2016/08/05 のログ
ご案内:「歓楽街」にカルマさんが現れました。
■カルマ > 今日も今日とて夜の街の散策だ。
長身で髪色が目立つ男は、気分良さげに街を闊歩している。
片手でタバコを持ち、時折吸う。
目標といえば、道行く人々にあるらしい。
ご案内:「歓楽街」に水月エニィさんが現れました。
■カルマ > 一応学生の身でありながら不良な行い。
それは彼にとって日常である。
勉強せずとも良い点がとれるわけではなく、浪人まっしぐらなのだが。
「誰かかわいい子はいないかな~?」
なんて呟きながら見渡していた。
■水月エニィ > 「……」
不機嫌そうに夜の路を歩く。
いわゆる"夏休み"に入ったせいか、どことなく浮ついたものを覚える。
空気も少し煙た――
(――って、煙草じゃない。煙たいわね。)
――雰囲気によるものかと思えば、物質的な煙たさ。
不真面目な教師が歩き煙草でもしているのだろうかと思えば、顔を顰めた。
■カルマ > (ん?)
視界に入ったのは変わった制服の女の子。
タバコを仕舞い、人当りの良さそうな笑顔を浮かべながら、彼女に近づいていった。
「や。女の子がこんなところに一人で歩いてちゃ危ないよー?」
腹の内は見せず、あくまでも心配している風に演じている――らしいが。
■水月エニィ >
「ありがとうございます。ですがお気遣いなく。」
風紀委員の制服でもなし、人当たりは良さそうだがそれだけ。
整った顔立ちは何処かで見た様な気もするし、整った顔立ちだから何かで見かけた様に思えるだけかもしれない。
どちらにせよナンパだろうかと判断すれば、気遣い無用と告げるだろう。
■カルマ > どこかのメディアで見たかもしれないし、知らないかもしれない顔の男。一応モデル・俳優をやっているのだが、この国で出回っているかどうかはわからない。
「もしかして急いでる?もしそうじゃなければ、ちょっといいかな。」
これだけでは相手を驚かせてしまうかもしれない。
彼は言葉を続けた。
こんな夜の街にさ、可愛い制服を着てる娘がいるって印象的でさぁ。つい声かけちゃったんだ。ゴメンね?」
どこからどうみてもナンパである。
■水月エニィ >
「別に可愛い子だなんてどこにでもいるじゃない。
……お世辞にも程があるわよ。」
……アイデアが至るまでのものはない。故にモデルと思い当たるものはない。
少し良いかと云われれば、やや不快そうに眉を顰めながら応じるだろう。
口調を整える様子もない。
■カルマ > 「確かにカワイイ子は他にもいるかもしんないけど、
今ここじゃカワイイ子はキミしかいないし、さっきも言ったけど、印象的だったからさ。」
あくまでそうだとにへらと笑った。
口は途切れることなく言葉を紡ぐ。
「俺カルマって言うんだけど、もしこの後時間があったらちょっとお話ししない?
友達じゃなくてもいいんだけど、せめて知り合いにはなりたいなぁって。」
そういって真面目そうな顔を演出。
金色の目の中の、青いリングがきらめいた。
■水月エニィ >
「……はぁ。まぁ良いわよ。」
頼まれたら胡散臭くても基本的にひとまず受ける。
それはナンパ相手でも例外ではなく、応じる素振りは見せるだろう。
「水月エニィよ。
……で、何を話したいの?」
■カルマ > 「マ!?嬉しいなー!エニィちゃんね、覚えたよ」
本当にうれしそうににこにこ笑って。
相手との距離を少しつめるだろう。
「そうだねーーあ、外じゃ暑くて何だし、どっかお店はいらない?お酒…はダメだよね。
おいしいカフェ知ってるからそこでどう?」
■水月エニィ > 詰められた距離を認識しつつ、ぐるりと見渡す。
言及されたカフェを探しているらしい。近くにあるのか、それとも。
「お酒なんて飲んだ暁には補導モノね。
はいはい、それじゃあ案内は頼むわよ。」
溜息を付く。
(犬っぽいけど……犬は犬でも子犬じゃなくて中型犬ね……。)
横目に少年を見る。
懐っこくはしゃぐ素振りにそのようなものを覚えた。
■カルマ > 「もちろん。ちょっと行った所にあるんだ。
雰囲気はオシャレじゃないかもしんないけど、よく行くんだ。
こっちなんだけど」
腹の内では(ナンパ成功!)とか思っているのだった。
そうして先導して歩き出す。
ついたと言って片手で示す。その先には小さなカフェがあった。
中は小奇麗にはしてあるが、雰囲気はあまり良いとは思えないかもしれない。
中にはいれば無愛想な店員が案内してくれるだろう。
■水月エニィ >
「……ふぅん。」
内装は整っており、小奇麗ではあるが愛想の類は必要最低限。
道楽の類か別のものか。場末の喫茶店めいたものを覚えながらも案内を受ける。
こっそりと、別室などへの妙な出入りがないかなども確認しておく。
内緒話や匿いなど利用されるような場所では、と、気を張っている。
