2015/09/17 のログ
ご案内:「薄汚れたビル」に洲崎さんが現れました。
■洲崎 > 衛生的とは言えない廃ビル
掃除もろくにされていない部屋に相手を威圧するように置かれた巨大ソファ
に腰かける男が一人
「ちょーっとやりすぎちゃったかな♪」
あは♪と笑いながら壁や地面に着いた血痕を見やる
ここに居た子達には悪いが出て行ってもらった…と言うより逃げてもらった
■洲崎 > 準備を整える上での退屈な時間、それを潰す為に試してみたゲーム
札付きの悪ガキに恐怖を与え助けを呼ぶチャンスを与える
自分の名前を教え十分特徴も覚えてもらってから
「誰か来るかなー♪……来たら来たでちょっとまずいんだけど。」
腕時計を眺めソファに深くもたれる
はたして自分はどれほど追われているのか…
その確認も含めてのゲーム、自身を餌に何が釣れるか
■洲崎 > 何も釣れなければそれでもいい
ちょっと騒いだくらいでは安全と言うことが証明される
だがそんな事は分かりつつも退屈と言えば退屈なわけで
「あー…ゲームでも持ってきたらよかった…若いんだからゲームぐらい置いてないの?」
周りをキョロキョロと見回す
あるのは食べかけのスナックに煙草の吸い殻
妙な注射器に酒瓶と…なんとも汚い
「いくらなんでも掃除ぐらいしようよ…」
はぁ、とため息をついて瞼を閉じる
最近は少し寝不足だったか…こうのんびりと座っているとどうしても眠気が湧いてくる
ご案内:「薄汚れたビル」に竜胆 薙さんが現れました。
■洲崎 > 「ふぁ……はぁ…」
頭脳労働ばかりで疲労が溜まっている上に休息もあまり足りていない
欠伸を漏らしゴロンとソファに寝転がる
「あ、これはちょっといいかも…♪」
寝転んでみれば意外と寝心地は悪くない
無駄に大きいと思っていたが無駄でもなかった
そのまま心地いい眠りにつくのも悪くない…
■竜胆 薙 > 「………」
コツ、とビルの床を叩いて一人の少女が姿を現す
警邏中、どう見ても不良と思しき男が必死に助けを求めてきた
何かの罠かとも思ったものの、その男の語る情報は風紀委員の追うとある情報に酷似していた
真偽だけても確かめようと、男の言うビルに足を踏み入れた
「薄汚れた場所には薄汚れた者が居着くものですね。……洲崎」
■洲崎 > 「ん?……わぁお、これまた可愛い子がこんなところへようこそ♪」
眠りに落ちる寸前、少女の声に気が付き起き上がる
自分の名を読んだ少女をじっと見つめ、風紀の腕章が目に映り
「うーん…前から思ってたけど、風紀って可愛い子が多いね♪」
ニコリと笑顔を浮かべる
■竜胆 薙 > 風紀の事案報告書にある人物と一致している
この男が例の洲崎であるのは、間違いないように思われた
「身柄の確保命令が出ています。大人しく従いますか?
