2017/10/10 のログ
ご案内:「違反部活群/違反組織群」に近衛 昴さんが現れました。
近衛 昴 > あいかわらず閉鎖されたままの非合法のダンスホール。その暗闇の中、カウンターに突っ伏したまま目を覚ます、昨日は街でのイザコザからまさか追われるとは思わなかった、なんとか撒いて隠れ家にしているここまで逃げて身を隠した。
あんな喧嘩ですら多勢相手では相手にできない自分の非力さに眩暈がしそうだ、いっそのこと協力者でも見つけて対価でその異能を得る方法も考えないと
そんな考えを巡らせながらまどろんで

近衛 昴 > 突っ伏したカウンターに昨日の夜から置いたままにした水が入ったペットボトルを開けると残った水を飲み干し、ぬるいながらも喉の渇きを癒すと体を起こし、どうしたものかと天井を見上げて。
協力者を得ようにもそれなりのものが必要になるだろうし、いっその事、表の姿で有能な異能の者へと近づいてサンプルを手に入れることもできるがリスクが大きい。
いくら考えてもいい考えは浮かんでこず、浮かんできても何かしらのリスクを伴う手詰まり感は否めない。唸りながら突っ伏して惰眠でも貪ってしまおうかと

ご案内:「違反部活群/違反組織群」に柊 真白さんが現れました。
柊 真白 >  
(使われていないダンスホールに誰かが出入りしているので、それを調べて出来れば追い出して欲しい。
 そんな依頼を請け、件のホールへとやってきた。
 入り口を開けて中を調べるまでもなく、なるほど何者かが出入りしている形跡がある。
 人数は、恐らく一人。
 多くても五人より多くは無いだろう。
 これがただの浮浪者の類であれば追い出して終わりなのだが、そう簡単にも行かないだろう。
 しばらく扉の前で考えて、結局普通に入ることにした。
 こっそり忍び込むよりは敵意が無いことを示せるだろう。
 ――不法占拠している人物の頭が回れば、だが。)

――。

(重い鉄のドアを、重い音と共に開ける。
 明暗差に備えて片目は少し前から閉じている。)

近衛 昴 > ウトウトとこのまま瞼を閉じようとしていると静まり返ったホールに僅かに響く地下への階段を下りる音、聞き間違いかと思うも確かに音はする、ヘッドセットの集音機能をあげると近づいてくるがはっきりわかるが、取締りのように荒々しいものではない。
重い扉を開く動作にも躊躇がない、少なくとも来訪者には敵視している様子はないので身構えることもせず、開く扉の音のほうへと視線を向けて
そして現れたのは…

柊 真白 >  
(足音が聞こえたのなら、その音量が異様に小さいことに気が付くはずだ。
 気付かれないようにするなら、それでもほぼ無音までは落とせたが、それが目的ではない。
 とにかく扉を開けてホール内へ足を踏み入れて。)

――不法侵入者って、あなた。

(こちらへ視線を向ける仮面の少女――顔を隠しているので定かではないが――に向けてそう問いかけた。)

近衛 昴 > 扉から姿を現したのは明かりの乏しいホールでもはっきりと輪郭が浮かぶ自分とは対照的な白い衣装、白い仮面の少女。
彼女の声が響くとカウンターのイスをカウンターを背もたれにするように回転させて向き、その言葉からこのホールの所有者かと思い謝罪しながらも、視線が視線が向いてしまうのは彼女の服装とは明らかな異質の長刀。

「ゴメンね、勝手に使わせてもらっちゃって。ここ、キミの場所だった…?」

同じ仮面をつける者同士、付けている理由は同じなのだろうかと考えてしまい自身の仮面を指で突きながらお揃いだねと笑みを浮かべて

柊 真白 >  
違う。

(首を振る。
 金はあるが不動産は持っていない。
 勿論使っているが持ち主ではないということでもない。)

