2017/10/26 のログ
■神代理央 > 残敵や第二陣に警戒していたが、どうやら予定通り敵の殲滅は終わったらしい。
つまり、此処で散った連中は、上部組織から切り捨てられたということだ。
援軍も無く、逃げる手段も無いまま崩れ落ちるビルの中で焼かれていくのは良い気分では無かっただろう。
「…降伏勧告くらいはしてやるべきだったかな。次は声くらいはかけてやるとするか」
そろそろ前線から他の委員達が戻り始める頃。
コキコキと軽く首を鳴らしつつ、血の匂いすら掻き消す硝煙の匂いに僅かに溜息を吐き出す。
帰ったら明日の課題の予習をしなければならない。
中間考査で今の成績を維持する為にも、勉強を怠る訳にもいかないし―
「…いっそ、好き放題暴れている連中の方が気楽で良いかもしれんな。羨ましいとは思わぬが」
誰ともなしに小さく呟いた独り言は、異形達をすり抜けて虚空へと溶けていく。
やがて他の委員達と合流した少年は、各々が告げる戦果と感想を聞きながら本部へと帰還していった。
ご案内:「違反部活群/違反組織群」から神代理央さんが去りました。