2015/09/07 のログ
■”望月満月” > 気付いた時には、ここ、どこ?状態。やばい。本当にやばい。
何かに出会わない様に、ひっそり息を潜めて、一方向に向かう事を軸に歩き出す。
せめて通りに出られれば、その後は何とか何処かの地区までは出られる。
通りに出て、別の地区まで抜けて、帰路へとつけたのは深夜になる頃、だったとか――。
ご案内:「路地裏」から”望月満月”さんが去りました。
ご案内:「路地裏」に白椿さんが現れました。
■白椿 > ……さても、気の滞った通りよの?
もっとも、下賤の輩が集う界隈らしいといえば、らしいのう。
(白髪褐色の肌に肌蹴た和服の狐が、裏通りを悠然と歩く。
当然ながら否応なしに目立つほど場違いであり、そうした場違いすぎる様子は
基本的に手を出せばひどいことになる、もしくは厄介事を抱え込むことになる、そういった手合である。
狐も例に漏れずそういった存在であり、誰も手出しをする様子もない。
……一部の鈍感、もしくはそういった機微がそもそも無い連中
もしくは、最初から腕に自信がある連中を除けば
明らかに世間ずれしていなさそうな狐は、不釣り合いすぎるがゆえにひどく安全だった。)
■白椿 > ふむ……視線は感じるが、出てこれぬところを見ると、有象無象の類か?
さりとて、その程度の輩に関わる由もなし、気にすることでもないの。
(路地裏とはいえ、流石に手出ししてくるような者はいないようで
だからといって明らかに珍しい格好の上に派手で肌の色も髪の色も目立つ狐は
どうしても注目を集めているようであり、かと言ってアプローチがないことには
気にかけてやる必要もない。
もっとも、彼女としてはむしろ、気にかけられたりアプローチをして欲しい性格であり
派手で目立つ格好はそうした彼女の性格設定にふさわしいとも言えた)
■白椿 > なるほど……大体把握した。
つまりは、我が故郷とさして変わらぬということよの
貧民街は何処も、小人が軒を連ねて顔色をうかがうばかりか。
とは言え、このナリでどこそこへというわけにも行かぬ
なれば玉石混交たる辺りで成果を待つのが順当ということか。
つまりは金色の猫の言も、もっともというところだの
目覚めたたばかり故、しばらくはこの近辺にて構えるとしようぞ。
(自身は久しく封から解き放たれた、という設定の狐は、目覚めたばかりということを踏まえ
取り敢えずしばらくは、マスター……解放者ということになっている猫の意見に従って
落第街周辺での生活をするのが妥当と判断した。
となれば、特に急ぐこともない。
むしろ何なりと出来事の方を愉しめばいい……人はいるのだ、遊び道具には事欠かないだろう)
■白椿 > そうだの……ほら、そこのお前。
うむ、そうだそこのお前だ。栄誉をつかわしてやる。
我のために机と椅子、飲み物を用意するがいい。
ふむ、貧民街ゆえモノにはさほどこだわらぬが、できれば上質な酒と油揚げをだな……
……厚揚げでも良いのだぞ? こう、焼いた揚げに葱を刻んで乗せ、醤油でだな……
む、貴様何がおかしい?
この我が、わざわざ貴様に指名で、我に仕える名誉をくれてやろうと言うのだぞ?
……だから何がおかしいのだ??
(狐は設定上コミュニケーション能力は高いのだが、いかんせん、自分勝手である
故に設定上の自己流を押し通そうとすると、基本的にまったく理解されない悲しい結果になる)
む、ぐぬぬ…………貴様なんだその哀れむ目は
わかったら用意するがよい
……とくに急かさぬし、無理も申し付けぬから、問題なかろう?
(少女には魅了をするような能力もいうことを聞かせるような能力もあるのだが
基本的にそうしたことには使わない。
狐はもともと偉い上に高貴であり、そうしたもので言うことを聞かせるものではなく
本人が勝手に従うことを望むからだ。
……もっとも、現状の世間をあまりにも知らない設定であるがゆえにだいぶズレており、
本人としては敬われて当然と思っているが故に、事態がよく飲み込めていない。
そのため、明らかに発言には問題があった
が、それでも、堂々と言い切るだけの外見と雰囲気は
兼ね備えており、なんとなく言うことを聞けばその後の展開があるのではないか
もしくはそれを餌に何か出来るのではないかと思わせるのには十分であった)
■白椿 > ……まったく、貧民街ゆえの無知か。
この我が丁寧に申しておるゆえ、無知なら無知でしたがっておればよい。
そう、それでよい
そもそも、もとより我は多くを望まぬのだ
あれば欲しいだけで、なければ相応で構わぬ
うむ、下賤の者たちといえど、事情は我も理解するところである
高貴な狐は、そこで無理な望みを通そうとはせぬ
ただ厚意があれば良いし、それこそが要であろ?
