2016/11/04 のログ
ご案内:「歓楽街」にシング・ダングルベールさんが現れました。
ご案内:「歓楽街」に大河さんが現れました。
シング・ダングルベール > 特別対策部の活動の一環で、俺は今街を歩いている。
仕事内容がまあなんとも驚きで、俺たちは今、子供のお守りをしているわけだ。
それもその辺の子供じゃあない、あの極北一の魔法使いと名高い、"白銀の"アレクセイの一人息子をだ。

どうも来島期間中……と言っても明日までの間だけではあるけれど、俺たちに面倒を見てほしい、と。
何で風紀に預けないかってそりゃあ聞いたさ。でも、『逆に目立つから、あえてうちに依頼が来た』と。
まあ、そういうわけだ!

アレクセイの子供……名前はそう、フィリップ。
10歳ぐらいか、それぐらい。銀髪で目は青い。
そいつは何処にいるかというと……隣の、大河の肩車でご満悦のご様子だ。

「うわあ、すごいな。人ゴミがまるで裂け目みたいに勝手に開いていくぞ!」

きっと隣の大河はとてもいい表情しているのだろうなあ。
いやあこわいこわい。正面から見ることはできそうもないな!

大河 > シングの想像通り、後ろを守るように歩いている男の顔は、地獄の鬼も裸足で逃げ出さんばかりの
表情を浮かべている。

そもそも子供は好きではない男ではあったが、今頭上ではしゃぐフィリップはといえば
そんな男を前に駄々をこねるわ疲れたから肩車をしろだの騒ぐわ、挙句の果てに人の髪を操縦桿代わりに掴んで
行き先を伝えてくるわのまさにやりたい放題という有様であった。

「・・・」

先程までああだこうだ言っていた男が、先程から喋るのをやめている。
本格的に堪忍袋の尾が切れ掛かってるのは明らかであった。

シング・ダングルベール > ■フィリップ「大河、俺ゲームセンター行きたい。ゲームセンター! 知ってる?」

「俺もゲームセンター行きたい。ゲームセンター! 行こうか。ハハハハハ!!」

フィリップは王様気取りで"お馬さん"から降りると、とてとてと足早にはしゃぎだす。
よくあるUFOキャッチャーが珍しいらしく、プラスチックの壁越しに、べたべたと手をつき中身を覗き込んでいた。

「へえ、色々あるもんだ。図書館の据えた匂いもいいけれど、こういうアミューズ系の雰囲気もいいな。
 大河パパもそんな顔してる。そうだろう大河パパ……パパ?」

大河 > 「…なあ、このガキそろそろ拳骨位くれてやってもいいか?」

青筋を立てて静かに、しかしそれと分かるぐらいに憤怒の表情で佇む男。
有無を言わさず実行しないのは、衣食の分の借りがある故
最後の理性と義理が働いているからだろう。

「っていうかまず何で俺がこのガキの子守に付き合わされてんだよ。
あの女顔に任せとけばいいだろこんな依頼!
後誰がパパだ誰が!!」

シングに怒鳴りつけるように文句を垂れる。
その後フィリップに呼ばれた男が、怒りを隠しもせず、不機嫌な様子で呼ばれた方へ向かう。
口では散々怒りと罵詈雑言を叫ぶものの、依頼自体はきっちりこなしているようで
先程から3人に対してよからぬ目的で近づこうとしてくる者達は
誰一人としていない…無論、今の男の様子も、原因の一つではあるが

シング・ダングルベール > 「ギルバートさn……や、部長なら別行動って言ってたから。
 あとほら、俺たち頼りがいある風貌だしさ。はは。」

■フィリップ「なんかゲームしようよ! 今何流行ってるの?」

「いやー、俺も来ないからわかんないな。」

「「何流行ってるの?」」

大河 > 「何でこんなガキの子守何ざ俺が…」
ぶつぶつ呟いていたところに、不意に先程の少年から問いかけが。

「いや俺に聞かれてもな…そんなちょくちょく来てる訳でもねえし。」

実際ゲームは余り趣味ではないのか、一時期はレースゲームやガンシューティングを少し遊んだ程度で
男はゲームに関してはそこまで詳しくはなかった。

「あー…何か人だかりのできてるモンとか人気あるんじゃね、多分
あれとか。」
等と、人の集まっている筐体を指し適当な答えを返す。