2018/08/27 のログ
ご案内:「落第街大通り」に神代理央さんが現れました。
■神代理央 > そこかしこに破壊の跡が見受けられる様になった落第街。
元々は落第街だけで一つの流通等が完結していたものの、昨今の騒ぎに寄ってその物流は滞り始めた。
となれば、必然的に略奪や学生街への【出稼ぎ】が横行する。一部の部活動では率先して炊き出し等も行っている様だが―
「…まあ、現状では焼け石に水だろうな」
活気には満ちているものの、飢えた獣の様な目をした住民が増えた気がする。
そんな場所で小奇麗な制服を纏い、風紀委員の腕章を付けた己が堂々と巡回しているのはやはり気に障るらしい。
背後にに付き従える金属の異形によって、直接手を出してくる愚か者はいないものの、その憎悪に満ちた視線は街に入った時から強く感じていた。
■神代理央 > 他の風紀委員達も、各々が巡回、警備、アンデッド退治の為に落第街を訪れていることだろう。
本来であれば、夏季休暇の終了間際ということもあり任務から開放されて課題の追い込みをかける委員も多い時期ではあるが―
「まあ、運がなかったと諦める他あるまいな。日頃から手を付けていれば良い事であるのだし」
流石に、宿題が終わっていないと嘆く同僚を救う気にはなれなかった。適当に手柄を立てて見逃して貰えとアドバイスはしておいたが。
此方は取り敢えず順調そのもの。大通りには今の所アンデッドの姿も無く、風紀委員に喧嘩を売る愚か者もいない。
後は、時間まで担当地区を巡回して問題が無ければ良いのだが―
ご案内:「落第街大通り」に閃白兎さんが現れました。
■閃白兎 > 今日は落第街に黒い影が舞う。
昨晩は目標こそ達成したものの、情報は不十分だと感じたため今日も狩へと出た。
アンデッドに紛れて、アンデッドによって動かざるをえない落第街の住民を片っ端から襲っていく算段だ。
このアンデッドによる混沌とした状況が続く限り人がいくら死のうがアンデッドが罪を被ってくれる。
「今日は千年とれれば嬉しいな。出来れば掘り出し物も引き当てておきたいかな」
とらぬ狸の皮算用を楽しみながら落第街の建物の隙間に着地して辺りを見渡す。
昨日みたいに風紀に遭遇しては面倒だし警戒は厳重に、視線等にも気をつけつつ開けた方へと歩き出す。
暫くすれば神代に背を向けて歩いているような状況が生まれるだろう。
■神代理央 > 順調に思えた巡回任務。しかしそれは、眼前に現れた黒いフードを被った相手を視界に捉えるまでだった。
この落第街において、武装していたり身を隠す様な姿也が珍しい訳ではない。何事もなければ、雑踏の中に相手を見失っていただろう。
しかし、相手を視界に捉えた時感じた奇妙な違和感。背中を此方に向けているにも関わらず、相手を相手と認識し辛い感覚。
その感覚は、昨夜感じたばかりのものだった。
「……良い夜だな。昼間の熱気も良い塩梅に冷めている。となれば、貴様の様な輩も散歩にでも繰り出してくる、ということか?」
別段意識して追いかける訳では無い。雑踏の中に紛れた相手の背後から、まるで世間話でも始めたかの様な気楽さで声をかける。
巨大な異形を引き連れた風紀委員がそういったアクションを取れば、周囲の住民は触らぬ神に祟りなし、とばかりに足早に距離を置こうとその歩みを早めるだろう。
■閃白兎 > 背後に現れた記憶にある気配に舌打ちしそうになるのを堪えて殺気を込めて振り返る。風紀委員会、それも昨日と同じ神代理央、鉄火の支配者がそこに異形と共に佇むを見れば不愉快を隠しきれず短機関銃へと手が延びるが理性で自分を押さえ込む。