ゆえに狐に従うは栄誉であり、それは貧しいものから奪う行為ではない。
先程は諸君らの事情を理解していなかったゆえの要求であった、許せ。
(何やかやの後、ドラム缶やその辺の椅子では汚れるということとなり、
結局立ち飲みでその辺のドラム缶をテーブルにあたりめと安酒というなんとも微妙なところに落ち着く
正直、酒はだいぶマズイので燗にしてごまかしつつ、あたりめの味を噛みしめる。
なんともわびしい風情だが、浮浪者と思しき彼らにはコレが精一杯と言われるとまあ仕方ない。
そのへんから覗いている輩をどうこうする手もあるのだが、それはもう少し慣れてからだ。
……狐は安易な手段を好まない。
ゆえに、こちらから要求したとはいえ好意を無碍にもしないし、何事も相応に楽しむのが
狐のやり方だった。
それに彼女は好意が好きなのだ。
その点、浮浪者は酒の肴としての華として対応するだけでも良しと言えた。
プライドも誇りもあるが、そうした部分で分け隔てないのは彼女の良い所といえる)
■白椿 > ……うむ、馳走になった。
これが庶民の味というやつなのだな?
むしろ大体の状況は把握できたゆえ、我から礼を言おう。
もしまた縁があれば、次もあるだろう
……もっとも、狐は恩を忘れぬのでな?
まあ、近所の風通しがもう少し良くなれば良いと考えているゆえ
その件については重々承知した。
では……の。
(小宴会が終わり、近隣事情を一通り理解した狐はその場を去る。
礼とはいっても厚意を金で買うようなことはしない。
……宴会の酒が少し良くなったのは、また後の話である)
ご案内:「路地裏」から白椿さんが去りました。
ご案内:「路地裏」にリビドーさんが現れました。
■リビドー >
「ん、間違ったかな」
道を間違えたぜと言わんばかりに、当たり前のように呟かれる言葉。
周囲を見渡し、何処かの暗い路地であることを再認識する。
「……特に変わり映えもしない。
と言うよりは、誰も居ないと言った方が良いか。」
適当に大まかな目星だけ付けて歩き出す。
にゃーと黒い猫が鳴いた気がした。
■リビドー >
(用事は次の機会にするか。)
"今日は良いか"と、削がれた様子でぼやき歩く。
木箱やコンテナやゴミ箱が乱雑に転がっている。それらを一瞥だけしてまた歩く。
「あの中に何か入っている訳でもあるまい。」
精々生ごみや腐った果実、運が良くてどこともしれないカジノやゲームセンターのメダルが良い所だろう。
特にそれらを収集する癖もないので、歩く。
ご案内:「路地裏」にやなぎさんが現れました。
■やなぎ > コツ、コツ、とヒールめいた足音をならし、
片手を軍服のポケットに入れたままの青年が、緊張気味に路地裏を歩く。
「…昼間は何もなかったし、夜なら…」
一人震えた声で呟きながら進んでいく。
その途中で、人影を見つけた。
(ひ、人だ!?)
狼狽えて一歩下がる。
がさ、とカラスに突かれた痕の残るゴミ袋を踏みつけた音がなるだろう。
■リビドー > 「……」
道中、怪しげな植木鉢に植えられた謎の植物などが転がっていたが、放置。
そろそろ大通りに抜けるか、と歩き出s――何か居た。
狼狽える素振りに加えて雑に何かを踏みつけた音。取り敢えず練度の高い存在ではない事を判断出来た。
その音と姿の方へと進んだ程なくして、その姿を確かに見る事が出来たか。
アレは、確か。
(……やなぎ、だったか。)
確かシインに連なる存在だった筈だ。
――怯えて縮こまるアンゴラウサギもかくやに狼狽えている彼に、声を掛けた。
「こんな所で何をしているんだい。」
■やなぎ > 「う、あ、あの……見回り…?」
ポケットの中の拳銃を強く握りしめ、
逃げ腰のまま焦った様子でてきとうなことを述べた。
夜目は効かない方だが、慣れてくるとぼんやりと声の主の姿が見えてくる。
―まだ子供だろうか、そんな印象を受けた。
「…あなたこそ、こんな路地裏で一体何をしているのですか。」
以前落第街にて出合った不思議な少女に、
"路地裏と暗がりには入らないほうがいい"と忠告されていたのを思い出す。
あの子も学生のようだったが―
■リビドー >
「私用だよ。迷ってしまったがね。
……質問を質問で返されるのは好きじゃないね。」
軽い調子の言葉ながらも何処か咎める風に、睨んだ。
今のところ、殺気はなさそうだが……
■やなぎ > 相手が睨んできた。
やはり路地裏で"何か"するようなヤバイ人物なのか…?
迷ってしまったとはいうがそれは本当なのだろうか。
ごくりと息を飲んだ。
「出口なら…あっちですよ。」
そう言って、視線を目の前の人物に向けたまま
自分が歩いてきた方向を指さす。
「わたしはただ、見回りに来ていただけですから…ほんとに。」
■リビドー >
「ふむ。見回り。見回りね。
……キミは風紀委員か公安委員なのかな?
