2015/09/16 のログ
■リース・シュヴァイアン > 「あの大掛かりのものを創っといてよく言うわい」
あの別空間、あれを使うということはおそらく只者ではない
タイマンならば勝負は分からないがこうも人が多い場所では都合が悪い
逃げるのが得策
「…まさかの伏兵じゃと…?」
リビドーの食べ物が服にべっとりとついてしまった
少し嫌そうな顔をするもすぐに魔術できれいにする。
汚れが嫌なのか自分だけではなくリビドーにもついたであろうところをきれいにしようとする
しかし、その服を浄化をしている男こそが魔王の知り合い
言い方からすれば教師なのであろう
その男からも距離をとり始め
■リビドー > 「惜しい。リビドー。
芸人やアイドルみたいな覚え方をされているが……
……それでもボクを認識してくれていた事は嬉しいぜ、と。」
頭を抑え、立ち上がる。
どうにも要領を得ぬ言葉を吐き出しながらも、青年の言を訂正した。
その上で脱獄犯、と聞けば。
「あー……最近何か有ったな。扉爆破事件。
もっとも、何故か修繕されていたみたいな話も聞いたが……脱獄犯、なぁ。
しかし最近脱獄やら襲撃やらが多いな。風紀委員がひりついているのも納得出来る……が。」
どうしたものかと目の前の少女を見据える。
教師であるし、脱走した少女を看過するのも宜しくないが――
「恐らく、脱獄出来る様じゃあいつらも手に余るだろうな。
加えて風紀委員会も一枚岩じゃないから対応する委員次第で刑量が変わりかねない。
システムはあれど、書類の書き方一つで大きく変わってしまう。
最悪――"処分"されてしまうぜ。苛烈な輩も多いからな。」
……が、魔術により綺麗にされた服を見て一つ頷く。
"個人的な心象"としては、彼女への評価は悪くない。
此処で逆ギレするようならば容赦こそしなかったが――
「とは言え"そこまでやる"のはボクとしては気が引けるし、キミを放っておくのも気が引ける。
さて、どうしたものかな……。ああ、そこのお兄さん。確かギルガ……違う。ギルゲイオス、だったよな。
知っていたらで構わないが、もうちょっと事情を聞いても良いかい。」
■ギルゲイオス > 大体の人には、コレでも優しい魔王様、で通っておるのだがな。
はは、中々見応えがあったであろう?我が城は。
(片目を緩くと閉じれば、笑みを小さく鳴らす。
さてどうしたモノか。
正直これと言って騒ぎを起こさないなら、放置してもいいのだが。
逃げるのなら、捕まえるのも一興か?と色々思案が過る)
あぁそうそう、リビドー、リビドー。
特徴的な名であったのでな、意味の方が頭に残ってしまったのだ。
(小さくと肩を揺らした後、とりあえず二人を交互に見て)
まー、流石に日数も経っておるし、具体的な被害が図書館と禁書庫の入り口だけであったからな。
今では綺麗さっぱり、であろうさ。
ついでに言えば、その時担当したのがユキヱ……平岡ユキヱ、であたので、投獄後の扱いも悪くは無かったと思う
――というか、素直にしてれば割と早く出れた気もするのだが。
(指で、リースを示す。
脱獄して罪の上塗りで余計と面倒な事になった感が否めない)
(一瞬脳裏に金ぴかな何かが過ったが、気のせいだったようだ)
魔王、ギルゲイオス・ホッドケーテ、である。
親愛と畏怖を込めて、ギルと呼ぶがよい。
(何時も通りの名乗りを、置いといて)
事情、であるか……ふむ。
爆破の理由は、禁書庫に侵入し、目的の本を探す為。
正規では入れない辺りから、学生ではない様であるな。
その後、我と風紀にであるユキヱ、及び蒼穹でで捕縛。
といった感じであるか。
被害については、先に言った通り。
人的被害も特になし、であるな。
(ややと空を見上げると、思い出してはぽつぽつと語る)
■リース・シュヴァイアン > 「ギルにリビドーか…一応覚えておこう…」
魔王と呼ばれた男はギルゲイオス。こちらはギルと呼んでおこう
こけて巻き込まれた男はリビドーという男であると理解
こちらとしてはあまり関わりたくなどはなかったが一応覚えていくつもりで
