2018/10/09 のログ
ご案内:「違反組織群」に國宏一実さんが現れました。
國宏一実 > 「これで何人目だァ?オイ居候、周囲の確認...怠るなよ!!」

また一人殴り飛ばし、寄生している異形に対してそう伝える。
ここは落第街のとある違反組織の根城である雑居ビル、おそらく2階くらいだっただろうか。
左腕に纏っていた赤黒い液体が四方に枝を伸ばすように壁に張り付いていく。

『ウム...コレデ全部ダナ。音ハ聞コエナイ。』

異形は建物内の音を感知すれば、そう伝えてくる。
ということはこれで今回の八つ当たりは終了かと、ふぅと息を吐いた。

國宏一実 > 異能を解除し、左腕に纏わりついていたそれが消滅し、それと同時に左腕に違和感を感じる。
異能を使用している間は左腕は取り戻せるが、普段は指先が若干動く程度。
何かを失いながら戦っていたのはわかってはいたが、まさか代償がこんな高くつくとは思ってもいなかった。

「あぁ?気にするな居候、無理はもう無しだ。」

付近を調査していた異形がこちらをじっと見ている。
奴もこの体が使い物にならなければ生きることができない、故に無理はしてほしくないのだろう。

國宏一実 > 「っとォ! 逃がさねぇよ...。」

這って逃げようとする構成員の一人の頭部を勢いよく踏みつけ、それを阻止する。
踏みつけている足をグリグリと押し付けながら、赤黒い左目を細める。

「悪ィな。俺は風紀の連中程甘くねぇんだ...クズにはクズをってな!」

そのまま足を上げれば、倒れている相手の脇腹を思い切り蹴り付け、吹き飛ばす。
余り体格のよくない相手はゴムボールのように跳ね、デスクを巻き込みながら崩れ落ちた。

「オイ居候。他に意識ある奴探せ、仕上げだ。」

國宏一実 > 『確認シタ、左ニ1右ニ2ツダ。』

無慈悲にも異形は淡々と結果を伝える。
これは所謂ゴミ掃除だ。遠慮する必要はまったくない。

「よくやった居候。帰ったら秘蔵の乾物喰わせてやるよ。」

気分よさそうに笑みを浮かべれば、一番近い構成員に足を進める。
こうして、今夜も一つ違法組織が潰えたのだった。

ご案内:「違反組織群」から國宏一実さんが去りました。