2018/10/28 のログ
ご案内:「落第街大通り」に神代理央さんが現れました。
■神代理央 > 落第街での警邏任務は、今まで巨大な異形を引き連れての示威的なものであった。
しかし、スクトゥムを生成することに成功した現在は、異形よりも小回りがきく性質上細い路地裏や建造物の中まで比較的安全に行動する事が容易になった。
――と、警邏での行動を思い返しながら交代の人員に引き継ぎ任務を終える。
この地域は歓楽街の様に詰め所等が無い為、引き継ぎの人員が到着するまでは暫く待機していなければならないのだが。
■神代理央 > 一体誰が補充しているのかと首を傾げたくなる自販機で、ホットココアを購入して一息つく。
最近は滅法冷え込みが厳しくなってきた。そろそろ、冬物のコートを引っ張り出さなければならないかもしれない。
「…寒いのは苦手なんだがなあ。朝起きるのが億劫だ。めんどくさい」
冷える身体をココアで温めながら、下がり続ける気温にぼやく。
盾の先に僅かな血痕を付着させた二体のスクトゥムが、そんな主の姿を感情の無い複眼で見下ろしていた。
■神代理央 > ココアの缶が空になる頃、モーターの駆動音を響かせて交代人員がやって来た。
遅れてすまないと頭を下げる同僚に柔らかく首を振って―
「別に構わないさ。今夜は特に異常は無い。後は、宜しく頼む」
彼と入れ替わりに車に乗り込み、自動運転に切り替えて本庁へと帰還する。
車窓を流れていく落第街の景色をぼんやりと眺めながら、睡魔に敗北し意識を手放していくのだろう。
ご案内:「落第街大通り」から神代理央さんが去りました。