2016/07/24 のログ
ご案内:「落第街大通り」に蕎麦屋さんが現れました。
蕎麦屋 > 歓楽街ともほど近い、大通りのはずれ。
落第街の入り口にあたるあたり。

「んー、店出すのも久しぶりですね。」

呟きながら、屋台を降ろして、開ける準備。
準備と言っても椅子と机を組み立てる程度である。らくちん。
提灯には『かけ 200円』の文字。ちょっとした値上げが起きています。

夜鳴き蕎麦なのに昼なのはご愛敬である。
趣味の産物であるし、気の向いたときに店を出す、そういうものです。

蕎麦屋 > 夜中でもなく、人通りの少ない場所であればそれなり程度には人も寄ってくる。

「――はい、毎度。かけ蕎麦一丁お待ちです。」

注文を受けて、蕎麦をゆで上げ、客を回す。
客の話にはそれなりに乗りつつ――久々の屋台であるが、それなりに楽しく。
聞ける話の内容も他愛のない苦労話から、昨今の落第街の事件事故まで。情報に疎い身には面白いものです。

「はい、またどうぞ――今後ともご贔屓に。」

一人、二人、三人――緩やかに客が入れ替わり、そして途切れた。
昼時を外して屋台を出せばこんなものだろうか。

蕎麦屋 > 「――んー。」

人が途絶えて30分ほど。ちらほらと見ていく
――そろそろ引き上げ時だろう。

「引き揚げますか。」

机と椅子を畳み、屋台に積む。
屋台を担いでしまえば、撤収準備もあっさりと終了。

最近蕎麦をあまり打ててないのが悩ましい。
そんなことを考えつつ、落第街の奥へと歩いていく。

ご案内:「落第街大通り」から蕎麦屋さんが去りました。