2015/09/19 のログ
ご案内:「路地裏」に浮浪者?さんが現れました。
■浮浪者? > 【落第街の路地裏をふらふらと覚束無い足取りで歩く一つの人影が存在した】
「……っ…ようやく…ここまで来たが…」
【先程、商店街においての『モンク』と戦闘で魂をすり減らし、更に満身創痍傷を負った彼は、
屋上を飛び渡り、ながらやっとの思いで落第街辿りついた彼は、
路地裏へと墜落するように、低めの建物の屋上から降りた後、
現在、こうしてふらふらと歩いていたのであった。】
■浮浪者? > 「……ここはここで…なかなか面倒だな…」
【路地裏を歩いていた彼は、自身を囲む様に現れた数人の者たちを面倒くさそうに見ながら呟く
当然、彼は即座に収納の魔術を発動し、取りだした投げナイフを投擲し追い払う
対処自体は簡単であった、
だが、問題はその回数であった、ある程度の距離歩くたびにこんな目に遭っていれば流石にうんざりするというものである
それで無くとも、意識すらも朦朧とし、歩く事でさえ辛いこの現状、
何度も襲われてはたまったものでは無く、不満を漏らすが】
「まあ、そりゃあこんな格好していれば、暴力振るうのに丁度良いカモにも見えるか…」
【しかし、現在の彼の格好は、戦闘によって元々ボロ布であったものが、更にボロボロになったボロ布一枚を羽織ったのみという格好であり、
傍から見ればただの弱った浮浪者
つまり、路地裏にたむろする連中にとっては、暴力を振るうのに格好の獲物に見えるのであり、
頻繁に襲われるのも無理は無かったのである】
■浮浪者? > 「………っ…意識が……
…流石に…やばい、な……でも、こんな所で気絶する訳には…」
【先の戦闘による魂の消耗は大きいものであり、それに加えて身体の損傷、
更に、ここで絡んでくる者を追い払うために、数度に渡って魔術を使用し続けた彼は、
もはや現在、限界に近付いており、
一瞬、意識が途絶えかけ、壁に手をつく
だが、この落第街、しかも更に治安の良く無い路地裏で倒れてしまえばどうなるか分かったものでは無く
故に彼は、必死に意識を保とうとし続けるのであった。】
■浮浪者? > 「………早く…何処か、拠点を…確保しなくては…な……」
【魂の疲労が限界へと近づいている現在、
彼は早急に、安全に休む事の出来る拠点を確保しなくてはと思うも
現状、拠点に出来そうな場所が思いつかず、
こうして彷徨い歩き、徒に余計に体力を消耗させてしまうのであった。
だが、止まってしまえば意識を保つ事も難しく、故に彼は歩き続けるしか無かった。】
「………っ…もう、限界…か……
だが……こんな所で倒れたら…」
【しかし、疲労がほぼ限界に達していた彼はもう、足を動かす事さえも覚束ず
近くの建物の壁を背に、地面へとへたり込んでしまうのであった。】
ご案内:「路地裏」に加賀背 雄さんが現れました。
■加賀背 雄 > (路地裏には色々なものが眠っている。 表に出れない人物、表に出れない出来事、
そして表に出れないアイテムの数々。 開発途中で立ち消えになった道具は、
生産性を無視した強力なものも多い。 裏通りの比較的浅いところで、
野暮ったい格好の男と話を続ける。)
フロストのWE-401? だってそれ、テラーンとセットにしないと十分にパワーが出せないけど、
当のテラーンが倒産したからって市場から消えたプロセッサじゃなかったっけ…
ふうん、そうなんだ。 ならいいか… でも、DAの製品は偽物が多いんだよね。
わかってるよ、本物だって言うんでしょう。あとファントムか…悪くないな。
じゃあその二つもらえる? うん、支払いはこれ。よろしくね。
(支払いは現金だ。 ジャンクや不世出のパーツを買うには、これが一番。
自宅のシステムはメンテナンスするのも自分であるからして、ある意味好きにいじれるのである。
その帰り道のことであった。)
…あの、大丈夫ですか? なにか手助けが必要なら…
(目の前でずるずると、壁に背を這わせるようにしてへたり込む男に声をかける。
普段なら見向きもしないのだけれど、相手が満身創痍なのもあるが、なんとなく見てられなかった。
その場にひょいとしゃがんで、心配そうな表情で相手を見やる。)
■浮浪者? > 「………っ……ぅ…?
