2016/09/20 のログ
ご案内:「歓楽街」に櫛鉈 蛟さんが現れました。
■櫛鉈 蛟 > 夜も賑わう不夜城、落第街やスラムよりはマシとはいえ、欲望渦巻くこの区でのトラブルは多い。
2年前、男がまだ学生で風紀委員会に所属していた頃は、こういう場所を巡回する側であったが…
(今じゃ見事に遊ぶ側だしなぁ…頻繁に来ると、古巣の連中に見つかるからアレだが)
更に公安からの監視の目も四六時中ある。ここに来たのは気分転換でもあり…
目的がもう一つ。ここならあの黒い思念が溜まっていると踏んだのだが…案の定そこかしこに感じる。
「けど、アイツ等俺を見つけると寄ってくんだよなぁ…鬱陶しい」
力を失い、魔力を失い、過去の姿も何もかも失っても。元が元だけに感じ取られるのだろう。
縋り、乗っ取ろうとし、力を分け与えて貰おうとする。気持ちは分からないでもないが。
「……それこそ、真っ当なヤツに成仏でもさせて貰えって話だよなぁ」
溜息混じりに零しながら、往来を器用にのらりくらりと避けて歩く。
場所が場所だけに、少しぶつかった程度で因縁を付けてくる連中もそれなりに。
とはいえ、落第街やスラムに比べたら全然可愛いものであるが。
■櫛鉈 蛟 > そうして歩いているだけでも、黒い思念の気配はそこかしこに。
数十?数百?数えるのも億劫なのでいちいちカウントなどしていないが。
何処か適当な風俗のお店でしっぽりやるか、酒場で飲み明かしたい気分であるが。
…残念、今夜は生憎と持ち合わせが心許ないのだ。財布の中身はスカスカだ。
しかし、昔の人間と現代の人間。娯楽と欲望も随分発展してきたのだとしみじみ想う。
(うわ、年寄りくせぇ感傷に浸っちまった…つぅか年寄りどころじゃねーか俺)
何歳などと数えている訳でもないが。フと往来の流れが少し緩まれば、適当な店先に移動。
何をするかといえば、単に壁に背中を預けて一服するつもりのようで。
煙草のケースとジッポライターを取り出しながら、1本、ケースから取り出して口に咥える。
そして、ライターで火を点けてゆっくり紫煙を吐き出しながら一服タイム。
見た目は20歳くらいだし、まぁ道の端で吸ってるから咎められやしまい。
(ま、歩き煙草とかしてないだけマシだろーよ…風紀の連中が来たら面倒だが、そん時はそん時だしな)
■櫛鉈 蛟 > 「あーークソ、金がねぇ…ここでカツアゲとかする訳にもいかんしなぁ」
そんな事したら、風紀委員と公安委員からコンボ制裁されるのが目に見えている。
いや、まぁ公安は基本自分に対しては監視がメインだから警察的役割の風紀委員の方か。
落第街やスラムなら、向こうから突っかかってくる輩も多い。
その場合、叩きのめす→サイフ探る→金を巻き上げる→娯楽に使うぜオラァ!!という具合なのだが。
歓楽街ではちょっとそれは難しい。いや、まぁ絡まれたらきっちりぶちのめして金は貰うが。
そもそも、学生辞めてる状態だからバイトしようにも絶対に表の方は無理である。
必然、裏の方面になる訳だが、別に犯罪に手を染めている訳でもない。
いや、でも有り金巻き上げてる時点でアウトか。迷惑料くらいは貰ってもいいと思っているのだが。
ご案内:「歓楽街」にアイシャさんが現れました。
■アイシャ >
止まりなさいそこの窃盗犯!
(通りの向こうから走ってくる二つの影。
一人はチンピラ風の男。
もう一人は――一人と言うより一体か。
膝から下が異様に長い、足首から先の無い脚で男を追いかけている。
腰にサブマシンガンを携え、脚には拳銃を持っている。
何より目立つのは赤いジャケットであろう。)
つか――まえた!!
(叫び、逃げる男にタックルをぶちかます。
比較的小柄に見えるが、その実重量百キロの兵器だ。
煙草を吸う男の目の前でなすすべも無く地面に転がり、もみくちゃになる間もなく男は腕を極められる。
すかさず拳銃を抜き、男の後頭部に突きつけた。)
引ったくりの現行犯で逮捕します。
観念しなさ――あれ?
(そこで傍らの男に気が付いた。
面識は無いが見た事がある。
確か、特別監視対象に指定されていたような。
組み敷いた男の腕は緩めず、機械の瞳でぽかんと見上げる。)
■櫛鉈 蛟 > 「……あン?」
何やらこの往来の賑やかさとは違った騒ぎが聞こえてきた。
胡乱げに、そちらへとサングラス越しに赤い瞳を向ければ…捕り物騒動が展開していた。
一人はそこら中に居るようなチンピラ風味の男。もう一人は……
(……何だあの足?つぅかアレ、いわゆるメカ娘ってヤツなんだろうかねぇ)
自分に関係がある訳でもないし、巻き込まれた訳でもない。完全に高みの見物気分だ。
……いや、待て待て追いかけてる側の服装を改めて見遣る。嫌でも覚えのある赤い服装。
(うげっ!風紀委員じゃねーか!頼むから俺にまでとばっちり来ないでくれよな…)
と、心の中で思っていたら、丁度メカ娘がタックルをかまして男を地面に転がしていた。
ついでに間接極めてるので、アレはもう逃げられまい。
が、取り押さえた場所が何の因果かこの男が一服してる目の前だった。
しかも、こっちに気付いた上にポカンとしている。…あ、これ気付かれたか?