ここの持ち主から追い出してと言われた。
あなたがいると不都合があるって。

(手入れが入って閉鎖しても、頭や手足を挿げ替えて何事も無かったかのようにまた動く。
 この街は、そう言う街だ。
 だから、彼女のような輩は都合が悪い。)

近衛 昴 > 「そっか、雇われってことね。不都合、か…もし嫌だといったら?」

彼女の言葉にもう新しい持ち主が決まったのかと愚痴りながらもこの街の裏の人間まで敵に回すのは得策ではないと引き払うことを考えたが、不意に悪戯心で彼女の技量を測ってみたくなり、思わせぶりな一言。
そして耳障りな金属音を響かせながらカウンターに爪痕を残して見せて、どう反応するのかと見てみたいと好奇心に突き動かされて。
元から彼女と争う気はなく殺気は篭っていないが、もし見かけだけ時は襲うのもありかとも考えるが。

柊 真白 >  
それは困る。

(彼女に出て行って貰えないと言うことは、仕事は失敗と言うことになる。
 それでは報酬は受け取れないし、信用にも関わってくるのだ。
 前者はともかく、後者はまずい。)

――どうしたら出て行って貰える?

(耳障りな音にも残った爪痕にも一切反応せず、首を傾げる。
 暗殺はともかく、戦闘はあまり得意ではないのだ。)

近衛 昴 > 爪音にも言葉にもまったくといっても動じない彼女との間に暫しの静寂、そして小さな笑い声が漏れ、次第にホールに猫の仮面の少女の笑い声が響いて

「ぷ、くくっ、あはは、ゴメン、ゴメンね。大丈夫ちゃんと出てくよ。まいったね、そんな可愛く首傾げられたら…すっかり毒気抜かれちゃったよ。こっちにおいでよ、何もしないからさ」

今夜にでもちゃんと引き払うと確約しながら手招きし、そんな入り口でたってないで近くにきたらと手招きして。興味があるのは彼女が依頼されてきたのであれば、自分も依頼者にはなれないだろうかと話を聞いてみたくて。

柊 真白 >  
そう。

(出て行くのならば何も問題は無い。
 別に侵入者を殺せと言われている訳でもないので、素直に歩を進める。
 異様に足音の少ない歩き方で近寄り、椅子に座る。)

――何か用事?

(そうでもなければ呼び寄せたりもしないだろう。
 隣の椅子から彼女を見上げる。)

近衛 昴 > 警戒もせずに隣に来てくれた彼女にどうせ引き払うからと水のボトルの差し出し、まずは自身のもう1つの名を名乗って。殆ど足音がしないのにはその方面には疎いのか気づかない様子で

「ボクはリンクスって呼ばれてる、キミは?」

そこから続けざまに問いかけるのはどういう仕事なら引き受けてくれるか、対価は、その返事次第では少し研究サンプルに血を取らせてくれないかと。彼女が金銭を望むなら報酬は十分な量を用意をするつもりだが

柊 真白 >  
柊真白。

(名前を聞かれて迷わず本名を伝える。
 面のお陰でそこからばれることは無い。
 便利なものだ。)

――条件がある。
何に使うのか教えてもらうことと、騙さないこと。

(血など取ってどうしようかと言うのか。
 自分じゃあるまいし。
 とは言え仕事ならばそんな無駄口は余計だろう。
 条件を告げる――特に後者には若干の威圧を込めて。)

近衛 昴 > 仮面をつけているのにも拘らず名乗る彼女に最初は偽名かと疑うもそんな様子は見受けられない。
出された条件と共に当てられる威圧感は抑えられたものであっても彼女の外見から想像出来ないほどに大きく感じ、胸が締め付けられるような感覚に襲われてごくりと喉が鳴ってしまう程で。
暫く考えるもこのまま停滞するくらいならある程度のリスクは飲むしかない、報酬で力を得られるならこのチャンスを逃すわけにはいかない。

