2016/06/19 のログ
ご案内:「違反部活群/違反組織群」にルギウスさんが現れました。
ルギウス > 違法部活群がひしめく個々に、胡散臭い司祭服の男がいた。
何をしているのかと言うと……。

「全然、お話になりませんねぇ?
 貴方達、私に言ったじゃあないですか。
 もっと安い値段でステーキを出せる と」

できらぁ!!

ルギウス > 「で、その安い値段で同じ味のステーキはどこにあるんですかぁ?
 ほらほら早くしてくださいよぉ。
 サンダルの底とか間違って出さないでくださいね、恥ずかしい」

椅子に座って、テーブルに踏ん反りかえって。
顔にはいつものニヤニヤ笑い。

「まーだーでーすーかー?」

自称『裏料理研究部』の味魔将軍とか名乗る人物を煽って遊んでいた。

ご案内:「違反部活群/違反組織群」に蕎麦屋さんが現れました。
蕎麦屋 > トコヨなんとかエビ――何やら豪く旨いと聞いた逸品があるそうな。
表の商店街を使えないとなれば此方で探せば早かろうと思ったのだが――

「あら――」

なんかすごい胡散臭い客がすごい胡散臭い料理人を煽っている。
なんかあそこだけ空気が異質です。

ルギウス > 味魔将軍「くっ……まさか私の『地獄の弾頭DAI』が通じないとは……!!」

味魔将軍と名乗っていた男が膝をつく。
だが、その眼はまだ死んでいなかった。

「私が独自ルートで手に入れた特別なお肉で作ったステーキやハンバーグと同じ味にすらなってないじゃないですかぁ?
 このままだと、肩書きが泣きますぉ?」

蕎麦屋 > 「――――」

目を細める。――うわぁ。

「……料理人の腕も散々ですけど、煽る方も大概ですねぇ……」

なんていうか散々らしい。
関わるべきか否か。でも見てる分には面白い。

ルギウス > 「次はもっと腕を磨いてから来てくださいねぇ?
 今の貴方では問題外だ。
 世間で噂の蕎麦神にでも弟子入りしたらいいんじゃないですかねぇ?
 なんでもあらゆる料理を司る神だとかなんとか。
 たった今、捏造しましたけど」

蕎麦神印のお守りなら格安でお売りしますよ なんて言葉も投げかける。

蕎麦屋 > 「嗚呼、確かに問題外ですけど。」

だって料理で遊んでますし。
台所はゴミ捨て場みたいになってますし。
それで料理作るとか寝言もいいところです。滅びろ。

「あ――すいません」

蕎麦神、そういうのもあるのか。
蕎麦の神というからには蕎麦に関してのご利益もあるのだろう。それはちょっとほしい。
いや、ご利益とか信じてませんけど。

一つ譲ってもらえません?そのお守り。」

ひょい、と何やらもめてる屋台に入って、黒眼鏡の胡散臭い方に。
こいつがはいると屋台が狭い。

ルギウス > 「構いませんよ。まだまだストックは沢山ありますので」

待ってましたよ、と言わんばかりに場所を用意する。
そして、和風の御守を取り出す。
薄い紫の生地に、白で蕎麦の花を模した紋が縫われた品だ。
金糸で描かれている文字は 料理万歳。

