2016/08/24 のログ
ご案内:「落第街大通り」に八百万 頼さんが現れました。
八百万 頼 >  
(大通りの片隅、目立たぬ路地の入り口に数人の男が固まっている。
 ひっくり返したビンケースに座った金髪の男の前に、五人ほどの男。
 なにやらひそひそとナイショ話をしているようだ。)

――兄さんら、アホなこと言うたらあきません。
ボクの情報が欲しいんなら、いつもニコニコ現金払い。
いつも言うとりますやろ。

(金髪の男が関西弁で言う。
 それを聞いた一人の男が小声ながらも迫力のある声で喚き、それを他の男が諌めた。
 どうやら情報のやりとりをしているらしく、金髪の男から少しでも安く買いたいようだ。
 今は手持ちがそれほど無いが、情報を得れば稼げる、それから払うのでは駄目か。
 見るからにリーダー格の男がそう金髪の男に告げた。)

兄さん、繰り返しんなりますが、いつも言うとります。
ボクの情報は一括現金払いが前提です。
例外はあらしまへん。
兄さんらに入った金がボクんとこに流れてくる保証がありませんからな。

八百万 頼 >  
――わかりました、この話は無かった事にしましょ。

(金髪の男がそう言って立ち上がる。
 慌てたのは周囲の男たちだ。
 分かった、金は今払う、情報をくれ。
 リーダー格が慌ててポケットから封筒を取り出し差し出してくる。
 金髪の男は口を猫のように吊り上げ、)

なんや兄さんら、お金あるんやないですか。
ひいふうみい――よっしゃ、ピッタシカンカン、確かに受け取りました。
ほなら、ほい。

(金を数えてズボンのポケットにねじ込んだ金髪の男が、反対側のポケットから別の封筒を取り出して男たちへ渡す。
 男たちはそれを持って金髪の男に礼を良い、路地の裏へと消えていった。)

――上手く行くか行かんかは、五分五分ってトコなんやろな。
金出し渋るんはそう言うことやろ。

(細い目でそれを見送り、呟く。)

八百万 頼 >  
ま、ボクとしてはお金入ってくるならそれでええんやけど。

(細い目を尚細め、口を猫のようにした笑顔。
 これまた猫を思わせるようなしなやかさで両手を組んで頭上へと掲げて伸びをする。)

さって、お金貰たことやし。
どっかで女の子でもナンパして遊んでいこかな。

(軽薄な事を割りと大声で言い、大通りを歩いていく。
 夏休みは残り少ないが、遊ぼうと思えばまだまだ遊べる。
 鼻歌などを口にしながらポケットに手を突っ込んでフラフラと。)

ご案内:「落第街大通り」から八百万 頼さんが去りました。