「わかった。ボクは近衛 昴。ボクの異能は他者の能力を自分に書き込んで限定的に使えるようにする能力…。でもまだ1つもなくてね 。そこでキミに力が欲しい。ボクにはやらなくちゃいけないことがある…もっと強くなってパパの夢を叶えないと」

嘘も偽りもなく仮面を取って真の名を明かし、目的も能力も曝け出すのは精一杯の誠意

柊 真白 >  
そう。

(面を取って顔を晒す彼女。
 その行動を見て、声を聞いて。
 しばらく考え、自身も面を外した。)

――私は吸血種。
血を摂取して相手の異能と種族特性、その耐性を一時的に得られる。
自分の血を吸えば自己強化が出来る。

(自身と似た力らしい。
 彼女の言葉からするとストック可能らしいが。)

それとは別に、吸血種の身体能力がある。
私は速度特化。
――あなたのそれが異能と特殊能力だけしか使えないのなら、あまり意味は無いと思うけど。

(似ているからこそ、あまり意味は無い。
 自己強化は得られるだろうけれど。)

近衛 昴 > 「吸血鬼!、あ、いや、ゴメン、本の中でしか知らなかったから」

書物以外でまさか実在する吸血種に出会えることができる貴重な体験に思わず彼女の全身を見返してしまって、彼女も仮面をとれば誠意が通したのかと顔を思わず緩めてしまって。
その笑顔も彼女の能力の説明に徐々に陰ってゆくのはまさか似た能力をもっていたという予想外の事態、彼女の言うとおり得られるのは自己強化のみだろう、しかもある程度は劣化してしまうデメリットもある。
でももう迷って入られない、ここまで晒した以上引き下がるもできず、それでもいいと決意を滲ませた瞳をむけ、報酬はどう払えばいいと問いかけて

柊 真白 >  
吸血鬼じゃない。
あんなものと一緒にしないで欲しい。

(血を摂取することが出来る種と言うだけであって吸血鬼ではない。
 字面は似ているが、別物だ。
 不満そうな顔を向ける。)

――自己強化と能力複製は摂取した血液の量に比例して効果時間が伸びる。
複製の方は反動は無いけど、自己強化は効果時間が切れると反動で貧血に似た症状が出る。
あまり使いすぎると、気を失ったりするから気をつけて。

(そういえば血液はどうやって取るのだろうか。)

近衛 昴 > 不機嫌そうな顔を浮かばせる彼女に謝罪しながら吸血種と吸血鬼、まだまだ自分の知らない世界があることに不勉強だったのとまだ知らぬ可能性に思わす息を吐いて。

「なるほど、どっちも吸った血と量で効果や継続時間が決まるんだね。リスクは貧血か…。じゃあ、早速」

効果を確認し終えれば採取方法の説明をして、髪などの体組織よりも血や体液のほうが成功しやすい傾向だと小さな試験管を取り出し、彼女がよければ手を取って指先に爪の先端を押し付けて採取しようと。カウンターには可愛らしい絆創膏も用意して

柊 真白 >  
別に良い。
みんな間違うし。

(良い、と言う割りに不機嫌そう。
 顔もちょっと背けてしまった。)

ん。

(言われた通りに指を出す。
 爪が近付いたときも指先を切られたときも、表情は一切変わらない。)

近衛 昴 > 少しだけ痛いけどと彼女を労わるも表情を歪めたのは自分のほうだという現実、ゆっくりポタ、ポタと試験管の底に落ちてゆく彼女の血を見ながら、ふと思った疑問を問いかけて。
うまく成功して能力を得ることができれば吸血することができるようになるのだが、どうしても気になるのは味、味覚なども影響を受けるのか、それともただの鉄の味なのか疑問だ。
そして捻り出した質問は

