2018/09/05 のログ
ご案内:「廃車場の拠点」に神代理央さんが現れました。
神代理央 > 鉄屑によって造られた違反部活の拠点。
そこかしこにバリケードが設けられ、拠点の中枢に至るまでに厳重な警戒網が敷かれている。
他の違反組織に兵器等を密造する為の部品や鉄鋼を販売しているが、直接的な違反行為を行っている訳では無い為脅威度は低い。
そう判断されていたのだが―

「雑草を抜くときは、しっかりと根本から絶たねばならんからな。鉄屑を売っていたのだ。鉄屑に蹂躙される末路も良いだろう?」

積み上げられた廃車や築き上げられたバリケードが、轟音と共に吹き飛んだ。
慌てて応戦する構成員達が見たものは、列を成して此方に前進する鋼鉄の異形。
それらが背中から生やした砲塔が、歪な金属音と共に仰角を変えて―

「アスレチックを楽しむ年齢でも無いのでな。すまないが、ショートカットさせて貰おう」

放たれた砲弾の雨が、一瞬の内に拠点を業火の地獄へと変貌させた。

ご案内:「廃車場の拠点」に江風 白さんが現れました。
江風 白 > 「はい、クライアントはそう仰ってまし...。」

取引の仲介中、自身のいた小屋は突如として爆風に吹き飛ばされる。
数舜意識が飛ぶが、再生により強制的に目が覚めると、目の前には先程まで会話をしていた自分物が無残な姿で倒れていた。
どうしてこういう時に限って邪魔な奴が来るのだろうか?幸い無事だったもう一人の男に逃げるよう指示すれば、
自身は時間を稼ぐ為に砲弾の飛んできた方へ歩みを進めていく。

「誰かと思えばまた貴方ですか、相変わらず景気のいいことしてきますね。」

瓦礫を押しのけ、ようやく視界が開けたところに出れば、見慣れた少年。
最初の砲撃の時点でなんとなく察しがついたが、やっぱりかと言いたげな顔で服についた砂を払う。

「時間は稼がせてもらいますよ?風紀委員さん。」

神代理央 > 「…おや、常々物騒な所で会うものだな。何、目立つことも仕事のうちだ。それに、私の異能ではそもそも静かに戦うなど土台無理な話だからな」

此方に接近してくる彼を視認し、その言葉に肩を竦めて答える。
とはいえ、此方にやって来たということは愉快な用件では無いのだろう。何用だろうか、と僅かに首を傾げるが―

「…成る程。そういう事か。その心意気は大いに結構だが…それなら、私よりもアイツラを止めるべきだと思うがね。それとも、此処が廃墟になる様を見ながら私と戦うかね?」

この拠点に砲撃を続けている異形に視線を向けた後、愉快そうに再び首を傾げる。
己と彼が此処で戦っている間にも、鋼鉄の異形達は粛々と此の場所を炎獄へと変え続ける。

「私の異形を止めたいというなら、別に私自身は手出しはせんよ。尤も、追加の召喚くらいはさせて貰うかも知れんがね」

さながら闘技場を観戦するかの様な口振りで緩やかに笑みを浮かべる。此方と戦って守るべき拠点を崩壊させるか。異形達と戦い消耗するか。或いは、別の手段を取るか。
選択肢は与えた、と言わんばかりの傲慢な口調で、愉快そうに彼を見やるだろう。

江風 白 > 「風紀委員さんは楽しそうなことで。僕なんてこんな風に日銭を稼ぐのに大変だというのに。」

はぁ、と大きなため息を吐けば、血液の入った瓶を地面に叩きつける。
飛び散る血液は数本の槍を象り、5本程彼の周囲を浮遊する。

「どの道この組織は終わりです。だったら僕は逃げずに貴方と戦い経験を積む。
さて、立ち話もこれくらいにしときましょうか、貴方は僕を殺せますか?」

人差し指を目の前の彼に向ければ、浮遊している槍が弾丸のような速度で全て飛んでいくことだろう。
これは牽制だ、5本の槍は彼の胴体目掛けて飛んでいく。

神代理央 > 「生憎、金には困った事が無いのでな。貧すれば鈍するとも言う。日銭稼ぎから足を洗ったらどうだ?」

溜息を吐き出す彼に、からからと笑ってみせる。
だが、宙に浮く血液の槍を視界に捉えれば、その瞳は僅かに細くなるだろう。

「成る程。それが貴様の選択ならば、此方もそれを尊重しよう。殺して欲しければ殺してやるとも。死んだ方がマシだと思える程の鉄火に溺れろ」

魔術の一つ【肉体強化】を発動。
機動力や攻撃力は捨て、その魔力は全て己の身を守る為だけに循環する。十二分な硬度を得た上で血液の槍を避ける事無く受け止め、その衝撃にたたらを踏んで後ずさるだろう。

「…硬度や防御力が上がったところで、衝撃を無効化出来る訳では無いか。いやはや、痛みが無くとも衝撃が来るというのは頭に響くな。さて、では此方の番だ」

牽制で放たれたものでなければ此方も相応の対処をするが、その為に此方の手の内を晒すのも面白くないし、彼もこれで決まるとは思っていなかっただろう。
再生能力持ちの相手にどうするかと一瞬思考した後、取り敢えず面制圧で応戦する事にする。

拠点に砲撃を行っていた異形の一体が生やした無数の砲塔の一部を彼に向け、小気味良い金属音と共に機関銃の弾丸を吐き出す。
何の変哲も無い、只の銃弾の雨。彼の血液の槍と同じく、此方も牽制の射撃であるが―