2015/07/14 のログ
スラッシュ!! > (駄目だガマンできん…)

あんまり堂々と異能を使うのもどうかと思いウチワを使っていた訳だが、どうせ誰も見ていないしアレだけ派手にトランクを乗り回しているんだから今更だろう。

団扇を閉まって代わりに取り出したのは手持ちの扇風機。
ガチャガチャで売っていそうなくらい小さな物。

ソレを顔に向けて2,3度軽く指で回してやる。
と、異能の力でこの通り、ブォーンとぶっ壊れそうな音をあげて一気にトップスピード。というか単三電池と小さなモーターが出せる速度を大きく上回っている。

彼女の長い髪が、風に揺れる程の風力。至福である。
「あー・・この異能持っててよかったニャ・・♡」

スラッシュ!! > 「うーむ、やっぱ人っ子一人来ねぇのニャ。
ウチもう帰ろうかニャ。」
一体誰に相談しているんだか。

とはいえまぁまぁの時間ココで人を待っていた。
いや、待ってないケド、メチャクチャ暑くて10倍くらいの時間に感じたから、長い時間待っていたことにするのだ。

んしょっとトランクから立ち上がることにした。

スラッシュ!! > そのままガラガラとトランクを引いて、路地裏から立ち去っていくだろう。
ご案内:「路地裏」からスラッシュ!!さんが去りました。
ご案内:「路地裏」にスラッシュ!!さんが現れました。
ご案内:「路地裏」からスラッシュ!!さんが去りました。
ご案内:「路地裏」にヴィクトリアさんが現れました。
ご案内:「路地裏」に犬飼 命さんが現れました。
ヴィクトリア > ……。

【スラムの行き止まり、特に何をするでもなくドラム缶に座って黄昏れている
正確には、昨日のことを思い出していた

何が何だか分からない
分からないが、アイツはボクに何かしたかったようだ
アンヘルからはむしろ悔しさとか悲しさとか愛おしさしか感じなかった

性癖と呼ぶにはあまりにも優しすぎるし、そのことで自分を興奮させるより
ボクのことばかり気にかけられていた気がする

しかもそういったボクの見立てはだいたい図星のようだったし、
それもまた気に入らないというかイラつきの原因になってたようだが
それでやったことといえば……】

ああああ、別れる時とかそういう時にやるような出会いじゃねーか!?
価値とか何とか言われてて気付かなかっただけで、思い出とかそーゆーやつじゃねーかおい
アレだ、映画とかで帰ってこれないかもしれない時とかそーゆーやつじゃねーか!

【いきなり思い当たったが、それはそれでなんでアイツがそんなコトするかもわからない
ドラム缶の上で天を仰いで悩んでみても大した結果は出なかった】

犬飼 命 > 久々に見た、見つけた。
あの日あの時、衝撃的な別れ以来だ。
いつも再開するのは落第街みたいな糞溜まりだ。

正直な所、なんという顔をして会えばいいのかわからない。
犬飼のことを覚えているのだろうか。
覚えていたとしてもどんな操作が行われているのだろうが。
どちらにしろろくな状況ではないのはわかっている。

「……よう、ヴィク。久しぶりだな」

それでも進まなければならない。
今ある武器は、ヴィクトリアの指示で録画したあの時の映像だけ。
今でもそれで解決に至れるのかさっぱりわからない。

未来の為に……。

ヴィクトリアはそう言っていた。
この暗闇がどこまで続くが分からないが手探りでも前に進むのだと。

「相変わらず浮かない顔してんじゃねーか」

ヴィクトリア > 【実際問題、そもそもアンヘルのやつがボクをそんなふうに面倒見ると思わなかった
だいたい、自分がやりたいようにやって終わりだと思ってたし、それに身を任せるぐらいでいいと思ってたのに
何だアレは

……というところで考えは中断された
まあ、そもそも考えたところで答えが出るわけではないから問題を整理してただけなのだが】

……てめー、よくボクの前に顔を出せたな、ええ?
その名で呼ぶなクソ犬

【犬飼命……ボクのことをさんざん利用したやつ
顔を見ただけでもイラつく
チュッパチャップスを取り出して齧る】

浮かねーのは誰のせいだと思ってんだ?
お前の顔見たら、どんな晴れやかな気分だってクソみたいな気分にさせられるに決まってんだろーが

【ヴィクトリアの中では犬飼の記憶はだいぶ捻じ曲げられている】

犬飼 命 > 苦虫を噛んだような顔になる。
どうやら記憶の改ざんだったようだが一体どんな記憶に改ざんされたのであろう。
ここまで敵意を向けられるとは……。
とにかく情報がほしい、ヴィクトリアが今どんな状況なのかを。

「あぁ……そうかい。
 悪かったなその時はよ」

その時のことなど全く検討もつかないが言葉だけ合わせる。
首の裏をかいて申し訳無さそうなポーズ。
ポーズだけだ。

「ま……しばらく顔も見せてなかったからな。
 こっちとしちゃ気楽にやれてたぜ。
 てめぇがその間どうしてたなんて知り様もねぇし」

気楽どころかIDを消されたことで大変な目にあった。
しかし、この返し方は見方によってはとんでもない返し方に思える。

ヴィクトリア > へえ……悪かった程度で済むんだ?
ま、あーゆー事するやつだと思ってなかったからな
ダマされるボクにも責任があったとか言うつもりかよ、ああ?
確かにウブだったとかそういうのは否定しないけどさ、さぞかし手のひらで転がしてて面白かったんだろーよ