「……っておや、蕎麦神様ご本人が釣れました」

なおどれだけ不味くても一応は完食したそうです。

蕎麦屋 > 「いや、これはどうも。」

意外と一般的なお守りが出てきた。受け取る。代わりに代金――500円くらい?
とりあえず100円硬貨を五枚、置く。

「いえ、蕎麦屋ですけれど?」

誰ですか蕎麦神って。
あ、完食してる。此方は中々客としては偉い。

ルギウス > 「ああ、御代は結構です。趣味で作ったものなんで利益を考えてるわけじゃありませんので」

御代はしっかりと固辞しておく。
本当に(悪)趣味で作っているのだから。
さて、蕎麦屋と聞けば。

「いやいや、噂になっているじゃあないですか。
 病人に蕎麦を食べさせようとした蕎麦神だと。
 この間、神社でなんか熱心に祈られていましたよ?」

相変わらずの笑顔のままで。

「それで、こんな場所まで何しに来たのでしょう?
 あまりよい食材は手に入りませんよ ここ」

蕎麦屋 > 「あ、ではありがたく。」

頂いておく。
蕎麦神御愛用の蕎麦神印のお守りになった瞬間である。意味が分からん。

「いえ、トコヨなんとかエビ?とやらを見るだけ見てみようかと。
 質は十段くらい落ちますが、選べばまぁ――

 なにやらすごい噂だけが独り歩きしてるのですけど。
 祈ってた人はとりあえずひっぱたいといてください。」

なんで神社で祈った。
それはともかく。
此処でようやく相手の風体を再確認。
外から覗いてる分には分らなかったが、カソック?に黒い丸眼鏡。
胡散臭い上に、無駄にさらさらな長髪が胡散臭さを倍増している。
――黒眼鏡?

「――あ、失礼ですけれど。
 先日青垣山で痴漢か変態か撃退されませんでしたか。」

ルギウス > 「ああ、トコヨオオエビですか?
 まっとうなルートで手に入れるなら、貴女の知っている烏丸さん辺りに頼めば普通に入手していただけると思いますよ?
 彼はそういう手腕に非常に長けていますので」

対価は知らない。興味もない。

「後は、異教徒とはいえ信心深い方をひっぱたくのはどうかと……。
 どうですかいっそ新しい人生歩いてみませんか?
 古い神性を捨て去ってみて」

何を勧めているのか。
                        にんぎょう
「青垣山で痴漢か変態と言われた事はありますし、“マネキン”と戯れた事もありますが、それが何か?」

蕎麦屋 > 「ああ、それですそれ。中々に上質な逸品だそうで。
 ――彼には今別件ブン投げてますから、そっちが片付いてからでしょうか。」

あ、やっぱり知ってるのか。今更驚きませんけど。

「蕎麦屋が神性持つとか中々愉快極まりないので遠慮しておきます?」

さっくり断る。
いやそんな簡単に捨てれるのか疑問ですが。

「ああ、それそれ。“マネキン”さんが態々教えに来てくださいまして。
 どういう意図かはわかりかねますけど。一言お礼に――お礼は必要なさそうですか?」

ルギウス > 「そうですねぇ、確かによい食材です。
 身は大きく締まっていますし、風味もよろしい。
 お値段も他と比較すればお手頃でしょう」

テーブルの下から発泡スチロールを取り出した。
たまに中身が動いているのかビビビビビビと小さい振動がある。

「現物がこちらになりますが……貴女、元々神性もってるでしょうに。
 偉大なる父の使い走りとはいえ」

やれやれ と肩を竦めた。

「ええ、私は私の思惑があって後輩の邪魔をしただけです。
 とりたてて礼を言われるような事はしていませんねぇ」

蕎麦屋 > 「ほほう。一般的な食材ならともかく、こういう現地特産品は中々お目にかかる機会がありませんで――
 お値段もお手頃なら考えてもよさそうですねぇ。」

もう少し値段の張る物かと思っていたが。
それなりには入手がしやすいらしい。いいことを聞いた。――なんか現物目の前にあるけど。

「あって困るモノではないですが、なくても別段困らない程度のモノ。
 まぁ、そんなものですし、と。

 ああ、嫌がらせ。なんかすごく納得のいく理由でした。えぇ。」

いやだって胡散臭いですし、それくらい普通にやりそうだこの人。

ルギウス > 「大量生産大量消費のブラックタイガーと比較すれば値は張りますよ、当然ですが」

入手が比較的容易で、手が届きやすい高級食材。
そうでないなら、この間の懇親会で出てこないだろう。
……誰かが思いっきり自腹を切った可能性も捨てきれないが。

「嘘はよろしくない。
 魂に刻まれた在り方は、そう簡単に変えられるものではありません。
 特に人でない貴女のような存在は、ねぇ?
 だって、貴女が居ては 黄昏は終わってないじゃあないですか。
 全てをリセットし、夜を経て、新たな夜明けが迎えられない。
 繰り返す運命だとしても、旧い役者は舞台から去った後でなければ。
 そうでないなら―――まだ、ラグナロクは終わっていない」

