2018/01/24 のログ
■ジョゼフ・マーキン > 落第街、初めてここに来てはみたが、想像以上に面倒くさい場所のようだ。
鼻をスンとならせばあからさまにいやそうな顔をすれば。
「血の匂いが混ざり合ってるねぇ...この世界でもこんな場所があるたぁねぇ...。」
自分のいた世界でよく嗅いだ鉄臭い香りだ。
薄暗い道を煙草の頼りない火を頼りに歩いていく。
背にはいつもの獲物を背負い、一応周囲は警戒しておく。
先日のようにいきなり襲い掛かられたらたまったもんじゃない。
■ジョゼフ・マーキン > 風の噂によれば、この区域はあえて放置されていると聞く。
やはりこういう場がなければならない理由というものがあるのだろう。
そんなことを考えながら暗闇にたばこの煙を吹き付ける。
「だけどまぁ...こっちのほうが好都合か」
ガチャリと音を立てる自身の武装をちらりと見れば口元を釣り上げて見せる。
自分の世界では戦いが全てだった、獣としての本能を解放した戦いの世界。
だがこの世界にはそれがない、あるのは薄っぺらい平和のみだ。
■ジョゼフ・マーキン > 「やっぱ血には逆らえないって感じかね、しばらくここにはお世話になってもらうかね。」
鼻を鳴らしながらそんなことを言ってみる。
鉄臭い匂い、どこか元の世界に近い匂い、懐かしささえ感じる。
自身の中に眠る獣の血が滾るというものだ。
「さてと...下見はこのへんにして、おじさんはそろそろ帰るとしますか。」
若干積もった雪道のなかざくざくと音を立てながら、雪道に煙草を投げ捨てる。
夜のこの街に狼の遠吠えが響くのはまた別の話。
ご案内:「落第街大通り」からジョゼフ・マーキンさんが去りました。