2015/08/29 のログ
ご案内:「路地裏」に白い仮面の男さんが現れました。
■白い仮面の男 > 「随分と片付けが行き届いているものだ…彼らの働きには感謝しよう」
コツコツと男は路地裏を進む
少し前まで歩けば視界の端に死体が転がっているような状態だったが
今ではこんなにも快適に歩くことができる
■白い仮面の男 > 「きちんと治すのにこんなにも時間がかかるとは…己の体すら思う様に事が進まないとは、皮肉なものだ。」
左手を見下ろす
風紀委員の収容施設を開放しに行ったあの日
あの少女の一撃によって大きなダメージを負うことになってしまった左手を
■白い仮面の男 > 「義手にした方が早かったのには驚いたが…やはり馴れた自身の体が一番だ
そうは思わないかい?」
誰かに問うように語る
周囲に人影はなくただ薄暗い路地に一人
「返事がない…これでは部屋に居る時と変わらない。
この路地裏も落第街も違反部活も、少しは活気が戻ったのだがね…
やはり直ぐには事は運ばないか」
■白い仮面の男 > 逃がした人数は軽く見積もって60後半
すべてを把握したわけではないがここ最近の路地裏や落第街で拘束、または殺害されたのが50を超えた辺り
「思ったよりも残らなかったね…数より質と言えば聞こえはいいが、そんなものは言い訳に過ぎない。
結果につながらなくてはその過程に価値はなくただの無駄。」
ふむ…と仮面越しに口元に手を当てて考える
どうすればもっと若者たちが活気づくか
どうすれば自分の目標に近づくか
どうすれば…
■白い仮面の男 > 「あぁ…誰かに意見を聞きたいものだ
悪魔の囁きが私の元に訪れてはくれないものか…」
相談すれば自分の気付かないミスが見つかりプランは洗練されていく
雑談をすれば他愛ない会話から思わぬヒントを見つけられる
言葉を交わせば何かが変わる
ご案内:「路地裏」に『きぐるみ』さんが現れました。
■白い仮面の男 > 「何かを変えるのは至難の業。
結局何も変わらないことが多いがね」
思考を切り替える為に呟く
言葉に漏らさなければ考えがグルグルと廻ってしまう
偶にリセットをかけなければ思考の渦に呑み込まれる
「思考すら思い通りにいかないか。」
■『きぐるみ』 > 公園に置き忘れた大事な自作の『きぐるみ』を無事に回収して、本拠地に戻ってきたきぐるみ。
最近は職員寮に住むわけにもいかなく、住宅街から離れた家に行くわけにもいかない。
行動を監視されてる可能性を考慮してだ。
仕方なしに路地裏で適当に空いてる空き家を"お借りして"雨風を凌いでる日常。
それに"力を"見せ付ければ、大体の奴が黙るので分かりやすい場所だ。
力こそ正義とは正にこの事だ。
今は、空き家に戻っている最中。
きぐるみを持ち運ぶには大きすぎるので、着ながらだが。
視線が痛いのは気のせい。
そんな帰路の途中に独り言を呟きまくってる仮面を被った奴が視野に入った。
変な奴が多い場所だが、あんな奴は初めて見た。
別に関わり合おうとは思わないので、トコトコとゆっくり歩きながら通りすぎようと。
■白い仮面の男 > 「悪魔ではなくマスコットが訪れるとは…これは面白い。」
クスクスと小さく笑いながら通り過ぎるきぐるみを見つめる
こんな場所には似つかわしくない、テーマパークに居る方が自然だ
「失礼、そこのドラゴンの君に問いたい。君はこんな所で何をしている?」
動くきぐるみ、どんな人物がこんな格好でここに居るのか
純粋に興味が湧いた
■『きぐるみ』 > 通り過ぎようとしたが、話し掛けられたのでピタッと足を止めた。
いや、無視にスルーにさよならグッバイを決め込んでもいいのだが、変人相手だとしても失礼は弁えたい。
振り返り、問われた内容は"こんな所でなにをしている"
その疑問を浮かばせるのは当然だ。
こんなテーマパークに存在して子供の玩具にされる運命のきぐるみが、この島の闇が煮こまれ詰まった場所に現れてるのだ。
適当に喋ってさっさと疑問に答えようとしたが、今の自分はきぐるみだ。
きぐるみは夢を壊してはいけない。
手に持つ風船やらその他諸々が入った手提げ鞄から大きめな色紙と赤いペンを取り出してスラスラと文を書き始めた。
