2015/07/05 のログ
ご案内:「路地裏」に夕霧さんが現れました。
夕霧 > 「おっと……」
蚤の市からふらふらと歩いていれば気づけば既に店などはまばら、路地裏の方まで来てしまっていた。
手には一振りの刀。
蚤の市で思わず見かけ、悩んだ末に購入した。
特に銘などは無かったが、所謂一目ぼれと言う奴で。
趣味、と言うほどでは無いが良い刀を見るのは好きだった。
今は布でぐるぐる巻きにしてあるので長い何か、と言う程度にしか見えない。
「さっさと戻りませんと」
きょろきょろと見回す。

夕霧 > 蚤の市、闇市、怪しい露天商。
そういうのを回るのは好きな方である。
真贋見分け切れるものでもないのだが、そう言う所にこそ、掘り出し物は眠っている。
彼女はそう言うのを探すのは好きであった。
値段も安い事が多い。
故にそれだけまがい物も混じるので。
ある意味商売人気質なのかもしれない、などと考えつつ。

ふと片腕を見る。
先日まで折れていたが今はもうギプスはしていない。
わきわきと握ったりする。
驚くべき、流石と言うべきは常世学園の技術。
そして治療系異能の偉大さを思い知った。
「試験中は……諦めてましたけどこれなら実技も大丈夫そうで」
適当に路地裏を進みつつ、呟く。

夕霧 > 適当なのにも理由はあり、単に掘り出し物(と思う)刀を見つけ、浮かれ気分で歩いていた。
当然道など見ていない。

普段は何処から入って何処から出るぐらいは覚えていたのだが。
今回ばかりはただの失態である。
故に見覚えのある所まで適当に歩こう、そういう算段であった。
路地裏は一度入ってしまうと同じような景色が続く気さえする。

一種の迷宮だ、などと思いつつ。
上を見上げれば見える夜空だけは澄んでいる。
「星の位置で色々わかるとか言いますけど」
流石に知識の無い彼女には土台無理な話であり。

しょうがなく適当に歩くのを続けている。

ご案内:「路地裏」にブリガンテさんが現れました。
夕霧 > コツコツ、と靴音を響かせ薄暗い路地を歩く。
全く見覚えが無く、ふむ、と少し考え込む。
「そんな遠くまで歩いた覚えもないんですけど」
適当に歩きすぎたのは流石に失策だったか―――。
そう考え元来た道(だと思われる方)を向く。
戻るべきか。

ブリガンテ > 今日も今日とてある人物を求め路地裏を彷徨う男。
最近やたらと風紀に遭遇している影響もあり今日は戦闘を考慮した装備ではない一般人っぽい服装だ。

黒のライダースジャケットに、細身のデニムパンツとちょっぴりキメてみたり。
もちろんこれは任務の為であってそういう趣味ではない、ないのだ。

そんなこんなで壁にもたれかかって辺りを見渡してみれば、またまたこんな場所に不釣合いな人間が居るではないか。
先日の様な面倒な相手ではないと良いのだが、と思いつつ観察を続けるのだ。

ブリガンテ > 何か考え込む仕草から道にでも迷ったのだろうか。
いや、だからと言って別に親切に声を掛けてやる義理はない。そんな事をして薮蛇だった─なんて事になったら目も当てられない。

「どうした、道にでも迷ったか。」

なのに、だと言うのに。身体は自然と動き、観察対象の彼女に声を掛けるのだ。
嗚呼、我ながら何て面倒な! こうなっては致し方ない、目の前でウロチョロされては気に障るという事にしておこう。

夕霧 > 振り向いた所で、一人の人物が目に入る。
壁にもたれかかっているその人物をすいと見る。
学生、のようにも見えるがそうでは無さそうだ。

路地裏にも人はいる。
見えない所から何かを伺っていたり、こちらを注視している事もある。
その観察は色々あれど大方は欲望、次に危険かと言うイメージであり。
が、今目の前に居るこの男性はそれとは違う。
まず最初に危険か否か、という印象を受けた。

などと考えていると声を掛けられる。
考えをひとまず中断し、警戒だけは解かず、それへ応答するとする。
「えぇ。恥ずかしながら」
標準語とは違うイントネーションで、ブリガンテへと返す。
キョロキョロと辺りを見回し。
「何時もはこんな事あらへんのですけど、ちょっと今日は特別で」
苦笑も交え、なるべく危険はない、という雰囲気を出す。