誰だ…!?」
【意識が朦朧としている中、近づいてきた足音を聞き、
咄嗟に意識を覚醒させながら、警戒した声を放つも、
疲労の為かその声は弱弱しいものであった。】
「………襲いに来たわけでは、無さそうか…
……いや、警戒してすまなかった…
…大丈夫…という訳でも無いが………
ふむ………手助け……といわれてもな…」
【そうして、近づいてくる加賀背に警戒した様子であった彼であったが、
その身なりと、そして、自身へとかけて来た声を聞き、
先程、何度か遭遇した絡んできた者達とは、別の特に危険性の無い者だと判断し、
警戒した事を謝りながら、加賀背の言葉に答えようとする
大丈夫かとの言葉には、流石に現状で大丈夫と強がった所で信憑性も無いだろうと判断し素直に答えつつも…
下手に関わって相手に面倒を背負わせてしまう事に躊躇し、
手助けが無ければ詰んでいる様な状況でありながら、答えに詰まるのであった。】
■加賀背 雄 > ああ、すみません、驚かせてしまって… その、どうにも調子が悪そうだったので…
(一瞬警戒する相手。 無理もない状況だろう。 おそらくこの人は、何らかのトラブルに巻き込まれたのだ。
切断された腕などとは別に、満身創痍といった様子はトラブルがあったからに違いない。
少しばかり考えてからもう一度相手を見て。)
飲み物とお菓子ぐらいならありますけど、いかがですか? 施しがお嫌でしたら、そうですね…
お話を聞かせてもらえたら、お礼に何か差し上げます。 例えば薬とか、食べ物であるとか…
(大人しく答える相手ではあるが、べつに相手を侮辱したいわけでもない。
かばんの中には、あとでおやつに食べようとしていたおせんべいと水くらいはある。
なにより相手には、体力を回復する手段が必要だろう。 身動きとれないほどに弱っていては、
自分で安全な環境に移動することすらできないはずだ。)
■浮浪者? > 「………ああ、いや大丈夫だ。
俺が警戒し過ぎていたというのもあるしな。」
【謝る加賀背に、彼も同時に謝る。
折角親切に声をかけてくれた相手にすら、警戒する事に関して申し訳無く思っていた為であった。】
「………良いのか…俺は見ての通り、訳ありの浮浪者だぞ?
話を聞かせるくらいは構わないが……
そうだな…食べ物は今は摂取するのも難しいのでな…
貰えるならば…そうだな…この近辺で人が寄り付かず安全に休憩出来そうな廃墟等は無いか…?別に廃墟じゃなくても構わないが…
一応、こんな状態でも気絶しておけば自然に治るのだが…流石に、こんな所で気絶すれば危ないしな…」
【こんな怪しすぎる格好の自身に施しを与えようとする加賀背の親切に有り難さを感じるも、
現状特に返せる物が無い事に、同時に申し訳無さも覚えながら、せめて自分に出来る事ならと、話を聞かせるくらいはしようと思うのであった。
そうして、施しに関しては、食べ物をくれようとする加賀背に申し訳無く思いながらも、
現状内臓が損傷している現在、食べ物などは食べる事は出来ず断るしか無く
その代りに、安全な場所の情報を求めるのであった。】
■加賀背 雄 > わけありにしては、その……なんだか苦しんでいるように見えます。
こういうところでぐったりしてる人って、もっとこう…無気力ですし。
(何か違うのだ。 この人は、何もかも諦めた眼をしていない。
見た目こそたしかに満身創痍だが、なにかがあるに違いない。)
場所ですか? ああ、それなら… 少し行ったところに、
潰れたジャンク屋の倉庫があるんです。 商品もあらかた盗まれて、
ダンボールくらいしか残ってないし、休むにはちょうどいいですよ。
わざわざ入ってくるひともいませんし。 落第街も最近物騒ですもんね…
(あまり大きくなく、集会所にも向かない。とはいえ、もとの権利者は
どこかに雲隠れ。 そんな理由で、”空き家”になっている場所は、
いくつもある。 それを提示して、にっこりと笑ってみせた。)
■浮浪者? > 「………苦しんでいる様に見えると言ってもな。そりゃあこんなに怪我してたら苦しいだろう?
