2015/08/07 のログ
ご案内:「路地裏」に夕霧さんが現れました。
■夕霧 > ―――結局こんな所まで来てしまった。
既に時計を見れば日付は変わっている。
とはいえ、あのまま寝れる訳も無い。
ゆっくり、踏みしめる様に路地裏を歩く。
流石に日が変われば気温も下がり、涼しい。
夜風も多少空気が濁っているものの、今の彼女には十分心地良かった。
■夕霧 > 無心。
ただただ足を動かす。
少しずつ、収まってきた。
と思えば。
口から出る吐息。
染み付いた匂い。
そしてまた少しだけ跳ね上がる心音。
「……」
今更口に入れた事を後悔する。
これでは―――。
顔を片手で覆う。
「―――完全に、失敗しましたなぁ」
あの時は完全に匂いとその場雰囲気に呑まれていた。
少し落ち着けばこの体たらく。
何とも自業自得という他ない。
■夕霧 > 鎮めるにしても。
これは時間がかかる。
そして歩けば歩くほどに、息を吐く。
息を吐くと言う事は。
……つまりそう言う事である。
しょうがないので何処かに落ち着こうとし。
辺りを見回し、腰掛けた。
落ち着けば。
次は。
「……」
息が自分の周りを包み込む、感覚。
―――事実上のお手上げであった。
■夕霧 > 「……どうにか」
鎮めなければ。
座っている方がダメだ。
立ち上がり、歩く。
涼しいはずだったのに。
今はただただ熱い。
結局、ふらふらと。
夜明け近くまで歩き回り。
やっと落ち着いた所で帰路についた。
ご案内:「路地裏」から夕霧さんが去りました。
ご案内:「路地裏」にライガさんが現れました。
■ライガ > 静かな路地裏を、一人歩く。
時々、空を見上げるが、空は晴れ渡っており、雲の一つもない。
だというのに、眼鏡を外して眺めると、外す前と景色が違って見えた。
「たしか、今日は晴れてる、よなあ。
裸眼でみると曇って見えるんだが……まったく、おかしな目になっちゃったもんだ」
そのまま、薄暗い周囲を見る。
腕章はいつものようにしていないので、彼がどこの組織に属しているかを知る者は限りなく少ないだろう。
とはいえ、こんなところを単独でウロウロしていると、風紀もしくは公安とばったり出くわしかねない。
いや、出くわすまではまだいい。知り合いと遭遇し、あまつさえ親しげに話しているところを裏の住人に見つかれば、関係を疑われてもおかしくはない。
実のところ、ライガが情報収集に利用している場所は、いずれも公安所属だということを知らないのである。
(ま、銭湯『大羅漢』の親父さんなんかはうすうす感づいてそうだけどな。
そう言う観察眼は持ってるみたいだし)
眼鏡を掛けなおし、怪しげな店をチラチラと、物珍しそうに眺めながら歩く。
■ライガ > やがて、約1か月前、バトラエルに襲撃された場所までたどり着く。
周囲に怪しい魔力の気配はない。雨の気配もだ。
しかし、『流れ星』を掲げた怪しげな連中の目撃談は少しずつであるが、上がってきている。
(奴らがここで動いてる可能性はあるけど、“ここ”に本拠地をおくとは思えないんだよな。あまりにも安易すぎる。
不透明な場所なんてのはこの島に多くあるし、他の区域にも手を広げなきゃいけないか)
ふと、違和感を覚えて立ち止まる。
散乱した黒いゴミ袋。
その一つが、動いたような気がした。
■ライガ > グジュグジュと音を立てて大きく縦に伸び上がった、黒い袋。
いや、暗くてよく見えなかったが、それは袋ではない。
黒い汚泥のようなものを全身にまとった、1.7mほどの人型の何かが、真横から伸びた2本の腕のような箇所を前にゆらゆら揺らしながら、静かに近づいてくる。
「おいおい、こりゃあいったいなんだ?
人の気配に反応したのか?」
ナックルダスターを装備し、腰を落とす。
左足を前に出し、近づくそれに無詠唱で風属性の魔拳《烈風衝》による拳圧を叩き込むと、ぐにゃりと歪み、人型の中央付近に丸い穴が開いた。
「んなっ……!? マジで泥人形かよ」
ライガが驚く間にも、穴は徐々に汚泥によって埋められ、やがて完全にふさがる。
完全な泥人形、打撃が効きにくいか。厄介なものが出たものだ。
よく見れば、泥人形の頭部と思しき出っ張りに、『流れ星』のように見えるバッジが見えた。
「あの紋章は……!?
っち、コイツも偶然湧いた怪異ってわけじゃあなさそうだ。
目的が判らないけど、その辺に襲い掛かられるとまずいな」
《烈風衝》を適度に打ち込み、注意をひきつながら、泥人形を袋小路まで誘導し始める。
(エグリゴリでこれができる奴は新木場だろうが、アイツまでここに来てるのか?