ブリガンテ > 「そうかい、そいつは災難だったな。」

少しおどけた口調で言う、あくまで水面上は友好的に。こんな腹話術はお手の物だ。
彼女の聞き慣れぬイントネーションにある種の興味を引かれつつも話を進めていく。

「で、どこの方面に行きたいんだ? アンタみたいなのにうろつかれちゃここの野郎共の鼻息で参っちまう。」

夕霧 > 「ええ、ほんまに」
苦笑をころころと笑う笑顔へと変える。
どうやら、向こうも警戒のまま、話を進めてくれるようだ。
それならばそれにそのまま乗っておくのがいいだろう。

「蚤の市方面に戻りたいんです、そっちから来てしまったので」
わかりはります?、と少し首を傾げて聞きつつ。
「ああ……それは気を付けませんと、ご忠告ありがとうございますー」
遠回しな言い方もはっきりと受け止め、わざとらしいほど神妙な顔つきへと変える。

ブリガンテ > 「アンタみたいな美人だったら誰だって後ろめたい事をすぐ思いついてしまうさ。
さて、蚤の市方面なら分かるぞ、こっちだ。」

ようやく壁から離れ道を進みだす。どうやらお互い腹話術は堪能な様で会話には苦労しないだろうが分かり合えはしないだろう。
まあ、する気はそうそう無いが美人だけは本音だ。

「それにしても蚤の市とはね、掘り出し物が見つかったようだ。良かったじゃないか。」

ちらりと後ろの夕霧の手に持っている物体を確認して話しかける。
ここいらの重苦しい空気にはいい加減うんざりしていたのだ。
多少世間話をしたところで罰はあたりまい。

夕霧 > 「おおきに」
世辞かどうかはさておいて素直にお礼を口にする。

ブリガンテの後ろを歩く。
「ええ、ああいう所は本当掘り出し物があるので」
少しうっとりとした顔で、手に持った布で巻かれたモノを見る。
「一歩間違えるとまがい物掴まされますけど」
何故こんな場所に居たのか、などは聞かない。
藪蛇をする必要は無いのだ。

ブリガンテ > 「そいつは相当な色男らしい。」

肩をすくめにやりと笑う。背を向けてはいるが声色で少し笑っているのが分かるだろう。
男は迷い無く入り組んだ路地を進んでいく。いつもと変わらない様心がけているが内心驚いていた。
まさか感情を表に出してしまうとは、やれやれまだまだ未熟だ。

夕霧 > 「えぇ。ほんまにうっとりするぐらいですよ」
くすくす、と可笑しい事を可笑しいと言うかのように笑う。
何処までが腹話術なのか、と悩む位の声色だが恐らく素なのだろう。
こういう所に素が混じる。
相手の警戒心を解く為なのかどうか。
「しかしお詳しいんですね」
迷わず進むブリガンテに感心したように言う。
本来は余り聞かない質問であるが、今の状況なら言っても大丈夫か、という判断なのだろう。

ブリガンテ > 「羨ましいね、さぞ大事にしてもらえるだろうよ。」

蚤の市の『色男』に語りかけるように話している。
もはや腹話術云々どころではないが、実際のところ彼は諦めていた。
こういう時間を過ごすことはそうそう無い、特にこういう家業は尚更。であれば、それを満喫するのも致し方あるまい。
そう自分に言い聞かせるのだ。

「ああ、俺の居場所はここしかないからな。」

別にこの程度の情報を漏らしたところで支障は無い。
事実この界隈ぐらいしか顔を出さないし、その気になれば監視の目を潜り抜ける事くらい容易いという自負があるからだ。
しかし、それとは別に戦いしか知らぬ彼にとって『表』の世界は些か眩しく見えるのだ。
羨望ではないし、ましてや憧れなんかでもない。虚無な生き方しか知らぬ故、ここでしか生きていけないのだ。

夕霧 > 「えぇ。長く付き合って行きたい所です」
もはや彼女も自然に笑っていた。
そう言うのに敏感なのか、相手の警戒が少し緩んだと感じ取ったのか。
「なるほど」
深くは語らず、ただただ相槌を打つ。
彼の言う「ここしかない」にどれ程の意味が込められているのか、全て理解するのは難しい。

