2015/06/13 のログ
ご案内:「落第街大通り」に隼人さんが現れました。
■隼人 > 「――ええ。
了解してます。
姐さんはそこらへん何も言ってくれなかったんですが……。
ええ、ええ」
携帯電話――今時珍しくガラケー――で誰かと通話しながら落第街を歩く。
そのヤクザ風味な姿は逆にこのような場所のほうが似合うだろうか。
■隼人 > 「なるほど、つまりワシは貴方の代わりにこっち側で動く、と。
――ええ。
了解ですわ。
そんじゃ、また……ああ、すんません。
姐さんに、ちゃんと説明はくださいっていっといてください。
そんじゃ」
通話を切り、ポケットにしまう。
さて、ここからどうしたものか、と周りを見る。
いかにもガラの悪そうな連中しかいないこの場所。
(そら、ワシ向きといえばワシ向きやけど)
■隼人 > 与えられた指示は二つ。
一つは巷で噂らしい、バケモノの調査。
こちらは魔力に反応する存在ゆえに、隼人が適任とされた。
もう一つは、この学園の組織。
とりわけ、風紀委員と公安。
財団は気になるものの、あまり手を出しすぎると"こちら"も危なくなる、らしい。
(よーするに、胃の中に飛び込んだわけやな。
じわじわ消化されるか、その前に逃げられるか)
ふぅ、とためいきをつく。
■隼人 > 情報を集めるにしても、バケモノ調査するにしても武器はほしいところだ。
愛用のカタナは【組】に置いてきた。
どうせ使わないだろうとおもったらこれだ。
どこかで武器は買えないか、しばらく街を歩き回る。
■隼人 > しばらくうろついてみるが、どうもそれっぽいところは見当たらない。
こんな場所だから銃ぐらいはあるだろうかと思ったが、それもない。
(なんや。武器とかなくてもイノーとかマジュツとかでなんとかなるってことか?)
異能。
魔術。
魔術は聞いたことがあるものの、異能とやらは初耳だ。
一体どういうものなのか。
まずはそこから調べる必要性があるかもしれない。
■隼人 > 「しゃあない、もしワシの手に余ったらどうしようもないし。
異能とやら、調べてみっかぁ。
――実地調査は大切やもんな」
ゴキッ、と手首を鳴らす。
武器は何もない。
あるのは自らの体。
相手の武器は不明。
が、そんなのは関係ない。
いつも通り、近づいて、殴る。
相手が人間である以上、殴れば殺せる。
絶対の自信を持ちそこで思考を止め、後ろからついて着ていた男達に振り返る。
その時の隼人は、とても楽しそうに笑っていた。
ご案内:「落第街大通り」から隼人さんが去りました。
ご案内:「落第街大通り」に東郷月新さんが現れました。
■東郷月新 > なんか寿司が食いたくなった。
理由は分からない。神の意思かもしれない。
だが、東郷はとにかく寿司が食いたくなった。
しかし、寿司屋など落第街にありゃしない。
あったとしても、ものすごく高い。
そこで東郷、昔の記憶を頼りに、落第街の大通りでやってる寿司の屋台に来たわけだ。
いわゆる江戸時代の寿司屋台を模したもので、落第街でも人気の店だ。
「いやぁ、美味いですなぁ」
■東郷月新 > 落第街で、屋台だ。
新鮮なネタなど望めない。
しかしそこはそれ。
この屋台の名物は各種ヅケ握りである。
テカテカと醤油で光る魚の寿司を、手でつまみ食べる。
いちいち手を拭かなければいけないのが面倒だが、味は良い。
「ここが残っていて、助かりましたなぁ」
■東郷月新 > 「どれ、次は……」
が、たまに新鮮な魚が入ってくる事もあるのだ。
主に下魚。
本日あったのはタコだ。
この歯ごたえが何とも言えない。
淡白な白身の中にある旨みが口に広がる。
■東郷月新 > 「店主、味噌汁を」
無愛想な店主がどんぶりに味噌汁を持って東郷に突き出す。
毎朝、港まで行って普通捨てるような小魚や甲殻類を貰ってきて、煮込んでいるらしい。
今日はラッキーな事に蟹汁だった。
朝から煮込んでいるだけあって、濃厚な蟹の味が口に広がる。
刻んだネギも嬉しい。
■東郷月新 > 赤味のヅケ。
それ自体に味のある赤味は、醤油によく合う。
ワサビがツンと鼻を刺す。
しかし美味い。思わず二個目に手を伸ばす。
■東郷月新 > 「お、店主殿の創作寿司?」
出てきたのはサーモン。
見るからに安物だが――
「む、これは……!」
東郷が絶句する。
なんとこのサーモン、ごま油とメンツユでヅケにしてあるのだ。
美味い。この気品とジャンクなが共存している感じたまらなく美味い!
