2018/09/10 のログ
ご案内:「廃ビル」に玻座真 至境さんが現れました。
玻座真 至境 > 「………。」

位置的には異邦人街と落第街の境目近く…落第街の外れ近くにある廃ビル。
とある違反組織が拠点としていたこの場所だが、数日前に風紀の作戦で組織は壊滅している。
既に現場検証やブツの押収なども済んでいる今、彼らがここに足を運ぶ事はまぁ無いだろう。

と、そう見越してフラリと少年が訪れれてみれば案の定、風紀と組織の激突の余波でボロボロのビル内。
今にも崩れそうだが、幸い支柱などはそれほど損傷は無いようだ。
特にこれといった目的があった訳でもないが…そのまま、屋上へとゆっくり階段を上りつつ。
やがて、錆などで軋んだ扉を押し開けて屋上へと姿を現す。
喉元の包帯の上から、軽くトントンと喉を叩く仕草をしながらフェンスもあちこち崩れ落ちたビルの屋上を一人歩き。

『……ん、見晴らしは悪くない、かな?』

意識的にそう独り言を漏らしながら、夜景を眺める…とはいえ、落第街の夜景なんて見所も何も無いが。

ご案内:「廃ビル」に冬桐真理さんが現れました。
冬桐真理 > 「撒いたか...」

廃墟の茂る中、雨でもないのにレインコートを纏う影。
擦れた雰囲気を放つ女がビルを背に辺りを見渡す。
どうやら、何かに追われていた様子だ。

「ここはどこだ...人気はなさそうだが」

夜も更け、このような廃墟に足を踏み込むものは多くない筈。
道を尋ねることも叶わない状況に女はポケットから小箱を取り出し、
おもむろにその中身を咥え先端に火を灯す。

砂糖菓子のような甘い香りを伴い、煙をくゆらす。

「さて、これからどうするかな」

誰に尋ねるでもなく、ふと独り言ちる。

玻座真 至境 > 「――――?」

廃ビルの屋上。過去の肉体改造もあり、人並み以上に目は良い方だと思う。
その視線が眼下…この廃ビルの出入り口付近にで辺りを伺う人影を捉えて。
無言でその人物を屋上から見下ろして観察する。…風紀、ではない。では違反組織や部活?
…もしくは、全く関係の無い第三者か。その辺りは見た目だけでは何とも言えない。
あちらはまだこっちには気付いていない様だ――まぁ、それなりに高さもあるしいきなり上は見上げないだろう。

何やら、煙草も吸い始めた人物を眺めつつ、さてどうしたものかと。
特にこちらと敵対意識が無ければ穏便に済ませるつもりだが――…と。

「………!」

視線が眼下の女性から逸れる。少し離れた場所から複数の人影がこちらに向かっている。

(…アレは……もしかしてあの女性を追っているのか?)

内心で首を捻りつつも、少しだけ様子見を続けるつもりであり。

冬桐真理 > 呼吸を整え、思考を正し。
今後を思案しかけたところで女は異変に気付く。

(足音か...多いな)

このような所を徘徊するものといえば不良か取締りが相場といったところだろう。それでなければより危険な何かであることは想像に難くない。
複数ともなれば尚更。少なくとも追われた身としてはこれ以上人目に曝されるのは不都合だろう。
選択に秒も要らず。火を摘み消せばそそくさと建物に身を隠す。

(人違いであればいいのだがな…)

息を殺し、音が過ぎることを願う。

ポケットの中の小石を握る。接敵まであと――――

玻座真 至境 > 『―――トウテツ…この前の”工場”で纏めて食った分…アレの一部を”固めて”出してくれ。…形は…そうだな、投げ槍でいいかな』

と、独り言のように呟けば、次の瞬間少年を中心とした周囲に黒い靄のようなものが漂い始めて。
その一部集まり、黒々とした異形の獣の口を生み出す。そこからペッ!と吐き出されたのは…長さ3メートル程の棒状の物体…槍だ。
しかし、その形は歪で所々に機械や銃火器の一部が溶け込んだようにくっついている。
先端も捻じ曲がったような形のその槍を右手で軽々と持ち。

(…あと、3秒…2…1…)

そして、ゼロのタイミングで緩やかに投球するようなフォームをしてから…眼下へとその投げ槍をぶん投げる!!
どういう力が加わったのか、亜音速で飛んだ槍が、今まさに物陰に隠れていた女性と姿を現した連中の中央へと突き刺さる!!

