2016/08/05 のログ
ご案内:「歓楽街」にカルマさんが現れました。
カルマ > 今日も今日とて夜の街の散策だ。

長身で髪色が目立つ男は、気分良さげに街を闊歩している。
片手でタバコを持ち、時折吸う。

目標といえば、道行く人々にあるらしい。

ご案内:「歓楽街」に水月エニィさんが現れました。
カルマ > 一応学生の身でありながら不良な行い。
それは彼にとって日常である。
勉強せずとも良い点がとれるわけではなく、浪人まっしぐらなのだが。

「誰かかわいい子はいないかな~?」

なんて呟きながら見渡していた。

水月エニィ > 「……」

 不機嫌そうに夜の路を歩く。
 いわゆる"夏休み"に入ったせいか、どことなく浮ついたものを覚える。
 空気も少し煙た――

(――って、煙草じゃない。煙たいわね。)
 
 ――雰囲気によるものかと思えば、物質的な煙たさ。
 不真面目な教師が歩き煙草でもしているのだろうかと思えば、顔を顰めた。
 

カルマ > (ん?)

視界に入ったのは変わった制服の女の子。
タバコを仕舞い、人当りの良さそうな笑顔を浮かべながら、彼女に近づいていった。

「や。女の子がこんなところに一人で歩いてちゃ危ないよー?」

腹の内は見せず、あくまでも心配している風に演じている――らしいが。

水月エニィ >  
「ありがとうございます。ですがお気遣いなく。」

 風紀委員の制服でもなし、人当たりは良さそうだがそれだけ。
 整った顔立ちは何処かで見た様な気もするし、整った顔立ちだから何かで見かけた様に思えるだけかもしれない。
 どちらにせよナンパだろうかと判断すれば、気遣い無用と告げるだろう。
 

カルマ > どこかのメディアで見たかもしれないし、知らないかもしれない顔の男。一応モデル・俳優をやっているのだが、この国で出回っているかどうかはわからない。


「もしかして急いでる?もしそうじゃなければ、ちょっといいかな。」

これだけでは相手を驚かせてしまうかもしれない。
彼は言葉を続けた。

こんな夜の街にさ、可愛い制服を着てる娘がいるって印象的でさぁ。つい声かけちゃったんだ。ゴメンね?」

どこからどうみてもナンパである。

水月エニィ >   
「別に可愛い子だなんてどこにでもいるじゃない。
 ……お世辞にも程があるわよ。」

 ……アイデアが至るまでのものはない。故にモデルと思い当たるものはない。
 少し良いかと云われれば、やや不快そうに眉を顰めながら応じるだろう。
 口調を整える様子もない。
 

カルマ > 「確かにカワイイ子は他にもいるかもしんないけど、
今ここじゃカワイイ子はキミしかいないし、さっきも言ったけど、印象的だったからさ。」

あくまでそうだとにへらと笑った。
口は途切れることなく言葉を紡ぐ。

「俺カルマって言うんだけど、もしこの後時間があったらちょっとお話ししない?
友達じゃなくてもいいんだけど、せめて知り合いにはなりたいなぁって。」

そういって真面目そうな顔を演出。
金色の目の中の、青いリングがきらめいた。

水月エニィ >  
「……はぁ。まぁ良いわよ。」

 頼まれたら胡散臭くても基本的にひとまず受ける。
 それはナンパ相手でも例外ではなく、応じる素振りは見せるだろう。

「水月エニィよ。
 ……で、何を話したいの?」

カルマ > 「マ!?嬉しいなー!エニィちゃんね、覚えたよ」

本当にうれしそうににこにこ笑って。
相手との距離を少しつめるだろう。

「そうだねーーあ、外じゃ暑くて何だし、どっかお店はいらない?お酒…はダメだよね。
おいしいカフェ知ってるからそこでどう?」

水月エニィ >  詰められた距離を認識しつつ、ぐるりと見渡す。
 言及されたカフェを探しているらしい。近くにあるのか、それとも。

「お酒なんて飲んだ暁には補導モノね。
 はいはい、それじゃあ案内は頼むわよ。」

 溜息を付く。
 
(犬っぽいけど……犬は犬でも子犬じゃなくて中型犬ね……。)

 横目に少年を見る。
 懐っこくはしゃぐ素振りにそのようなものを覚えた。

カルマ > 「もちろん。ちょっと行った所にあるんだ。
雰囲気はオシャレじゃないかもしんないけど、よく行くんだ。
こっちなんだけど」

腹の内では(ナンパ成功!)とか思っているのだった。

そうして先導して歩き出す。
ついたと言って片手で示す。その先には小さなカフェがあった。
中は小奇麗にはしてあるが、雰囲気はあまり良いとは思えないかもしれない。

中にはいれば無愛想な店員が案内してくれるだろう。

水月エニィ >  
「……ふぅん。」

 内装は整っており、小奇麗ではあるが愛想の類は必要最低限。
 道楽の類か別のものか。場末の喫茶店めいたものを覚えながらも案内を受ける。
 こっそりと、別室などへの妙な出入りがないかなども確認しておく。
 内緒話や匿いなど利用されるような場所では、と、気を張っている。

