2018/09/03 のログ
ご案内:「歓楽街」に神代理央さんが現れました。
神代理央 > 歓楽街での警邏任務。
此方には未だアンデッドの目撃情報は無いが、落第街に近い此の場所は要警戒地域である。
何時もの様に鋼鉄の異形を引き連れ、一般学生が迷い込みやすい路地裏や人通りの少ない通りを巡回していたが―

「…まさか、あの工場が潰されるとはな。風紀や違反部活の仕業とは思えんが…ふむ…」

以前散策した工場で、残っていた機材や兵器が消滅していた、という報告を情報屋から得ていた。
これから利用しようという段階だったので実害があった訳では無いが、廃棄された兵器工場を襲撃されるというのも奇妙な話だ。とはいえ―

「…まあ、こういう島だからな。余り常識に囚われてもいかんだろう」

異能や魔術の使い手が跳梁跋扈する島で、落第街の工場の一つや二つ無くなる事など日常茶飯事だろう。
小さく溜息を吐き出すと、警戒したように此方に視線を向ける歓楽街の住民達を眺めながら狭い通りを散策していく。

神代理央 > 落第街とは違い、一応風紀や公安の目が行き届いている歓楽街では、己の異形が火を噴くような自体は早々起こらない。
精々、狭い路地裏で恐喝紛いの強請りをしているチンピラや、悪酔いした連中が騒いでいる程度。異形を見ただけで回れ右して全力疾走していく様な連中だ。
となれば、人気の無さそうな場所を歩いているだけで大概の問題は解決している事になる。

「そういった意味では、見栄えが悪いのも良いことなのかも知れんな。威圧感や恐怖感だけなら、それなりにあるのだろうし」

機械の化物みたいな異形が大砲生やしてガシャガシャ歩いて来るのは、チンピラ共にとっては恐怖体験なのだろう。
落第街に比べて張り合いの無い、と思いつつも、本日4度目の恐喝現場を未遂に変えたところで一息ついた。
落第街からは未だ遠いが、大通りから近いとも言い難い路地と路地の間。
そんな場所でも煌々と灯る自販機で缶コーヒーを購入し、糖度マシマシの液体で喉を潤した。