……ふむ?俺が無気力ではない様に見える、か………
だがまあ…わけありな事は確かだぞ?今は、俺には家も服も夢も希望も、名前すらも無いしな」
【これだけ怪我していたら苦しいだろうと、漂漂とした冗談めいた表情で彼は答える、
しかし、苦しんでいる事はたしかであるものの、その原因は身体の怪我よりも、すり減った魂による疲労が大きかった
そうして、無気力ではない様に見えるという様な事を、言われ、こんな自分にもまだ気力は残っているのかと自身でも少し驚きながらも、
漂漂とした笑みを浮かべながら、わけありである事は確かなのだと告げる、
実際彼には、帰るべき場所も、行くべき場所も、身分も無く、
ただ生きている限りは、今まで殺して生きて来たからには、ただそれ以上の者達を救うという行動原理と
他には、最近聞いた情報による、かつての友人への心配等くらいしか残っていないのも事実であった。
しかし、目的が残っている彼は、確かに、気力がある様にも見えるのであろう。】
「ああ、ありがたい。では、後でそこに行かせてもらうとしよう。
……すまないな。この借りは必ず返そう。」
【安全に休めそうな場所を教えてもらうと、
彼は笑みと共に加賀背に感謝し、
もし加賀背に何かあった時、そこに居合わせならならば必ず助けようと誓うのであった。】
■加賀背 雄 > あー、いえ、そういうことではなくて…すみません…
その、ええと…事情はわかりませんけど、少なくても…
何かを諦めてなさそうだなって思ったんです。
(瞳の炎が消えていないといえば陳腐な表現になるけれど、
やさぐれていなくて、生きる意志がある。 そんな相手だからこそ、
冗談の1つも言えるくらいの気力を保っているのだろう。
そう考えると嬉しくて、なんとなく微笑んだ。)
はい、あまり大きくないので、隠れるにもいいところですし、使ってください。
あなたが元気になって、もし私が困っていたら、その時はぜひお願いします。
…その、あきらめないでくださいね。
(相手の感謝に頬を赤くして、いやいや、と手を振って見せる。
別に自分が土地を持っているわけでもない。 その辺の開いている場所を教えただけだ。
恩義を感じてくれる相手に言葉を返しながら、よいしょ、とかばんを背負い直して。)
■浮浪者? > 「……諦めていない…か。きっと、そうなのだろうな。
ああ……なんというか、こんな俺に声をかけてくれてありがとうな。
おかげで、もう少し、気力を出せそうだ。」
【加賀背の言葉を聞き思う、
『モンク』との戦闘で、あの場にいたもの達を救えなかった自分でも、
しかし、まだ救う事を諦めては居ないのだなと、
自分の諦めの悪さに苦笑いしつつ、
彼も加賀背へと微笑み返すのであった。】
「是非使わせてもらうとしよう。
ああ、恩人よ。お前が困ったその時は、助けると約束しよう。
そういえば、名前聞いても良いか?こちらは、名乗る名が無くて申し訳無いが…
……ああ、諦めないさ。ありがとうな。」
【かばんを背負う加賀背の様子を見やりつつ、
そういえば名前を聞いていなかったなと思った彼は、自身に名乗る名が無い事を謝りつつ、
加賀背へと名前を問うのであった。】
■加賀背 雄 > 私が声をかけたくなったのは…なんとなく、そうしたくなったからです。
なんとなく、かっこいいなって思ったので。 別に口説いてるわけじゃないですよ。
まだ力尽きるわけにはいかない人なんだなって感じたんです。
(本当になんとなく、偶然だったのだ。 この人を見つけて声をかけたくなったのは。
心身の打撃に苦しみ、それに抗う人だからこそ、そうしたくなったのかもしれない。
苦笑いする相手に自分も笑いながら、よかった、と続けて。)
名前、名前ですか…。 うーん、そうですね… ユウでいいです。
お名前が無いってことは…アラン・スミシーさんですね。
もしなにか、困っていることがあったら…この辺のジャンク屋辺りに、
伝言を残しておいてください。 もしかしたら拾えるかもしれないし。
(名前を尋ねられると一瞬躊躇するも、名前だけなら、と返す。
相手には名乗れない事情があるのだと分かると、自分はそう呼ぶ、と提案した。)
■浮浪者? > 「何となくか。ああ、行動原理としては納得だ。
ああ、いや、ちょっと違ったか、すまない。
俺なんかが、かっこいいかねぇ…?
