2018/09/04 のログ
■神代理央 > 幾つかの裏路地を通り過ぎた後、大通りに続く道へと戻る。
これ以上入り組んだ場所に向かえば、文字通り異形が引っ掛ってしまうからだ。
「思ったよりも不埒者が多かったな。というよりも、落第街の入り口辺りに屯してそうな連中だったが…」
アンデッド騒ぎに恐れをなして、歓楽街まで避難してきたのだろうか。
それならそれで、もう少し真っ当な手段で金を稼げば良いと思うのだが。
兎に角、今夜果たすべき任務は果たした。珍しく血と硝煙の無い夜の風は、何だか心地良い…気がする。
「何時も戦闘ばかり、というのも疲れてしまうしな。偶にはこういうのも良かろう」
小さく背伸びして関節を鳴らした後、鼻歌混じりに大通りへと歩みを進め、帰路につく。
此の日の歓楽街は、金属の化物が彷徨いている間売上が激減したと、様々な者達が溜息を吐き出したことだろう。
ご案内:「歓楽街」から神代理央さんが去りました。