2017/02/26 のログ
ご案内:「歓楽街」にVJさんが現れました。
VJ >  
「性の喜びを知りやがって!」

大ジョッキ机にバァン! こんな街の屋台で開口一番なんだテメー。反対端の席に座ってたカップルが引いてるだろ。

VJ >  
頬にクッキリ差された紅色が、濃い目のチークではないことくらいバッチリ分かる。
口から吐き出される息は彼女のものだけ僅かに白い。高めの体温とテンション。酔っています。

「……」

カップルと同じくドン引きの店主が、彼女に睨まれてジョッキへ深い琥珀色の酒を注いだ。
ジョッキで飲む酒と言えば? そうですね、ストレートのスコッチウイスキーですね。

「…………」

ごっごっごっ。水でもそんなに早くなくならないよ? みたいなペースで、ウヰスキーが消えていく。
ちなみに先程まで静かに飲んでいたはずの彼女であり、さっきの絶叫は本当に突拍子のないものだったことは付け加えておこう。

急な爆発に、ドン引きした客たちはさーっとお会計を済ませていった。
まあ小さな屋台である。彼女を含めて5人程度しか座ってなかったのだが。

残されたのは豪奢なドレスの女と、涙目の奥で達観した瞳を見せている店主である。

VJ >  
また無言で差し出されるジョッキ。注がれる酒。無くなる酒。

「……居座ってる間は5人分飲んでやるわよ。文句ないでしょう」

何か言いたげな店主を威嚇するようにそう言って、ジョッキをずいと近づけた。

VJ >  
そんな睨みに負けずに、店主が言う。繁華街の親父は強いのである。

『店から死人出て欲しくねぇんだわ。姉ちゃんもうここ来て1時間以上酒しか飲んでねぇじゃねぇか。そろそろやめときなよ』

優しさの滲む声。
その通りである。もう1時間以上というか、2時間近くこういう飲み方をしている。
店主的にはむしろ、彼女が死んでいないのが不思議と思えるレベルで。
そんな店主からの慈しみを受けて少し涙腺が緩んだ彼女は、確かにあんまり迷惑をかけてしまうのもな、と思い直して。

「…………そうね、お勘じ」
『アイヨォ!』
「食い気味に言うくらいなら素直に出て行けって言えオラァ!」

紙幣を数枚叩きつけて、椅子を蹴飛ばさん勢いで店を離れる。

――して、しばらく歩いて歓楽街の広場。
通称噴水広場と言われる、待ち合わせスポットの一つへ。そこら中にあるベンチの、誰もいないところに座った。

VJ >  
披露宴の真っ最中に新郎から逃げられた花嫁。
なんの工夫もない描写だが、そうとしか言えない。そんな風貌の彼女がひとり、からっ風に吹かれている。


膝を座面に置き、背もたれに胸をつけて、ベンチの裏側を覗くように座る。
背後には腰くらいの高さに生け垣の緑がある。
ちょっとした公園だ。その生け垣を隔てて、街の歩道が見える。
やや離れたところにある噴水には背を向けている状態。


今日は少し寒い。はたして実際に気温が低いのか、高い体温で相対的に気温を低く感じているのか、あるいは心の虚しさか。
少なくとも酒はこの空虚を埋めてくれない……

「……おええッ」

何故なら出てくるからね。上からね。ビチャビチャってね。

ご案内:「歓楽街」に真乃 真さんが現れました。
ご案内:「歓楽街」に和元月香さんが現れました。
真乃 真 > 「まさか、落とした財布を見つけるのにこんなに時間がかかるなんてね!!」

落としたのは自分ではなく、他の人のものであったのだが無事に見つかって良かった!
それにしてもこの街で財布を落として無事で帰ってくるとはあの人もかなりの幸運だな!
そんな充足感を感じながら夜の街を歩いていれば目に入ってくる凄く目立つ白いドレスの女性。

「おや、こんな所であんな恰好で一体何を?」

変だなと思いながら近づけばその女性は…

「うわああああ!大丈夫!?大丈夫かい!?
 大丈夫?どこか悪いの!?水買ってくる!?救急車呼ぶ!?」

暗いし下を向いてるから顔は見えないがその女性に駆け寄り背中を摩る!
大丈夫なのか!?何かの病気とかではないのか!?

