2017/08/29 のログ
ご案内:「歓楽街」に遼河 桜さんが現れました。
■遼河 桜 >
「ふふーありがとぉー良かったのかなあ、こんなに買ってもらっちゃって」
歓楽街、宝石店の並ぶ通りを歩いているサクラ
脇には少しチャラい感じの印象を受ける、ホストのような男性がおり、にこやかに二人は会話をしていて──
「うんっじゃあまたねっ、また連絡するー♪ばいばぁい」
しばらく話した後、二人は別れ、
一息つくとサクラは近くのベンチへと腰をかけた
片側にはブランド名が記された手提げ袋をおいて、表情は満足気に微笑んでいる
ご案内:「歓楽街」に烏丸秀さんが現れました。
■烏丸秀 > 歓楽街の街角。
今日は珍しく多人数。それも相手は女の子ばっかり。
とはいっても、デートではなく、仕事の一環である。
『最近ー、リナもやられたんだってー』
『本当こわーい、烏丸さん何とかしてー』
甘ったるい声にはいはい、と優しく声をかけながら。
「それじゃ、みんな一人で行動しないようにね。いざとなったら、すぐ逃げて。初見さんと行く時は、指定のホテルを使ってね」
例の通り魔に対する対策を女の子達に言い渡すと、女の子達ははーいと返事をして去っていく。
そこで振り向くと、ベンチに座る桜を見かけ。
■遼河 桜 >
「~♪」
サクラは指に光るリングを光に
透かすようにして、嬉しそうに微笑む
おそらく隣に置いた手提げ袋の中には
その指輪に負けるとも劣らないであろう高価なアクセサリの箱がいっぱいなのだろう
上機嫌にぱたぱたと足を動かす様子もまた、どこか可愛げのある仕草だ
■烏丸秀 > 「――おや」
ベンチを見れば可愛い子。
それも、見かけた事の無いタイプだ。
烏丸は、可愛い女の子を見たら決して忘れない。
「や、見かけない子だね。新入生かな?」
ベンチに座りながら声をかける。
いつも通りのナンパである。
もちろん、実は男だという事など気付きもせず
■遼河 桜 >
「?」
知らない人から声をかけられることは珍しくない
むしろ多いこともあって、特に驚いたりはせず
「こんにちわ♪
えっと…そうですね、新学期から新入生になります」
新入生、という言い方をする以上は学生か先生、なのだろうか
なんだか浮世離れしたような風体、歓楽街でもそうは見ないような
怪しんだり、といった様子も見せず、にこにこと笑顔でそう応える
■烏丸秀 > 「ん、やっぱりね。――ここさ、あんまり治安良くない場所だから、そういうの出してると危ないよ」
先程から見せびらかすように持っているブランド品の紙袋や指輪。
この場所は歓楽街の中で、ウリの娘達の待ち合わせなどにも使われる場所である。
当然、柄の悪い人間達も集まってくる。
「最近は、女の子を狙った通り魔なんてのも出てるみたいだし、気をつけないと、ね」
なれなれしく喋りながら、チェック。
顔も良いし肌も綺麗。少しスレンダー気味だが、美人の範疇に入るだろう。
こんな場所でブランド品を拡げているあたり、カタギではなさそうだが、かといって烏丸の知人の水商売の娘リストには入っていない。
新入生だというし、最近入ってきた娘なのかもしれない。
「あ、ボクは烏丸秀。しがない学生だよ、キミは?」
■遼河 桜 >
「え、そうなんですか?知らなかったぁ。
通り魔なんているんですか、怖いですねー…」
もちろん知らないはずはない
そういう場所で、そういうのを求めてきた頭の悪い男を騙すのが日常である
…一方、通り魔という言葉には素で知らないという反応を返す
自分が気にいらない女をボコボコにして放置した事件を既に忘れているのだった
「えっと、遼河桜って言います。
あ、じゃあ先輩なんですね、サクラって呼んでくださいね、烏丸センパイ♪」
にっこり
若さと可愛げを前面に押し出した眩しい笑顔を向ける
■烏丸秀 > この反応、やはり遊び慣れている娘なのか。
しかし、水商売などではなく、普通に身体を使わない、デート系の娘という可能性も考慮。この外見なら男も多数引っかかりそうだし。
「サクラちゃんね、よろしく」
こちらも軽薄な笑みを浮かべて対応。
ちなみにこの男、この時点でまったく女である事に疑いを持っていない。
こんなカワイイ子が男なわけがないじゃないか!
「でもサクラちゃん、随分と羽振りがいいね。学生のお小遣いじゃ買えないでしょ、その指輪とか」
■遼河 桜 >
「裕福なお友達がいて、よく色んなものくれるんですよぉ」
特に言いよどむ様子も見せずするりと口元から漏れるそんな言葉
「私のお小遣いなんかじゃとてもとても、
こう見えてすっごい貧乏生活してたりして?」
あははっと笑いながら
言葉を紡ぎながらの一つ一つの所作が男心を擽るような、
ある意味完成された男性への媚びを見せている
見る人が見れば、天然の魔性
もしくは、完成されすぎた計算、とも見えるかもしれない
■烏丸秀 > 「えー、そうかなぁ、特に困っているようには見えないけど?」
そんな媚びた態度にまったく嫌悪感も魔性も感じないこの男。
もはや磨耗しきっているのか、自然体でカワイイなぁなどと受け止めている。
しかし『そういう子』だという確信を強めたのか、少しベンチで距離を詰め。
「まぁでも、あんまりやり過ぎるとこわーいお兄さん達が出てきちゃうからね。
本格的に稼ぐなら、ちゃーんと話は通しておくんだよ?」
などと、一応は遠まわしに忠告。水商売は縄張り争いが激しい。変なのに目をつけられると危ない。
落第街ほど無法地帯ではないが、それ故に歓楽街には裏の秩序が存在しているのだ。
特に
■遼河 桜 >
「? 何がですかぁ?」
こてん、と首を傾げてみせる
稼ぐ、という意味をわからないものとして受け取ったように
「よくわからないけど、やっぱり治安が良くないのかな?
