2016/06/09 のログ
■紫刃来十 > 「あ、ひ…うぅあああああ!!」
涙を浮かべ、殴りかかってくる女の大振りな一撃をいなし
返しに拳による正拳突きを放つ。
女は咄嗟に腕を交差させガードするも、余りの威力に防ごうとした両腕毎肋骨を砕く。
血反吐を吐き、崩れ落ちかけた女へ、紫刃は足を思い切り振り上げると
ギロチンのように、その脚を振り下ろし
そのまま勢いよく女の頭を踏みつけ地面へ叩きつけた。
床に罅が入り、完全にめり込んだ状態の女はぴくりともしない…
■紫刃来十 > 「…ち、もうちょっと楽しめるかとおもったが」
三人の用心棒を怪我一つなく下した柴刃は、そのまま奥へ
少しして見えてきた扉を勢いよく蹴破れば、そこには恐怖に怯えた小太りの男。
「ひ、ひいいいいい!!」
怯えた様子の男に、蹴りを入れる。それだけで小太りの男は吐しゃ物を撒き散らしながら苦しみの声を上げる。
「あひ…お、お願いします…もう舐めた真似はしませんから…た、たすけて…」
許しを請う男の襟首を掴むと、退屈そうにその体を引っ張っていく。
■紫刃来十 > 紫刃が用心棒を倒し、第16売買部の部長を捕まえていた頃
既に他の者達が制圧を完了していた。
建物の最も大きな広間では、小太りの男…売買部の部長の部下と
その『商品』達が
広間に集められていた。
「おう柴刃…だったか、遅かったじゃねえかって、そいつは…!」
リーダー格の男が驚く様子を無視し
小太りの男を彼の部下達の前へ蹴り転がす。
「お前らが女追い掛け回してる間に捕まえといたぜ、礼は弾んでくれよ?」
そう言うと、リーダー格の男へ向け得意げに笑みを浮かべる。
「…は、ああ、報酬は弾んでやる、期待しな」
そういうとリーダー格の男は紫刃へ向け、その働きに満足げな笑みを返す。
「お、お前等…私をどうするつもりだ…」
小太りの男が怯えながら、己のこれからをリーダー格の男に尋ねる。
「頼む、金ならくれてやる…だから…」
小太りの男の懇願に対しリーダー格の男は先程とは違った種類の笑みを浮かべ、答える。
「安心しな、金なら後で貰うさ…お前には必要なくなるだろうしよ、ま、そう悲しげな顔すんな
お前の部下も後を追わせてやるよ…『商品』も何人かはついて来てくれっかもなあ…」
絶望の表情を浮かべる小太りの男達…恐らく自分達の末路がどうなるか
今の一言で完全に理解したのだろう。
■紫刃来十 > 「よし、始めるぞお前等」
リーダー格の男が合図をすると、彼らの部下達が徐々に詰め寄る
柴刃はというと、その様子をしばらく見ていたが
やがてつまらなさそうに欠伸をすると
「…帰るか」
と一言呟き、その場を後にした。
ご案内:「とある違反部活の前」から紫刃来十さんが去りました。