「よぅ、お勤めご苦労さん」
と、取り合えず煙草を蒸かしながら右手をヒラリと挙げてみせる。
ここで変に逃げたりするよりかは、堂々としていた方が対処としては正解だろう。
■アイシャ >
櫛鉈蛟――さん、ですよね?
特別監視対象の。
(しっかりばっちり気付いている。
自身の記憶媒体にしっかり記録されているし、間違いようも無い。
顔をそちらに向けたまま、下に敷いている男の腕をねじり上げて手錠をかけた。)
はあ、ありがとうございます。
――ええと、どうすればいいんだろう。
(特別監視対象とは聞いているが、遭遇したときにどうすれば良いかまでは聞いていない。
捕まえた方が良いのか、それとも監視だけしていれば良いのだろうか。
とりあえず腕の自由を奪った男の頭を片足で踏みつけながら立ち上がり、)
――風紀委員特別攻撃課のアイシャ=アシモフです。
(挨拶をしておいた。)
■櫛鉈 蛟 > 「あいよ、いかにも俺がクシナダだけど…つーか、特別監視対象って冷静に考えるとアレだな・・・」
無駄に仰々しい。男の腕をねじり挙げて手錠を掛ける様子を眺める。
この場合、下手に逃げると捕縛、連行コースになる…と、なると矢張り面倒だ。
それに、今夜は偶々ここに来ていただけだ…いや、目的はあったが、それはそれ。
「おぅ、ご丁寧にどーも。アイシャ。あと、俺についての指示とか受けてねーのか?
基本、見かけたら職務質問。で、逃亡したり何か犯罪に関わってそうなら強制連行。そんな感じだぜ?」
何せ、本部の方から退職する時にそう釘を刺されたのだから、嫌でも覚えている。
要するに、普通の犯罪者と対応は然程変わりはしないのだ。
ただし、有事の際は行動制限、監視の強化などが掛かるが。
(素性が素性だから完全に野放しには出来ないって事なんだろーけどな)
内心でボヤきつつ、取りあえず面識も無い相手だから対応は慎重に越した事は無いか。
「…ん?特別攻撃課?2年前にあったっけかな?」
首を傾げる。男が風紀委員に居たのは2年前だし、所属は刑事課だった。
もしかしたら新設されたのかもしれないが、自分が単に知らなかっただけかもしれない。
■アイシャ >
ですよね。
特徴も一致しますし。
(やはり間違いなさそうだ。
男の頭を踏み付けたまま頷けば、男は苦しそうに呻く。)
特別監視対象とは聞いていますが、どうするかまでは。
ああ、ご丁寧にありがとうございます。
では――
(律儀に礼を言い、彼の言うとおりに職務質問を始め――)
――職務質問って、何を聞けば良いんでしょう。
(られなかった。
そもそも特別攻撃課所属の対人兵器である。
一応平時の仕事として警邏や犯罪者の捕縛などは行っているが、基本は荒事担当。
そう言った行動の情報はインプットされていないのだ。)
――凶悪な犯罪者を真っ向から圧倒的な暴力を持ってぶちのめす特殊鎮圧部隊です。
もっと広報に力を入れるべきだと思うんですよ、知名度がないと抑止力にもならないじゃないですか。
(がっくりと肩を落とす。
先日あった少年も知らないと言っていた。
もしかして彼らが知らないだけじゃなくて、一般的に知名度が全然無いんじゃないかと思えてくる。)
■櫛鉈 蛟 > 「そもそも、俺のデータは全部削除された筈なんだが…ああ、でもこういう時の為に残してあんのは当然か」
面識の無い相手にも己の大まかな素性や顔、名前は知られているのは改めて面倒だと感じる。
あと、その男の頭がそろそろヤバそうなんだが大丈夫だろうか?
目の前で頭が潰れるスプラッターな展開はご勘弁願いたいものだが。
「……ええ、そこで俺に聞くのかよ」
思わず咥えていた煙草を落としそうになった。ガリガリと頭を掻いてから
「ここで何をしていたのか、とかそういうのだよ。ちなみに、俺は歓楽街に娯楽目的で来てた。
アンタと遭遇したのも偶々って事だが、これでいいか?」
簡潔にそう答えてみせる。勿論、別の目的はあるにはあったが、それは後回しだ。
実際、どちらかといえば普通に娯楽目的で来た意味合いの方が大きいのだし。
「成る程、つぅかそれ知名度が低いんだろフツーに。広報担当とか強化するべきじゃねーかなぁ」
荒事担当ならば、治安維持の際にも力を発揮するのは当然。ならば一般に受け居られる為にも知名度は必須だ。
それがあまり無い、となると肩身も狭いだろう。
と、いうか何で冷静にアドバイスをしてるんだろうか、と男はフと思う。
今の自分にとって、風紀委員は古巣である以上に天敵みたいなものなのに。
■アイシャ >
特別監視対象ですから、顔と名前ぐらいのデータは残ってますよ?
(そうでなければ監視も出来ないだろう。
何故監視対象なのかとか、何をしたのかとかは管轄の違いもあって知らないのだが。
男が呻くのは単純に鼻が地面にゴリゴリ押し付けられて痛いからである。
そして手錠をかけても逃げられる可能性があるので、脚をどかすことはしない。)
管轄ではないので。
なるほど――持ち物検査もしておきましょうか。
一応許可は伺いますが、拒否した場合は連行しますので。
(違法なものを所持していないかを確認する事は知っていた。
形式上持ち物を見せてもらっても良いかどうかは尋ねるが、拒否権は無いと言っておく。)
ですよね。
上に申請してみます。
(良くも悪くも戦闘特化な部隊だ。
受理されるかどうか不確かだが。)