ははは、そう言われちゃあ、俺も絶対に力尽きる訳にはいかないな。」
【何となくという行動理由に関しては納得した様に頷く、誰しも何となくで気まぐれに動く事はあると。
しかし、加賀背が声かをかけた理由は、気まぐれというものでは無いのだと気付き、思い違いをしてしまったと苦笑いしながらも、
かっこいいと言われ、首を傾げながらも、内心悪い気はせず、嬉しさはある様であった。
加賀背への感謝の気持ちを浮かべながら、相変わらずの漂漂とした調子で、笑みを浮かべ言葉を返すのであった。】
ふむ……ユウか。
ああ、ありがとうな。じゃあ、俺はユウの前に現れる時は今度からそう名乗るとしよう。
ふむ、了解した。何かあったら伝言を残させてもらうとしよう。そうだな、お前も何かあったら伝言でも残してくれよ。
【ユウが彼の呼び名とした、アラン・スミシー
それは、アメリカ映画界で使用されていた架空の監督名義であり、確かに名前の無い自身の偽名の一つにするのは、ちょうど良いと思いながら
今度ユウと会う時はそう名乗ろうと心に決めるのであった。】
■加賀背 雄 > なんとなくかっこいいんですよ。 なんてね。
(ふふ、と小さく笑って、相手に答える。 これだけの損傷を受けても、
なお凛々とした相手の様子からは、疲れや憔悴は見えるものの、
心の芯はまだしっかりと残っていることが感じ取れた。
これなら、きちんと傷が癒えれば再起するに違いない。)
この辺なら、私の名前を出せばメモを残しておいてくれると思います。
なんだかんだで色々パーツを買いに来るんですよ。
はい、アランさんが元気になったら…そうですね、お茶でも飲みにいきます?
(出会った直後よりは、大分元気担ってきたみたいでよかった。
満足気に笑みを浮かべて答えると、ゆっくりと立ち上がる。)
さて、私はそろそろ… さっきお伝えした場所、覚えてますよね。
今はゆっくり休んで、次に備えてください。
(私はそろそろ、と告げ、裏通りから表通りに繋がる通路の方を見て。)
■浮浪者? > 「ははは、そうか。ありがとうな。」
【かっこいいと再度言われ、少し照れながら礼を返す。
ユウの思う通り、彼は休息の後、再び動きだす事であろう。】
なるほどな。行きつけのジャンク屋という訳か。
お茶か…そうだな、こんな俺で良ければ、落ち着いたら付き合うとしよう。
【立ちあがったユウを見やりながら、
恩義のある相手の誘いを無碍に断る気も無く、やるべき事が落ち着いたならば、誘われれば付き合おうと、返すのであった。】
ああ、じゃあな、ユウ。
じゃあ、俺も、さっき教えてくれた場所に行くとするかね。
【そろそろと告げるユウに手を振り別れの挨拶を言いつつ、
座りながらユウと話していて、少々回復したため、
自分もそろそろ、ユウに教えて貰った場所へ行こうと立ち上がるのであった。】
ご案内:「路地裏」から加賀背 雄さんが去りました。
ご案内:「路地裏」から浮浪者?さんが去りました。