2017/11/22 のログ
■黒峰龍司 > 「…しっかし、祭……祭、ねぇ?」
サングラスの奥の瞳を細めて、周囲の喧騒を何とはなしにザッと一瞥する。
祭なんてモノを目の当たりにするのも久々だ。世界が別だろうが大きな違いはさして無い。
とはいえ、祭と縁遠い、というよりあまり興味が無かったのもあり…異世界の祭とはいっても、男からすればまぁ…。
(…単純に通行人が増えてウゼぇだけなんだがな…)
と、こんな身も蓋も無い感想になる訳で。美味い酒は手に入りそうだが、珍しい煙草は無さそうだ。
美味い食い物?それはどちらかというと、最近活動再開したっぽい、何処ぞの娘の領分だろう。
■黒峰龍司 > 「…つーか、我慢するとか俺らしくねーわ…」
と、ボヤいてから足を止めて適当な店の壁に背中を預ける。
懐から黒いパッケージを取り出せば、中から1本煙草を抜き出して口に咥える。
指先に点した火の魔術で点火すれば、ゆっくりと紫煙を吐き出して一服中。
一応、道の端っこに寄っているようなものだし、彼なりに最低限の配慮はしている…つもりだ。
「……祭ってのはやっぱ楽しいモンなんかね…」
周りの通行人と同じような感覚で楽しめる気がしない。長生きの弊害の一つというか、矢張り擦れてしまっているのかもしれない。
■黒峰龍司 > そのまま、しばらく一服をすれば、吸殻は一瞬で燃やし尽くす。ポイ捨ては一応しない。
「さて、ボチボチ行くとすっか」
何も目に留まるものが無ければ、そのまま男はブラリと雑踏の中にまぎれて消えていくだろう。
ご案内:「歓楽街」から黒峰龍司さんが去りました。