2015/06/07 のログ
ご案内:「違反組織群臨時会合所」に”マネキン”さんが現れました。
”マネキン” > 【薄暗がりの中、様々な立場、組織の人間が適当な召集によって集まり、落第街における相互交流を行う。
それが『違反組織郡臨時会合』だ。

この会合は別に落第街を統率しているわけでもなければ、管理を行っているわけでもない。
各組織の思惑は一本化できるものではなく、敵対するものすら少なくない。
ただ、風紀の取り締まりなどに対する情報の共有などを行い、
相互に潰しあう事で目的を達成できなくなる……それだけは避けるため、時々適当な範囲に連絡網が回され、集合する…それだけの会合である。】

「それで、例の公安と風紀の衝突の情報について」

「こちらも戦力を出して引っ掻き回すべきではないか?」

「いや、一斉取締りを誘発したりすると厄介だぞ。」

【フードの男、マネキンもそのやり取りを黙って眺めている。】

”マネキン” > 「しかし、ただ黙ってみていると言うわけにも行くまい。」

「然り。この事態が円満に解決すれば公安と風紀の体制はより強化されるだろう。」

「我々の活動にとってそれは望ましくない。二組織が協調すれば『ロストサイン』のように壊滅させられる組織もでるだろう。」

「しかしどうやって手を出す?研究区への潜入は骨が折れるぞ。」

「手薄な場所で騒動を起こすというのはどうだ。」

(…相変わらず足並みの揃わないことだ。
掲示の内容がこちらにまで流れてきた時点で直接手を出せるタイミングはすぎているだろうに。)
………それについては各組織で噂や情報を流してかく乱する、というのはどうだ。
それより。事態が収拾すれば公安委員会から落伍組もでるだろう。
―――そう、落ちる連中が。勢力が落ち目の組織にはのどから手が出るほど欲しいのではないか?

「おお、そうだ。たしか非常連絡局だったな。」

「うまくやれば『数列解析<ガウス・ブレイン>』もこちらの手ごまに出来るのではないか?」

「クスリの流通は良い収入源だ。そのルートが丸々手に入るとなれば…」

【円卓の話題は事態が収拾したあとの話に移行する。
ここにいるのは組織のトップたちだとも限らなければすでに組織としての体をなしていないものも少なくない。
話題はたやすく、切り替えられる。】

”マネキン” > 「公安の内情を知る生徒を抱えられれば、こちらが有利にも」

「今回の事態に対する情報を対価として、迎えるのがいいのではないか」

「しかし懸念は、それによる相対的な風紀の権限強化か。」

「やはり風紀も共に混乱してもらうため、何らかの手は必要だろう。」

「この隙に可能な限り異能者を狩り、あちらの戦力を削ぐべきでは。」

【話題は二転三転し、再び介入方法を模索する話になっていく。
どうせ結論は出ない。
風紀への介入に、彼は胸元に手をやる。
他の風紀が邪魔になって移りは悪いが、以前撮影した風紀委員、犬飼の暴行沙汰を撮影した写真が、そこにある。】
(使えば、多少は事態を引っ掻き回すことは出来るだろうが…。
ヴィクトリア、彼女は何故彼をかばった?)

【歓楽街のあの事件、あの後二人が何かしていたと言う話だけは聞いているが、どういう間柄かまでは掴んでいない。
威嚇はしておいたが、下手に使って無駄に敵対心をあおるのも良作ではないだろう。】
(…使うのはもっと効果的に、か。)
【そっと胸元から手を外し、再び結論の出ない会合に戻る。
過激派組織を標榜している連中にはチャンスといっても、
ここに出席している連中はよっぽどのバカで無い限り動くようなことはないだろう。】

【彼は沈黙し、再び話題は落ちた連中を回収する際の協定の話になって………。】

ご案内:「違反組織群臨時会合所」から”マネキン”さんが去りました。