2015/10/08 のログ
■リビドー >
「……ん。ああ。
確かに生徒が授業を休むには大袈裟な表現だな。」
表現を濁して返す。
別段、今明かす事でもないだろう。変に動揺されても少しこまる。
「ははっ。それは有り難いが、少々気が緩んでいないかい。
そう言えば木刀仮面との闘いでも、キミは少々気が緩んでいた所が有ったな
ま、見惚れる程に"観察"出来る審美眼は強みでもあり弱みでもあるが――」
見惚れる。
言い換えれば、"見惚れる事が出来る程に"相手の攻撃を認識する活眼・余裕を持つとも言える。
気の緩みは兎も角、その審美眼・活眼からはダナエから高いセンスを覚えるには十分なものだ。
「ふむ。」
証明が断たれれば、動じずに一瞬だけ気を払って戻す。
その一瞬の間に割れた地を脚力だけで飛び退いて超え、
バランスを整えながらも噴出する土石の奔流を確かに見た。
「なら、こうかな。火は最も軽いから、変え<やり>易い。」
土石の奔流をはたくように触れてみせる。
土石が丸ごと燃え上がる、もとい、土を火に転化させる。
盛大に焔が生じれば、風に乗って散ってしまったか。
「……が、扱いを気を付けねば火傷してしまう所が癖者だな。
服を乾かすにしては火力が強すぎる。」
土石をはたいた腕の袖が燃え、軽い焦げ跡を産んだ。
大きく息を吐き出し、その場で軽く数度跳ねて体勢を整える。
強引な駆動が続いた為、一度バランス感覚を仕切り直したのだろう。
■ダナエ > 木刀仮面という己の大盾を曲げた張本人の名を聞き、
眉間に皺。
「死なない試合にちょうどいい気の張り具合だと、
自分では思っているが」
面甲を下げて顔を覆い、大盾を軽く翳す。
「……この通り、
基本的に相手を『迎え撃つ』のが重騎士だからな。
よく観てしまうのは兵種柄、とでも言えばいいか」
この言葉は半分しか真実を語っていない。
もう半分は個人的なもの、かつ精神的なもの。
未知なるものへの好奇心だとか戦いそのものが好きだとか、
そういうものだろう。
土が燃えたように見えたのは一瞬で、
土か消えてそれと同じような量の炎が舞い上がったのを見る。
服を乾かすには火力が、との言葉には口端を吊り上げ、
「そうだな。
窓もないこんな場所で、息ができなくなるのも困る」
地下で火事など酸欠になってしまう、と思っている。
「水は土に、土は火に……
火と風がどう変化するのか見たいが、
あいにくどちらの魔法も使えんのでな」
大盾を少し脇にずらし、姿勢を正す。
騎士然としたきびきびとした所作で大剣を体の前へ、
切っ先を天に掲げて祈るような仕草。
「これではどうかな?」
ブオンと大剣を振るうと、剣の動きに合わせて弧を描く光の軌跡──
光る三日月が床と水平に、相手めがけて鋭く飛ぶ。
角度を変えてもう一閃、もう一閃、もう一閃と連撃。
聖属性だとか光属性だとかと言われる属性の攻撃。
三日月に当たっても体が切れることはなく、
当たったところへ光の紐のように巻き付き、
締め上げるバインドの三日月。
真上の照明を失って薄暗くなった周囲に急に光が満ち、
近くの観客は短く叫んで目を覆う。
■リビドー >
「ははっ、確かに愉しむには上等か。
――ま、ボクも似たような所はある。あまり大きい事は言えないな。
とは、言え!」
光閃が水平に飛べば、大きく横に跳ねて躱す。
二閃目をその場で飛んでかわし、三閃目より先は地より土壁を練り上げて受けさせる。
……光が絡み付いた壁を見れば、焦りの色が見えた口笛を鳴らした。
「……光の術式、且つ、束縛の性質だ。少し迷ったが、受けなくて正解だ。
……白状すれば、この術は火・水・土・風の相互転化だよ。故に光や闇の本来概念は組み込まれていなくてね。
それら超常をどうこうする術も無くは無いが、少々クセが強くて。あまり使わない事にしている。」
土壁を軽く蹴って叩き、水に変える。軽い水たまりが出来ただろうか。
「元素は複合体であり、分解できるばかりでなく、相互転化する――
――と言った理論に基づく魔術のようなものだよ。さて、と」
言葉を切って、地を蹴って肉薄してみせる。
直後、両の拳を以ってして、重打のラッシュを鎧の上から浴びせに掛かる!
