2015/08/08 のログ
唐沢響 > 「やれやれ…武器をいくらか取られてしまった…参ったなタダではないんだぞ…」


まず、この状況よりも自分の武器をいくらか持っていかれた
襲い掛かってきた相手の獲物を頂こうと考えていたのだがプラマイゼロどころかマイナスである


ということに頭を悩ませ、困ったなぁという表情をする。


次に相手の言っていることをじっくり考え、意図が少しだけ見えてきたのか納得した表情をしながら下記の発言



「なるほど…なるほどね。そういうことなら断る。何が狙いかは詳しくは知らないがそんなのゴメンだね。
そんなことより逃げた奴追いかけなくてもいいのかい?」


相手の狙いは詳しくは分からないがこのままハイと頷けばロクでもないことがあるのは確実である
一見警察組織、それに準ずる物言いだがイマイチ信用できない


それよりも逃げた方、逃げた方が明らかに怪しいはずなのに何故追いかけないのか?と指摘し

流布堂 乱子 > 「……くっ……けほっ、おほん」
武器はタダではない、という物言いにちょっと吹き出しそうになってむせる。
そう、タダではないのである。
委員会なり何なりでやっている者と違って、選択の自由は有るが費用は自腹だし、
それなりに高値がつく品物にもかかわらず、中古で捌こうとすれば風紀公安に目をつけられかねないし、業者も遠慮なく足元を見てくる。
何らかの能力がなければ隠し場所も必要になるし、
かといって手元に置かないようにしようとしたら、一日借りただけで傷物扱いして来ることもザラだ。
やけに右手と左足の埋め合わせにとポーチに詰め込んだ兵器類が重く感じられた。

「……いえ…後ほどお返ししますよ。ご心配無く。
この場に武器なんかありませんでしたけれどね」
むせたのを取り繕いつつ。先ほどの彼が無事に逃げたことには安堵する。
「目の前の、武器を持った集団を相手にして制圧しきった危険人物を放っておくのも
…いえ、武器なんか無かったのですけれど」
先ほどの鮮やかな手並みを見れば、こちらを警戒してくれたのは非常にありがたかった。

「抵抗していただけるなら、貴方をさっさと取り押さえてしまって、彼を追いかけられるのですけれど」
「まさか、断ったからといってそのまま帰れるなんて、思っていませんよね?」
(こういう発言はもう少し人員が居るか、足の有るときにしたいものですけれど)
と思いつつ。
表情だけは変えずに、赤い瞳と紅い瞳が正面からぶつかった。
「これ以上貴方に、こちらに断りもなく"何かされて"は困りますから。」
治安維持の皮を被った営業妨害を吐いた。

唐沢響 > 「後ほどお返しする…ねえ。ま、今更そこまでして取り返したいものじゃないから別に」


後ほど~。そういう言葉には騙された経験だってあるのでそこまで信じることが出来ない
ましてや持っていかれたものは店でも売っているような汎用なもの


そこまでして取り返すつもりなどない
自分が所有している武器はまだ無尽蔵にあり
それに大事な剣が奪われなかったのだからそれでよしとして


「危険人物か…」


口でそういってるだけなのかも知れないがそれなりの相手と言う認識をされたこととなる
それは格下相手に見られないこともあり相手もこちらの出方にそれなりに警戒するはずであると考えていて


「こちらも無駄なことはされたくない。
私は与えられた依頼、契約は必ず果たすのが信条なのだ
――――故に」


相手が警察組織かそれを偽る何者であっても契約、依頼の方が最優先でどんなことでもやり遂げる。
異世界で傭兵であった響の矜持でもある


故に力ずくでも突破する。
そう決め、右手には片手で持てる手ごろな手斧。
左手には脅威の切れ味を誇るダガー。
品質でいえばダガーのほうが格段に上で相手が只者ではないと判断した選択である。

それらを構えて相手を見据えて

流布堂 乱子 > 「わかりました。でしたら…早めに済む方にしましょうか」
依頼の遅延か、直接痛い目を見せる。どちらが早く済むかといえば自明の理である。
生憎とこちらは契約を必ず果たすような気概はないし、
業界にとっては悪貨が良貨を駆逐する結果になるかもしれないが、
それもまた世の常だろう。

「ああ、そうそう。参ったと思ったら早めに言って下さいね、優しくしてあげますから」
壁についていた左手が赤い鱗に覆われ、手先は鋭い爪を得る。
そのまま握りしめれば壁を抉って砕く。
凡百の武装が主であれば、打ち合って負けることはない。傷をつけるのも容易いことではない。
ただ、それだけで圧しきれる相手であるはずもない。