和元月香 > 「……ん?」
(……??ナンダアレ?)

懐かしい雰囲気に惹かれ、もう一度訪れてしまった歓楽街。

夜中のそこで、出会した謎のカオス状態。
うつむく女性と、その背中を擦る少年。

「あの~、大丈夫~…?」

心配は心配だったので、とりあえず控えめに声を掛けてみる。

VJ >  
水を自在に操る力があっても、アルコールは操れない。液体ではあるにしても、H2Oではないのだ。残念だったネ。

「……!? ! ……!!!」

と。背中をさすられた結果、それに促されて《自主規制された効果音》がもう少し追加された。
スッカラカンの胃に直で酒酒酒だったので、ブツ自体は汚くないよ。
だからなんだ。

「水はいい……」

財布など入れたハンドバッグから取り出したハンケチーフで口元を拭い、振り返る。

「……」

男の子。
それから女の子だ。

「………………二人は知り合い?」

ゲロったついでに顔は青い。
二人を見比べ、口をついたそんな質問。

真乃 真 > 「ああ!丁度良かったそこの人!何か袋かなにか物を持ってないかい!?
 これ以上はちょっと良くない!」

そう言っている最中に新たな!!
間に合わなかった!!

「いいや、違うよ。初対面だ!
 僕は人の顔を覚える事は大の得意だからね!!」

そう、そのはず初対面のハズ。
…でも、目の前の女性は違う顔は青いが見覚えはある。
そう前に夜の神社であった事のある…

「ってポーラさんじゃないか…。元気…そうではないね。
 何かあったのかい?」

漂うアルコールの匂いから飲みすぎたって言うのは分かる。
何か辛い事でもあったのかもしれない…。

和元月香 > 「あ、え~~~と、持ってる…!!
はい、どうぞ、ってうわお……。

あーっと…とりあえず喉荒れるんでうがいした方が良いと思われます…」

声を掛けられ、慌ててスクバをかき混ぜるも出てきたのは好物のあんパンの袋。

しかも間に合わなかった。
申し訳無く思い小声でそう助言する。

「あー、はい。初対面ですよこんな面白……元気な人知らんです」

ちょっと少年の方が何となく、何となくだが自信無さげだったので頷いておく。

だがどうやら女性と少年は知り合いらしい。
月香はふーむと二人を観察しながら、呟くように尋ねた。

「……そっちは知り合いみたいですけど?」

VJ >  
酔っ払いの瞬発力をナメてはいけないよ。
胃と食道に弁なんてないんじゃないかという勢いだもの。

「……あ゛ぁー…………」

いよいよ体ごと振り返り、椅子に深く座り直したかと思えば、両腕を背もたれと水平に伸ばし、掛ける。
両脇に露出の多い美女でも座らせれば、ヤクザの幹部が出来上がる風である。
そのまま背もたれを使って仰け反り、そう繁華街を脅かしに来た怪獣のような声を出した。

「あぁ……」

余韻。

「そう、私とこの男の子は婚約関係にある」

真乃くんがどんな自己紹介をするかは知らないが、とりあえず彼女は当たり前のようにそう言った。
バッグから続けて取り出す、手のひらサイズのストロー付きボトル。色は黒。
蓋を開けて、数秒で閉めて……ストローから水を吸い始めた。
ごくん。

ご案内:「歓楽街」に和元月香さんが現れました。
真乃 真 > 「元気な事はとても大事だよね!」

そう、何よりも元気は一番大事!

「ああ、知り合いだよ!この前神社で…え?」

その出会いを説明しようとしたところ耳に入ってきたヨクワカラナイ言葉。
絶句。からの二度見、三度見。
…記憶が混乱してるのかもしれない。
もしかすると、婚約者に裏切られてそのショックから真を婚約者だと勘違いしているのかもしれない。
そう言う事は確かに存在する!自分も実際に遭遇したこともある!
もし、それと同じ症状ならば無理に否定するのは良くない!
きっと、その整合性を失ったショックから彼女の精神は大変な事になるだろう!!