「牽制の打ち合いだけでは少々窮屈だろう!
学び合いも悪くはないが、此処は一気に決めるとしようじゃないか――ッ!」
■ダナエ > 「かわしたか。勘がいいな」
頭もいい、とぽつり。
三閃目以降は頭脳で対処する様子に、知性を感じた模様。
「相互転化……?」
耳慣れない言葉に、面甲の下で眉をひそめる。
「つまり先ほどのあれは、水が土に、
土が火に入れ替わったということか。
子どもが積み木で城を造り、城から船を造り、
船から塔を造るように、水から土に、土から火に……
……むむむ、神なき世界の魔術、といったところか」
自分の世界では基本的に、
魔法とは神への祈りとそれに応えた神の恵みである。
それを組み替える、と想像すると、
騎士にとっては神の怒りを買うような魔術に思える。
水たまりに変わる土壁を、
初見ほどの衝撃はないもののやはり驚きを持って見ていたところ。
襲い来るのは、
知的な魔術師ふう、という相手の印象を覆す、まさかの拳。
咄嗟に、『いつもの感覚で』大盾を引き上げてしまう。
大盾はいつもとは異なり曲がっているため、当然ながら高さが足りず──
面甲の上から、頬に一発。
「ぐっ!?」
生身の拳とは思えないほど、重い。
大盾を慌ててさらに引き上げて──間に合わない、
「がっ!」
こめかみ辺りにもう一発。頬にまた一発。
視界が揺れる。それでも大盾を離さない、
四発目と五発目はようやく盾で受けることができた。
「このっ……!」
大剣を振るう。
揺れた視界が整い切っていない一撃は、
強いが精度をやや欠く。
が、剣の軌跡に続いて先ほどの三日月が光り、飛んでいく。
ただし今日何度目かの聖属性の魔法の使用に、
闇属性も合わせ持つ身のためダメージを受ける。
そのせいで少しの隙ができ、六発目を肩にもらう。
「ちぃ……!」
運悪く、先ほど短剣で傷を負った箇所。
かばうように盾の位置を変えれば、
体勢が半身に少し崩れる。
慌てて土壁を造り出す防御魔法、七発目に間に合うか──
■リビドー > 打ち合いに持っていけば言葉は切り上げリ。
打撃に専念にし、連撃を叩き込むが何分重騎士相手だ――
「そんな所だ、っと!
――受け取りなッ!」
ニ撃、参撃――
堪えきる相手の具合を確かめれば、段階的に攻撃を当てる。
が、重騎を押し倒すには時間がやや足りぬ。火傷が、打撃が、水撃が。累積したダメージが足を引っ張る。
(ち、っ――!)
溜めの後、全力で攻撃を叩き付けるが少々及ばす。
七発目には、"間に合う"。
盛大に叩きつけた後に、必殺を叩き込むには十二分の"隙"見せるだろう――耐え切れたのなら、だが。
■ダナエ > 七発目は間に合った、ようだ。
ただし土壁は打撃を受けて一発で崩壊、飛散した。
大盾のガードが間に合わなかった故に、
ダメージは頭部付近へ集中してしまった。
分厚い装甲と拳という相性のおかげか、
出血や骨折等のダメージはない、ないが、
──視界が──揺れる──思考が──乱される──
視線を──合わせる、が──
合わせ続けるのが、難しい──
体が──鎧の中で揺らぐ────
重打のラッシュに、観客が沸いている。
観客が求めていたのは、こういう熱さだったのだろう。
鎧打ち割ったれィ!という叫びが聞こえる。
冗談じゃないと、一気に思考回路が繋がり出す。
視界はまだ揺れている。
目を細め、必死に狙いを定めて、
「はぁぁッ!!」
近距離からの、突き。
これまでのような線ではなく、点の攻撃。
体勢の整わない中での身体ごとの突きであるため、
かわされれば転倒やむなし。
その場合は無様に盾と剣ごとうつぶせに倒れるだろう。
■リビドー >
熱の入った応酬殴蹴。
最初こそその意表と重撃故に推していたものの、相手は『迎え撃つ』に優れた重騎士した。
決着を早まる、7撃目で隙を作る。
(入った、が、甘いッ――!)