まず左手の爪先が切り裂いたのは、一列に並んだ三つのポーチ。
「起爆はそれぞれ、5秒8秒に13秒でしたでしょうか」
起爆をずらした閃光、音響、煙幕手榴弾がポーチから溢れてタイマーが起動。
それぞれ地に落ちる前に尻尾で弾かれ、
別々の方向、閃光が響の左手、音響が響の右手、煙幕が正面に飛んだ。
もちろん起爆時間は嘘で2秒と5秒と5秒。
「まともに起動すれば、失神どころかちょっと障害が残る可能性もありますよ……っと!」

その後を追うように、道路工事など忘れられて久しいボロボロの路面を、盛大に竜化した右足で蹴り砕いて乱子が接近する。
手榴弾を食らうか、対応で隙を見せるようならそのまま左手の爪で押さえつけに掛かるだろう。

唐沢響 > 「竜か…そりゃあ、対した事あるわけだ…」


先ほどの強烈な気配と視線からいけば合点がいく。
竜族のたぐいそれもかなり上位のものであると見た


たしかに人間が挑むにはいささかこちらには分が悪いと言えよう
しかしこちらは長いこと傭兵業をやってきた
あらゆる修羅を乗り越えてきたのだ。簡単に倒れるわけにはいかない



「竜の癖に賢しい奴だ…」


特殊能力の解析、分析を使い、飛んでくるものの起爆時間を瞬時に解析。
すぐに起動すると分かれば行動する。


まずは至近距離での起爆を防ぐ為にもなるべく距離をとる。
距離を取りながら武器を捨て異能を使いシールドを展開
このシールドは光を通しにくくするもので一発目を防ぐ


二発目をどう回避するか
頭をフル回転させ更に後ろに下がったまま新たなシールドを展開
これは防音仕様の珍しいもので少しでも和らげるためにも展開
結果は音は防ぎきることはできずダメージを受ける
しかし距離をとりシールドを展開したおかげかややひるんだものの軽微である


3発目は煙幕であるが瞬時にルーンを展開し索敵。相手がどこにいるのか把握し

流布堂 乱子 > 一度目の閃光で目蓋、いや目蓋と瞳の間にある瞬膜が閉じる。
人では利用出来ない器官を利用してある程度の閃光を防ぎ、
視界の焼け付きについては無視する。真っすぐ行けばいいのだ、真っすぐ行けば。

そうして踏み越えた先で乱子の左手から音響が炸裂し、
爬虫類にしては珍しい、尖った耳に全く減衰無く衝撃が伝わった。
本来なら全身で音を感じ取るようなトカゲと比べれば被害は軽い。軽い軽い。
耳からの出血は気にしなければいいことで。
平衡感覚の消失も、せいぜい泥濘に沈むかのごとく膝まで地中に蹴り込めばまっすぐは進める。

スイカ割りのようにふらつきつつ、三歩目に辿り着いた、煙吹く煙幕手榴弾の上で一時停止。
煙の中で次のポーチを爪で割いた。
どのみちシールドで防がれるだろうから破片手榴弾ではなく、
火炎瓶。これが地面に落下する前に尻尾でキャッチ。

このまま距離を取られて逃走されるの恐れて、響の頭の上を越すように腕で投げ、
もう一本は尻尾で保持しつつ、飛びかかるようにして再び地を蹴る。
煙幕については、"本体"の高所からの視覚とその他の感覚が補ってくれる。響に向けて、まっすぐに進めるように。
(今度こそ、自分の武器でダメージを受けたくないところですけれど)

唐沢響 > 「づっ…!?」


三回の猛攻を防ぐも油断と安心だけはしない
休む間もなく投げ込まれたのは火炎瓶。
それを瞬時に理解し異能<万物得手>を使用


取り出すは冷気を纏った剣。
爆発した炎をその剣で凪ぎ鎮火させるものの右腕は炎によって火傷。
かなりの激痛だが痛みにもだえてる暇はない


煙幕と火炎瓶の煙の中から冷気を纏った剣を持った響が現れる。
相手の猛攻によって内部外部ともに損傷はあるもののいまだに健全であり


「ドラゴンの癖にやることは汚くないか?」

道具を使うのにこちらは大量の武具。
お互い様ではあるがあえて挑発するようにそう発言し

流布堂 乱子 > 「こうやって戦うのが、ボケ防止には一番なんです」
もうとっくに忘れてしまったものばかりで、血を吐くようにして覚えた体術さえもどこかに消えた。
残ったのは龍なりの戦い方だけ。巨躯でもって力で押す。あるいは炎で焼き払う。それだけ。
それでは、体より何より、正気が持たない。龍に馴染みすぎて帰って来られない。

