2016/07/27 のログ
■カルマ > この子は警戒心ってモンが無ェんじゃねーのか?
そんな疑問を浮かばせつつ、笑顔のまま喋りだす。
「もちろんよォ、ここは悪い奴がうようよいるってのに、こんなにカワイイ子が一人でいて心配しないワケないよな?
キミ、もしかして家出とか?」
そう言いながら、警戒されないようじろじろと彼女の姿を眺めた。
人は見た目で判断できないとはいえ、この少女は何歳くらいだろうか…
■バルーンリーナちゃん > まったく警戒する様子もなく、ぴょんぴょんと跳ねている。
警戒心がないのか、それとも、戦闘能力のなさそうな目の前の貴方に警戒をしていないのか、伝わることはないだろう。
「キャーッ!お兄さんったらイッケメーン!」
「でも大丈夫!こう見えてカノジョ、ちょー強いんだからっ!」
とふんぞり返って見せる。
平たい胸がいささか強調された気もする。
つまりはそれくらいの年だろう。
激しく動いているが、ソフトクリームは溶けるどころか、微動だにしない。まるで、食品サンプルの様な。
まぁそんなことは彼女の飛び切りドヤ顔に比べれば些末な事だが。
■カルマ > 「えー?ありがとー!キミもカワイイよー?」
人当りだけは良さそうな笑顔を崩さず、それでいて腹の中は見せず
目の前の少女にテンションを合わせる。
「へぇ~強いんだぁ、お兄さん感心だなぁ。」
そうは見えねぇがな、と腹の内。
そして見る所は見るようで、彼女は自分よりも年の離れた子供なのだ、と思った。
それならあまり興味もない。
「でもさ?やっぱ危ないじゃん。おかーさん心配してるんじゃねぇの?」
そんな子供が、わざわざ一人で、夜の街で目立つような恰好をしているのは不可解なことではある。
■バルーンリーナちゃん > 「へ、おかーさん?
アイドルにおかーさんは居ないんだよ?
知らないの? 」
満点のドヤ顔はどこかへと消え失せた。
現れたのは、そちらの常識を疑うきょとんという顔。
たとえるなら、1+1も解らない大人を見た時のような。
「それに、アイドルはね、強くてかわいいの!
だからね、カノジョはとーっても強くて、とーってもかわいいの!
わかる?」
再び、その顔に笑みが戻る。
彼女の中では、それらは疑うべくもなく〝常識”なのだ。
と、態度があからさまに表している。
そんな非常識な態度をとられても彼女は余裕しゃくしゃくであった。
「そんなこと言ったら、お兄さんだってちょー弱そうなのに、こんな時間に出歩いちゃっていいの?
カノジョに逆に襲われちゃっても知らないんだからね」
と意地悪をいえるほどに。
■カルマ > 「あっははは、わかるー!アイドルは生まれながらにしてアイドルだもんね。」
そう言って両手を広げてVの字に曲げた。
彼女の発言に少しばかりの憤りを覚えるも、それを悟られぬように演技する様は俳優のよう…であると自負している。
未だにカルマの中では"アイドルになり切っている夢少女"という認識がぬぐえない。
しかし、こんな場所で出会える人間に、マトモな奴などそういないだろう。
…多少は警戒したほうが良いのだろうか?
「でもさー俺弱そうに見えるー?俺もそこそこイケるよ?
それにキミみたいなカワイイ子に襲われるなら歓迎するけどねー?」
間延びした言い方で、相手の出方を伺ってみる。
■バルーンリーナちゃん > 「えー、カノジョ的にはー、お兄さんみたいな弱っちーのは興味ないっていうかー、なんていうかー。」
うーん、と腰に手を当てて悩むフリをする。
おそらくこの間延びした喋り方は貴方を真似たものだろう。
「それにー、生まれながらのアイドル!(気に入った模様。ここでバシッとキメ顔)
アイドルの中のアイドルのカノジョに襲ってもらおうなんて、100万億年早いっていうかー調子乗りすぎだよねー」
ああ、これもあなたの真似だ。
やれやれ、という両手を広げたポーズをして見せる。
■カルマ > 「興味ないかぁー、おにーさんちょっと傷ついたなー。」
困ったように笑って、片手を自身の首の後ろにまわした。
発言については子供の戯言だ、そう脳内で処理しておく。自分がムカつかないためにだ。
「手厳しいねー!一応俺もモデルやってんだけど、キミみたいな生まれながらのアイドルちゃんの足元にも及ばないかもしれねぇなー。
…んでさ、気になってたンだけど名前はなんてーの?俺はカルマっていうんだけど…」
■バルーンリーナちゃん > 「え、名前?しょうがないなぁ、特別だよ!」
ソフトクリームをその辺にぽーいっと投げると
こほん、と小さく咳払い。
これで準備はすんだらしい。
■バルーンリーナちゃん > 目をかっぽじって良ーく見て!