浅いし甘いし、受け止められてる。
"決める"つもりだった故に、後を放り投げた一撃。故に隙を晒すこととなる。
見誤ったと認識すれば、姿勢を整えようとは、するのだ。
故に、身を翻そうとする小ぶりこそ見せたもののそれまで。
近距離からの突きがリビドーを捉える。
双方乱れた体勢より放たれた、受けた"それ"はクリーンヒットとまでは行かぬもののリビドーを捉え、リングの端まで彼を突き飛ばす――!
「かっ、……く……」
壁と突きに打ち据えられ、呻く。
そのまま凭れ掛かって崩れ落ち。片手を挙げた。
「見事成、か。
功を焦ったと云うべきか――キミの耐久を低く評価しすぎた。今回はボクの負けだな。」
一度ダナエを見遣り、どうにかと言った体で笑ってみせる。
彼の意識は、今にも意識が飛びそうだ。
■ダナエ > 突きは当たった、
だが騎士はそれを見届けたか見届けないかのところで──
──ゴド、ドォン!
突っ伏す異形の全身鎧。中身は白目。
頭部へのダメージは、その場でなく後に出ることもあるのだ。
脳への重い連撃は、確実に重騎士に仕留めていたようだ。
──脳震盪。
拳で重装甲の者に勝つにはこれしかない、
という上策だったのではないだろうか。
レフェリーが駆けつける。
少年の負けを認める言葉に重騎士のガントレット手を掲げて勝利者宣言をしようとするが、反応はなく。
観客席から不満げな声が聞こえる。
10カウント、それでも騎士は起きない、意識すらない。
観客からはブーイング。
レフェリーは気絶と判定し、リビドーの元へ。
こちらは意識があるのだ、その手を取り掲げようとするだろう。
もし無事に手を掲げたならば、
観客は歓声をもってそれを称えることと──
■リビドー >
僅かに口元を緩めて、笑う。
不完全ながらも狙いは通っていた。痛み分けの形とはいえ、防がれた上でも揺らしてみせるには足りた。
決着を見届けるには足りぬが、駆け寄るレフェリーの具合からそれとなく察する。
慣性と罵声も混ざり合う一歩手前で、再び、薄く微笑み。
「ああ、実に楽しかったとも――
――また遊ぼうぜ、騎士様。」
立ち上がる、起き上がるには至らず。闘い、相手を観て、成せたと満足するに至る。
レフェリーが腕を持ち上げた所で、満足そうに意識を手放しだ――
ご案内:「地下闘技場」からリビドーさんが去りました。
■ダナエ > 観客の拍手や歓声の中、意識のない戦士二人。
勝者も敗者も気絶という危険な幕切れに、
無免許でも腕は良さそうな顔に傷のある医師やその助手達が
慌てて駆けつける。
場所が場所だけに丁寧な処置とは言えずとも、
荒っぽいが適切な処置を受けられることと──
ご案内:「地下闘技場」からダナエさんが去りました。
ご案内:「落第街大通り」にリビドーさんが現れました。
ご案内:「落第街大通り」に猫さんが現れました。
ご案内:「落第街大通り」から猫さんが去りました。
■リビドー > 「ふぅ……。」
歓楽街より歩いた先の地、大通の一角で一息。少々の視線はあるが、気にする素振りはない。
露店竜の牙やら淀んだ色の宝石やらを買い込んだ道中、ジュースを購入し休憩する。
「ん、猫か……」
ふと、今なにか見えたような。
