2016/05/24 のログ
蕎麦屋 > 「んー」

物足りない、といえば物足りない。
が、こんなものだろう。面白い客が二人も足を運んだだけでも十分。
鍋に蓋、桶を仕舞い、簡易机を折りたたむ――。

蕎麦屋 > 「さて、引き上げますか。」

よいせっと屋台を担ぐ。相変わらず重いが手慣れたもの。
ちりん、ちりんと風鈴の音を響かせながら、夜の中に消えていく。

ご案内:「落第街大通り」から蕎麦屋さんが去りました。
ご案内:「落第街大通り」に佐伯貴子さんが現れました。
佐伯貴子 > (入学してきたばかりの後輩二人を連れて、
 定期の見まわりである。
 正直気が重い。
 後輩の男女は二人共異能と魔術を持っているとはいえ、
 地球の人間であるから)

最初に言っておく。
ここでは盗まれるにしろ犯されるにしろ、
まず無力化されるか殺されてからだ。
死角からの攻撃には十分注意しろ。

(犯す、という単語に反応して女子の後輩が大きく反応する。
 殺してから犯すんですか?などと聞いてくる)

ああ。
両手足を縛ったあとで相手が攻撃系の能力を持っていた、
では遅いのだから、
殺してから犯すのが安全なのだろうな。

(自分は視線を巡らせながら歩いて行く)

佐伯貴子 > あとは、一般学生と二級学生の見分けができるようになること。
雰囲気でわかるようになってくる。
私達が守るのは正規の学生だけだ。

(後ろの二人は何やら怯えながらついてくる。
 会話の内容も、ヤバイだのマズイだの、
 そういった単語が多い)
 
やれやれ…

佐伯貴子 > (おずおずと、女子の後輩が、
 殺されたらどうなるんでしょう、などと聞いてくる。
 今聞くことだろうか?)

そうだな、肉も骨も喰われたり、
呪術の材料にされたり、
無駄なく使われるそうだ。
一人で迷い込んでそうなったら、
誰も探してくれないし見つからないから、
気をつけろよ。

(自分はてくてくと歩いて行く。
 二人は恐る恐るついてくるのである)

佐伯貴子 > 「そこのお嬢さんがた!精が出ますねえ!」

(気さくに声をかけられた。
 軽く微笑み返すが、基本スルーである。
 よく思われていないのはわかっている。
 声の主とは逆の方向に気を配るのも忘れない。
 気を引いて後頭部に一撃。
 よくある手法である。
 通り過ぎた後で、後輩二人にそれを説明する。
 この街はルールが違うので説明する必要があるのだ)

ご案内:「落第街大通り」に真乃 真さんが現れました。
真乃 真 > 「いやあ、本当にヤバイよね!話を聞くのに夢中になってる時の一撃は効くからね!」

ヤバイ、マズいとまた話し出した新入生の会話に男が一人混ざりこむ。
落第街には合わない綺麗な制服と目立つ仮面、首には長いタオルが巻かれている。
とても自然にまるで自分も風紀委員の一行の一人であるかのように混ざりこむ。

「あ、こらこら君たちこっちはいいからちゃんと先輩の話を聞くんだよ。」

こっちを見てびくりと固まった新人二人に優しく声をかける。

佐伯貴子 > 真乃か…
二人共心配しなくていい、
彼は敵じゃない。

(聞き覚えのある声。
 かつて風紀委員だった男のはずである。
 疑心暗鬼に陥っていた後輩二人は、
 安心したのか緊張が限界を超えたのか、
 静かになった)

真乃…一人で「正義の味方」をやっているのか…

(振り返らずに声をかける。
 そういう話を聞いたことがある)

君の志を私は理解できない…

真乃 真 > 「おっと、バレバレだねこの仮面。意味ないのかな…。」

いや、今回は声でばれてる。
ちゃんと意味あるはずである。

「久しぶりだね佐伯さん。今日は新人二人の練習?なんだろう?
 先輩が心配そうに言ってたからちょっと様子を見に来たけどうん、いけそうだね。」

一つ上にいる凄い心配性な先輩の事である。

「いやいや、正義の味方なんてたいそうなものじゃないよ。
 僕のはただの自己満足だ。理解できなくても仕方ないさ。」

無駄に大げさな動きでいやいやと否定しながら告げる。

佐伯貴子 > 顔を隠すだけで一つ大きな情報を遮断できる。
この場所では有効だと思う。

(陽気なこの口調は、一度聞けば忘れない。
 変わっていないのを驚くほどであった)

よく知っているな。
風紀の情報網が君を救っているのであれば、
何よりなのだが。

(歩きながら苦笑する。
 相手には頭しか見えていないはずである。
 きっと、わかってしまうのだろうが)

全く理解できないわけじゃない。
理想を追い求める姿勢は、誰にでもある。
それを実行に移すことが出来ない…
殆どの人間が、そうであるだけだ。

(後輩二人は、会話の内容がわからないので、
 周囲を警戒しながらついてくる。
 真乃の登場で、堅さは和らいだようである)

