2015/07/22 のログ
ご案内:「落第街大通り」に東雲七生さんが現れました。
■東雲七生 > ~♪
(夜の落第街大通りに口笛が響く。
雑踏や喧騒にいともたやすく掻き消されるその微かな音の出所は、
雑多に並んだ廃ビルの屋上からしているのが耳の良い存在には分かるだろう。
東雲七生は“落第街用”の服装で其処に居た。)
■東雲七生 > ~♪
(大きめのパーカーと、同じく大きいサイズのカーゴパンツ。
パーカーのフードからは口元と顔の両側から垂れる様に2本のイヤホンコードが伸びているのが見える。
月明かりの下、不気味なほど静まり返る廃ビルの屋上で。
東雲は楽しそうに口笛を奏で、リズムに合わせて体を前後に揺すっていた。
何か音楽でも聞いているのだろう。)
■東雲七生 > 「ふーっ、やっぱ良いもんだなあ、昔のポップスって。
何て言うか、体が勝手に動く様な曲多いし。」
(口笛が止み、代わりに満足げな声が響く。
赤い髪も紅い瞳も今は紺色のフードの奥に仕舞い込んでいたが、声だけはどうにも隠しようが無い。
もし知り合いに聞かれたらすぐに正体を特定されそうなものだが、抜かり無くこの屋上に来る途中に周辺は探っておいた。
知り合いの姿は無かったと断言できる。)
「たまにはこっちの方に来るのも、良いもんだなぁ。」
■東雲七生 > (どうして彼が今宵、この無法地帯へと足を運んだのか。
何のことは無い、ただの"気まぐれ"である。
なんとなく落第街まで走りに行こうって気分だったから、来ただけだ。
別に後ろめたい事に手を出そうとか、そんな事は全く考えていない。
──だが。)
「最初に来た時から思ってたけど。
なんつーか、空気がやっぱ違うんだよな。
確かに、こんなとこ入り浸ってたら道を外すのも分かる気がする。」
(ビルの屋上から通りを見下ろす。
行き交う人々は皆、学生街や歓楽街に居るようなどこか気楽そうな表情はしていない。)