猫だろうか。視線を遣ったものの、いつの間にか居なくなっていた。
ご案内:「落第街大通り」に猫谷凛さんが現れました。
■猫谷凛 > 「にゃ~にゃにゃ~ん♪」
にゃんにゃんとぶりっこの典型の様な言葉が鼻歌となって聞こえる
目線を向ければ気分でもいいのか足取りの軽い少女が
■リビドー >
落第街ではあまり聞かない、軽やかな声が聞こえる。
何者だろうか、と、視線を遣ってみせ――
「ん、猫か……」
先程と同様の単語を呟いた。
……当然、すっとぼけているだけである。
■猫谷凛 > 「む…猫?」
黒一色の帽子の先に猫耳の様な物も見える
これでもかと猫感が漏れ出ている少女はその呟きが耳に入り周囲を見回す
周りに一匹も猫が居ないとわかると自分を指しての言葉だと気づき
「そうにゃ♪凛は猫さんなのにゃ♪」
青年に見える彼にそう答える
■リビドー > 「……半分は冗句のつもりだったのだけどね。」
あざとい仕草に苦笑を零し、猫さんと自称するに応える。
快活な調子でこのような所に足を運ぶ以上、"織り込み済み"の存在なのだろう。
とは言え、一応云う事は言っておくか。そう思えば、改めて口を開く。
「こんな所で何をしているんだい。
好奇心は猫を殺すし、悪い熊さんにでも出逢えば食われてしまうよ。」
ガラの悪い不良などは当然として、
大型の鎧の化物やら、熊のような体格の暴漢――一
――例えば虞淵と呼ばれる超人やら、人斬りやらが彷徨いているような界隈だ。
一応の注意を促す意味も兼ねて、尋ねるだろう。
■猫谷凛 > 「本当の猫さんじゃないけど心は猫に近いのにゃ♪」
人の中でも猫に近いとドヤ顔をかます
「何してるって…取材と遊びにゃ♪
今日は一応面白ネタが手に入ったからあとは遊ぶだけなのにゃ♪」
イェイ♪とピース
何かを警戒する様子もなく本気で遊びに来たと笑顔を浮かべる
「と言うか、君だってこんな所に居たら危ないにゃ!
子供が夜遊びばっかりはだめにゃよ?」
身長はそこそこだが顔が幼く見えるためリビドーを
年下かもしれないと思い諭し始めた
■リビドー >
「ははっ。そりゃ、羨ましい限りだ。」
自信満々に言ってのける彼女を見れば、
冗句めかして笑ってみせる。
……その実、本当に少し羨ましい風に思っているものの、それはそれ。
「ネタ、なぁ。
面白ネタを集めるのも構わないが、手痛いお返しには気をつける事をお勧めする、が……今更云う話でも無いのいかもしれないね。」
"噛まれても知らないぜ"とぼやいて言い加えれば腕を組む。
子どもが、と言われれば、ふむ、と、喉を鳴らし唸って思案。
「ふむ。刺激の欲しい放蕩息子にゃ厳しい言葉だ。
ま、こう見えても成人はしているからさ。それなり気を配りながら遊び耽っているつもりだよ。
それとも、猫のお姉ちゃんが護ってくれるのかい?」
口元を釣り上げる。
からかうような、悪戯めいた笑みを浮かべるか。
■猫谷凛 > 「うらやま?君、猫になりたいのにゃ?」
羨ましいと言われれば首を傾げ
「安心にゃ。凛は魔術に精通してるおかげで逃げ足は凄いのにゃ♪」
実際使えるのは初歩魔術と複雑なものは短距離テレポートのみ
そのうえ今まで逃げ切れなかったことが何度かあったがそれは言わぬが花
「成人?……アハハハ♪嘘はいけないにゃぁ?
