2017/10/19 のログ
ご案内:「落第街大通り」に神代 理央さんが現れました。
神代 理央 > 悪辣と悪徳、退廃の象徴たる落第街。
落第生や不良学生の溜まり場でもあり、一般の学生が迷い込めば身包みを剥がされるだけで済めば御の字とも言える場所でもある。

従って、風紀委員としては違反部活や違反学生の摘発は勿論の事、迷い込んだ学生の保護も任務の一つとなる。
腰に拳銃をぶら下げ、風紀委員の腕章を隠すことも無く少年は街を闊歩していた。

「…表向きは歓楽街とはいえ、迷い込む…というより、半ば連れてこられる学生も多い様だな。対応策を考えねばな…」

歓楽街から娼婦の色気に惑わされて引きずり込まれた学生が6名。単純に迷い込んだ者が3名。度胸試し代わりに突撃しようとしていた者が2名。
自らの意思に反して連れてこられた学生達は風紀委員へ引き渡し保護。度胸試しの連中は指導係に引き渡してお灸を据える。

迷子捜索の警察官になった気分であったが、偶にはこういう血の流れない任務も良いものだと、少年は上機嫌であった。
街のゴロツキから向けられる視線を意に介する事も無く、怪しげな店を覗き込んでは一般学生の姿が無いか確かめていく。

神代 理央 > 商売の邪魔だ、と言わんばかりの視線や、風紀委員に対する好奇と軽蔑、憎悪の視線。
それらの視線を流しつつ、迷い込んだ学生達の捜索に務める。

…とはいえ、既に夜も更けて一般の学生達が出歩く時間も過ぎている。元々の住民達は兎も角、一般学生は見かけなくなってきた頃合いだ。

「……それでも、今夜だけで二桁か。決して多くは無いが少なくもない。巡回する委員の数を増やすか、歓楽街での警邏もローテーションを細やかにしなければならないだろうか…」

次の定例会での議題として挙げてみても良いかもしれない。
落第街にしては実に相応しくない思索に耽りつつ、路地裏や商店を覗き込んでは嫌な顔をされ続ける。
今夜は、護衛代わりの異形を引き連れていない事もあり、やや侮る様な視線が多いのは若干気に障るが―