だとするとまずいな、アイツ物理攻撃ほとんど効かないんだよなあ)
■ライガ > 「さっきの風属性はダメみたいだな。
なら、これでどうだ、──魔拳《氷結牢》」
掌それぞれに水属性の魔力を込め、握り合わせると、氷の破片が泥人形の周囲に出現し、半透明の籠のように動きを封じようとする。
すると、泥人形はそれまでのノロノロとした動きから一転、素早く片腕を伸ばしてきた。
先端が4つか5つに分かれ掌のようになった泥の腕が、ライガの喉元を捕えんと襲い掛かる……
■ライガ > ……寸前で、《氷結牢》が完成する。
ピキピキと氷が檻の中を埋め尽くし、泥人形は伸ばした腕先を残して、柱の中に閉じ込められた。
「はーあ、やれやれ。
冷気は効くみたいだな。
さて、このバッジだけが異物か。
もしかするとこれを壊せば……」
頭部を砕いてバッジを取り出し、魔力を込めて粉々に握りつぶすと、泥人形がただの汚泥へと戻ってゆく。
■ライガ > 「……情報、はやく上に提出しないとな。
いかんせん古いけど、居ないやつらは居ないに越したことはないし」
冷えた拳をポケットにしまい、歩き出す。
ご案内:「路地裏」からライガさんが去りました。
ご案内:「路地裏」に唐沢響さんが現れました。
■唐沢響 > 「………えぇ、手はずどおりに…」
裏路地のある一角でなにやら取引をしている
取引を行っている相手は怪しげな店舗を持った男で見るからに胡散臭い
いや取引というよりも依頼といったほうが正しく響は目的の品を渡し、男はそれを品定めする
そしてその目的の品は確かに本物であると確認され、それ相応の報酬――すなわち金を手にする
■唐沢響 > 「で、依頼は?」
裏での仕事、それは決して綺麗なものではなく納得のいかない仕事、きな臭い仕事、汚い仕事、挙句の果てに依頼主からは裏切られることもある。
しかし報酬そのものはよく、よくここを訪れ依頼を受けている
ちなみにこの胡散臭い男は依頼主と言うよりも仲介者といったほうが正しく彼女に依頼を提供している
普通であればこのようなところは誰も行きたがらないような場所だが響には慣れていて平然と足を踏み入れている
■唐沢響 > 「依頼は…ふむ…」
どのような依頼があるのか渡されたリストを見て考える
今はちょうど前の依頼を完了し、その報酬を受け取ったあとまた新たな依頼を受けようとしているところである
リストに書かれてるのはやはりどれもこれも不穏なもの、汚れ仕事、簡単な割には高額なもの、依頼内容が曖昧だが報酬が高額なもの
どれもこれもまともな精神でなければうけるものではない
響は報酬がやたらと高額なものや依頼内容があいまいなものは除外する。
こういった類はろくでもないことがよくあるからである
■唐沢響 > 「骨が折れそうではあるがこの依頼を受諾しよう」
どこからともなくペンを取り出す
リストに受ける依頼を丸で囲う
受けたいリストに印をつけてそのリストを仲介人である男に返す
男は「はいよ」と言いながら依頼受諾を認める
無愛想で必要以上のことには手を出さない男であるがこの世界での仕事場を提供してくれるのもこの男で、なんだかんだで世話になっていて
■唐沢響 > 「それじゃあ、またいつか」
男とそう声をかけて別れる
今日の目的はひとまず終わった
後は帰宅するだけである
しかしここは裏路地。
お世辞にも治安が良いと言えるような場所ではない。
ましてや依頼を受けにここを通るわけなのだから多少は顔を知られている
なので少々物騒な考えを持った連中が逆恨みで襲い掛かってくることなどもあるので気を抜かずに裏路地を歩いていて
■唐沢響 > 『おい』
その一言に呼ばれて足を止める
呼び止めたのは若いチンピラめいた男
しかし男は一人ではなく後ろにはその仲間と思えるような人物が複数人いて
「私に何か?」
穏やかな雰囲気ではないのは明白である。
男らからは明らかな敵意と殺意が感じられる
大方逆恨みかなにかかだろう。
そう予想立てると冷たい淡々とした態度で応じて
■唐沢響 > 『テメエがいるせいでこっちの商売はあがったりだ!!分かってんのか?』
誰かが裕福になれば誰かが貧しくなる
それは別に珍しいことではない。
誰かが得したから誰かが損をした
この男達はその損をした立場なのであろう
涼しい顔をした響にたっぷりの敵意と殺意をぶつけて
「だから何?それをなんとかできないのはそちらのせいなのでは?」
この類に話し合いなどというのは通じない
むしろ話し合うのも無駄だと感じている
上記のように宣戦布告のように冷たく言い放つ
それと同時に男達はそれぞれ武器を構える。
ナイフなどだけではなく鈍器、銃器、剣など様々
数の上ではこちらが不利だが負けるとは感じておらずに