どう見たって中学生か高校生なり立てにゃぁ♪」
ありえないと笑う
子供が背伸びをしてると勘違いすればいたずらめいた笑顔もなんだか可愛く見えてしまい
「凛はそこまで強くないから無理にゃ。
だから危なくなったら風紀委員のユキヱ様に頼るのにゃ♪
あ、でも他の風紀委員はキチガイばっかりだからやめといた方がいいにゃ。」
ユキヱという少女の時は嬉しそうに、それ以外の時は冷めたような表情で話す
よほど嫌いなのか風紀委員への評価はボロクソだ
■リビドー >
「思った事はあるが、ま、冗句のようなものだよ。」
息を吐き出し、言い放つ。
軽く肩を竦めて見せた。
「そうかい。なら、構わないけどさ。
……ま、挙動不審にしていなければこれ以上の心配はせんよ。」
……有り得ない、と思いっきり笑われる。
ややこそばゆいものを感じれば、頬を掻いた。
「そうかい。そりゃ残念。
ふむ、マルトクのユキヱは道徳を重んじる上で話の分かる奴だから、キミが好ましく思うのも理解出来るよ。
ボクも彼女への評価は高い。好い地金をしているのだろうな。……しかし、ユキヱ以外の風紀委員はお嫌いかい。」
落第街住まいが風紀や公安を嫌うのは珍しい事ではない。理由こそ様々だが。
とは言え、折角だ。理由を尋ねてみるとしよう。
■猫谷凛 > 「うーん…よく分かんないにゃぁ…」
これがいわゆる思春期なのかなと結論付け
「ユキヱ様は私の王子様にゃ♪
あのパッツン地獄女に傷物にされそうなのを助けてくれたのにゃ…
ユキヱ様以外の風紀委員なんて全員腐って体中からキノコ生やしとけばいいにゃ!」
被害妄想もここまで行けば清々しさすら感じるが本人はいたって真面目
ユキヱ以外の風紀委員は全員目の敵にしている様で
■リビドー > 「妄信的だな。」
思わず苦笑が浮かぶ。
大分、彼女の中で"ユキヱ様"は理想化されてそうだ。
「全身キノコとは穏やかでないね。
超C級ホラーか何かかな。……ふむ。それじゃあボクが風紀委員って言ったら、どうするかい? なんてな。」
真面目そうな調子を作って、問うてみせる。
制服も着ていなければ腕章もつけてない、当然、冗句だ。
■猫谷凛 > 「む、妄信じゃなくて事実にゃ!」
妄信と言われれば口先をとがらせ反論する
「君が風紀……」
なんてなと言われても数歩後ずさる
腕章は着けていないがオフの日なのかも知らないとジト目で疑いの視線
■リビドー > 「そうかいそうかい。」
ぶーぶーと反論が飛んで来るものの、涼しく流す。
微笑ましいものをみるような表情を浮かべている事だろう。
「ははっ。安心してくれて構わないとも。
ボクは決して風紀委員ではないよ。しかしまぁ、ここまで動じてくれるとは思わなかったぜ。
写真があれば収めたい位、見事なりアクションだったとも。
後ずさる彼女を見たまま笑みは崩さない。
かんらかんらと、笑ってみせた。
■猫谷凛 > 「むー!生意気な子なのにゃ!」
なんだか余裕なのが更にムカつく様で
「う、嘘ならいいのにゃ。
……む、よくないにゃ!あんまり凛をなめてると怒るにゃよ!」
シャーと威嚇する
黒い帽子の猫耳もなんだかピン!と立っているように見える
■リビドー > 「ははっ、よく言われるよ。
ま、哲学者はそうでないと務まらないとも――ふむ。」
威嚇の素振りが見える。
猫の耳帽子もピンと立っている様に見える。
見えるが、きっと気のせいだろう。彼女から漂う猫の雰囲気がそう見せているに違いない。
「おや、怒るかい。
怒ったとしたらどうしてくれるのかな?」
更に煽り、からかうように言葉を弾ませる。
飄々と余裕ありげに軽口を叩く様は、悪戯っ子のそれであろう。
■猫谷凛 > 「哲学者…?……はっ!」
ここでひらめいた…人を小ばかにした態度や無駄に意味ありげな表情
そして自分でもよくわからない難しい言い回し…彼が俗に言う厨二病なのだと盛大な勘違いを
「怒ったら…えーと……」
特に怒ったからどうなのだと言われれば何も言い返せなかった
■リビドー > 「何か思いついたのかい。
……その割には、言葉に詰まっているみたいだね、」
猫谷へと近付き、瞳を覗きこむ様に至近から見つめてみせた。
