2016/07/20 のログ
ご案内:「地下闘技場」に龍宮 鋼さんが現れました。
龍宮 鋼 > (筋骨隆々の男二人が殴り合っている。
 一方が強烈なボディブローを見舞えば、もう一方が強烈なフックをぶちかます。
 周囲は一発入るごとに大盛り上がり。
 殴る人物によって歓声の上がる位置が違う事から、どうやら賭けが行われているようだ。)

――。

(その騒ぎの中心からやや離れたところで煙を吐き出す半龍人が一人。
 椅子に座って脚を組み、その騒ぎの様子を眺めている。
 見ているのは二人の格闘ではなく観客の方。
 大騒ぎしているやつらだけではなく、自分のように遠巻きに眺めている奴らのことも。
 何かを探すようにゆっくりと視線を移動させ、会場を見渡す。
 短くなった煙草を指で弾き飛ばした。)

ご案内:「地下闘技場」に紫刃来十さんが現れました。
紫刃来十 > 「はあ!?何で俺がエントリーしたらダメなんだよ!?」

声のする方を向けば、そこには闘技場の関係者に食って掛かっている
拳法着の男の姿。

「今控えてる連中の誰でもいいから当てろって…オッズが偏りすぎて賭けが成立しない?
冗談じゃねえぞ、こっちは見世物になってまで稼ぎに来たつもりなのに
何の儲けも無しに帰れるか!」

どうやらあてがわれる対戦者がいない事で揉めている様だ。

「くそ、この間といいまた段々金に見放され始めてねえか俺…」
そんなことを呟きながら、不満そうに手近な席に座り
試合を眺める。

龍宮 鋼 > (試合の盛り上がりとは別の騒がしい声。
 そちらを見れば、なにやらスタッフに食って掛かっている男が居た。
 話を聞くに、彼が出ると賭けにならないので渋られているようだ。
 と言う事は、彼は結構強いのだろう。
 椅子から立ち上がり、彼の方へ。)

――よお人気者。
残念だったな。

(そうして彼の後ろから声をかける。
 稼ぎに来たのにそれが叶わないと言うのは辛いものがあるだろう。
 だが自分からすれば所詮他人事。
 人の不幸は、といった感じの笑みを顔に貼り付けている。)

紫刃来十 > 「…言ってる事と表情があってねえぞクソ女」

夏の本番になれば稼ぎ時は幾らでもあるが、逆に言えば今はほぼ無い。
焦りも手伝いイラついたところで挑発めいた声かけをされれば
紫刃の性格からして黙っているのは不可能であった。

「その不細工な顔整形してほしいってんなら手伝ってやってもいいぞ。安心しろ、安く済ましてやっから。」

こちらも売り言葉に買い言葉といった様子で、龍宮に返す。

龍宮 鋼 > ッくは。
元気だねぇ。

(こちらの言葉に面白いようにイライラしてくれる。
 その様子が面白くて、思わず笑い声が漏れた。)

そりゃあ魅力的な提案だがな。
顔の整形すんのは俺じゃなくてお前だよ。

(その買い言葉を更に買い叩く。
 彼からは強いやつのにおいがするし、見付からない人探しもそろそろ開き始めていたところだ。)

紫刃来十 > 「…いいぜ、どうせなら手前の顔が面白いことになってく様、ここの奴等にも見ていてもらおうじゃねえか。」

完全に頭に血が上った紫刃が、丁度試合の終わったリングへ勝手に上る。

「来いよ、それとも今さらビビッたか?」

勝手にリングに上った男を静止しようとするが、余りの怒気と殺意に
怯んだのか、関係者達はただ二人を交互に見やるのみ。

上れば当然挑戦を受けたとみなされ、試合が始まる。

逆に言えば、逃げるタイミングはこれが最後だ。

龍宮 鋼 > ……っく、はっは。
くはははは!

(本当に面白いように挑発に乗ってくれる。
 こらえきれずに腹を抱えて大声で笑い出す。)

あー、おもしれー。
良いぜちょうど暇してたトコだ。
遊んでやるよ。

(怒気と殺気に怯んだ様子も見せず、飄々とリングへ。
 さすがにスタッフも今度は止めようとするが、それを無理矢理押しのけて
 さほど力を入れていないように見えるその動きで、スタッフはよろけてケツで地面にキスをする。)