真乃 真 > 仮面で顔を隠すのは風紀の制服を着る事とは真逆であろう。
風紀にいたころとは違い落第街では全て完全に自己責任である。

「このまえ、人探しのついでに捕まえた薬の売人を風紀に連れて行ったら大分心配されて
 色々教えてもらえるんだけどさ。緩いよね…僕一応部外者だぜ?」

相手が苦笑しているのが伝わる。
もうちょっと、セキュリティを高めた方がいいと思うんだ。

「僕は勝手に体が動くタイプだからね。何も考えずに目の前の人だけ助けるのが
 向いてるんだよ。あ、君らはこういう風にはなるなよ!真乃先輩との約束だぞ。」

自信ありげに笑いながらそんなことを言って後輩二人も苦笑させながら進んでいく。
パッとみて辺りを警戒しているようには見えないだろう。

佐伯貴子 > 一応も何も、完全に部外者だろう。
しかし「協力者」でもある。
そういう所を買ってもらっているのだろうさ。

(佐伯貴子は金と単位のために仕事をしている。
 同じように委員会を離れたとしたら、
 真乃真のようにはいくまい)

羨ましいな…
自己満足でこんな所まで来れる所が。
私なら、友人が囚われているとでも連絡が入らないかぎり…
いや、もしかしたらそれでも、
こんな場所には来ないと思う。

(一般生徒である真乃が、
 風紀委員を心配して落第街に来る。
 立場が逆ではないか。
 委員会に残っていれば、
 自分より立派な先輩になれていただろう)

真乃 真 > 「まあ、僕も風紀委員は便利に使ったりしてるからお互いさまなのかな?」

怪しい人物として職質されたときとか、ちょっとやりすぎちゃった時とか。
風紀委員に連絡がいけばなんとかなることも多い。…公安にいったら駄目だ。

「いや、佐伯さんこそ凄いよ。僕、仕事だったらこっちの方には来ないもん。
 確かに手当てはつくけどさ!怖いじゃん!」

金銭をもらっている以上はルールを守ってきちんと働くべきだと思う。
彼女は新人たちの良い模範となるだろう。

入って初めの方に『おう、そこの男前の兄ちゃん!!』と声を掛けられて
話してる時に後ろからぶん殴られたことを思い出す。あれはヤバかった…。

「それに佐伯さんなら友達が捕らえられてるとかならなんだかんだ言いながらも
 絶対行くよ。間違えないね!」

強く言い切った。

佐伯貴子 > 風紀委員会はいつでも手一杯だからな。
君のような存在がいてくれると助かる面もあるのだろうさ。

(決して顔を後ろには向けない。
 特に表情を浮かべているわけではないが)

そういう正直なところは嫌いじゃない。
私だって命は惜しい。
それ以上に、あまり自分勝手に自分を可愛がっても、
充実した人生は送れないと思うのさ。

(女子寮と学校を行ったり来たり。
 それで終わる日常もいいだろう。
 しかし、自分の手で守れる何かがあるのなら。
 それを手助けしてくれる仲間がいるのなら。
 「いいこと」くらいはしても良いではないか)

それは間違いだな。
勝ち目のない救出作戦など絶対にしない。
ただ、全力で「勝ち目」を集めに奔走するだろうな。

(4人…風紀委員3人と元風紀委員は大通りを歩いて行く。
 注目をあつめるのはいつものことである)

真乃 真 > 「もしそうなら嬉しいかな。僕が助ける誰かには当然風紀委員も入ってるからね。
 君らももし始末書の書き方で困ったら僕に言うんだよ。完璧なのを見せてやるからさ!」

人助け、誰かを助けようしているのだ。
求められるのは嬉しい。

「充実した人生ね…。」

自分の前で困っている人に対して手を伸ばし続ける。
真の中ではきっと充実しているものである。自己満足。

「そうそう、そんな感じ!そうやって『勝ち目』を集めきるんだよ!
 あっ、もしそんなことが実際あったら言ってくれよ!僕で助けになれるなら助けるから!」

力としてはかなり弱いものであるが無いよりはましであろう。

「さあ、佐伯さんがいるなら新人さん達も大丈夫そうだし。
 僕はそろそろ帰ろうかな。それじゃあまたね佐伯さん。
 最近変な薬も出回ってるらしいし君らも気をつけなよ!」

大きく一回伸びをして進行方向から逆の方に一人で歩いていく。
途中で一度手を上げると、路地を曲がって見えなくなった。

ご案内:「落第街大通り」から真乃 真さんが去りました。
佐伯貴子 > そうでなければ情報を流しはしないさ。
始末書のテンプレートなら私にだってかけるぞ。

(苦笑。これは相手に伝わるだろうか)

実際にないことを祈りたいものだが…
あった場合には使えるものは全て使うつもりで行く。

(苦笑は消えている。
 佐伯貴子は冗談を得意としていない)

真乃こそ気をつけろよ…!

(仮面の男を見送ると、後輩二人に向き直る)

こうやって、会話している集団には害を加えにくい。
相手が単独犯の場合は特にな。
それと…

(新入生への研修は続くのであった)

ご案内:「落第街大通り」から佐伯貴子さんが去りました。