「わらわは何日もあのような退屈な場所にいたら気が狂いそうじゃ」
退屈を嫌うお姫様はそれほどまでにあの牢獄は嫌だったのだろう
意地でも牢獄を抜け出すことに成功してしまう
「わ、わらわは放っておいても平気じゃ!少なくとも野たれ死にはせんぞ」
放っておくわけにはいかない
リースとしては敵に保護されるようなものなので断りを入れておく
少なくとも生活には困ってないと主張する
この場をどうにか切り抜けたいところ
こっそりと二人から距離を少しずつ離していき
そしてかなり小声でスピード強化の魔法を唱えて逃げる準備をして
■リビドー >
「魔王か。魔王と来たか。魔王な……
……そうだな。礼節のある魔王は嫌いじゃないな。親しみと尊敬をこめてギルと呼ばせて貰うとも。」
一瞬嫌悪混じりの渋い顔をするものの、直ぐにそれは掻き消える。
直後浮かべたにっと笑うような砕けた笑みにも、何処か幼さすら伺える。
「キミに加え、ユキヱ及び蒼穹。ふむ。多分素直にしてりゃ反省文で済む奴だよな。
最近活動的な二人だな。色々な所でちょいちょい名前が挙がる。
で、要するに何も知らない異邦人がルールを知らずに乱暴してお縄頂戴、って所か。
……ギルの言う通りだ。素直にしていれば早く出られただろうに。が、学園に未所属か」
"面倒だな。"顔を顰めて一言呟く。
"外国人"なら送り返してしまうのが手っ取り早いが……。
「書類をでっち上げて厳しくない奴に回して保護する事も考えたが、嫌か。
そこのギル様を見習って欲しいものだぜ。と……襲撃し脱走し保護を拒むと言う事は名実共にこの島を敵に回す訳だ。」
逃げようと距離を取る少女の素振りに勘付けば、睨みを効かせた上で脅すような声色――軽く"ドス"の利かせたを響かせた。
「警告する。キミがここで明瞭なまでに保護を断り逃げるのならば覚悟しろ。
この常世島に迎合する意思なし敵対する意思ありと見做され、それこそ此処の住人全てが敵となりかねない。
それだけで済めば良いが、対象はキミだけに留まらない。キミが売った喧嘩であろうが、"実家"すらその対象だ。」
……彼女が何処の国の存在か。
あるいは何処の世界の存在かなどは知る由もない。
とは言え、身なりや気品からして高貴な生まれである事は理解出来る。
「"お前が逃げる事でお前の血筋に、家族に、友人に迷惑が掛かっても良い。
それを何とも思わねー奴なら、逃げちまえよ。"」
だからこそ、皮肉の形を借りた糾弾にすら思える様な口ぶりで少女に問う。
――単に脅しているだけでなく、真面目に彼女を測ろうする様な真剣味すらある。
とは言え、恣意的に歪めた解釈も多く刺のある口ぶりであることも否めない。
いたいけな少女に掛ける言葉としてはふさわしくもない。
■ギルゲイオス > 我はあの時に名乗った気がする、のであるがな。
所で、お主の名は?
(リースに向けて、片手をヒラヒラと揺らす)
と言っても、お主の事は風紀も把握しておるだろうしなぁ。
次に合う公安のヤツが優しければまだマシかも知れぬが……少々退屈でも、自首して平謝りするのが一番早く済む方法、だとは思うのであるが。
余り繰り返すと、風紀も本気になってしまうであろうし。
(もっと実力行使で来る、可能性もあるなと。
視線を横に流すと、喉元で唸る)
多分、放っておくのが気が引ける、というのは。
脱獄犯を放置しておくのが気が引ける、という意味だと思うのだが。
(片手に残ったままになっていた、謎肉サンドイッチの欠片を口へと放り込むと、咀嚼し)
語尾を変えて三度も確認されたのは、コレが初めてかもしれぬな。
(小さな笑い声、語尾に混ぜると肩が揺れて。
魔王、という単語に対して良くない印象がある。というのは良く知っているので。
相手の表情にも、特にと反応はしなかった)
ふむ、そうであるか。
我としても他所の世界にお邪魔している身なのでな、必要な礼節は、惜しまんよ。
では、よろしくと頼むのである。
(口の端、緩くと上げる)
大まかにはそういう感じであるな。
