2018/06/21 のログ
神代理央 > 一通り場内を散策し、目ぼしいものは粗方記録した。
後は、所謂『VIP』専用の商品を取り扱うホールなのだが―

「流石に一見さんでは入れて貰えない、か。誰かの紹介が欲しいところだが…」

PMCに商品を搬入する企業の駐在員や、父と親交のある各国の有力者にコンタクトを取ってみるべきだろうか。
しかし、委員会の任務の為にそこまで個人的なコネクションを利用するのも如何なものかと暫し思案。

「…まあ、追々考えれば良いことか」

取り敢えず、面倒な問題は後回し。
お土産代わりに大口径の拳銃と弾薬を一式購入し、その見事な出来栄えに感嘆の息を漏らしながらホールを後にした。

地上にて迎えに来ていた高級車に乗り込む少年の姿をじっと見つめていた者の姿もあったのだが―それに気付くことは、ついぞなかったまま。

ご案内:「密輸組織のマーケット。」から神代理央さんが去りました。