぬぬぬ……」

どうすれば、どうすれば……
と思ってるときに思ってるようにといわれ。

「じゃあッ…」

そっと手をとり、指先を軽く一なめしようとするだろうか。

紅葉 椛 > 「ひぁっ!?」

指先に微かな湿った感触。
恥ずかしがっているだけだと思っていたため、余計に驚いた。
腕を胸に抱き、顔を真っ赤にする。

「ま、まさかほんとにするとは……」

震えた声で、恥ずかしそうに自らの手を握っていた。

四十万 静歌 > 「お、お返しですもん……」

なんていいながら、
真っ赤になって余所見しつつ――

「――ほんのり甘かったです。」

なんていうだろう。

そして自爆だったのか、更に顔を赤く

紅葉 椛 > 「私は直接舐めてないよ……」

顔を赤くしたまま小さく呟く。
湿った指をじっと見つめていたが、感想を言われ、

「あ、甘いのかな……クレープの味かも」

その指を咥えそうになったが、間接キスになると考えて自制する。

「えっと……そろそろ帰らない?
 この服だと暑くなって来たし、続きは部屋で……」

体温が上がったせいか、やけに暑く感じる。
この服は当分クローゼットの賑やかしになるのだろう。

四十万 静歌 > 「ううう……」

真っ赤になってもじもじしつつ――

「そ、そうですね。
 それじゃあ、一緒に帰りましょうか。」

といって立ち上がって、椛さんの傍へと行くだろう。

「あの……その……
 今日は楽しかった……です。」

紅葉 椛 > 「私もすごく楽しかったよ、ありがとね」

にこりと今日一番の笑みを見せる。
顔は赤いままだが。

「それじゃあ、行きましょうか、お嬢様」

不意に手を取り、手の甲に軽く口付け、手を引く。
そうして歓楽街から消えていった。

四十万 静歌 > 「……」

真っ赤になりながらも手を引かれ、寄り添うように同じく消えるだろう

ご案内:「歓楽街」から紅葉 椛さんが去りました。
ご案内:「歓楽街」から四十万 静歌さんが去りました。