ルールを知らない、というよりかは、自分こそルール、というタイプであるが。
大人しくしろ、と言って大人しくなる用には見えぬが。
……まぁ実際、半分おせっかいの域に達しているのは、いなめぬ。
(リビドーに告げた後に、指でリースを示す
一応説得している辺り、何だかんだの甘さである)
(とりあえず、此方から手は出さずに、二人のやり取りの結果を眺める事とする。
視線は、リースから外さずに、ではあるが)
■リース・シュヴァイアン > 「わらわはリース・シュヴァイアン」
名を聞かれるとそのようにフルネームで答える
前に名乗ったと言われて、そういえばそうであったと思い出すように
「実家か?わらわの実家は国の王族であるぞ?国すら敵に回すというのか?」
実家はその世界ではかなり有力な国の王族であり
それすらも敵に回すというのか
戦争する気なのか?戦争ならば島中が相手でもこちらに負ける要素はないと確信している
だが
「思わないわけがないじゃろ?此度の遠征の成果には家族や友人、国どころか世界がかかっておるのじゃ。」
逃げ出すことでその成果が得られない
それはすなわちこちらの世界の崩壊
なにやら思ったよりも大きな事情があるようで
それは禁書庫を襲ったことにも関係があるようで
■リビドー >
「なるほどな。
エリート気質と言うか、御大将気質と言うか。……まぁ、もう少しだけ話しをさせてくれ。」
"悪いね"の意を込めてギルゲイオスに視線と苦笑を向け、リース・シュヴァイアンと名乗った少女に向き直る。
「当たり前だ。この島だって独立国家みたいなもんだ。
それにまぁ、国を背負っているなら余計に分かるだろう。国対国の戦争がどれ程苛烈な争いかが。
その上でキミが張る意地だけで戦争をしても良いって言うなら、良いのだろうな。案外、それこそがカリスマ性だったりもする。
とは言え、戦争となれば知ったこっちゃないが――リース・シュヴァイアン。少々噛みそうになったが、良い名前だ。」
王族と名乗り、その振る舞いに怯みを見せない少女。
確かな意思を以って"退かぬ"と意思を示すのならば、それはそれは嬉しそうに笑みを向ける。
良いモノを見た、と。とは言え、その表情も憂いのあるものにと移り変わる。世界が掛かっていると来た。
「――世界、世界なぁ。世界が掛かっているのなら問題を増やす事は関心しねーな。
おっと、言葉が崩れていたね。申し訳ない。でも、そうだな。
そこまで強い意思で魅せられてしまうと、困ってしまうね。余計に保護をして自由にしたくなる。
格好良い子は嫌いじゃないんだ、が……」
頭を抱える様に掻きながら、悩ませる素振りを見せた。
「……事情を聞きたいな。ボクとしてはキミに対し戦争を煽る様な風潮に持って行きたくはない。
そんな報告をしたくないし、システム的に教師や一般市民としての務めを果たしたくはない。
とは言え長い話になるかもしれない。キミ、暇な日とかあるかい。せめてその日に、事情ぐらいは聞かせてくれよ。」
お茶ぐらいなら奢ってやるからさ。
冗談めかしたウィンク一つを付け加え、リースへと提案をしてみせた。
■ギルゲイオス > リースか、ふむふむ……素直に名乗るのだな。
まぁ本が燃えるから気をつけろ、という話も聞いてはおったし。
根は悪くないのよな、根は。
(微かに眉を寄せれば、なんとなーく複雑な表情をする。
そのせいで対応がやや甘くとなっている自覚は、勿論とある)
…………この島パワーバランスが凄まじいからのぅ。
よっぽどの戦力がある国でない限り、攻めて来た方が可愛そうになる予感がしなくもないのである。
(というかここに王様居るし、他の王侯貴族も居るかも知れないし、っていうか神様居るし、場合によっては世界間大戦に)
あ、これあかん気がするのであるな・
(考え込むように、唸る)
そう言えば、封印に関する書物を探していた、んだったかの。
ふーむ……リビドーから学園に掛け合ってもらって入学し、その上で保護観察処分に、というのはどうであろうか?