紙に書かれた内容はこうだ。
『帰るべき場所に帰る』
その字はとても綺麗な字だった。
■白い仮面の男 > 「帰るべき場所…なるほど、家に帰る途中という事だね」
態々紙に書いての返事
よほどプロ意識の高い人物が中に入っているのか
そもそもそういう種族なのか
「興味深い…もう一つ聞きたい。
君は…女性かね?」
仮面を付け首をかしげる男とそれに向き合うきぐるみ
どこぞのテーマパークにでもありそうな光景だが
男の声はこの場所に沿った薄暗い声音で他愛もない事の様に
重要な事を確認する
■『きぐるみ』 > 首を縦に振って、帰る途中という言葉に肯定を示す。
ガックンガックン頭が揺れて落ちそうだ。
女性と聞かれると少し悩む。
機械の時はそれこそ男性型の機械だったが、今だとハッキリしない。
少しだけ時間を掛けて、色紙にカキカキ。
『一応男性だ。』
ご丁寧に『。』まで文字の最後に付けてる。
なんでこんな事を聞くのか、正直分からないが別に困ることでもないので素直に答えた。
■白い仮面の男 > 「一応…ふむ、そうか…」
落胆の色を含んだ声で呟き
悩む、一応という事は女性にもなれるのかと
だが性別があいまいな時点で普通の種族でもない
それではプランに使えない
「帰る邪魔をして悪かったね。時間をとらせてしまい申し訳ない」
引き留めてしまったことへの謝罪の言葉と共に仰々しく頭を下げる
■『きぐるみ』 > 何故か性別を聞いて落胆をしている。
その様子は分かりやすいものだ。
男性と言って落胆をしたので女性の方が良かったのかと勘違いをする有り様。
なんか悪いことをしてしまった。
折角だし帰る前に"アレ"をあげようと、色紙を収納して膨らむ前の風船を取り出した。
ついでに簡単に膨らませられるハンドポンプも取り出す。
シュコシュコと眼の前で風船に空気を入れていって、やがて龍の形の風船が完成した。
それに紐を取り付けて、きつく締めれば完成である。
此方こそ申し訳ないと、頭を下げながら龍の風船を手渡すだろう。
因みに色は白い。
■白い仮面の男 > 「おや、これは嬉しい贈り物だ」
差し出された龍を模った風船を受け取る
そうやら落ち込んだのを察されたのかときぐるみの中の人物を高評価する
相手の心を察することに長けていれば子供の心も掴み易いだろう
「ではお礼に…君には必要ないかもしれないが1つ助言をしよう
最近この界隈にはリーダー格が戻った部活やグループが有ってね…
一応身の危険には注意してくれたまえ、雄々しいドラゴン君」
■『きぐるみ』 > 仮面を被ってる事もあり、表情から察することは出来ないが、声質からして恐らく喜んでるだろう。
良かった良かったと一安心。
荷物を纏めながら、彼の助言に耳を向ける。
この界隈というのは、学園の闇部分側のことだろう。
下手に目立った行動をしたら目を付けられてしまう恐れがあるということだ。
ちょうど今みたいな姿で出歩けば尚更だ。
頭を縦に振って頷く。
色紙にも文字を書いて。
『助言ありがとう。
だけど大丈夫、私は龍。子供の夢を護る龍だ。
龍は強いのだ。』
そう書いたのだ。
■白い仮面の男 > 「なら結構。龍は確かに強い…君なら安心だ」
龍は強い、そう書かれた紙を見て思い出す
あの場で、収容施設で自分を守らせて散ったリザードマン
彼は確かに強く役に立ってくれた。あんなにいい駒はそうそう手に入らない
「あぁ…また新しく揃えなくては」
襲撃で多くの駒が手元から零れた
また増やさなければ…目下の課題を思い出し男は笑う
やはり言葉を交わすのは無駄ではないと
■『きぐるみ』 > 最後に気になる発言が聞こえたが、恐らくは独り言。
自分に向けられた言葉ではない故に、特に触れなかった。
そして帰りの挨拶と手を振り、荷物を纏め終えたきぐるみは、仮面の男に踵を返し"空き家"へと向かったそうな。
ご案内:「路地裏」から『きぐるみ』さんが去りました。
■白い仮面の男 > 「あぁ…私も行かなくては」
去っていく龍のきぐるみを見送り男も歩き出す
より良い個体、素材を求めて
ご案内:「路地裏」から白い仮面の男さんが去りました。