ビビビビビビビビ。
うるさいので、箱を軽く叩く。
ビビビビビビビビ。
止まらない。

「コホン。
 まぁ、貴女の今の主人が大変だというのも知っていますし。
 私には打開策もあります。
 デウス・エクス・マキナのようで、おススメはしませんがねぇ」

蕎麦屋 > 「や、そこは当然でしょうけれどね。
 価値あるものには価値ある価格を、は市場の原則でしょう。」

頷く。
天然物、となればさらに値も張る。当然の事、と。

「――うわぁ。
 まさかソコ突っ込みますか。

 古い役者はさっさと去るべき、ではありますけれど。
 もはやこの身は黄昏であるが故に。半端に終わるわけにもいきませんね?」

くすり。
それにしても活きのいい――

「……一匹譲ってもらえません?」

思わず本音が出た。

「まぁ、そこは――あの主が諦めたら放置しますし。
 諦めないのならそれなり程度に、蕎麦屋が手伝っても問題ないでしょう?

 ――人の手が生んだ機械仕掛けであろうが、神の出る幕は当に御座いませんよ。」

ルギウス > 「もちろん、突っ込みますよ。
 私も大概ではありますが―――黄昏の体現など、冗談にも過ぎる。
 “意味を理解すれば”貴女が担いでいる屋台などそれこそ、冗談でしかない。
 早めに在り方を変えたほうが、貴女の主人の為にもなると思いますがねぇ」

ああ、やだやだ とわざとらしく首を振る。
所作がいちいち舞台上の役者のように大袈裟だ。

「後で美味しい蕎麦をくださって、御朱印を書いてくださるなら丸ごと差し上げますよ。
 今朝方に上がったばかりの品です」

ちゃくちゃくと蕎麦神計画を進める構え。
なんだ、その計画。

「手伝うな、なんて言ってませんよ?
 私に頼ると、舞台も役者も置き去りにしてエンディングに一直線だと言っているだけです。
 
 ……私を楽しませていただけるなら、情報くらいはリークしますけれどねぇ?」

蕎麦屋 > 「お断りします。
 ――と。黄昏の体現だななんてそんな畏れ多い。私はただの蕎麦屋なのですけどねぇ。」

あり方は今更変わるはずもなく。そして、人助け、なんてそれこそ趣味か興味本位か。
そのくらいのものでしょう?と肩を竦める。

「いや、一匹二匹でよいです。
 そんな箱ごと渡されても消費するのに困りますし。」

鮮度が命の生ものを大量に貰った所で腐らせるのがオチです。

「情報のリークなら喜んで受け取りますけれど。お代は蕎麦しか出ませんよ?」

いつのまには話し込んでる横に蕎麦の屋台が忽然と。
食べます?

ルギウス > 「いいえ、貴女が否定しても今の貴女は……黄昏の残滓ですよ。
 残り火は切欠さえあればいとも簡単に燃え広がり、再び世界を飲むでしょう。
 誰かの笛か、蕎麦屋の呼び鈴か くらいの差です。
 訪れる結末は常に同じ。
 ……焼かれるのが、同胞から主人と輩に変わるだけ。
 私から見れば、黄昏という役者が、戦乙女を身にまとい、蕎麦屋という役柄を演じているとしか見えません」

くくと笑う。
北欧神話に限れば、おそらく近しい性質を持つ神格はトリックスターの代名詞であるあいつだろうと思うだろうか。

「では、こうしましょう」

発泡スチロールに、マジックで棒を一本書く。
音が止んだ。
役に立つ生活密着型魔術の使い方。

「そちらの流儀にあわせて、この箱の中身を停滞させました。
 取り出さない限りは常に新鮮ですよ?
 