「ねぇ、柊、さん。吸血するとやっぱり鉄の味がするの?味とか気になっちゃってさ」

十分な量が取れれば彼女の指先を綺麗に拭いて絆創膏を巻こうとし、手の中に納まった試験管の中の可能性に顔は緩んで、そしてこの報酬はどうすればと

柊 真白 >  
真白で良い。

(絆創膏を巻かれながら答える。
 その方が好きだ。)

人間と私で血の味の感じ方に違いがあるかどうかわからないけど。
特に血を美味しいと思ったことはない。

(血液型で血の味が変わる、とも言うけれどそんな気もしない。
 吸血種であって吸血鬼ではないのだから、きっと味の感じ方は人間と変わらないのだろう。)

――あなた、住むところあるの。

(報酬の話は置いておいて、今度はこちらが気になったことを尋ねる。)

近衛 昴 > 「真白、ね。じゃあボクも昴でいいよ、でも2人以外のときはリンクスでね」

お互い名前で呼べることになんだか嬉しく感じ、最後は口元で指を立てながら悪戯っぽく秘密だと
告げるだろうか。
味は変わらないのだとしたら使う以上は血の味に慣れるしかないと多少げんなりするも彼女は気にしていないのだろうかとの疑問もあって。報酬よりも住む場所を問われてしまうともう隠すこともないだろうと住居や普段はそどうしてるかなどと他愛無い話に花を咲かせるだろうか

「女子寮に住んでるんだ、普段は学園にも通ってるよ。今日は寝過ごしちゃったからサボりだけどね」

柊 真白 >  
リンクス――山猫。
わかった。

(なるほど、猫っぽい。
 指に巻かれた絆創膏の感覚は少し気になるが、問題は無いだろう。
 数日で取れるだろうし。)

学校はちゃんと行くべき。
――報酬だけど。
時々仕事を手伝って貰ってもいい?

(学校をサボったと聞いて、お説教スイッチが少し入る。
 改めて報酬の話に移るのだが、正直金には困っていない。
 だから一人では面倒な仕事を手伝ってもらえるととても助かる。
 いろんな異能も手に入るかもしれないし。)

近衛 昴 > 「そうだね、最近サボってたらまた補習になっちゃってさ…」

最近誰かにも同じことを言われたのを思い出しながら苦笑し、彼女からもたらされるのは願ってもいない頼みで。
彼女といれば異能を手に入れる可能性も成功率も1人でやる以上になるだろう、まさかこんな好機が巡ってくるとは思いもしなかったので思わず詰め寄ってしまい、気が付けば恥ずかしそうに距離を戻して。
頼みには2つ返事で引き受けると頷くも、ボクなんかでもいいのかと聞き返す、先ほどのことからもわかるように模倣を模倣して効果があるのかと

柊 真白 >  
ちゃんと授業は出ないと駄目。

(ぴしゃりと言い放つ。
 詰め寄られても特に動じず、むしろ離れる彼女に首を傾げて見せた。)

それでも問題ないことだけやってもらう。
心配しないで。

(その辺はちゃんと考慮するつもりだ。
 とりあえず、暗殺には関わらせないで置こう。
 彼女を巻き込むわけにはいかない。)

近衛 昴 > 再度、守りなさいといわんばかりのプレッシャーにたじたじになりながらもハイと素直に答えてしまい、なぜか彼女の戒めには母親にでも叱られているようなバツの悪さを感じてしまうだろうか。

「はい、わかりました。気をつけます…真白、ママみたいだね」

最初に彼女から出された条件を返すように手伝う以上は一蓮托生、危ない橋も汚い仕事だろうと共にすると口にし、裏に生きている以上は相応に体験はしているから気にしないで欲しいと口にして。
ここまで明かした仲なのだから遠慮は要らないと続けるも、手を組む以上吸血されることもあるだろうから今から慣れる為に試すのはダメか問いかけて

柊 真白 >  
――よく言われる。

(子供がいないのに母親のようだと言われるのは、何度経験しても不思議な気分だ。
 実年齢は母親どころか先祖レベルなのだが。)