何か思いついた素振りこそ見えたがなどと思いつつも、
特に手を出さず、彼女をジロジロと眺めている。
……その視線には、下品あるいは嫌らしいものものが一切見受けられない。
からかい100%、と言わんばかりだ。
■猫谷凛 > 「むむ……り、凛に意地悪するとギーちゃんがお仕置きするのにゃ!」
見るな見るなとぐいぐいと肩を押す
ひっかいたりはしてこない様子
■リビドー >
「お、っとと。
……ギーちゃん?」
"何だそれ。"
訝しげな目で猫谷を見遣りながらもぐいぐいと押され、距離が戻る。
「てっきり引っかかれるかと思ったが、流石にしないみたいで安心したよ。」
■猫谷凛 > 「そうにゃ!ギーちゃんがお仕置きにゃ!」
距離が戻れば満足そうに腰に手を当てる
「そんなことしたら爪がいたんじゃうし鋭くもないから痛くもないのにゃ!」
妙な所で猫らしくなかった
■リビドー >
「だから、そのギーちゃんとやらは何なんだい。
右手に寄生生物を飼っている様には見えないが。」
今にも"えっへん"と聞こえてきそうな凛の仕草に困惑混じりの視線を投げる。
……そして、案外真面目な理由でひっかきを否定された。
「ははっ。猫である以前に乙女だって訳かい。
流石に、乙女心は猫程羨ましくはないな。男の子にはちょっと分からないよ。」
からかう言葉は忘れずに。
やはりと言うか何と言うか、楽しそうに言ってのけている。
■猫谷凛 > 「またそうやって……そんなにギーちゃんが知りたいなら、教えてあげるにゃ!」
またからかわれたと分かればプルプルと震え
自分の帽子をつかみ勢いよくリビドーの顔に向けてぶん投げる
触ってみればスライム玉のような妙な感触がするだろう
顔にヒットすればうぞぞぞぞとへばり付く
手で払おうとも手にへばり付く
■リビドー > 「うぉ、っと……」
"何かを投げてきた"。
思わず触れてしまえば、にゅるりとした感触がへばりつく。
手で払おうとすれば、当然手にもへばりつく。
「む、何だこれ、やたらと、って、取れな――」
流石に焼き払う訳には行かないし、そんな大人気ない行為はしない。
故にと言うべきか、謎の物体に悪戦苦闘している彼の姿が見受けられる。
■猫谷凛 > 「ヒットにゃ!」
ぐっとガッツポーズ
ていへばり付いたそれはうぞぞぞぞと腕にへばり付き…くすぐっている
「そのまま顔まで行っちゃうのにゃ!ギーちゃん!」
猫谷はと言えば手にへばり付いたそれを応援している様子
■リビドー > 「――!、――!」
顔やら手やらまで伸びた"それ"が懸命に擽ってくる。
くすぐるとなれば服の下にも入り込んだりするのだろう。
払っても払っても懸命にへばりつかれ、擽られる。
生徒の前でだらしない声を挙げるまいと声こそ殺して耐えているものの、
とてもくすぐったそうに身体を震わす素振りからして大分堪えている。足がぷるぷると震え始めた。
「くっ、この……!」
■猫谷凛 > 「ふっふ~♪さぁ謝るなら今の内にゃ?
それとも…もっとお仕置きが必要かにゃ?」
服の下に入り込みうぞぞぞとくすぐったく気持ちの悪い浸食は進む
すでに服の下に入ってしまったものは服の上から引っぺがすのも困難で
「凛をいじめた罰にゃ♪さぁ早くどうするか決めた方がいいにゃ?にゃ?」
自分が優位になった途端これである
■リビドー > もう焼却してやろうか。
何度かはそう思うものの、そうしてしまえば泣かせてしまいそうと考えれば、流石にバツが悪い。
が、謝るのももどかしい。
……どうにかしようとあがいていたものの、がくんとへたり込んでしまった。
擽られすぎて力が抜けたの、だろうか。
「っ、見て、ろ……」
這うように隅っこに移動して人目を避けながら。
弱々しくも服そのものに手を掛けた。
■猫谷凛 > 「え?」
へたり込んだかと思えば人目に余り付かないところへ動き服をつかんだ…え?
「ちょ、ちょっと待つにゃ!そんなことしなくても謝れないいのにゃ!」
嫌な予感がして謝るのを勧める
どうやら謝るまでは引き下がるつもりはないらしい
■リビドー >
――軽快に布の翻る音が響く。
思いっきり上半身の衣類を脱いでみせると同時に、そのぬので何かを掴んで投げ捨てた!
