2018/06/26 のログ
ご案内:「酒場「崑崙」」に神代理央さんが現れました。
■神代理央 > 連日の任務と学業の日々。
夜型生活に多少慣れているとはいえ、流石に疲労が無い訳でも無い。
これで成人していればおおっぴらに酒でも飲めば良いのかもしれないが、生憎未成年の風紀委員ともなれば、そういう訳にもいかなかった。
「…とはいえ、ソフトドリンクも充実してるのは有り難いな。本来なら、酒を楽しむべきなのかもしれんが」
落ち着いた店内のカウンターの隅っこ。
普段轟音響く戦場か、喧しい酒宴もどきの場に居ることが多い自分にとって、此の場所で一人のんびり出来るのは至福の時間でもあった。
学生街では中々出回らない果実水を時折煽りつつ、タブレットを操作して他の委員からの報告書を眺めていた。
■神代理央 > 店内からは時折『何で子供が居るんだ』と言いたげな視線を感じる事もある。
とはいえ、歓楽街では別にそれを咎める者はいない。難癖をつけてくる者は居るかも知れないが、此の店ではそんな手合に絡まれる事も無いだろう。
よって、適度に飲物やつまみを注文しながら、ゆったりとした時間を過ごすことが―
「……前回の薬物輸送車両について、破壊された車両の残留品から密輸組織の関連性が高い可能性有り。至急調査されたし、か」
――余りゆったりとは出来ないが、兎に角落ち着いた時間を過ごすことは出来ていた。
■神代理央 > 端末を閉じ、氷が溶けかけたグラスを軽く持ち上げる。
外は湿度も高く茹だるような暑さではあるが、店内は程よい空調が効いており、グラスからは柔らかな冷たさが肌を刺激した。
「…やはり、大規模な落第街への攻勢をかけるべきだ。現状では、モグラ叩きにすらなっていない。街の一区画、いや、三区画程度は更地に戻してやるくらいの戦力が必要だろう」
頭を悩ませるのは、増加しつつある違反組織の活動。
元々、落第街は公式には『存在していない』場所である。その区域内で何人死のうが此方側が関知するところではない。
「必要悪ではあるが、伸びすぎた雑草は刈り取らねばなるまいて」
グラスの中身を飲み干してカウンターに置けば、氷がグラスを叩く音が軽やかに響いた。