そう。
――別にあなたの血を吸うつもりはない。
理由もないし。

(似たような能力だし、必要も無いだろう。
 何か耐性があると言うのなら別だが。
 そもそも血は能力複製のためであって、別に栄養源と言うわけでもないのだ。)

近衛 昴 > そうなんだと微笑んで深く考えず見かけだけで判断してしまっている辺りは経験の差か。
彼女の答えには複雑そうな顔をしてしまうのは彼女が考えるように能力や耐性を考えてのことではなく、ただ単に噛まれたら痛いのだろうかという不安と、吸血されるという好奇心からで真面目に答える彼女に目を泳がせながら。

「いや、そういうのじゃなくて…噛まれたら痛いのかなって。後ちょっと興味があっただけ、なんだ」

好奇心猫を殺すとはよくいうが彼女には今の話は忘れて欲しいと頼むも、いざという時がきたときの覚悟は今の内からしておこうかと考えて

柊 真白 >  
……噛まれたら痛いに決まってる。

(何を言っているんだろう、と言う顔。
 ちょっと哀れみの視線。)

一応。
私は吸血鬼じゃないから。
血を摂るには血が流れてないと無理。
大体いつもは刀で斬って摂ってる。

(鋭い犬歯があるわけでは無いので、噛んで血を摂るとなるとかなり痛いだろう。
 それなら刃物で斬って摂った方がよほど効率が良い。)

近衛 昴 > 彼女からの視線が痛い、自分でも馬鹿な質問だとは分かってる、吸血といえば噛んで吸うものだという先入観からの問いだったが、彼女の言葉にそうなんだと答えるも恥ずかしそうに顔をカウンターに伏せて恥ずかしいと。

「そっか、そうだよね。その為の刀だったんだね…あぁ、恥ずかしい」

ここまで恥ずかしがるのは単に勘違いしてただけではなく、こんな薄暗い場所で女同士で彼女に肩口から吸れている場面をイメージしていたなんていえるはずもなく。顔から火が出そうなりながら心を落ち着かせようと忘れろ、忘れろと小声で呟いて

柊 真白 >  
――。

(じい、と。
 無言で彼女の様子を観察。
 挙動不審な彼女をしばらくそうやって見ていたが。)

――ああ。
そういうこと、したかった?

(その考えに思い至った。
 ので、直接ダイレクトに聞いてみた。)

近衛 昴 > いくら鬼才と言われても所詮はまだ少女、興味がないといえば嘘になる。火照った顔を少しでも冷やそうと水の入ったボトルを傾けるも彼女からのあまりに直球、芯を得ている言葉に思わず咽てしまい、咳き込みながらも彼女の顔へとゆっくりと顔を振り向かせると、見つめる瞳にあうあうとあたふたしてしまい。

「はひっ、違う、いや違わないけど。したいとか、そういうんじゃなくて、後学のために、だからね。興味があるとかじゃなくて……ちょっとだけ」

慌てて取り繕うとするも支離滅裂な言い訳を並べるも問いかけたまま眺めている彼女に最後は観念し、顔を紅くしながら俯いてようやく白状するだろうか

柊 真白 >  
わかった。

(支離滅裂な言葉は全部無視。
 ちょっとだけ、と言う最後の本音にだけ返事をして、身体を寄せる。)

痛かったら、言って。

(そのまま彼女の首筋の辺りへ噛み付く。
 と言っても最初は甘噛みのような感じで、少しずつ力を強くしていって。
 彼女が痛がるところでやめるつもりだ。)

近衛 昴 > 「えっ、ちょ、真白…。うん、わかった、んくっ!」

体を寄せられると最初は戸惑うも最後は受け入れてしまい、首もとの止め具を外して肩口を露にすると首筋に甘く歯が立てられ、ビクリと体を震わせながら段々と付きたてられる歯の感覚に息を吐き出して歯を食いしばるだろうか。さすがに痛みを覚えるようになってきたが痛いとは口にせずに喉の奥へと飲み込んで。