「中々、明るい場所も悪く無いもんでしたよ」
彼が表に出るのは難しいのだろう。
故に自分の経験からそれだけを語る。

ブリガンテ > 「……ここまでだ。」

足を止め振り返った彼は進むよう促した。
その先に『表』である蚤の市の光景が広がっている。いつもと変わらない日常、それから眩しそうに背を向け歩き出す。
夕霧の前までやってくると、左手をポンッと彼女の頭に乗せて言うのだ。

「たまに来る分は、な。」

そして左手を振りつつ再び路地裏の闇へと歩を進めていくのだ。

夕霧 > ポン、と手を置かれ。
少しだけ目を細める。

「……おおきに」
最後にもう一回、感謝の意を伝える。

去っていく彼を表と裏の境で見送る。

自分は果たしてどちらの世界の住人なのか。
考えても無駄である。

会う事もあるのか無いのかは分からない。
ただ今は少なくとも一期一会。

「またいずれ」
深々と礼をし、表の世界へ歩いていく。

「……」
頭に手を置く。
(そう言えば、撫でられるのも久々でしたなぁ)
などと考えつつ―――。

ブリガンテ > 彼の姿は路地裏の闇に溶け込み見えなくなった。
ただただ先には闇が広がるだけで何も無い。
それは彼が歩んできた人生を現しているかのようだった。

ご案内:「路地裏」からブリガンテさんが去りました。
ご案内:「路地裏」から夕霧さんが去りました。
ご案内:「路地裏」に焔誼迦具楽さんが現れました。
焔誼迦具楽 >  
《あ、アあ――ギ、がギ――ッ》

【暗い路地裏の影。
 声にならない鈍い金属音を発して、異形が悶えるように蠢いていた】

《ギギ、が、あ、ア、あ》

【頭が割れるように痛かった。
 いや、頭など存在しない。ならば、痛むのはどこだ】

焔誼迦具楽 >  
《うるサ、い――ッ! ギ、だまレッ》

【幾十、幾百の声がこだまする。
 それは輪唱のように、だが無秩序に響く人間の声。
 耳を塞ぎたい。だが、耳などない。
 いやたとえあったとしても。自身の内から響く声を、どうして聞かずにいられるのか。
 浮かび上がってくる言葉、記憶。
 そのどれもが『迦具楽』のものではなく、だれかの、いつかの声。
 声は容赦なく、そして好き勝手に『迦具楽』の在り方を決め付けようとする。
 求められる役割、生れ落ちた意味、存在意義】

《ダマ、れ――わたシは、ワたシ、だ――ッ》

【分かっている、解っていた、判らされていた。
 自分がただの"エフェクト"に過ぎないのだと。
 自分なんてものは――存在しないのだと】

焔誼迦具楽 >  
《わタし、ハ――私は、迦具楽よ……っ。アナタたちでも、アイツでもない――ッ!」

【悶え、苦しみながら、カタチを作る。
 輪郭は歪み、一定せず、手足が崩れるが。それでも、ソレが自分のカタチなのだと。
 歯軋りし、声に耐え、這うようにして立ち上がる】

「私は、私よ……私は、わた、し、は……」

【声が止んでいく。
 いや、抑え付けて、黙らせた。
 求められたカタチも、与えられた意義にも――迦具楽は抗い、否定するほかにない。
 壁に寄りかかり、ようやく固定できた体を引きずり、迦具楽は路地の闇へと消えて行く】


      【そんな自身の意義を否定し、抗う。
       その姿は酷く歪で――不適切だった】

 

ご案内:「路地裏」から焔誼迦具楽さんが去りました。
ご案内:「路地裏」に白崎玲刃さんが現れました。
白崎玲刃 > ふむ……最近は、平和…なのか?
【落第街で情報収集をしていた玲刃は、
落第街の路地裏の片隅の壁に寄りかかりながら、
最近に得た情報を頭の中で整理して、首を傾げて呟いた。】

虞淵に挑む生徒は存在せず、殺刀鬼は無差別な殺しを行わなくなり、石蒜による被害すらも殆ど無いという】

これは、良い事と見るか……どうなのだろうか…?
【以前よりも、若干落ち着いてるというか、
萎縮している様な雰囲気の落第街の路地裏を眺めながら不可解そうに呟いた。】

