2016/02/19 のログ
ご案内:「落第街大通り」にラウル・ゲレロさんが現れました。
ラウル・ゲレロ > 落第街大通りの安かろう悪かろうで有名なドーナツ店の前に停まる、1960年代後半風の古風なマッスルカー。

窓は全て、スモーク加工がされており内部をうかがい知ることはできないが、
ゴールデンエイジ・ヒップホップやレゲエの楽曲が微かに漏れ聞こえてくるところから、
放置車両ではないことが伺いしれる。

と、ドーナツ店から一人の人相の悪い男が歩み出た。
上半身裸に、無数の刺青。特に額のダーツの的と『Shot here』のタトゥーが目を引く小男だ。
小脇に、この店のロゴが入った紙袋を抱えているが、このなりでよく物を売ってもらえたものだ。

「……いや悪い、味のわりにちょいと込んでてな。やつはまだ来てないんだろ。」

車はどうやら、この男の所有物のようで近づくなり、パワーウィンドウが開き
これまた人相の悪い仏頂面の男が顔を出す。その男にドーナツ入りの紙袋を手渡すと、
少し離れた、薬局にそれとなく視線を流す。