【そっけなく冷たい
冷たいというより、どうとも思ってないという感じの軽さだ】

気楽ねえ……ボクを騙して好きに扱ってたことが?
それとも、そのつもりがなかったことにして逃避してたことが?
人の気持ちをさんざん利用してくれてそこに罪悪感でもあったってやつかよ
死ねよ
6回死んで3回位ほんとに死んで詫びろ

【乾いた笑顔で応じる
マジ死ねと思う
てめーのためにボクを利用しやがって気楽だ? ふざけんな】

犬飼 命 > あぁ、なんだこれは記憶の中の犬飼は一体ヴィクトリアに何をしたというのか。
ここまで酷い言われようだとさすがに頭を抱える。

「はあぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……」

渾身のため息が口から漏れだす。
実際、身に覚えがないのだから仕方がない。
どうにかして記憶を取り戻すことは出来ないのだろうか。

この様子では恐らく自身が機械であることは覚えていない。
そして犬飼との記憶は滅茶苦茶なまでに改ざんされている。
ひとまずあの映像を見せればショックで蘇るだろうか。
いや、さすがに爆弾すぎる。
この状態で見せても悪い展開にしかならない。
とにかく話を聞いてもらえるようにしなければなない。

「……」

とは言っても、どうすればいいのかさっぱり思いつかない。
罵声をこれほどまでに浴びせられて顔は冷や汗だらけ。
いつもの犬飼の顔とは思えないほどに憔悴していた。

「いや……そのだな……騙したつもりはなくてな……?」

言い訳にもならない。
そもそもお互いの記憶がスレ違いどころか平行線レベルで違うのだから。

ヴィクトリア > なんだよ、まだ言い訳でもするつもりかよ
……あ、言い訳ってより、つくり話か?

いーんだぜ、別にそれくらい
無様だなって笑ってやるからさ

なんだ、それともそんなこと気にするぐらい律儀だったってカッコつけたいのか?

【もちろん自身の正体なんか知らないし、犬飼はヴィクトリアを体を含めて散々利用したことになっている
2機目のヴィクトリアが記憶まで拾えていればよかったのだが、あの短時間でできることとしては精一杯だったといえる

この3機目は以前よりそういった過去の失敗から学んだような感じになっていて
特に犬飼に関しては比較的容赦がない】

犬飼 命 > 再度ため息をつく。

「だよな……やっぱ言い訳にしかなんねぇか。
 つか、カッコつけるだなんて俺らしくもなかったわ……」

すこし考え方を間違っていたようだ。
知らないことに合わせようとしても意味は無い。
そもそも、偽物の記憶になんて振り回されなければならないのか。
真実など今は犬飼の中にしか存在しないのだ。

拳を握り思い切り壁に叩きつける。
裏路地に打撃音が鳴り響いた。

「わりぃ……『訂正』するわ。
 てめぇに、悪かっただなんて思っちゃいねーよ。
 今のてめぇにはな……。
 第一てめぇは俺のものだし、てめぇもそれを望んだ。
 俺はそう『記憶』してる。
 だからてめぇに詫びを入れる理由もねぇし、罵倒される理由もねぇんだよ!」

今は自分の記憶の真実で語るしかない、堂々と。
偽物の記憶など知ったことかと。

ヴィクトリア > ……あぁ?
ナンだそりゃあ、さすがに笑えねーぞ、ええ?
だいたい死んで詫びなきゃいけねーところ、記号抹消だけで済ましてるんじゃねーか

それとも腕力でボクを殴って口封じするってか?
開き直りもいーかげんにしろよ、居直り強盗野郎!

【チュッパチャップスを齧る
特にボクになんかできるわけじゃない、腕力もないしIDも奪ってしまったし

出来るわけじゃないが、ボクを弄んで捨てたくせにこの物言いは引く訳にはいかない
……人の気持ちをさんざん踏みにじりやがって

それが改竄されたものだと知らないままに、そう思う】

犬飼 命 > 「笑えねーのはこっちの話だ。
 あの時、てめぇは散々泣いて謝りながら抹消したくせによぉ?
 都合いい記憶で語りやがって……。
 てめぇと再開した時どうしようか悩んでた俺が馬鹿みてぇじゃねぇか!」

苛立ちでもう一度壁を拳で叩く。

「俺はすでに失うものなんてねぇからな。
 確かに腕力でてめぇを口封じするのは簡単だ。
 でもな、それじゃ意味ねぇんだよ」

暴力で解決できるものではない。
そんなことをしたらヴィクトリアは永遠に遠ざかってしまう。
あの時確かに誓い合ったのだ。

「俺はてめぇを必要としているし、
 てめぇは俺を必要としている。」

今のヴィクトリアは以前のヴィクトリアではない。

「てめぇを取り戻すために来たんだ。
 だから拳をてめぇに振るうわけにはいかねぇんだよ!」

ヴィクトリア > ……何だそれ?
またボクをだますつもりかよ

何をするつもりかしらねーけど、ボクはお前を許すつもりなんてねーからな?

【にべもない
特に犬飼に対しては、感情を利用され十三教室に辿り着いたことで
そういった感情の動きには規制をかけられている
公安の室長代理補佐都の関係性にしてもそれに近い部分があったため
このへんが修正事項となった

アンヘルのような隙間を埋める行為まではともかく
その先の依存性を維持するために全面協力するような行動を取らないよう抑制されているし
その辺りは自給自足するようになっている点において
以前より、嫌われやすく孤立しやすくなっている張り子の女王に設定されているのだ】