ご案内:「落第街大通り」に浦松時子さんが現れました。
■東郷月新 > 「ほほう、アナゴ?
また豪勢なものをいれましたなぁ」
こんな落第街に出回るものでもなかろうに。
どんな手段で手に入れたのか……
「――む、違う、これは!?」
そう、違った。
アナゴなど、落第街に回ってくるはずがない。
なんと、この寿司はなまずだった。
淡白ななまずにタレで味付けをし、アナゴのような寿司として出していたのだ!
■浦松時子 > とんだ災難に会って制服も相当汚れたが何とか無事に逃げ王せることができた。
折れたアバラも逃げている間に虫がくっつけてくれた。
あとは人ごみに紛れて家に帰るだけ…
「あちゃ~」
思わず声を出してしまった、出会った中でもトップクラスの危険人物にまた遭遇してしまった。
「…あ」
一つアイデアを思いついた、そうと決まれば屋台に入っていく。
「どうも~隣いいですか?」
一応知り合いなので始めはフレンドリーに話しかける。
■東郷月新 > 「ん? おぉ、どうぞ」
さっと隣の席を空ける。
なにやら見覚えのある人間だが、さて、誰だったか。
が、今は寿司に夢中。
ビバ寿司、ハラショー寿司。
■浦松時子 > 隣に座って。
「スラムでお茶飲んで以来でしたっけ?お変わり無さそうで」
自分も寿司を注文する、出されたのはアジ、生姜とネギのアクセントが素晴らしい。
「いや~今日は大変でしたよ、スラム街ですっごく強い人にケンカ売られちゃって、アバラは折られるわ切っても傷一つつかないわ、何とか逃げることはできたけどもう相手したくないですね~」
あくまで独り言のように言う。
■東郷月新 > 「店主、あがりを」
お茶を頼む。
満腹感が心地よい。
そして――
「――ほう。そんな強い御仁が居たのですかなぁ?」
■浦松時子 > アジを一口で食べて、飲み込んで。
小骨もちゃんと抜いてある、ボロいがそのあたりはしっかりしている。
「はい、右目眼帯をした筋肉マッチョな男でした、名前は聞きそびれちゃったですけど」
「どうも異能の類じゃないからびっくりですよ、純粋に筋肉がすごいみたいです」
戦いの中で知った情報を惜しげもなく流す。
強い相手を求めるなら同じぐらい強くて危ないのを煽ってけしかければいい。
■東郷月新 > 「――なるほど、なるほど」
聞いた事がある。
落第街の「伝説」。
異能を持たないのに、その余りの強さに落第街中が震え上がったという、大陸風の男。
嬉しい事に、戻ってきてくれたようだ。
――是非、斬ってみたいと思っていたのだ
「店主殿、会計はここに」
ゆっくり踵を返す。
なかなか面白い事になりそうだ。
■浦松時子 > どうやら興味を持ってくれたようだ。
あとはこの男なり風紀なり公安なりが勝手にやってくれる。
自分にとっては少々の刺激は必要だが過剰にはいらない。
「あら、もうお帰りですか?それでは」
会釈だけして見送る。
■東郷月新 > 東郷はゆっくり寿司屋を後にする。
腹は膨れた。
次は――
ご案内:「落第街大通り」から東郷月新さんが去りました。
■浦松時子 > 「ん、うまくいったかな」
こちらのもくろみ通りに事が進めばそれでいい。
そう思いつつ追加の寿司を注文して。
「まあどうなるかなんてもう知らないですけど~」
■浦松時子 > しばし寿司を食べ続けて
「ごちそうさまでした」
代金を置いて去って行った。
ご案内:「落第街大通り」から浦松時子さんが去りました。