あるいは使命に燃えた先生かい?」
見回りと聞けば、誂うように訪ねてみせる。
出口へも歩いてはいるが……
■やなぎ > 「別にそんな立派なものではありません…が、
ほんとはただ、気になっただけ。好奇心ですよ。
……来てよかったですけど。」
入るなと言われれば行きたくなるのが人間のさがである。
出口へと進む人物に距離を保ちながらついていくだろう。
■リビドー > 靴音を響かせながら歩く。
規則正しい足音が、路地裏に響くだろうか。
……リビドーの身なりは、"良い"方だろう。
極上のものでこそないが、そこそこに丁寧に仕上げられた物を身に纏い、携行している。
もし、衣服や身なりに対する審美眼を持つのであれば――
大人ならばこの位は揃えておくかと言う程度である身なりだが、
学生にしては良いものを選んでいるな、と目星を付ける事は出来るだろう。
そうでなければボロや悪いものではなさそうだ、に留まるかもしれない。
「見栄を張ったのかい。
全く、素直でないと言うか、何というか。
此れも生き物の性か……――しかし、」
――不意に足を止めて、やなぎを見据える。
「来て良かったとは、どう言う事かな?」
■やなぎ > 相手が止まればやなぎも止まる。
近づき過ぎず、離れ過ぎず。
「それは――」
相手の見た目をじっくり見れる機会だった。
しかしやなぎは目利きのいいわけでもなく、次に受けた印象は、
"路地裏には似つかわしくない、高そうな服をきた学生"だ。
学生止まりなのは、単に自分より若く見えるからである。
「こんな所で迷っていたのでしょう。
あなたを助けられてよかったってことです。
ここは、話を聞くにあまり良い場所ではないそうですから…」
そういうと、ふ、と警戒を解いてみせた。
■リビドー > 「一つ、聞いていいかい?」
――足を止めたまま、問いを掛ける。
嵐の前の静けさにも思える程に、感情を潜ませて。
■やなぎ > いっきに緊張が走る。
「…なんでしょうか?」
以前ポケットに手を突っ込んだまま、ただ待つ。
じわりと嫌な汗が出てきた。
■リビドー >
「あなたを助けられてよかったと嘯く人間が、
どうして硬いもので膨らんだポケットに手を掛けているのかな? 軍人さん。」
――友達が冗句で気に掛けるような軽い声では、決してないだろう。
さも自分が正しいと言わんばかりの独善的に思える程には威圧的であったかも、しれないが。
■やなぎ > 「…………。」
心の底では信用しきれていない、警戒心。
「とって食おうだなんて思っていませんよ。
ただ、こういう所ですからね。"万が一"ってこともありますから。」
ただの備え。
それでは理由にならないだろうか。
未だ知りえない相手の気がふれないだろうか。
不安ばかりが募っていく。
こんなかっちりした服を着ていくんじゃなかったと、若干後悔して。
■リビドー >
取って食おうとしていないのは見て分かる。
むしろ、食われると思っているからこその不審に思える。
露骨に見える逃げ腰と焦り。
距離の取り方。未だに手放さない銃。
お前の事を信頼しないぞ と言わんばかりの調子で嘯かれる、
"あなたを助けられてよかった"などと、取ってつけたような正義感。
「……全く。変な所で小賢しい。
ああ、そうだね。無理はしなくていいとも。
それとも。」
返答に対し感慨のない調子で呟く。
此処に足を踏み入れて、と前置きして、
「悪を挫くか弱きを救いたかったのかな?
ボクが救いようのない悪か、キミに守られる弱者だったら、みたいにね。
……と、悪いね。少々意地悪が過ぎた。何もしないから、安心するといいよ。
キミが警戒するのも、ぶっちゃけここなら嗜みみたいなものだ。方法はともかく。
……でも、少々テンパりすぎだと思うぜ。」
■やなぎ > 悪を挫くだの弱者を守るだの、小難しいことを言う人だ。
そう思いつつ、考えながら口を開く。
「そこまで正義感を持って、来たわけじゃないですけど…。
さっき言ったことは半分以上は真実です。
あなたは路地裏の住民ではまずなさそうですし、
こんな時間まで、生徒が一人でうろつくのは危ないですし、
迷っていたなら尚更です。
―って、あなたが弱者だっていう意味ではありませんよっ。
人ならば、その、人助けってのは本望みたいなものですから…。
ああもうっ。」
ここでようやくポケットから手を出した。
拳銃は取り出さぬままで、手ぶらである。
相手が何もしないと宣言しているのだから、こちらも合わせるよう、
完全に警戒を解きましたと、相手に態度で示してみる。
「…焦るのは、その、仕方がないじゃないですか…っ。」
■リビドー > 悩んでいる風に見える。
やはりと言うべきか、考えるのは苦手なのだろう。
「"本望"、ね。
キミは路地裏の住人なのかとか色々突っ込みたい所もあるが
幾らシインの片棒とは言え、穿り荒らす少々無粋でもあるな。流石にボクもそこまでしない。
とは言え人助けが本望とは、随分と危ういが……ま、深くは聞かないでおくとするよ。
稀に考えが及ばない所があるだけで、その実が理想に燃ゆる悪の思想犯と言う訳でもあるまい。
で、道はあっちだったな。特に何も無ければ、このまま帰るよ。」