抵抗するのであれば命の保証はできませんが」
投げかけられる軽い言葉を流しつつ、黒い瞳でその男を見据える
するりと、その得物へと手を滑らせながら
■洲崎 > 「はは、いいねぇ君♪僕を今すぐ斬り殺したいって顔に書いてるよ?」
言葉を交わして直ぐに獲物に手をかけるのを見ればクスリと笑う
「従うわけないじゃーん♪
僕はまだ色々やりたい事があるからね…
死にたくもないし捕まりたくもないよ♪」
ソファから立ち上がり首をストレッチ
ゴキゴキと心地いい音がしてすっきりする
「さぁ、おいで♪暇だし僕の話し相手になってよ」
黒い瞳を見つめながら笑う。
ソファの隣に立っている黒コートの異邦人は動く様子はない
■竜胆 薙 > 「口を聞けなくなる相手に話し相手も何もないと思いますが」
砂粒ほどの迷いもなく、鞘から白刃を抜き放つ
二人の間にはまだ距離があったにも関わらず、まるでその刃自身が伸びるかのように、
洲崎の胴を水平に引き薙ごうと襲いかかる───
■洲崎 > 「それは困るなぁ、僕が静かになると皆不思議がっちゃうよ♪」
ユラリと姿が消えればソファの背後に現れる
かなり扱い辛そうな刀と横一文字に切り裂かれた
ソファを見下ろし、小さく唾を飲み込む
「殺す事に躊躇なし…怖……
はは、でもやっぱり刃物には刃物ってね♪」
腰元から武骨なサバイバルナイフを取り出す
白く光を反射させるナイフを逆手に持ち直し、少女を中心とした円を描くように横へ動く
■竜胆 薙 > このタイミングで攻撃を外すはずはなかったが、現実はこの通り
これが報告書にもあった転移術、というヤツだろう
で、あればそれほど驚くことはない
「身柄の確保は風紀委員からの譲歩でもあります。
それに従わないのであれば、力を以って処断するしかありませんから」
くるりと白刃を舞わせるように構え直す
抜いた鞘は片手に持ったまま、もう片手のみで長大な抜身の太刀を支える独特な構え
「…逃げると思いましたが、意外ですね」
■洲崎 > 「譲歩なんて優しいなぁ…ほんとは発見次第殺せとか言われそうな物だけどなぁ♪」
転移を見ても無反応、クールと言うやつなのかそれともある程度情報が広まっているか…
まぁどちらもが正解だろう
「あ、そう?でも正直僕暇なんだよね…ちょっと準備があるというか。
だからこうして試したんだけど…これだと変に動くのも危ないかなって♪」
今回は偶然だがつまりそういう事
妙な動きをすればすぐに誰か…もしくは風紀がこうして駆けつける
それが分かったのだからもうここに居る意味もないが…
「こんな面白い子見つけてすぐに帰るなんて、僕にはできないかな♪」
陽炎の様にまた姿が消える
獲物のリーチも技術の差もある中で正面から打ち合うつもりはない
■竜胆 薙 > 準備がある、とはどういうことか
何か大きな事案の予兆とも思えるが…
「…わかりました。
でしたらもう口を開かなくて結構。
その人を喰ったような口利きは耳障りです」
───殺してしまえば関係のないことだろう、と思考を切り替える
「(成程、起こりが読めない転移。間合いを詰めても阻止は難しいとは大げさな書式表現ではなかったようです)」
姿を晦ました方向を見据えたまま、全方位に神経を張り詰める
■洲崎 > 音が消え無音が広がる…虫の羽音が聞こえるほどの静けさを
叩き壊すように
「ここだよ♪」
斜め左前、前方に現れ正面からナイフを投擲する
転移を神経を張り巡らせていれば現れたとたんに反応はできる
だが同時にもう一本、ナイフが少女の頭上から重力に従い自由落下する
■竜胆 薙 > 「!」
わざわざ見える位置に出現するとは、
ただそれだけの浅い思慮ならば、この男を追う風紀委員は誰も苦労はしないだろう
他に狙いがあるのは目に見えている
報告書には、物質を転移させ頭上に降らせる、という一文もあったと記憶している
目を向けなくとも予測がつく
予測がついていることならば、驚くことではないだろう
心を乱されなければ、行動に遅延は現れない
「───疾ッ」
投げられたナイフを避けるでもない、打ち払うでもなく
再び白刃を以って男を両断せんと振り放った───
それが届くか否かとはまるで関係なく、投げられたナイフは少女の右胸に突き刺さり、頭上から落下するナイフもまた、その右肩へと突き刺さった
■洲崎 > 「っ!……嘘ぉ…?」
少女が完全に予想外の動きを見せる
正面と頭上から迫る危機を無視し自分だけを狙った…
乾いた笑いが漏れ、咄嗟に腹部を庇った左腕からは赤い血が滴る
「は、はは…どういう思考回路してるの君…普通避けるか防ぐと思うんだけど♪」
初激からの失敗に認識を改める
相手は恐らく右腕はまともに使えないだろうがそれはこちらの左腕も同じ
加えて今の判断力…小さな油断でも命取りになる
「いたた…ふふ、いいよ…君は素敵だ♪」
黒いコートを着た異邦人、ワーウルフが動く
バネが弾けるような勢いで少女に向けて突貫し、刃物のようなその爪で無事な左腕を狙う