「…僕の名前は真乃真!三年生だ!!」

無駄にカッコいいポーズを取りながら自らの名前を告げる!
婚約については何も言わない…凄く訴えかける目を月香に向けるが言葉には発さない!
察して欲しい!

和元月香 > 「あ、うん…せやね!」
(熱いなこの子…。面白いけど)

弾ける言葉につい返してしまう。不思議だ。

そして、その後やけに不遜な態度の女性から聞こえてきた言葉に月香は真顔で固まり、一言溢す。

「マジすか」

信じてるか信じてないかよく分からない真顔である。

一つ分かるのは、この二人の築く家庭は多分類を見ない愉快な物になるんだろうなぁ…というよくわからない感想だけ。

「…私は和元月香…っす。一応1年…。最近来たばっかですよろしく」

一応流れに任せて自己紹介し、そっとさりげなく真乃 真と名乗った少年の方を伺う。

「…マジなの?婚約者…?」
(あ、ポーズかっけぇ…)

……ポーズに気を取られ、視線にひしひしと込められた意味には気づかなかった。
変なとこでアホなのだ、月香は。

VJ >  
都合そうやって三度ほど目線が合わさってから、最終的に和元を見た青年。
あれ? 変な温度差があるな……みたいな顔で、真乃くんの後頭部が凝視される。
まあ否定されなかったから大丈夫だろう。そういうことになった。

「一年生。最近来たのね……ヴェイパージェイルよ。多分そのうち私の授業を受けることになるかもしれないから、よろしくね」

能力に対する授業はよっぽど高レベルで異能を扱える生徒でもない限り免除されないと聞いている。
自分が担当のくせに聞きかじりなので、普通に多分とか言う。

「寿退職しない内に」

ちなみに生徒の前なので顔色は悪いものの酔いは覚ましている。
思ったよりしっかりしている目を見れば分かるだろう。
妄言でないことが。
いや妄言だが。

「でもアレよ、生徒がこの時間にあんまりふらつくようなモンじゃないわよ、ここ」

流れるように生活指導。漂うアルコール臭は隠さない。

真乃 真 > 「ハハハハハ!」

マジなのって聞かれても肯定はしない。事実無根である!
高らかに笑う。視線の意図は伝わっただろうか?
うん、きっと伝わったに違いない!しっかり見てる感じもあったし!

「…寿退社。」

その目を見ればわかる思ったより真剣に言ってるぽい。
まだ流石に酔っていると思いたい。
いや、酔っての発言であって欲しい!酔っててくれ頼むから!

「それについてはごめんなさいだ。…知り合いの財布を探してたんだ。
 なるべく早く見つけないと確実に中身は残ってないだろうからね!
 ちなみに無事に見つかったよ!」

この場所を歩いていたことを指摘されば素直に謝り説明する。
スリにあった可能性もあったが辛抱強く探すことで何とか見つかった。
落とし物探しは人助けの基本である!

「これからも理由なくここら辺は歩かないようにするよ。」

和元月香 > 「………あ、何かヤケになったな」
(違うんかな、マジで婚約者だったら面白かったのに…)

そう何故か残念がりながらも、笑い声を上げる真乃を可哀想な子供を見る目で見つめる月香。
いや、月香のせいなのだが。

……ちなみにさらりと言われた“寿退職”の言葉から、再び「え」と疑惑に満ちた視線を真乃に向ける事になる。

「授業……?あ、え、先生!?」
(うわマジですか…。私思いっきり不良少女じゃん)

そしてヴェイパージェイル、と名乗った女性の言葉に少し目を見開く。正直失礼な反応だ。

しかも治安の良くない歓楽街で夜中うろついてたのがバレたという事実に正直少し焦る月香。
基本真面目なのだ。こちとらよく分からない異能がある以外は凡人、成績は大事にしなければいけない。

案の定注意され、正直そこまでの説得力を感じなかったものの
「す、すみません…もうしないです…多分」
と頭を下げておく。

VJ >  
「真乃くん、規律違反から生み出す善に、意味はあっても価値はないわよ。
 規律を破ることが悪いんじゃなくて。
 失くした財布を探す程度のことで、貴方がもっと重大な街の闇に巻き込まれた時の――“知り合いの気持ちを”考えなさいね。
 理由があっても出歩かない。
 財布の前にちゃんと同伴の保護者を探しなさい」