 ええ、不味い料理を食べたので口直しをしたいのは山々ですが……なにぶん、肉でしたので重くてですね」

少し苦笑したか。

蕎麦屋 > 「いや、蕎麦屋呼んだだけで滅ぶ世界ってかなりシュールなのでやめていただけます?
 いや本当に。ヒャッハーしそうなので。」

どういう想像をしたのかは内緒だ。

「まぁ、舞台であれば役者が出てくることはないですし。
 ――しかしこの島、神も悪魔もお気軽お手軽に跋扈しすぎだと思うのですけれど、まったく。」

溜息一つ。
気が付いただけでも――『知っている』モノかは別として、何人いるのか。

「あ、懐かしい使い方してますねぇ。鮮度保つのには都合がいいのですよ、それ。
 ――生憎私は使い方忘れましたけれど。

 じゃあ、礼代わり、じゃありませんけれど。出前一回無料にしときましょう。」

流石に肉の後に蕎麦は無理と言われれば納得もしよう。
世の中蕎麦十二玉食べても平気な人もいるが、あれが特殊なのだ。

屋台から鉛筆とメモを取り出して、さらりと書きつけて渡す。携帯の電話番号。

ルギウス > 「風が吹けば桶屋が儲かる なら 蕎麦屋の出前で世界が滅ぶかもしれないじゃあないですか」

今週の世界の危機!!
嫌過ぎる世界である。

「神々の遊技場なのかもしれませんがねぇ、ここは。
 舞台に選ばれた方としてはたまったものじゃないでしょうが」

実に面白そうに笑う。
楽しくて仕方がないのだろう。
番号を渡されれば何事もなく自身の携帯に登録する。
登録名は 黄昏の乙女(蕎麦)

「ええ、今度の空腹時に知り合いも誘って売り上げに貢献させていただきましょう。
 それと情報ですがねぇ……異世界と繋ぐ“門”であるなら、過去の事例を洗ってみるといいでしょう。
 もしくは……自称“門”だった方の個人情報か。おそらくは行方不明になったか急死した研究者。
 探られて困る情報なら、あちらから接触してくるでしょうから確信が得られるはずです」

蕎麦屋 > 「世界はそんなに滅びやしませんですよ。いや、そこから始まるV8展開とかあるかもしれませんけど。」

聖なるV8のポーズ、というやつである。
案外流行るかもしれない。立川辺りで。

「神も悪魔も人の手に届くところで遊ばないでほしいのですけれど。
 巻き込まれるのには災難どころの騒ぎじゃないですね。――ああ、楽しめる貴方はもう間違いなく人の側には居ませんか。」

れっつ棚の上。
それはともかくこれだけ笑えるのは生活が楽しそうでなにより。

「ええ、どうぞ。『蕎麦屋として』でしたらいつでも出前のお届けにあがりますよ。
 あ、でも成層圏とか海の底とか変な場所指定すると届けられませんけど。」

念のための釘。
だってこの人そういう場所から注文しそうだ。というか刺しとかないと間違いなくやる。

「門、門ですかー……や、さっぱりさっぱり。
 まぁ、適当に漁ってみることにしますよ?――ああ、ついでに一つ。
 この島の海の底、なんか変なもの沈んでます?」

とりあえず雑に保存された発泡スチロールは屋台にのっけた。雑に。

ルギウス > 「滅びの手前で回避するからこそ……観客は楽しいんじゃないですか。
 私は滅んでしまっても楽しめますが」

本気で言っている。
道化ているが、それだけは間違いなく。

「いえいえ、貴女の流儀にあわせれば 私は人間ですとも。
 少し他の方とモノの見え方が違うだけです。ええ、ホンのすこぅしだけ」

苦笑以外は顔が変わることなく、常に笑顔。
人生楽しい。きっとたぶんめいびー。

「ああ、残念だ。
 海底に沈んでいる遺跡やらなにやらに届けてもらおうと思いましたのに。
 実に残念♪残念♪」

蕎麦屋 > 「滅んだ後を楽しむとか中々いい趣味してますねぇ。」
くすり。

「いやいや、ご謙遜を。
 どうやったらそんな捻子くれた存在が居ますか。初めて見ましたよ。誇っていいとこです。
 そこに関しては太鼓判押しときましょう」

お墨付きです、喜んでいいですよ、と。
割と酷いこと言いながら。

「そっちは近いうちに一度行ってみますけどね。
 本当にやる気でしたか……

 まぁ、では私は帰って、さっそく調理してきますね?」

中々有益な情報――だっただろうか。
寧ろ持っていかれただけの気もするが。――面白いからまぁいいとしよう。

立ち上がれば、さくりと屋台を担いで去っていく――

ご案内:「違反部活群/違反組織群」から蕎麦屋さんが去りました。
ルギウス > 「いえいえ、私は人間であらねばならない。
 人間であるからこそ――――」

そのまま一礼をして見送った為に、後半の言葉は誰も聞き取ることができはしない。

そのままスポットが消えて男が去る。
残ったのは滅多打ちにされて心が折れた味魔将軍。

ご案内:「違反部活群/違反組織群」からルギウスさんが去りました。