学生なら監視も行き届きやすいであろうし、リースとしても欲しい情報を得られる手段が増える。
情状酌量し過ぎな気もするが、落としどころとしては、悪くない気もするのだがな。
(あくまで絵に描いた餅、であって上手くいく保証は、まぁないのだけれど。
二人を交互に見てから、首をかしげた)
まぁ、二人でそのうち話したい、というのならば、我は特にこれと言って間には入らぬよ。
捕まえた関係者がいては、落ち着かんだろうからな。
対話を条件に今日は見逃す、という形で収まりそうなら、我としても目は一時閉じる事にするが。
(小さく肩を揺らせば、さてどうするかなと手を向けた)
■リース・シュヴァイアン > 「結局は入学…のう。この地に着いてなんとなくそうした気もしたが…これも運命かのう」
提案するギルゲイオスの言葉には入学と言う単語が出てくる
元々は入学する気はなかったがこの状態では拒否権などないようなもの
大人しく意見を飲むことにする
国同士ならともかく世界間での大戦と言われればさすがに規模の大きさが違うのか
ギルゲイオスの提案どおりならばおとなしく学生でいることが懸命であろう
「当然じゃ、わらわは第一王女。将来国を託されるものであるかのう」
と言いながら胸を張っていて
「まぁ、大体はギルの言うとおり封印の魔術が原因なのじゃが…。そうじゃのう…。明日にでも話くらいはきけるぞ」
ギルゲイオスが言ったとおり封印魔術を探していることが原因だと大体のことを言う
これ以上話は長くなりそうであるのでまた後日
それは明日にでも大丈夫であると伝える
この世界の茶は何気に初めてで少し期待していて
■リビドー >
「あーそうだな。魔王とか居るしな。びっくりだぜ。
……ん、彼女が断らなければそのつもりでいたよ。ルールを知らなかった事にして保護観察処分。
支払い能力はボクが責任を持ち、彼女が生活費を踏み倒した時のボクを保証人とする。
問題も起こしているから各所に謝り倒していけない程度には越権行為ギリギリかアウトな範囲だが。
書類の書き方と動き方で大分変わるかもしれないな……精算が必要な事は確かだが。」
紛らわせるような冗句を叩いてニヤついた笑みを作った。
ものの、具体的な保護観察へのプロセスを口走り始めれば難しい表情に。
「あの辺とかにぶち当たるとまずアウトってのが大分多い、
――厳しい・ドライな風紀委員や公安委員に当たったら先ずアウトだ。顧問でもないし一先生だからな。
割りかし綱渡りになるが――お気に入りの為に下げて済む頭ぐらいは下げても構わん。ダメかもしれないがな。」
とは言え実際に脱獄や脱走などの犯罪行為を起こしている。
それだけでも危うく、過去に表沙汰になる場所で大問題を引き起こしていれば基本的には大抵アウト。
但し彼女が使う魔術があり、他にも魔術や特殊能力が有れば"価値がある"として大問題にすら目を瞑る所がある。
が、その手の存在は大概ドライな傾向にある。"普通に入学する"とは相容れない存在だ。
そして公安委員にはツテがあるものの風紀委員には言う程のツテはない。
……ツテを露骨に使う事は見咎められ不正と見做され(と言うか不正だが)、彼女の立場を危うくしかねない。
なるべくならば真っ当な手法が望ましい。
「……翌日はちょっと用事があるから、翌々日以降が好ましい。勢いだけでなく、キミにも考える時間も要ると思う。
必ずキミの保護や入学を確約させる事の出来るものではない。また、この上で覚悟を決めて断るのも道だ。
その時は諦めて欲しい。ただ。キミが見せてくれや意思や、その意思すら曲げての譲歩をボクは評価する。
"キミが公的な学生になれずとも"その分の見返りぐらいは果たせる様努力するよ……その上で、好きにすればいいさ。」
落ちていた本を拾い、踵を返す。
翌日はダメなので、それ以降がいいとのこと。
「さて、ボクは先に見なかった事にする。
此処を【歓楽街の一部】では無く【存在しない場所】と見做しそのようにする。
でも、キミ達の事は忘れないよ。……またね、二人とも。」
■ギルゲイオス > ぶっちゃけ、次も侵入出来ると思うなよ、って話でもあるしな。
直ぐに風紀やら何やらが来て、探す時間なんぞ無くなるであろうし。
学生になってしまえば、図書館は入り放題。
禁書庫は一応制限されておるが……有って無きが如し、である。
(忍び込んでいる学生も多いし、これが特にとがめられる、という話も特に聞かない。
図書委員にでも遭遇したら話は別かもしれないが)
まぁ、何にせよ謝罪回りは必要であろうな。
丁度事件に関与した人物であるし、平岡ユキヱに、風紀への繋がりとして入って貰うのはどうであるかな?