「オシャレじゃないと言うよりは、清潔だけど必要以上のオシャレをする気が無い感じね。
 ここ、良く来るの?」
 

カルマ > 「だよ。コーヒーとかが美味いんだ。
でも頼むのはいつもカフェオレだ。奢るから何かたのみなよ。」

ここは彼が前からナンパに成功したらと選定していた店であった。
店員や客層は、流石歓楽街と思える雰囲気ではあるが、中は至ってシンプルなようだ。
スタッフルームがあるだけで他に妙な扉等はない。

「…で、エニィちゃんって常世学園の生徒?」

と小声で声をかける。

水月エニィ >  
「……同じものを甘さ増しで」 

 何かと促されればそう答える。高くもなく安くもなく。
 一見した限り、特になにもないカフェだと判断もする。

「ええそうよ。この島にいて常世学園以外の生徒――って言うのはそうそう考えられないわね。
 交換留学にしたって、留学中は此処の生徒でしょうし。」

 当然そうに、そして不思議そうに答える。
 小声の理由がイマイチ読み切れない故に、そのような調子だ。
 
 

カルマ > 「へぇ~、甘いもの好きなんだね」

メニューを店員に伝え、しばらくすると運ばれてくる。
味はとりあえず良い方だろう。

「それもそーだな。かくいう俺も生徒の一人なんでね。
夜にこんなとこでお茶してるなんてセンセーにバレたら叱られちまうかも?」

言葉ではそう危惧しつつも、特に問題はないといった表情をする。

「じょーだん。」

と熱々のカフェオレを一口含んだ。

水月エニィ >  
「生徒じゃなかったら通報モノね。
 ……はぁ。精々軽く注意されるぐらいでしょう。」

 包帯の覗く手をはたつかせつつカフェを取る。
 アイスにしておけばよかった、と、内心で思うもおくびには出さず

「もうちょっと面白い冗談が良いわね、折角なら。」
 

カルマ > 「まっ大丈夫、そんな遅くまで居るつもりはないよ。ゴメンね」

店内の冷房はよく効いている。
店員が温度を下げたのか、少し肌寒いくらいかもしれない。

カルマはふと、はカノジョの腕の包帯を目にする。

「…怪我?」

水月エニィ > 「妙な所で謙虚ね。気にしてないから構わないわよ。
 ええ、そんな所。大したことじゃないわ。」

 自然な素振りで手をはたつかせつつ、あざむようにカフェオレを啜る。

「歓楽街で遊ぶの良いけれど、危険もあるから気を付けなさい。
 特に東側には行っちゃダメよ。」

 歓楽街の東側。つまるところ落第街。
 地続きの其処に迷い込まぬよう、軽く告げるか。

カルマ > 「それならよかった。女の子困らせるのだけはしたくないからなー!

ん、そっか、お大事にね。」

人当りのよさそうな笑顔を向けた後、不思議そうに目を開かせる。

「危険?どして?東になんかあんのー?」

そう言われると行きたくなるのが人のさが。

ここに来てからあまり遠出はしていない故、事態を知ることはなかったのだ。

水月エニィ >  
 不味った。
 そう思えば、少しだけ顔に出る。

「治安が悪いだけ。何もないわ。」

 興味を持たさぬように要素を省きさらりと流す。
 とは言え、言ってしまった事も事実であるが。

カルマ > (へぇ…)
彼女が少し表情を変えている。それを彼は見逃さなかった。
"危険"、"東側"。それだけで好奇心がかきたてられる。
それに何故そんなことをこの少女は知っているのだろうか?

しかしひとまずは無難な態度をとろうと決める。

「そ。ここも治安としては大概だと思うけど、気を付けるわ。
教えてくれてアリガトね。
女の子だしねェ、怖い場所に近づかないようちゃーんと気を付けてるのは偉いと思うぜー。」

カップの中身はすでに半分を切っていた。

水月エニィ >  
 
「……さて、私はそろそろ行こうかしら。」

 一切合切の話題を断ち切るように立ち上がる。
 身支度を整えてから、再びカルマへと視線を移す。

「確か、ここは持ってくれるんだったかしら。いいの?」
 

カルマ > (これやっぱワケありだよな?)
を思いつつも顔には一切出さないでおく。

「もちろんいーんだよ?話しに付き合ってくれたお礼。

あ、そうそう携帯持ってる?SNSやってる?もしよければ連絡先、交換してくれたらうれしいなぁ?」

なんてもちかけてみる。

水月エニィ >  
「メールならあるわよ。ちょっと待ちなさい。」

 紙とペンを取り出し、さらさらと書き込む。
 メールアドレスと携帯電話番号を記入すれば、テーブルに置く。

「此処に連絡先を入れてくれると幸いね。
 じゃ、また会いましょう。カルマさん。」

 ひらひらと手をはたつかせつつ、その場を立ち去った。
 

ご案内:「歓楽街」から水月エニィさんが去りました。
カルマ > 「・・・またね、エニィちゃん。」

紙を受け取れば、彼もまた去っていった。

ご案内:「歓楽街」からカルマさんが去りました。