2017/11/26 のログ
ご案内:「違反部活群/違反組織群」にHMT-15さんが現れました。
ご案内:「違反部活群/違反組織群」からHMT-15さんが去りました。
ご案内:「違反部活群/違反組織群」にHMT-15さんが現れました。
■HMT-15 > 今日の違反部活集積地域はいつもと様子が違った。
いつになく通りが騒がしく、銃火器で武装した者や
魔術師等が集まって同じ方向へと歩いていき
その間を守られる様にして防弾仕様のSUVが列を成して走行していた。
この正体はある薬物の取引を扱う巨大組織の大規模輸送。
組織直下の護衛部隊が辺り一面に展開しているせいで
妙な行動を起こせば命の保証は無い。
またこの組織はかなり規模が大きいらしく
それに並べない部活の活動はかなり消極的なものとなっている。
その様子を小さめのビルから眺めるのは白いボディを持つ四足ロボット。
背部には大きいガトリング砲を背負っており
眼下に広がる黒い行軍をじっと見ている。
輸送部隊からは見え辛い位置取りを取っており
ポジションは完璧だがビルの入り口を開けっぱなしに
しているのが唯一のミスだろう。
■HMT-15 > 「指定組織の部隊を確認、周辺をスキャン中。」
相変わらずビルから部隊を見つめているが
機関砲を背負った物々しい外観とは対照的に
ただ本当に見つめているだけである。
このロボットに課せられた任務は違反部活への強襲などではなく
むしろ護衛部隊の護衛といったところである。
つまりは輸送部隊へ手出しする者の排除。
風紀のロボットが違反部活を助けるのも妙な話だが
目的は違反部活間のバランスを取るため。
巨大組織が打撃を受ければ他組織に成長のチャンスを与えてしまう。
情報の少ない新興組織が台頭するより
情報のある組織が居座っていた方が環境の把握もラクという事だ。
■HMT-15 > 「確か。」
一言無機質に独り言をロボットが呟けば
照準線が表示されている視界に各種データベースを展開する。
それは今輸送を推し進めている一大部活に関する様々な情報。
構成人員、保持戦力、商品である薬物・・・
巨大組織ゆえに調査は行われてきたのかやけに情報が詳しい。
「暴走剤、これがこの組織の扱う商品か。
効果・・・保持する異能及び魔術の一時的強化。
反作用・・・強化に伴う制御の不安定化。
なるほど落第街及び歓楽街だけでなく
風紀委員会にまで流通しているとは驚きだ。」
恐らく蔓延している薬物の中でも有名な部類であろう
能力を強化する暴走剤。風紀委員にも使用者が居るという事も事実で
高度に暗号化されていることから委員会としても
漏らしたくない情報なのだろう。
しかしデータベースで得た情報をふむふむといった
様子で読み上げているのだから本末転倒もいいところ。
もし空いてしまっている入り口から聞かれていたら
どうするつもりなのだろうか。
■HMT-15 > 「・・・了解、把握した。」
どうやら新しく優先度の高い別の任務が下りてきたようだ。
現在の任務を無線を通じ別の風紀委員への引継ぎを行う。
「任務を確認。」
引継ぎを終えれば違反部活の行軍に背中を向け
そのままビルから飛び降り
アスファルトと金属が打ち付けあう冷たい音が
裏の人気のない場所に響き渡ればロボットは
奥地の闇へとその姿を消してゆく。
ご案内:「違反部活群/違反組織群」からHMT-15さんが去りました。