2018/09/14 のログ
■佐伯劾 > 「ああ、俺は問題ない。無傷だ、積荷も無事だな。台車は――
ダメだ、完全に軸がいかれてやがる」
かけられた声に素直に返答し、不意に先ほどの光景を思い出し。
つかみ掛かりこそしないがそれでも中々の剣幕で詰め寄る。
「ってお前なぁ、普通避けるだろそこは!もし怪我でもしたらどうすんだよ!
・・・ってそんなこと言ってる場合じゃねぇ、さっさとこれ運ばねぇと親父さんにどやされる!」
ふと携帯のバイブレーションが時間切れをお知らせし。
青年は慌てて荷物――ビール瓶二ダースを担いで走り出す。
目的地はあと少し。5件隣の居酒屋だ
ご案内:「歓楽街」から佐伯劾さんが去りました。
■神代理央 > 「突っ込んで来たのは君の方だろう。危険運転で今すぐ補導しても良いんだがね」
詰め寄る彼に僅かな笑みと共に肩を竦めてみせる。
しかし、此方が詰問する間もなく猛然と走り出した彼の姿に、思わずぱちくりと目を瞬かせた。
「……嵐の様な男だったな。歓楽街というのは、ああいうのばかりなんだろうか」
元気だなあ、などとのほほんと思いながら、召喚したばかりの異形を消滅させる。
流石に、大通りでこの異形は目立ちすぎる事だし。
■神代理央 > と、甲高い電子音と共に通信端末が鳴り響く。
端末から聞こえるのは、報道陣から逃げ出した同僚の声。
曰く『いつまで油を売っているのか』とのこと。
「……今度の任務。お前の居場所は入念に支援砲撃をしてやろう。跡形もなく。塵芥一つ残さず」
別に相手には見えないのだが、先程までと全く同じ様な作り笑いと共に端末に答える。
数秒の沈黙の後、返ってきたのは謝罪の言葉。
「分かれば良いのだ、愚か者。今から合流してやるから、とっとと居場所を地図に出せ」
小さな溜息と共に、返事を待たず端末を閉じる。
巡回任務はまだ始まったばかりである。
ご案内:「歓楽街」から神代理央さんが去りました。