「オシャレじゃないと言うよりは、清潔だけど必要以上のオシャレをする気が無い感じね。
ここ、良く来るの?」
■カルマ > 「だよ。コーヒーとかが美味いんだ。
でも頼むのはいつもカフェオレだ。奢るから何かたのみなよ。」
ここは彼が前からナンパに成功したらと選定していた店であった。
店員や客層は、流石歓楽街と思える雰囲気ではあるが、中は至ってシンプルなようだ。
スタッフルームがあるだけで他に妙な扉等はない。
「…で、エニィちゃんって常世学園の生徒?」
と小声で声をかける。
■水月エニィ >
「……同じものを甘さ増しで」
何かと促されればそう答える。高くもなく安くもなく。
一見した限り、特になにもないカフェだと判断もする。
「ええそうよ。この島にいて常世学園以外の生徒――って言うのはそうそう考えられないわね。
交換留学にしたって、留学中は此処の生徒でしょうし。」
当然そうに、そして不思議そうに答える。
小声の理由がイマイチ読み切れない故に、そのような調子だ。
■カルマ > 「へぇ~、甘いもの好きなんだね」
メニューを店員に伝え、しばらくすると運ばれてくる。
味はとりあえず良い方だろう。
「それもそーだな。かくいう俺も生徒の一人なんでね。
夜にこんなとこでお茶してるなんてセンセーにバレたら叱られちまうかも?」
言葉ではそう危惧しつつも、特に問題はないといった表情をする。
「じょーだん。」
と熱々のカフェオレを一口含んだ。
■水月エニィ >
「生徒じゃなかったら通報モノね。
……はぁ。精々軽く注意されるぐらいでしょう。」
包帯の覗く手をはたつかせつつカフェを取る。
アイスにしておけばよかった、と、内心で思うもおくびには出さず
「もうちょっと面白い冗談が良いわね、折角なら。」
■カルマ > 「まっ大丈夫、そんな遅くまで居るつもりはないよ。ゴメンね」
店内の冷房はよく効いている。
店員が温度を下げたのか、少し肌寒いくらいかもしれない。
カルマはふと、はカノジョの腕の包帯を目にする。
「…怪我?」
■水月エニィ > 「妙な所で謙虚ね。気にしてないから構わないわよ。
ええ、そんな所。大したことじゃないわ。」
自然な素振りで手をはたつかせつつ、あざむようにカフェオレを啜る。
「歓楽街で遊ぶの良いけれど、危険もあるから気を付けなさい。
特に東側には行っちゃダメよ。」
歓楽街の東側。つまるところ落第街。
地続きの其処に迷い込まぬよう、軽く告げるか。
■カルマ > 「それならよかった。女の子困らせるのだけはしたくないからなー!
ん、そっか、お大事にね。」
人当りのよさそうな笑顔を向けた後、不思議そうに目を開かせる。
「危険?どして?東になんかあんのー?」
そう言われると行きたくなるのが人のさが。
ここに来てからあまり遠出はしていない故、事態を知ることはなかったのだ。
■水月エニィ >
不味った。
そう思えば、少しだけ顔に出る。
「治安が悪いだけ。何もないわ。」
興味を持たさぬように要素を省きさらりと流す。
とは言え、言ってしまった事も事実であるが。
■カルマ > (へぇ…)
彼女が少し表情を変えている。それを彼は見逃さなかった。
"危険"、"東側"。それだけで好奇心がかきたてられる。
それに何故そんなことをこの少女は知っているのだろうか?
しかしひとまずは無難な態度をとろうと決める。
「そ。ここも治安としては大概だと思うけど、気を付けるわ。
教えてくれてアリガトね。
女の子だしねェ、怖い場所に近づかないようちゃーんと気を付けてるのは偉いと思うぜー。」
カップの中身はすでに半分を切っていた。
■水月エニィ >
「……さて、私はそろそろ行こうかしら。」
一切合切の話題を断ち切るように立ち上がる。
身支度を整えてから、再びカルマへと視線を移す。
「確か、ここは持ってくれるんだったかしら。いいの?」
■カルマ > (これやっぱワケありだよな?)
を思いつつも顔には一切出さないでおく。
「もちろんいーんだよ?話しに付き合ってくれたお礼。
あ、そうそう携帯持ってる?SNSやってる?もしよければ連絡先、交換してくれたらうれしいなぁ?」
なんてもちかけてみる。
■水月エニィ >
「メールならあるわよ。ちょっと待ちなさい。」
紙とペンを取り出し、さらさらと書き込む。
メールアドレスと携帯電話番号を記入すれば、テーブルに置く。
「此処に連絡先を入れてくれると幸いね。
じゃ、また会いましょう。カルマさん。」
ひらひらと手をはたつかせつつ、その場を立ち去った。
ご案内:「歓楽街」から水月エニィさんが去りました。
■カルマ > 「・・・またね、エニィちゃん。」
紙を受け取れば、彼もまた去っていった。
ご案内:「歓楽街」からカルマさんが去りました。