教師の嘔吐シーンに出会った生徒の気持ちを考えよう。

「まあ真乃くんは危ないこと繰り返しそうだからちょっと真剣に注意してみたけど、どこぞで勝手に出歩いて勝手に暴漢に襲われる分には問題ないから、私の前で襲われないようにしてね。
 ほら、助けないといけなくなっちゃうでしょ。手当も出ないのに」

気をつけてね! と強めに言い切った。

真乃 真 > 「ヤケにはなってないよ!」
なりそうではあるけれど!

あれ?先生だったのこの人!
前にあった時は普通にただの変わった人だと思っていたのにまさか先生だとは!丁寧に喋った方がいいかもしれない。

「そう言われると返す言葉もないね!
 でも…。いえ、分かりました!!
 …それにしても保護者か…思い当たらないな困るな。」

一瞬言葉に詰まるものの強く肯定の返事をする。
…でも、それでもきっと真は理由があるならば繰り返すだろう。
それがいかに無価値でも無意味であったとしても行かなければいかない理由があるならば間違いなくいく。

「はい!ポーラさんの前では襲われないように気を付けるよ…いや気をつけます!!」

基本的には暴力は避ける真である。
なるべく危なくない歩き方はある程度は分かっているつもりだ!
そして、これは迷いなく言い切った。さては反省してないな!

和元月香 > 「ごめん…ヤケになってるようにしか見えない…」
(……あ、ちゃんと先生してるやこの人。何か安心した…)

真乃の主張をそうそっとかわした(そう見えるだけかもしれないが)後、ヴェイパージェイルに少々驚く。失礼。

正直こんな所で酔い潰れてるなら容姿とまた違う不良教師か?と推測したりしたがそうでも無さそう。…な筈。

そう言えばこの学校の教師は、ロボット以外にも、ロリババァやドラゴンだっていると言う話だ。


(見せかけで騙されたら話にならないってか…)
何か聞こえる副声音っぽいのは無視していいだろう。


「…真乃君何か信用できないわ、君」
(こいつ突っ走るタイプや…)

それと、この少年。初対面ながらに中々心配してしまう。
前向きで明るいのはいいのだが絶対反省してない。

VJ >  
にこっ。

「うんうん、二人ともちゃんと聞き分けが出来て偉いわ。
 ご褒美として次に島の危なそうなところで夜に見かけたら本気でボコボコにするからね」

教師の権限で。
そんなものはない。
ないのか?

「どちらにしても私は風紀関係の職員じゃないから、安心しなさいな。
 月香ちゃんは授業で贔屓されるかもしれないけど」

最後列で縮こまっているにも関わらず異様に指名されたりね。

容姿――というか格好も教師として優良かと言われたら怪しいところではあるが、これでもちゃんと大人の責任がある。

「ああ、ボコボコにするで思い出した……」

呟く。ここに来た理由を。
前言撤回していいレベルで物騒な思い出し方である。
目が据わり、ねばっとした殺気が立つ。動物が思わず逃げ出すタイプのヤツだ。
すぐに収まるけれども。

「……ということでね。車があるんだけど、適当に送ってあげましょうか?」

特に前述した『理由』とやらに触れることなく、大人な彼女は提案した。


アルコールの臭いッッ!!!

真乃 真 > 「それはお互い様だと思うよ和元さん!」

多分って言ってた!多分て言ってたもんこの子!
きっとまたやる!やるに違いない!まそれこそお互い様かもしれないけど!

「き、気を付けます!」

危なそうなところってどこだろう?
この教師のいるところの事だろうか?
夜に出会わないように祈るしかない!

「車!車運転して大丈夫なんです!?それこそ風紀委員に怒られる奴なんじゃ!?」

その、逃げ出したくなるような殺気に冷や汗を流せばもうそこには触れないようにする。
絶対触れたら駄目なやつだ!
今すぐボコボコにされかねない奴だ!
それにしたって、飲酒運転はダメだと思う!

和元月香 > 「まぁそうだね!……いやもう夜中には来ませんよこんな所!」
(真乃君鋭いな!うっかり同意してしまったではないか!)