「うッ、くぅ、はぁ…うぅッ!」

自然と寄せられた体を掴む手に力が入り始めるもまだ痛いとは言わない、熱を含んだ吐息を出しながら耐えるもぷつりという感触と共に血が滲んでようやく痛みから声を上げるだろうか

柊 真白 >  
(彼女が悲鳴を上げるの同時に、口の中に僅かに鉄の味。
 力を入れるのをやめ、出来るだけ静かに肩の肉に僅かに食い込んだ歯を離す。)

――血、出てる。
痛いならちゃんと痛いって言って。

(ポケットからハンカチ、スカートの中から小さい消毒用のアルコールの容器を取り出して。
 ハンカチに含ませ、くっきりと付いてしまった歯型へ当てる。)

大丈夫?

(手当てをしながら彼女へ尋ねる。)

近衛 昴 > 「はぁ…ふぅ…思ってたより、痛いね。ごめん、やっぱりするなら最後まで体験してみないとね。ありがと、大丈夫だよ」

彼女に手当てされながら最後まで耐えたことを誤るも内心予想が外れてよかったとも考えてしまうのは痛みだけでなく、毎回こんな感じだったら自分の倫理観が崩れてしまいそうな気がして。
彼女のハンカチで首もとを押さえるも痕は残っているも出血は差ほどではなく、これなら暫く抑えていれば大丈夫だろうと。

「ハンカチ汚しちゃってゴメンね、でも血を貰った時に真白に痛い思いさせちゃったから、これでおあいこだね」

柊 真白 >  
切り裂くための鋭い爪と、潰して噛み千切る歯じゃぜんぜん違う。
鋭いもので切った方が痛みも少ないし治りも速い。

(出来ればちゃんとした手当てをしたいのだが、ここではろくな道具が無い。
 ハンカチも汚いわけではないしちゃんと洗ってあるが、ポケットに入れていたので十分清潔とも言いがたい。
 消毒液はかけてあるが、十分な応急処置とも言えない。)

謝るならハンカチを汚したことじゃなくて、無駄な怪我をしたこととさせたことを謝って。
――ちゃんと医者、行ける?

(出来れば連れて行きたいけれど、説明がややこしくなりそうだ。)

近衛 昴 > 「大丈夫、大丈夫だから。ボクこれでも薬とかには詳しいから、これくらい部屋に戻れば手当てできるから。と、これ以上真白の仕事邪魔しちゃ悪いからね」

彼女の言うとおりだと我が身に感じる痛みに納得しながら首元を押さえ、席から断つと僅かな荷物を纏めて、彼女に連絡先を渡すと彼女へと向き直り感謝と謝罪

「今日は色々とありがと、それとゴメン。これからよろしく、何かあればいつでもボクを呼んでね。真白のためなら駆けつけるから」

扉を開くと仮面をつけなおしてヒラヒラと手を振りながら上機嫌に地上へと上っていくか。数時間後、手当てをして首もとに張った大きな絆創膏を鏡で見るたびに顔は緩むか

柊 真白 >  
……そう。
なら、いい。
ハンカチ、持ってけば良いから。

(誤魔化したり甘く見ている、と言うわけでもないようだ。
 不満は残るが、とりあえずは大丈夫だろう。)

わかった。
手伝って欲しいことあったら連絡する。

(手を振ってホールを出て行く彼女を見送り、受け取った連絡先をアドレス帳へ登録。
 ついでにそのアドレスへ自分の連絡先を送信して。)

――私。
仕事、終わったから。

(こちらも面を被り、雇い主へ連絡を入れて。
 来たときと同じように静かに去っていく。)

ご案内:「違反部活群/違反組織群」から近衛 昴さんが去りました。
ご案内:「違反部活群/違反組織群」から柊 真白さんが去りました。