「もちろん汚くないとは言いませんけれど、御嬢様に置かれましては御上品な方が御趣味でしたか?」
確かに品も存在感も向こうが上。見下ろされるのも当然というところだが、
その表情を歪ませるのが仕事であることには少し感謝してもいいかもしれない。

地面に足を刺し込みながら、煙を薙ぎ払って現れた響にようやく接敵する。
ここまでの小道具はほとんどが遠距離戦を拒否するためのもの。
「でしたら生憎ですけれど、この辺りではグラス無しがマナーですから、御嬢様にも郷に入っては郷に従っていただこうかなと」
最初の一杯に、尾が握っている火炎瓶をそのまま響に叩きつける。
当たるとも当たらずとも、乾杯が済めば後は更に接近戦。
剣よりか無手の間合いへと間合いを詰めて、予定通りに左手の爪で押さえこむだろう。

唐沢響 > 「冗談。敵を欺くことは別に構わない…ただ一流の竜族様が小細工を使うのが意外なだけだったよ」


戦いは時に欺くことも必要である。
そう理解していたはずだが、強大な力を持った種族がその力で蹂躙する
その固定概念にとらわれ完璧に事を対処することができなかった


素直に褒めているのか皮肉を言っているのか分からない物言いで


しかしこの様に派手に暴れてくれればこちらも好都合
先ほど響が接触した仲介人の男は察知したのかすでに逃亡しもぬけの殻となっている彼がいた場所を横目で確認する
あとは自分で逃亡するだけ
しかしこの相手では逃亡にはそれなりの犠牲が出てしまうが覚悟をきめる



「私はそもそも郷に入った覚えはないのだが…」


さすがに竜の尾の叩き付けは片手で扱うこの剣では受けきれない
回避を選択しなんとかかわすことに成功する


しかし叩きつけられた衝撃と火炎瓶の爆発は免れない
火炎瓶の炎は冷気を纏った剣で防ぐものの衝撃だけは防ぎ切れない


その衝撃で吹き飛ばされてしまう。
が、機転を利かせて吹き飛ばされてる最中で氷のルーンを発動
自分の周りの地面を凍らせ吹き飛んで地面に転がるその体を滑らせ、より多くの距離を滑走する。
そして近くのガラクタの塊に突っ込むがその姿はすでになく近くには逃亡用に使ったらしき空いたマンホールが残されていて


その近くにはメモが残されていてメモには「次こそは討つ」とだけ残されていて

ご案内:「路地裏」から唐沢響さんが去りました。
流布堂 乱子 > 機動性だの運動性だのを求められれば、この身には全くもって不可能の限りで。
だからこそ退路は塞いでおきたかったのだけれど。

「……よいしょ、っと」
尻尾を手近なゴミ箱に巻きつけて、固定していた地面から足を抜く。
鱗と爪を解除すれば嵩が減るから、それほど力を入れなくとも事は済んだ。

そのままゴミ箱に座り込むことも考えたが、やめておいた。
煙幕をくぐった制服は既に随分と汚れてしまっていて、女子寮でランドリーを使わずクリーニングに出してしまうか悩ましいところである。

「ここまでやっておけば、向こうにも意図は伝わるでしょう」
彼女が姿を消す前に確認していたのは、おそらく例の仲介人の事。
これもまた落第街で日々起こる抗争のうちの一つに過ぎず、
依頼次第の何でも屋稼業も結局は縄張り争いから逃れることは出来ないようだった。


火炎瓶も燃料を消耗し尽くせば地面に焦げ跡しか残らなかった。
煙幕ももう流されてしまって跡形も無い。制服の汚れくらいだ。
これ以外の現場の片付けと言っても残った武器がないかを確認するくらいで、
ようやくマンホール横のメモ帳に気づけば、牙を剥くように笑いながら制服のポケットに仕舞いこんだ。

「商売敵にこんな手紙を残しますでしょうか、普通。」
「全くもって、次の仕事が有れば是非お願いしたいです、御嬢様」
翼を広げて赤い制服の少女が飛び去ろうとして…
平衡感覚に不安を覚えて。壁に手をつきながら、ゆっくりと歩き去っていく。