勢いに任せて同意してから、言い訳するように冷や汗をだらだら垂らしながら付け加える月香。

そう、この先生怖い。
そして真乃以上に鋭い。非常に嫌な予感を感じて月香は遠い目になる。

(…あー、せいぜいボコボコにされないよう逃げ切らんとな~…)

行ってみたい場所が殆ど危険指定だ、落第街とか転移荒野とか違法部活群とか。
(見に行くだけだし!単なる好奇心じゃないし!)
と、とりあえず自分にも言い訳しておく。

「ッ………ヒィィ!いきなり何ですか」
(あと殺気はやめてください…!)

しかも何故かは知らないが、急に殺気だった。
殺気に敏感でビビりがちな月香はぞわっと震えて酒の理由だけは何となく分かった気がして、ガタガタ震えてしまう。

「あと……。車は止めませんかね!?」
真乃の言うとおり、間違い無く補導される。

VJ >  
「私は凄いので、呼気からアルコールを検出させないくらい余裕です」

要するに家に帰るまで管を巻く相手が欲しいだけだが、あまり感触はよろしくないようだ。

「残念ね……年下の女の子に贈るドレスの刺繍は『IRON MAIDEN』か『TOUCH IS DEATH』ならどっちがいいかを聞きたかったんだけど」

自分一人で決めることにした。
二着作って贈ろう。

「まあいいわ、というか、出歩くなつってんのにいつまで引き止めてるのって話よね
 二人は電車? 駅まで見送ってあげましょうとも」

パンと手を叩き、ベンチを立つ。


胃が揺れたので振り返ってベンチの奥にちょっと吐く。


チッ、と舌打ちをしてだ。

「悪い人に攫われないように」

さっき車に誘った不審者は誰だろう。

ご案内:「歓楽街」に和元月香さんが現れました。
真乃 真 > 「そうだろ!まあ、お互い行かないようにしよう!気をつけよう!」

命は大事だ!
まあ、行くにしてもばれないように!

「確かに凄い!でも、危ないので止めてください!!」

そもそも補導よりも安全の問題だと思うの!
人を轢いたりしたらとても大変だ!
…なんかふとした拍子でアクセルを全開にしそうな気がする!

どんな二択なんだろうちなみにどっちかっていたら『IRON MAIDEN』の方がカッコよさげな気がする!
それはともかく。

「良いんですか?じゃあお言葉に甘え…大丈夫なんですか!?」

また吐いた!からの舌打ち!
何だろう!この服装が明らかに浮いているが服装が普通ならば
ただ酔っ払いに絡まれた二人の生徒の図でしかないだろう!すなわち地獄だ!

和元月香 > 「凄いけど何の解決にもなってませんて先生!!」

何故か自慢気なヴェイパージェイルにツッコみを入れる月香。ババァだからって何でも流せる訳じゃない。

「え、あの、どっちも年下の女の子にあげるようなんじゃないかと…」
(ツッコミ不在!!誰か助けろ!!)

どれだけその女の子に恨みを持っているのかは分からないが、だめだそれはとおそるおそる止める。

(多分真乃君分かってねぇ!!)

電車帰宅はそうなので、少々不安だったが駅までの見送りには甘えよう。

「あ、ありがとうございま………す」
そう言った瞬間、舌打ちと共に吐かれる嘔吐物。

「……うわ……えっと、ゆっくり休んでクダサイ…」
最初の時のようにそれを見て、ぼそりと呟いた。
ちょっと疲れたような気がする。

VJ >  
「これくらいの飲酒は日常茶飯事だからオーケーオーケー」

服装が幸いしてか――この服も充分に異常者だが――権力の強い人たちに質問を受けることもなく。

まあ受けたところで一応教員免許的なものを見せれば済むのだからいいけど。
職員が何やってんだというお叱りを受けるであろうことはさておき。

割としっかりした足取りで、二人と駅まで歩いていくことだろう――。

ご案内:「歓楽街」からVJさんが去りました。
ご案内:「歓楽街」から真乃 真さんが去りました。
ご案内:「歓楽街」から和元月香さんが去りました。