そう!あなたの目の前にいるのが!
世紀のアイドル!!
(ここで2、3回くるくると回る。)
(ピタッと止まってキメポーズ)
カノジョこそ!バルーンリーナちゃん!!
(すかさずウィンク)
■バルーンリーナちゃん > 彼女の言いたいことは以上だ。
■カルマ > ひときわ目立つ姿で、声量で、高らかに名を宣言した彼女に見とれ…否、
良くも悪くも視線が釘付けになってしまった。
「・・・・・・あ、あ~~、バルーンリーナちゃんね!カワイイ名前だね!あはははは。」
そう張り付いたような笑顔で嘘っぽく笑った。
名前すら胡散臭く感じる。
「うん、キミの姿はよぉく目に焼き付けたよ…っと。」
ここで先ほど捨てられたソフトクリームに目を移してみる。
本来ならば、悲しみに暮れるほど悲惨な姿で地面にへばりついているはずだ。
■バルーンリーナちゃん > その薄い笑顔と、遠くを向いた視線。
彼女のヘソを曲げるには充分すぎた。
「ちょっと!!
カノジョが目の前で自己紹介したの!!
その反応はなになになんなの!
意味わかんない! 」
と顔を真っ赤にして、唇を尖らせる。
そんな彼女を余所に投げ捨てられたソフトクリームは、呑気にぽよんぽよんと地面を跳ねて、通行人に蹴られ、雑踏に消えた。
■カルマ > 「んーゴメンゴメン――」
地に落ちているはずのソフトクリームが、ソフトクリームらしからぬ動きをして消えて行くのを眺め、わずかに目をすがめた。
彼女のおもちゃか何かだろうか?それにしても変だ。
ゆらりと彼女に視線を戻すと、神妙な顔つきに変わり言葉をつないだ。
「―あまりにもキミが眩しすぎて、じっと見てらんなくなっちゃったんだ。だから、そう怒らないでほしいな?」
そう言って視線を低くし、駄目押しのモデルでよくやるイケメンポーズをしてみる。
■バルーンリーナちゃん > その言葉を聞いて、目を輝かせる・・・
とは逆に。
どこかで見た、やれやれと言うときの、あの顔。
「ふん、やっぱりモデル程度じゃあアイドルには勝てないわね!
お兄さんの言葉、カノジョには全然届かない!2千億年早いの!」
ここで、勝ち誇った顔にキメポーズ。
こちらを向く視線に勝利宣言だ。
■バルーンリーナちゃん > なんだか満足したらしい。
「ま、生まれながらのアイドル(やっぱり気に入ってる)
のカノジョの足元に届くようにせいぜい努力するといいのだよ!
モデルのおにいさん!」
はっはっは、とワザとらしく大きく笑うと、左手に繋がれたままの風船は徐々に上昇し始める。
それに合わせて、彼女の身体はふわりふわりと浮いていく。
「気を付けて帰りなよ!」
あっという間に、お騒がせアイドルは夜空へと消えていきそうだ。
■カルマ > 「…あーハイハイ、手ごわいお嬢ちゃんだこと!」
呆れたとでも言うような顔をして言い返す。
もはや作った表情ではない。
風船で飛んでいく彼女を、訝し気に下から眺めながら夜空に叫ぶ。
「アイドルアイドル言ってっけど、俺的にはもっと胸があるほーがアイドルだと思うんだけどなァお嬢ちゃん!お前もせーぜー気を付けて帰んなー!」
と言い捨てて、まばらに通る人の波に溶け込んでいった。
■バルーンリーナちゃん > 貴方の捨て台詞に構う世紀のアイドルでは無かったようで、何も言い返されることなく、貴方はこの場を立ち去るだろう。
後で空から飲み終わったであろう空き缶が貴方めがけて飛んで行ったのは別の話だ。
ご案内:「歓楽街」からバルーンリーナちゃんさんが去りました。
ご案内:「歓楽街」からカルマさんが去りました。
ご案内:「酒場「崑崙」」に獅南蒼二さんが現れました。
■獅南蒼二 > 獅南が実験や研究資材の調達以外の理由で外出するのは,2週間ぶりの事だった。
食事らしい食事も,もはや恒例となりつつある出前の蕎麦くらいのもので,
こうして酒場になど足を運ぶのは……いったいいつぶりだろうかと記憶を探っても見当たらないほどである。
「……あぁ,糸口は掴んだよ。尤も,それが正解とも限らんがね。」
店主にそうとだけ言ってから,カウンター席に腰を下ろす。