■唐沢響 > 『テメエ、ふざけたことを…死んじまいな!!』
そういって男達は襲い掛かってくる。
こうなるのは分かりきっていたことである。
異能<万物得手>を使用し槍を空間の裂け目から引きずりだして構える。
なんでもある程度は扱えるが特に得意な大剣【朔姫】は使用するつもりはなく
なぜならばその大剣は自分が認めた人物にしか振るいたくないからである
「相手を見て出直すことだね…」
そうつぶやきながらナイフで襲い掛かってきた男を槍のリーチの長さを利用してこちらから一方的に叩き伏せる
■唐沢響 > 「残念だ…みんな3流とはね…」
ふぅ、とため息を吐く。
後ろから剣で襲いかかってくる男がいるが当然それには気づいていて
「不意打ち…悪くない手だ、でもそれじゃとれない!」
後ろからの不意打ちを、ただ槍を添えるだけのような形で受け止める。
不意打ちが失敗したそのあとは純粋な打ち合いになる
打ち合いといっても時間をかければ他の誰かが割り込む、勝負は一瞬
再び男が剣を振るい、それもしっかりと防御。
しかし防御した瞬間槍を捨てて再度異能<万物得手>を使い、今度は刀を取り出す
素早い動きで剣を持った相手を一気に切り伏せる
■唐沢響 > 切り伏せた後に待っていたのは鈍器とナイフを持った男が自分に向かって走ってくるところである。
しかし響は何かを察したのかそれとは別のところをみて
「銃か…?」
視覚からまさに自分を撃ち抜かんとしている人がいる。
前衛で注意を引かせたあと死角からの攻撃。
普通の人ならば対処は難しいであろう。
しかし響は冷静で、まずは刀を銃を持った相手に投げつけけん制する
当たりこそしなかったもののけん制にはなり少しは時間を稼ぐことができる
その間に襲ってくる二人の攻撃をかわし、まずは鈍器を持った人の腕を掴みそのまま相手の力を利用し投げ技で地面に叩き伏せ、気絶させる。
ご案内:「路地裏」に流布堂 乱子さんが現れました。
■唐沢響 > 「次」
残りは三人。引き続き冷静に対処する
銃を持った人物が体制を立て直す前に目の前の敵を排除することを選択
異能を扱い空間の裂け目から背の丈ほどある丈夫な昆をとりだす
この間一瞬である
昆を巧みに、いわゆる棒術で相手を圧倒し卒倒させる。
銃を持った相手にはその昆を投げつけ、その隙に一瞬でボウガンを取り出し、相手に向かって射出し排除する
不意に誰か着た気配を感じ取り、警戒する
■流布堂 乱子 > 左手を壁につきながら、赤い制服を着た少女が裏路地へと訪れる。
角を曲がる歩みは遅いが確かなもので、
決して、偶然散歩をしていたら騒動の現場に来てしまった、なんて事は感じさせない。
倒れ伏す男たちにつま先が触れた辺りで立ち止まると、
一瞥さえせずに、
「……そこまでにしたらどうですか?」
と、そう言って響へと声をかけた。
ネオンが有るわけでもないのに、響を見つめる少女の瞳には赤い光が反射している。
怖気がするような、視線。
■唐沢響 > 相手が放つ雰囲気からは只者ではないということだけは理解できていて
下手な武器や魔術では対抗できないと判断し手持ちのボウガンを異能を使い収納する
そしてそういった相手には慣れているのか警戒はせども臆せずに発言をし
「これはこれは…、しかし先に手をだしたのはそちら側。こちらは正当防衛のはずだが?」
彼女の言ったことは事実であり、用があってきたら因縁をつけられて巻き込まれた
一通りの説明をすると髪で隠れていないほうの赤色の目で相手をじっと見据える
ちなみにもう一人いたはずではあるが臆したのか逃亡しすえにこの場にはおらず
■流布堂 乱子 > 「正当防衛。ああなるほど。」
異能を使って武器をしまう様を見れば、更に言葉を続ける。
「……そうですね、お互いに"武器を持っていません"し、
多勢に無勢ですからきっと、お話を聞くだけで済むかと思います」
最後に一人残った男は、予め打ち合わせたとおりに地面に転がっている武器を片っ端から集めて逃げた。
いや、偶然に一人残ったわけではない。
彼が焚き付けた連中に騒ぎを起こさせ、こうして響を足止めした。
乱子と彼だけが、依頼を受けている。
響の接触している仲介業者を邪魔に思っている、誰かから。
「手続きに少々手間取るかもしれませんし、
事実関係の確認に時間がかかるかもしれませんし、
少々忙しい物ですからこんな小さな事件は後回しにしてしまって、
貴方のことを暫く放っておくことも有るかもしれませんけれど……
ご協力頂けますか?」
平坦な表情で、言葉が紡がれる。
意味としては、事実なんてどうでもいいし、関係ないから、
「それとも、なにか急ぎの用事がお有りですか?」
……依頼の妨害をする、と。そういう事を言っている。