2017/09/22 のログ
ご案内:「酒場「崑崙」」に神代 理央さんが現れました。
■神代 理央 > 不夜城と表される事の多い歓楽街であるが、何方かと言えば昼夜が逆転した街というのが正しい表現であるような気がする。
朝から昼にかけては、夜の熱気が嘘の様に大人しい此の街は、眠らない街では無く単に朝昼眠りこけているだけなのだろう。
巡回を終えた後、一息つこうと入店した酒場で席に案内されながら、そんな事を考えていたり。
「何か適当なつまみと、とびきり甘いココアを一つ頼む」
注文を取りに来た店員に告げれば「酒場に何をしに来たんだ」といいたげな視線をひしひしと感じる。
とはいえ、風紀委員の腕章に視線を落とした店員は、何も言わずに一礼してカウンターの奥へと下がっていく。
注文を待つ間、歓楽街の中では随分と落ち着いた雰囲気に浸りつつ、鞄から取り出した新聞に視線を落とした。
■神代 理央 > 運ばれてきたココアとサンドイッチ。まるで喫茶店の様な有様だが、此方に気を遣ったのだろうと満足気に視線を落とす。
新聞を一度閉じれば、大分遅くなった夕食を取り始めるだろう。
「…しかし、歓楽街の中では大分マシではあるが、やはり治安が良いとは言えないか」
喧騒も騒動も無いこの店ではあるが、不躾な視線が無い訳では無い。粗暴なものではなく、此方を伺う様な、品定めしている様な粘ついた視線を感じながらも、どこ吹く風と言わんばかりに黙々とサンドイッチを口に運ぶ。
時折口にするココアには、もう少し砂糖が欲しかったなとひとりごちながら。