犯人が自主してきて、知っている風紀にとりもって欲しいと言った、とかまぁ持っていき様は有るとは思うのだが。
後は、王族という立場を利用して、世界間の仲をどーたらこーたらとか。
といっても、我にはその辺の裏事情はよくと分からんからな。
リビドーに任せるのである。
(前途としてはまだどうなるか分からないが、この場での話はソレなりにまとまった感、もする。
ちょいと口元に笑みを浮かべてから、後は二人に任せるの構え)
確か、正式には落第街は存在しない、のであったかな。
そこ教師がいていいのかって話でもあるが――我も人の事は言えぬか。
(くくっと、小さく声を漏らした後に。一息と、付いて)
では、我も見なかった事にするのでな。
またの機会に、洗いざらい話してくるが良いのであるよ。
(ヒラヒラと片手を振った後、此方も別の方角にへと踵を返した)
ご案内:「落第街大通り」からリビドーさんが去りました。
■リース・シュヴァイアン > 「覚悟…のう…」
知らなかったとは言え法を犯した上に生活する以上覚悟を決めなくてはならない
この覚悟を決めることによって王族としての自分、人間としての自分として生きていくかが決まる
たしかに思うこともある
少し決断する時間も必要だ
そのまま去っていくリビドーを見送り
「そうじゃのう…。まずは謝罪じゃのう…。ところでお主らはこの街をなかったことに…」
謝罪と言われれば気は重くなる話であるが
そこまで気には病んでいない様子
しかし二人とも何故この街をなかったことにするのか
便利な街でとくに魔術を扱うギルゲイオスにはかなり便利なものであろう
■ギルゲイオス > 秩序に属するか、それとも属さないのか。
どちらにせよ便利もあるし、不便もある。
更にと言えば、この先についてもかかわってくる。
なるほど、覚悟、は必要であろうな。
(背中を見せたまま語っていたのだが、続いてやってくる質問に顔を向けて)
まぁなんだ、お主は一般的にみても可愛い方であるし。
素直に謝れば、許してくれるヤツも多いと思うのである。
(笑い声を含めると、顔を横に振り。
この街、と言われると頭を僅かに傾けて)
あぁ……ここは落第街、という。
島への不法侵入者――現状のお主であるな。
または、故あって正式に入学できず、学生証を偽造するモノ――先にリビドーが『公的な学生になれずとも』に当てはまる存在、であるな。
こういうモノたちが多く住んでいるのだが。
常世財団というこの島を管理しておる組織がな、落第街や不法侵入者、偽造学生……二級学生は『存在しない』として扱っておるのだよ。
理由は分からぬが、何かしらの、闇を感じるのであるな。
(周囲を一度見てから、視線をリースへと戻し。
一つ、ため息を)
■リース・シュヴァイアン > 「属するか、属さないかはそれはこれから決めればよいことじゃ」
着くか着かないかは自分次第
とはいえ先ほどの話からはもう既に決まってるようなもので
あえてみなまでは言わずに
「なんじゃ、お主実は話が分かる魔王ではないか?」
先ほどからの良識的な意見
やっと気づいたのか今更なことをいう
ギルゲイオスの表情の変化に気がつき
「ほう、わらわは結構危ないところにいたと?たしかに言い寄ってくる阿呆は何人か始末したのじゃが」
何故わざわざ組織ぐるみで隠蔽まがいのことをするのか
この場合は何か不都合があるのであろう
そして相手のため息から察するに本当にろくでもない場所であると判断する
「…わらわはそろそろ就寝の時間じゃ。また会おうぞ魔王よ」
もう少し話すのもいいがそろそろ時間であると言わんばかりに時計を見る
彼女なりの生活リズムなのか決まった時間には眠りたいようで
自らの住居としてる場所へと歩みをすすめる
さって行く際に魔王には手を振ってから去っていき
ご案内:「落第街大通り」からリース・シュヴァイアンさんが去りました。
■ギルゲイオス > 今更!?
この前に禁書庫で遭遇した時からずーーーーーっと、良識的かつかなり譲歩した意見を言ってた心算なのであるが!?
(遅いよ、凄く遅いよ、と言わざるを得ない。
ガビーンなんて超古典的な擬音が浮かびそうな位に、驚愕している)
随分と危ない場所である。
特に金持ちそうな少女がブラついていたら、幾ら狙われても数えきれん位にはの。
我でさえ、ゴロツキに纏わりつかれるような地域であるしな。
(散々、とばかりにカタを竦めて、顔を大きく横に振る。
なんどこの街で追剥にあったことか)
それでは、ま、上手く話しが纏まるのを期待しておるよ。
(小さくと喉を鳴らせば、此方もその場を後にして)
ご案内:「落第街大通り」からギルゲイオスさんが去りました。