結局その晩は、閃光と音響のダメージで少し寝つきづらかった。

ご案内:「路地裏」から流布堂 乱子さんが去りました。
ご案内:「路地裏」に焔誼迦具楽さんが現れました。
焔誼迦具楽 >  
「まったく、人が考え事してるところでバカ騒ぎして……」

【先刻ちょっとした小競り合いが起きた路地の向こう。
 路地裏を拠点とする少女、迦具楽が身体を起こす。
 考え事で頭が疲れていたからか。面倒になって放っておいたのだが。
 今になって、やっぱり軽く懲らしめておけばよかったかと思い直す。
 とはいえ、だ。あの程度なら騒ぎになることもないだろうから構わないのだけれど】

「にしてもあのトカゲ女、煩いもの使って……」

【次あったら苦言の一つも呈してやろう。
 ついでに七生にちょっかい出していないかも確認しなくちゃいけない。
 いやそんな事より今は、だ】

「――私、こんなに忘れっぽかったっけ」

【手にしていたメモ帳を広げれば、箇条書きされた自覚できる限りのあいまいな記憶。
 これに加えて、完全に思い出せない部分もあると考えれば、かなりの数になるはずだ。
 ……とても、忘れっぽいからなどと片付けられるものじゃないだろう】

焔誼迦具楽 >  
「どうなってるのかしらね、これ」

【――記憶が欠落している。
 少し前から妙に感じていたのだが、最近はどこか顕著に思える。
 ただ、それは違和感であって危機感ではない。
 そう記憶が欠落しているというのに、危機感を覚えないのだ。
 それがまた、違和感を助長している。
 そして不快感。頭痛や胸苦しさ、騒ぎ立てる聲。
 考えようとすれば、思い出そうとすればするほど、邪魔をするようにソレらが訪れる。
 特に『約束』という言葉を聞いて、思い出そうとすればより激しくなる。
 欠落した記憶のうちになにか、重要な約束があったのか。
 それとも記憶が欠落する原因に、その『約束』がかかわってい――】

「――っ、ああもう、五月蝿い」

【思考を進めれば進めるほど、身体の内側から響く『聲』が大きくなる。
 だからこそ、疑問の答えに迫っているのだろう手ごたえはあるのだ―― ――そう、記憶が欠落しているのだ。
 以前から違和感を感じてはいたけれど、最近はより強くなっている気がする。
 だというのになぜか危機感を覚えていない。
 だから余計に違和感が―― ――最初はたしか石蒜との『約束』が思い出せな――そういえば七生に助けられた時、私はどうし――七生の呆然とした顔、面白かったなあ】

焔誼迦具楽 >  
「――だから、チガウッ!」

【叫び、壁に頭を叩きつけた。
 血は出ない。けれど、皮膚が裂け薄い肉が潰れ骨が砕けたのはわかる。
 血の変わりに黒い、未変換の『自分』が流れた。
 また思考が迷走――させられている。
 そう、コレのせいで思うように思考を進められないのだ。
 迦具楽にも、自分自身の事はまだ理解できていない。
 この『迦具楽』という自我は、自意識は確かな物だと――たとえただのエフェクトだとしても――思えているが、この身体、存在への理解はほとんど及んでいない。
 力の使い方、身体の扱い方。そういうものはわかっているが、そうではない。
 この『聲』の正体。思考を妨げているナニカ。そし―― ――今日は考えすぎて疲れた。
 そろそろ休むべきだろう。いくら人と違う怪異とは言え、疲労はするし睡眠は必要――?】

「あ、れ」

【ワタシハ、イツカラネムルヨウニナッタ?】

「なに、考えてるんだろう。
 生きてれば寝るのは当たり前よね。
 特に今は人の形をしてるわけだし」

【ソレハイツカラ――】

「――そんな事より、これよ。
 ワタシって、イツカラこんな忘れっぽくなったんだろう」

【それにしたって忘れすぎている。
 これからは少し、気をつけるようにしないと。
 昨日、今日と色々思い出していて、すっかり疲れてしまった。
 そろそろ一休みしておかないと、暖かい内に動けなくなってしまう。
 そうだ、起きたら美味しいものを食べに行こう。
 確か歓楽街に美味しい店があったはずだ】

焔誼迦具楽 >  
【目を閉じて横になれば、すぐに睡魔がやってくる。
 ああ、やっぱり疲れていたんだ。
 そんな感想を抱きながら。
 迦具楽は優しい眠りへと堕ちて行った。

 ―― 子守唄のように聲が響く――】

ご案内:「路地裏」から焔誼迦具楽さんが去りました。