2017/08/29 のログ
ご案内:「落第街大通り」に風間理音さんが現れました。
風間理音 > 道を歩くだけで、異様な視線が降り注ぐ。
それが女一人ともなればなおさら。
そんな殺伐とした空気に満ちた通りを、少女は堂々と歩いていた。
間違いが起きても不思議ではないし、実際に起きそうになったこともある。
だが、それを回避する術を持つくらいには、この街に染まっていて。

「――人のものは盗っちゃだめって、お母さんに教わらなかった?」

スカートのポケットに入っていたスマホを盗ろうとするスリの男に対し、
その手を払いながら声を掛ける。
ニコリと笑みを浮かべて見せると、遠くに何かを見つけたような素振りを見せ、
――直後、バチン、と大きな音が響いた。

「バーカ。次やったら5秒だからね」

いつの間にか、その手にはスタンガンが握りしめられており。
うずくまる男の目の前でバチバチと鳴らして見せる。
そして再び笑みを浮かべれば、再び歩き始めて。

風間理音 > 通り沿いには、何やらいかがわしい品々の並ぶ店が乱立している。
購入することはまずないが、それらを眺めるのは楽しみの一つ。

「怪しげなお薬がたくさん…ウケる!」

一人でケラケラと笑う姿に、周囲からは奇怪なものを見る視線が集まる。
それを気にしないまま、目立たぬよう路地裏に誘い込もうとする
客引きを華麗にスルーしつつ、さらに街の深い場所へと向かって。

風間理音 > 歩くこと数分、とある廃ビルの前で立ち止まった時。
電話の着信が鳴り、その名前を確認してから通話ボタンを押す。

「もしもーし。…うん、丁度着いたとこ。ん…はーい、了解ー」

短い会話を終えて通話を切れば、ビルの中へと消えていった。

ご案内:「落第街大通り」から風間理音さんが去りました。