2017/09/19 のログ
ご案内:「違反部活群/違反組織群」にHMT-15さんが現れました。
ご案内:「違反部活群/違反組織群」からHMT-15さんが去りました。
ご案内:「違反部活群/違反組織群」にHMT-15さんが現れました。
HMT-15 > 今日はいつもとは桁違いの風紀委員がこの地を訪れており
いつにない治安の良さを誇っていた。
というのもつい最近ビルが丸ごと消えるという
不可解な事件があったらしく
風紀の部隊が調査していたからだ。

ビルがあったであろう土地はバリケードで覆われ
そこにあるのは綺麗に地面が抉れ完成したクレーターのみだ。
そして数人の風紀委員と共に
そのクレーターを眺めているのは白い四足のロボット。

「データベースによればここには最近勢力を伸ばしつつあった
違反部活が点在していたようだ。
なお予告状も確認されている。」

少々目立つそのロボットは収集したデータを
付近の委員へと報告していた。

HMT-15 > 『何か強力な攻撃で消し飛ばしたのでしょうか?』

隣の委員がため息をつきながらロボットを見下ろしつつ
そんなことを呟く。
確かに建造物を消滅させた上で
ビルの土地に丸々穴を開けるなど並大抵のことではない。

「その可能性は低いと判断する。
それだけのエネルギーがぶつかれば
普通、この周辺はただでは済まない。」

しかしロボットは
クレーターを見下ろしつつ無機質な声で
淡々と委員の言葉に反論してゆく。
この土地は破壊されたというより喰われたという表現が似合うだろう。

HMT-15 > 「ん?何だこの噂は?」

ロボットは様々なデータベースに目を通していると
ピクッと何かに反応した。
噂とはいえ目新しい情報を見ればこのロボットが
興味を示さないはずはなく

「グリムリーパー。
裏ではかなり恐れられている存在。
都市伝説・・・。」

正直かなり情報としては信ぴょう性に欠けているが
都市伝説というワードにこのロボットは引っかかった。

HMT-15 > 「・・・」

この不可解な現場と都市伝説のような噂との間に
もしかしたら何か関連性はあるのだろうか。
そんな事を電子回路の中で巡らせながら
クレーターをよく観察するために近づいてゆく。
しかし

「!!」

カメラアイを大きく見開いた時には既に遅かった。
前右足を滑らせてクレーター内部へと落下してしまったのだ。
ガシャンガシャンと耳障りな音を立てながら中央へと滑り落ちてゆく。

HMT-15 > 無事真ん中まで転がり終えれば
改めて姿勢を戻していつもの四足歩行へと戻り
そして先程よりも近い距離で
顔を近づけて地面を凝視する。
何かに気づいたようだ。

「綺麗すぎる。」

何らかの攻撃で破壊されたとなれば
もっと荒いクレーターになっても良い筈だ。
しかしこのクレーターは風によって表面が
多少荒れているだけで
元々は鏡のように綺麗な表面であった可能性が高い。

「消滅したのか・・・?」

にわかには信じがたいが
掘られたり削られたりしたのではなく
この部分だけぽっかりと無くなってしまっている。
そう判断せざるを得ない。