「っ、はぁ……謝ったら謝ったで、洒落にならなくなってしまう、からな……っ。」
男性故に上衣を脱いでも恥ずかしくはない。
但しそれは、彼にとってはであるもので。
……筋骨隆々と呼べる程ではないが、
意外と肉付きは良く、締まっている。
脂肪だけではないむっちり、と言った具合だろうか。
■猫谷凛 > 「うわぁ…顔に似合わず男らしいにゃぁ…」
投げ捨てられた服団子の中から黒いボール状の何かを持ち上げ頭の上へ
先ほどまでと変わらない黒一色の帽子になった
「ふーん…なんだかムッチリしてるにゃ?
おデブじゃなくてなんかこう…ふんわりマッチョにゃ?」
じーっとリビドーを観察する
ゴリマッチョはあまり好きでないからか見た感じはかなりいい体だなぁと考えながら
■リビドー > 「一応の身体は作っているよ。
ま、嗜みかな……」
まだあまり力が入らないものの、ゆっくり歩いて服を回収。
手慣れた仕草で羽織り、着替え始める――
「……恥ずかしくは無い、と思ったが。
あまりジロジロと観られると少々意識してしまうな。」
■猫谷凛 > 「男の子って筋トレ好きなのにゃぁ。」
顔に似合わずやることはちゃんとやっているのかと再認識
「見られたくなかったら脱がないことにゃ。
まさかギーちゃんボンバーをあんな形で回避するとは…お見事にゃ!」
■リビドー >
「さてな。
ま、この辺をうろついて遊べる程度のそれは持っているよ、っと……。」
そのまま着替え直し、衣服を整える。
くすぐりの影響も大分薄れて来た。
「褒められるとは思わなかったぜ。
……ま、ある意味強敵だった事は認めるとも。キミじゃなくてギーちゃんが。」
■猫谷凛 > 「見た感じすぐ誘拐されそうなのににゃぁ…人は見かけによらないにゃ。」
失礼な事を言いながらうんうんと頷く
「ふっふ~♪ギーちゃんボンバーに膝をついた君にそんな事言われても悔しくないにゃ♪」
これでもかと調子に乗りからからと笑っている
■リビドー > 「ははっ。それなら誇ると良い。
キミの使い魔の手柄もキミの手柄と言えばそうでもあるからな。」
翻すような軽い調子の言葉を紡ぎ、大きく背伸び。
先程までの買い物で手に入れた物品の無事を確認してから、大きく背を伸ばす。
「さて、ボクはそろそろ行くとするよ。
流石に明日の講義の準備が有るからね。流石に帰らないと不味い。
――ああ、猫さん。キミの名前を聞いても良いかな?」
■猫谷凛 > 「使い魔じゃなくて大事なペットにゃ!」
使い魔と言うワードが気に食わなかったのかまたぶーたれる
「にゃ、それもそうだにゃ…私の名前は猫谷凛。凛ちゃんにゃ♪
君は?」
■リビドー >
「おっと。此れは失礼した。
ペットだね、覚えたよ。」
詫びと訂正を入れつつも軽く受け流し、名を聞けば頷いた。
「猫谷凛、凛ちゃんだな。良い名前だ。
……ああ、ボクはリビドーと名乗っている。常世学園では哲学を中心に色々教えている。
ま、学園で会ったら宜しくな――では、また会おう。凛ちゃん。」
名乗りを終えれば、彼女の反応を待たずにさっくりと立ち去るだろう。
飄々とした素振りを見せたまま、立ち去った。
ご案内:「落第街大通り」からリビドーさんが去りました。
■猫谷凛 > 「ならいいにゃ♪じゃぁリビドー君バイバイにゃ♪」
教えているというのは聞き間違いだろうと思い決めつける
そして学園の生徒じゃないという間もなく去っていった彼を見送り
「さて…そろそろ眠いし変えるかにゃぁ…」
ふぁ…と欠伸をして自分のボロアパートへ帰っていった
ご案内:「落第街大通り」から猫谷凛さんが去りました。