白崎玲刃 > 平和なのは良い事なのだろうがな……依頼が無いな……
【以前よりも、落ち着いた様子の路地裏を見ながらぼやく
玲刃が請け負っていた依頼などは、勿論、殺伐としたものが多く、
平時ではさほど依頼が無いという現状であった。

無論、金銭については困っては居ないものの】

こうなると暇だな……
【普段、依頼に時間をとられている玲刃は、
時間を持て余していた。】

白崎玲刃 > そういえば、前にゲーム買ってたな……それをするのも良いか。
【以前、ゲームを買っていた事を思い出しながら、
そろそろ、隠れ家に帰るかと玲刃は思案し始める。】

それにそうだな、そろそろ、洲崎に研究室にも立ち寄らなくてはな…
まあ、どちらにしても、落第街からは出るか……
【そして、洲崎の研究室に行く用があったことも事も思い出しながら、
どっちにしても、そろそろ移動しようと考え、
玲刃は立ちあがると、そのまま何処かへと歩いて行った。】

ご案内:「路地裏」から白崎玲刃さんが去りました。
ご案内:「路地裏」に白い仮面の男さんが現れました。
白い仮面の男 > 【路地裏を線の細い男が歩いている
白い仮面を着け路地を見回しながら値踏みをする様にそこに居る人間達を眺める】

やはり数は少ないな…だが、贅沢も言ってられん

【指を鳴らす男の背後から黒いコートの男達が現れ、収穫を始める】

白い仮面の男 > 殺しはするな
大事なサンプルだ…丁重に運べ

【不良達やごろつき達はすぐには動かない、訳も分からずに妙ななりの男達を
眺めている間にコートの男達に捕まり、抵抗する者にはそれ相応の対応をする】

白い仮面の男 > んっん゛ん…

諸君、大人しくしておくことをお勧めするよ?

【老人の様な声で立ち上がりこちらに歯向かおうとする者達に告げる】

大人しくしていれば手荒な真似はしない、ただ私に付いて来てほしいだけだ

【そう男が語る、抵抗する者は容赦なく動きを封じ必要とあれば
気絶させながらコートの男達は男女年齢問わず路地の奥へと人を運んでいく】

白い仮面の男 > 【だがそんな言葉を信用できるはずもなく、それぞれの異能や魔術を使い抵抗を試みる者も居る
風を使う異能者の青年が仮面の男を切り裂かんと鎌鼬を飛ばす】

何故抵抗するのか…非合理的すぎる行動だな

【ふわりと男の姿が消え、鎌鼬を放った青年の眼前
ほぼ密着するような位置に現れる】

傷付けていいものは傷つけられる覚悟のある者だけだ…分かるね、少年?

【ゆっくりと青年の腹部に黒いナイフを突き刺し、捻る
青年の顔が痛みと教に歪み服にはジワリと赤が広がる】

白い仮面の男 > すぐには死なないから安心しなさい
後で治してあげるから、それまでは我慢してくれたまえ

【ナイフを抜く
青年は自身の腹を抑えて倒れそして仮面の男は周りに残った者達の方を向く】

さて…全員こうしないといけないかな?

白い仮面の男 > 【諦める者、抵抗を続ける者、逃げる者
様々な選択をする者達を眺めながら小さくため息を零す】

まだ非合理的な者達が居るようだ…

【血の滴るナイフを手に抵抗する者一人一人に抱きしめるように
ナイフを突き刺していく。逃げた者、諦めた者はすべからくコートの男達に
捕獲されていく。この場に居た者は1人残らず…】

白い仮面の男 > はぁ…服が汚れてしまった…

【白を基調とした修道服の様な衣服は所々血に汚れて赤く染まっている】

8…スラムよりは数が少ないな…

【集めた人数は8、あまり大々的に収穫を行う訳にもいかずに仮面の
奥で小さく歯噛みする】

ご案内:「路地裏」にさんが現れました。
ご案内:「路地裏」からさんが去りました。
白い仮面の男 > 引き上げるか…

【そう言って男は路地裏の奥へ消えていく、辺りには多少の血痕が残るのみ】

ご案内:「路地裏」から白い仮面の男さんが去りました。