「そうでしたね。ええ、素晴らしい夜でしたとも。連日出勤とは風紀様もご苦労様ですね」
先日とは比べることもできない程の敵意を神代に叩きつけつつ「だった」を強調する。神代の気楽な声に苛立ちを隠さない声には怒りがにじんでおり。
「2日連続で邪魔しに来るとは非常に苛立たしいですね…一つ今すぐ立ち去ってはくれませんか?」
そうすれば見逃してやると言わんばかりの言葉と共に短機関銃を構える。
ご案内:「落第街大通り」に閃白兎さんが現れました。
■神代理央 > 不機嫌さを隠そうともしない相手に、感心した様な面白いものを見たような、そんな表情を浮かべて僅かに笑みを零す。
「中々に人間らしい感情を見せるじゃないか。己の計画や予定を邪魔されるのは嫌いかね?」
苛立ちを隠さず、短機関銃を此方に向ける相手に小さく肩を竦める。
背後の異形は今の所沈黙しており、動き出す気配は無い。
「苛立たしいのは見れば分かる。しかし、それを己の攻撃性として相手に示せば余裕が無い様に見えるぞ?私の予想より、貴様の感情の振れ幅が大きいというのなら、致し方無い事ではあるがな」
甘い物でも食べたらどうだ?と最後に付け加えつつ、懐から取り出した飴玉を口に含む。過剰な糖分を口の中で転がしながら、一ついるかと言わんばかりに飴玉を一つ相手に差し出すだろう。
■閃白兎 > 「私も…人間ですからね。感情があって然るべきです。計画を邪魔されて怒る感情ぐらい」
計画と言っても皮算用、希望でしかなかったが。それでも邪魔されれば苛立たしいし不愉快だ。
不愉快に不愉快を上乗せしようとするかの様な神代の行動に怒りは盛り上がるが一度冷静になれ、と自分を落ち着けて。
「余裕がない、ですか。正直余裕はありすぎるぐらいですが、余分に集めて困るものでも無いですし。邪魔されれば怒るのは誰でも同じでしょう」
相手が差し出した飴玉に向けて指先から魔力の銃弾をうちだせば飴玉を的確に砕く。
更に<形質変化>を使い神代の舐める飴玉から甘さを奪ってしょっぱさへと変化させる。
■神代理央 > 「ふむ。人間であることは否定せぬのか。まあ、怒りはあらゆる生物が持つ最も原初的な感情だ。それを失うというよりは、遙かに健全だろうよ」
相手の怒りも収まっただろうか、と興味深そうに眺めていたが、砕かれた飴玉と、口内で変化した飴玉の味に思わず苦笑する。
どうやら、眼前の相手は相当にご立腹の様だ。
「余裕というのは、精神的なものの事だ。貴様が何を集めているかは知らぬが、そうカリカリするものではない。邪魔をされれば怒る、というのは理解出来るし当然の事だが、それを一々露わにしていては子供と同じだろう。……いや、貴様の場合、あながちそういう年齢なのやも知れんが」
甘さを失った飴玉を吐き出し、鷹揚な態度と共に相手に言葉を返すだろう。相手の性別や年齢が分からない為、その背丈から本当に子供なのだろうかと僅かに考える様な素振りを見せるが、流石にそれは無いか、と勝手に自己解決して言葉を締めくくる。
■閃白兎 > 「では健全な私の怒りを納める、と言うよりかは慰謝料でも納める気は?今なら5年でいいですよ」
飴玉のこともさして気にしていない様子の神代に怒りが更につのる。
今すぐにでも寿命全部奪って蹴り転がしてでもおきたいところだが、無駄に生命を消費するのはあまりしたくない。
「私の年齢はまぁ、ご想像にお任せしますが。見た目よりは上、とだけ教えてさしあげましょう」
一時の感情に任せた言葉の禍根に面倒さを覚えつつ適当な情報を与えておく。あの優等生と白仮面が繋がるとは考えにくい。
さて、殺すか、今晩は諦めるか。
合理的から少し遠い感情は非合理的な結論を引き出そうととしておりー