2018/10/19 のログ
ご案内:「麻薬生成工場」に神代理央さんが現れました。
神代理央 > 雨音の様に銃声が轟き、雷鳴の様に砲声が鳴り響く。
落第街の外れに存在する堕落の薬を吐き出す工場。
その工場は現在、黒煙と業火に包まれ、鋼鉄の異形と兵士達が激しい銃撃戦を繰り広げている真っ最中だった。

「脆いな。ある程度の能力者が居なければこんなものか。追加の召喚も必要無いかも知れんな」

そんな地獄と化した工場を半壊した入り口から眺めつつ軽く背伸びして関節を解す。
上空に飛ばしたドローンから届けられる映像と、異形達から送られる情報を元に指揮を取っているが、概ね順調と言えるだろう。
護衛用として側に控えた二体の異形が僅かに軋む金属音も慣れたもの。貯蔵庫と思しき建物に砲弾が命中すると、爆音と共に白い粉塵が舞い上がった。

神代理央 > どうやら本命の倉庫を破壊する事に成功したらしい。
未だ生産設備や運搬用の車両等は残存しているが、敵の戦意が目に見えて落ち始めた。
散発的な抵抗は続いているものの、これ以上の抵抗は無意味だと判断したのか、両手を上げて降伏する兵士達も現れる始末。

「敢闘精神が足りないな。或いは、脱兎の如く逃げ出すくらいの気概を持っても良かろうに。…まあ良いか。どのみち、捕虜を取るつもりも無いからな」

銃声も砲声も止まない。代わりに聞こえてくるのは、悲鳴と怒号。
戦意が無い事を示した兵士も、未だ抵抗する兵士も、逃亡を図る兵士も、皆等しく攻撃し続ける。
此方が降伏を受け入れない事を悟った兵士達が絶望の叫びを上げ、我先にと工場から脱出せんと決死の逃避行を開始した。