激しい轟音と土煙がお互いの視界を遮るだろうか…もし、その土埃が収まれば…地面に刺さった歪な金属の槍と。

「………。」

その槍の石突の先端に片足で器用に立つ、銀髪の少年が目に留まったかもしれない。

冬桐真理 > 「なっ...!?」

重く風を切る音に気づくと同時に凄まじい衝撃と爆風、砂煙が周囲を襲う。

立ち上り、風に運ばれた砂煙は廃ビルの入口奥、瓦礫に身を隠した女を包み燻す。

「ごほっ...敵か!?」

舌打ちを挟みながら飛び出した彼女を待っていたのは足音の主――ボロ布に身を包み、思い思いに武装した男達。

歪な槍のような物とそれを足場に立つ少年。

味方かどうかは分からないが、とりあえず視界の奥の者よりは友好的だろう。

「あんた、アレに覚えはあるのか?」

静かに歩み寄りながら、目の前の少年に声をかけてみる。
中立ならまだしも、敵であれば先手を打たなければ。

玻座真 至境 > 一度、喉元の包帯とその下に仕込んだ特殊な付箋の調子を確かめる。この付箋が無いとそもそも喋れない。
そうしてから、ボロ布に武装した連中の方に視線を向けたまま、後ろから聞こえる声に口を開き。

『少なくとも、俺は特に貴女と敵対する理由は無いですが…それと、連中はこの街では特に珍しくもないです。
……最近、この島に来たんですか?』

と、女性に問いかけつつ、ヒラリと槍の石突から飛び降りて地面に着地。
地面に思い切り刺さった歪な金属の槍を無造作に軽々と引き抜けば、肩に担ぐように持って。
さりげなく後ろの女性をガードするような位置をキープしているのが敵意の無さの証左にもなるだろうか。

『何だテメェ、邪魔するな!!』
『死にたくなかったらそこを退け餓鬼が!』
『…待て、先ほどの投擲といいこの小僧、只者じゃあねぇぞ』

と、口々に言う野郎共を淡々と眺める。…この街では特に珍しくも無い。
ただ、人数と武装からして…何処かの違反組織の末端程度だろうか。

冬桐真理 > 「ああ、ついさっきな。」

少年の答えに「そうか」と返し、問いに答える。
さらに数歩前へ、少年と並ぶ格好になれば敵対者の顔を月明かりが照らし。

「知らない顔だな...敵なら構わんか」

人違いか、それとも女ひとりと見て後を尾けて来たのだろうか。
口汚い連中を冷ややかに眺め、双方に聞こえるように、あるいは、相手を煽るように問を投げる。

「アレは敵でいいのか?」

半身に構え、少年に問いかける。

ご案内:「廃ビル」に玻座真 至境さんが現れました。
玻座真 至境 > 『…と、なるとこの常世島の事は最低限の知識はあると見ていいですかね。
ちなみに、この辺りは通称【落第街】といって…外の世界で言う、下層街…ダウンタウンというかスラムみたいなものをイメージして貰えれば。
学園都市の方が光だとすれば、こちらの街は影みたいなものですかね…。
あと、表向き、この街は”存在しないもの”として扱われてるので、興味本位で来るのはお勧めしません。』

と、最低限の説明と忠告をしてから一息。肩に担いでいた槍を下ろしてダラン、と右腕に持ちつつ。

『まぁ、叩きのめしても問題ないかと。ちなみに、この街では殺人、強盗、強姦、麻薬売買、人身売買とか日常茶飯事でですよ。連中もそういう組織の末端かと』

と、これ以上ないであろう敵だという情報を彼女に教えつつ。

と、数人が身構えるのが分かった。どうやら痺れを切らして仕掛けてくるつもりらしい。
たかが女一人、ガキ一人と侮っているなら――話にならない。認識が甘すぎる。

次の瞬間、スッと、一歩前に出ながら槍を捻るように突き出して。
前方に居た男の右肩を槍で躊躇い無く貫けば、そのまま背後に居たもう一人も肩を槍で串刺しにして。
そのまま、槍を突き出すように投げて肩を貫かれた男二人を壁に叩きつける。

まず二人、残りは…8人程度か。彼女の実力も気になるので、そこで少し様子見をしつつ。

ご案内:「廃ビル」に冬桐真理さんが現れました。
ご案内:「廃ビル」に冬桐真理さんが現れました。
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