賑やかで素敵な街なのに」
一人じゃ危ないのかな、残念。と苦笑を浮かべる
■烏丸秀 > 空かされてしまった。
流石にこのブランド品を買ってくれる『お友達』がカタギではないと思うのだが……
まぁ、いい。
「んー、キミみたいにカワイイ子が一人だと、やっぱりね。
もう少し学校に近い方なら問題無いと思うよ」
こっちは落第街に近めだからねー、などと言いつつ。
「サクラちゃんは、外から来たばっかりなのかな?」
■遼河 桜 >
「可愛いなんてそんな、普通ですよー、ふつう!」
訂正の言葉を言う時も笑顔は絶やさない
嫌味や打算の見えない、屈託のない笑顔を
「そーなんだ…。
賑やかな街は好きなんだけど、それだと誰かと一緒に来ないとダメなんだね。
…あっ、はい!ちょうど一週間くらい前に、叔父と来たんです」
■烏丸秀 > 「またまた謙遜してー」
くすくすと笑いつつ、屈託無く言い放つ。
面と向かって臆面なく褒める事は、この男の特技である。
「そっか、それじゃまだ色々とわからない事もあるかな?
ボクでよければ案内するよ」
まぁ喧嘩は弱いから、あんまり危険なとこはダメだけどねー、と。
カワイイ子にはサービスを惜しまない。
■遼河 桜 >
案内する、と言われればぱぁっと顔を明るくさせる
「ホントに?
やったぁ、まだちょっと帰るには早いかなぁって思ってて、
でもなんか怖いよみたいなこと言われちゃったからどうしようかと思ってたの」
男の子と一緒なら安心だよね、と笑顔を深め
「それじゃ、よろしくお願いします!烏丸センパイ♪」
───………
まあ、座ってるだけの少女に話しかけてきたのだ
そのすました顔の奥に、なんらかの下心くらいはあるのだろう
果たして案内とやらが無償のサービスなのかどうか
そもそも妙な場所に連れ込むつもりなのかもしれない
まあ、そんなシチュエーションは…
「(慣れっこだけどな)」
内心、牙を剥いて笑う
そうでなければ素直に案内を楽しめばいいし、
色々と好意を匂わせて虜にしてしまえばいい
■烏丸秀 > ちなみに下心はといえば
「(んー、意外と奥手? 手馴れているけど、身体までは許さないタイプ? ちょっと楽しみだなー)」
アリアリである。当たり前の事だが。
早速スマホを取り出すと、SNSを交換しようと持ちかけ。
「うんうん、ボクも街を全部知ってるわけじゃないけどね。美味しい店とか穴場とかは結構知ってるから」
期待してくれていいよー、などと微笑みつつ。
裏があっても、まぁ女の子ならそんな危険は無いよね、と気楽な構えである。
■遼河 桜 >
連絡先やSNSの交換には喜んで応じる
まだ此処にきてからの友達少なくってー、などと嘯きながら
「そういうのすっごく知りたいです!
やったやった、烏丸センパイに会えてよかったぁ」
はにかみ、ベンチから立ち上がる
身長も高くなく、背格好も完璧に女子のそれである
胸は残念といわざるをえないところだが
■烏丸秀 > 小柄で小顔、典型的なカワイイ系の女子。
こうなると、本当に通り魔に襲われないか心配である。
「それじゃ、いこっ……ん」
ちょっとごめんね、と断りつつ、スマホを取り出す。
連絡は部下から。何でも、落第街の方で揉め事が起こったらしい。
折角カワイイ子を引っ掛けられたのに、まったくついてない。
「ごめん、ちょっと用事が入っちゃった。案内は今度でいいかな?」
埋め合わせに今度奢るからさー、などと軽薄に言いつつ。
■遼河 桜 >
「えー?残念、じゃあ埋め合わせ、楽しみにしちゃいますね」
言葉とは裏腹にふふっと笑ってそれを了承する
埋め合わせ、という言葉もちょっとした茶目っ気のように
「それじゃ、危ないよ~って脅かされちゃったし、
私もそろそろ帰ることにしますね」
用事ならばしょうがない
もうちょっと喰い込んでおきたかったけれど
「でももう新学期が目の前だし、学校で会ったりもするのかな?
それじゃ、烏丸センパイもお気をつけてっ」
笑顔でぱたぱたと手を振って、何度かそちらへ振り返りながら駅の方へと歩いてゆくのでした
■烏丸秀 > 「ん、またね、サクラちゃん」
こちらも手を振り見送ると。
歩を落第街の方へと向ける。
「――あの子」
そして、ふと彼女の方を振り向くと。
一点を見つめるように、じっとそちらを見て。
少し考え、頷くと、ぽつりと言う。
「和食と洋食、どっちが好きかな?」
まったく分かっていないこの男。
絶好のカモになっているとも知らず、再びヘラヘラとしながら歩いていくのでした。
■遼河 桜 >
「烏丸ねぇ」
周りに人がいなければ歩きスマホなど気にもしない
増えた連絡先を眺めて、そのグループを振り分ける
「金もってんのかなー。
こんな時間に着物で歩いてるし、何かそういう匂いはしたな。
キープ、っと……」
そんなことを呟きながら、やがて雑踏へと消えていった
ご案内:「歓楽街」から遼河 桜さんが去りました。
ご案内:「歓楽街」から烏丸秀さんが去りました。